ホーム > サイトマップ > 音楽 > ミュージカル > ミュージカルと私


ミュージカルと私

 60年間の鑑賞記録

2014.03.09. 掲載
このページの最後へ

目次
はじめに
ミュージカルの種類
鑑賞したミュージカル
出演したミュージカル
ミュージカルで唄われた私の好きな歌
まとめ


はじめに

私が初めてミュージカルを知ったのは1952年、16歳の時に見たミュージカル映画「巴里のアメリカ人」だと思い込んでいた。今回、「ミュージカルと私」をまとめていて、それより以前の1950年、14歳の時に見た「赤い靴」や「白雪姫」もミュージカル映画に属することを知った。

舞台でのミュージカルは、劇団四季公演の「キャッツ」が最初だった。1986年、50歳の時に、大阪駅の近くに作られたテント小屋キャッツ・シアターで見た。だから、私が観たミュージカルは36年もの間、専らミュージカル映画だったことになる。また、ミュージカル映画はミュージカル全体のほぼ半分を占め、そのほとんどが、私にとって思い出深い。

青春時代に夢中になったことは、老年期になっても記憶に色濃く残っているようだ。また、戦争中の貧しい文化の中で育った私たちの許へ、戦後どっと押し寄せたアメリカを中心とする西欧の文化に圧倒され、貪るようにそれらを身に付けようとした影響が大きく残っているのかもしれない。

来日公演で本場のミュージカルを初めて見たのは、1989年、53歳の時に、フェスティバルホールでの公演「ウエスト・サイド物語」だった。また、本場で本場のミュージカルを最初に見たのは、2000年「オペラ座の怪人」で、劇場はロンドンのハー・マジェスティー・シアターだった。

最近では、2012年に、続けて4本のミュージカルを見た。このうちの2本は、これまでになかった新しいタイプのミュージカルだった。舞台の大スクリーンに投影した鮮明な動画とシンクロさせて、生音楽や生ダンスが演じられる。そのシンクロが見事で、違和感を感じない。技術の進歩を痛感した。

振り返ってみれば、1950年、14歳から始まって、2012年、76歳までの62年の間、ミュージカルを観てきたことになる。

そこで、これまで観てきたミュージカルについて、まとめることにした。ミュージカルは、歌、踊り、芝居が渾然一体となって構成されたアートである。私は、その中でも特に歌に興味があり、「ミュージカルで唄われた私の好きな歌」の項目を設けた。

また、2010年には、創作ミュージカルに出演したことがあり、「ミュージカル物語」のタイトルで記事を載せているが、そのことにも少し触れておいた。


ミュージカルの種類

私が鑑賞してきたミュージカルを、1.舞台、2.映画、3.動画と生(なま)のシンクロ、に分類した。
青色太字をクリックすると、鑑賞したミュージカルの中の該当記事にジャンプできる。また、ブラウザの[戻る]ボタンや、キーボードの[Bacspace]キーで、元に戻ることができる。

1.舞台

ミュージカルは、舞台で表現するライブである。これには、制作された本場で公演するものと、本場から持ち出して海外で公演するもの、本場以外の場所(例えば日本)で、その場所の人間(例えば日本人)が演ずる場合がある。わが国では、日本人が演ずるものを鑑賞する人が多い。

●本場ミュージカル(略称:本場
 2000年 「オペラ座の怪人
 2007年 「レ・ミゼラブル
 2007年 「美女と野獣

●本場ミュージカルの来日公演(略称:来日
 1989年 「ウエスト・サイド物語
 1990年 「王様と私
 1990年 「南太平洋
 1996年 「ポギーとベス
 2012年 「ウエスト・サイド物語

●日本人が演じる本場ミュージカル(略称:邦人
 1986年「キャッツ
 1994年「レ・ミゼラブル
 1996年「日曜はダメよ
 1997年「美女と野獣
 1998年「王様と私
 1999年「ライオンキング
 2001年「キャンディード
 2003年「アイーダ
 2005年「マンマ・ミーア!
 2008年「ラ・マンチャの男
 2009年「ウィキッド

●日本独自のミュージカル(略称:独自
 1997年 「ミュージカル 李香蘭
 2010年 「らくだのダンス

合計:21回


2.映画

通常は舞台のミュージカルが基になって映画化され、ミュージカル映画と呼ばれるが、舞台とは関係のないミュージカル映画も多い。一般的には、映画によってミュージカルに親しむ人が多い。これは、ライブではなく、記録されたものの再生である。

 1950年「赤い靴
 1950年「白雪姫
 1952年「巴里のアメリカ人
 1953年「雨に唄えば
 1954年「掠奪された七人の花嫁
 1954年「オズの魔法使い」
 1955年「フレンチ・カンカン
 1956年「王様と私
 1956年「野郎どもと女たち
 1956年「上流社会
 1957年「パリの恋人
 1959年「南太平洋
 1960年「黒いオルフェ
 1962年「ウエスト・サイド物語
 1964年「マイ・フェア・レディー
 1964年「シェルブールの雨傘
 1965年「サウンド・オブ・ミュージック
 1966年「メリー・ポピンズ
 1967年「モダン・ミリー
 1972年「ラ・マンチャの男
 2005年「オペラ座の怪人
 2009年「マンマ・ミーア
 2012年「レ・ミゼラブル

合計:23回


3.動画と生(なま)のシンクロ

技術革新の成果を使い、動画に対して、音楽の生演奏や生ダンスなどの生(なま)をシンクロさせて表現する、全く新しタイプのニュー・ミュージカルを、2012年に鑑賞した。

 2012年 「カム・フライ・アウェイ
 2012年 「ウエスト・サイド物語 シネマティック・フルオーケストラ・コンサート 2012年

合計:2回


鑑賞したミュージカル

これまでに鑑賞した46のミュージカルを、年代順にまとめた。これ以外にもいくつかあるが、自分の印象に残っていないものは省略した。

小目次
 1950年 14歳 「赤い靴」映画
 1950年 14歳 「白雪姫」映画
 1952年 16歳 「巴里のアメリカ人」映画
 1953年 17歳 「雨に唄えば」映画
 1954年 18歳 「掠奪された七人の花嫁」映画
 1954年 18歳 「オズの魔法使い」映画
 1955年 19歳 「フレンチ・カンカン」映画
 1956年 20歳 「王様と私」映画
 1956年 20歳 「野郎どもと女たち」映画
 1956年 20歳 「上流社会」映画
 1957年 21歳 「パリの恋人」映画
 1959年 23歳 「南太平洋」映画
 1960年 24歳 「黒いオルフェ」
 1962年 26歳 「ウエスト・サイド物語」映画
 1964年 28歳 「マイ・フェア・レディー」映画
 1964年 28歳 「シェルブールの雨傘」
 1965年 29歳 「サウンド・オブ・ミュージック」映画
 1966年 30歳 「メリー・ポピンズ」映画
 1967年 31歳 「モダン・ミリー」映画
 1972年 36歳 「ラ・マンチャの男」映画
 1986年 50歳 「キャッツ」邦人
 1989年 53歳 「ウエスト・サイド物語」来日
 1990年 54歳 「王様と私」来日
 1990年 54歳 「南太平洋」来日
 1994年 58歳 「レ・ミゼラブル」邦人
 1996年 60歳 「日曜はダメよ」邦人
 1996年 60歳 「ポギーとベス」来日
 1997年 61歳 「美女と野獣」邦人
 1997年 61歳 「ミュージカル 李香蘭」独自
 1998年 62歳 「王様と私」邦人
 1999年 63歳 「ライオンキング」邦人
 2000年 64歳 「オペラ座の怪人」本場
 2001年 65歳 「キャンディード」邦人
 2003年 67歳 「アイーダ」邦人
 2005年 69歳 「オペラ座の怪人」映画
 2005年 69歳 「マンマ・ミーア!」邦人
 2007年 71歳 「レ・ミゼラブル」本場
 2007年 71歳 「美女と野獣」本場
 2008年 72歳 「ラ・マンチャの男」邦人
 2009年 73歳 「マンマ・ミーア」映画
 2010年 74歳 「らくだのダンス」独自
 2010年 74歳 「ウィキッド」邦人
 2012年 76歳 「レ・ミゼラブル」映画
 2012年 76歳 「ウエスト・サイド物語」来日
 2012年 76歳 「カム・フライ・アウェイ」シンクロ
 2012年 76歳 「ウエスト・サイド物語 シネマティック・フルオーケストラ・コンサート」シンクロ

合計:46回


●赤い靴 ( THE RED SHOES ) 1950年 映画 14歳



監督:マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー
主演:モイラ・シアラー

原作はアンデルセンの童話「赤い靴」。赤い靴を履いて踊るバレリーナのモイラ・シアラーが、その夫である作曲家と、自分をバレリーナに育て上げてくれた団長との板挟みとなり、鉄道に身を投げ、夫に赤い靴を脱がせてもらって昇天する悲しい物語。赤を中心とする美しい色彩の世界と主演モイラ・シャラーの素晴らしい踊りに魅せられてしまった。

マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガーが2年後に制作した「ホフマン物語」も観た。この映画も色彩は美しいが、「赤い靴」と同じように寒色系がメインで、温かみの少ない世界だった。


●白雪姫 ( Snow White and the Seven Dwarfs ) 1950年 映画 14歳



主演:白雪姫
唄われる歌:「いつか王子様が」「ワン・ソング

1937年のアメリカ映画で、世界初のカラー長編アニメーション映画。第二次世界大戦以前に、これ程までに質の高いアニメーションを制作していた事実と、制作を実現したアメリカの圧倒的国力に驚愕した。


●巴里のアメリカ人 ( AN AMERICAN IN PARIS ) 1952年 映画 16歳



主演:ジーン・ケリー、レスリー・キャロン
唄われる歌:「ス・ワンダフル

ミュージカルの楽しさを、始めて教えてくれた忘れがたい映画である。映画が始まると同時に、ショックと興奮で夢中になっていた。鮮やかな色彩、躍動、呆れるほど見事な踊りと歌、これがアメリカの映画というものだなと感嘆した。

恋が実りそうになって、嬉しくて嬉しくてたまらないという風情で、ジーン・ケリーが道を歩きながら「ス・ワンダフル」を唄うのだが、それは驚きと同時に羨望でもあった。そして、嬉しい気持をストレートに表現することを、美しいと思った。


●雨に唄えば ( SINGIN' IN THE RAIN ) 1953年 映画 17歳



主演:ジーン・ケリー、デビー・レイノルズ
唄われる歌:「雨に唄えば

サイレントから新たなる時代に突入した映画界の楽屋裏を軸に、ケリーとレイノルズのロマンスを描いたミュージカル。どしゃ降りの雨の中、「雨に唄えば」をケリーが歌い踊るシーンが思い浮かぶ。ただ、この頃から、ジーン・ケリーのダンスや歌に、どこか合わない感じがしていた。


●掠奪された七人の花嫁 ( Seven Brides for Seven Brothers ) 1954年 映画 18歳



主演:ジェーン・パウエル、ハワード・キール
唄われる歌:「寂しい山猫

農家の兄弟7人の長男が、町から花嫁を連れ帰ってきたのに刺激され、弟たち6人も若い女6人を略奪して来る。怒った長男の嫁が、男どもを納屋に追いやり、冬を過ごさせる。フィナーレは6組合同の結婚式となる。ここで唄われる「寂しい山猫」が新鮮で魅力的だった。


●オズの魔法使い ( THE WIZARD OF OZ ) 1954年 映画 18歳



主演:ジュディ・ガーランド
唄われる歌:「虹の彼方に

日本公開は1954年だが、制作は1939年である。私が実際に観たのは、それからかなり過ぎて、NHKBS放送やDVDだった。しかし、ジュディ・ガーランドが歌う「虹の彼方に」は、映画公開のころから、デッカ盤のSPで、よく聴き、一緒に歌っていた。

大竜巻に巻き上げられた少女が辿り着いたのは、夢の国オズ。彼女は故郷のカンザスに帰るため、魔女の住むというエメラルド・シティを目指して、臆病者のライオン、脳のないカカシ、心のないブリキ男と一緒に出発する。オズの魔法使いは、少女が水をかけると死んでしまう。少女が目を覚ますと牧場の我が家のベッドだった。

Blu-ray 盤で観ると、70年以上も前に作られたとは思えないほど鮮明な美しい映像に驚く。


●フレンチ・カンカン ( FRENCH CANCAN ) 1955年 映画 19歳



監督: ジャン・ルノワール
主演:ジャン・ギャバン、フランソワーズ・アルヌール、マリア・フェリックス、エディット・ピアフ
唄われる歌:「モンマルトルの丘

1888年のパリで、上流向けのクラブを営んでいたギャバンは、下町のキャバレーで見た踊り子アルヌールに刺激を受け、自分の店を売り、そのキャバレーを買い取って、カンカンを中心にした新しいショウを見せる娯楽の殿堂ムーランルージュを作ろうとする。その間に、男女間のいろいろなもめごとが起こるが、最後の猛烈なカンカンの勢いにすべては圧倒され、生きている喜びを満喫している気分になる。

ピアフを始めとするシャンソン歌手たちがゲスト出演し、ヴォケールの歌う主題曲「モンマルトルの丘」の、楽しいが、どこか感傷的なところのあるメロディが流れる。作詞はルノアール監督。

これは、豊かに人生を生きてきた大人のミュージカルである。色彩が美しく暖かい。これまで見てきたミュージカルの中で、一番好きな映画だ。


●王様と私 ( THE KING AND I ) 1956年 映画 20歳



主演:ユル・ブリンナー、デボラ・カー
唄われる歌:「シャル・ウィ・ダンス

王子や王女の家庭教師として、シャム王(ユル・ブリンナー)の宮殿にやってきたイギリス人女性アンナ(デボラ・カー)が、封建的な王宮に、文化と愛情をもたらしていく様を描く。王様と家庭教師が「シャル・ウィ・ダンス」を踊るシーンが印象に残る。


●野郎どもと女たち ( Guys and Dolls ) 1956年 映画 20歳



主演:マーロン・ブランド、フランク・シナトラ、ジーン・シモンズ
唄われる歌:「恋する女

サイコロ賭博師のシナトラと賭け事天才のブランドが、救世軍の娘シモンズを一晩デートに誘えるかで賭けをすることから始まる話。野郎ども二人のカッコよさが光っていた。


●上流社会 ( HIGH SOCIETY ) 1956年 映画 20歳



主演:ビング・クロスビー、グレイス・ケリー、フランク・シナトラ、ルイ・アームストロング
唄われる歌:「トゥルー・ラブ」「ハイ・ソサティ・カリプソ

若くして2度目の結婚式を控えている令嬢G・ケリーの許で、彼女にまだ未練を残す前夫B・クロスビーや取材にやって来たゴシップ記者F・シナトラなどがからんで繰り広げられるロマンチック・コメディ。これが最後の映画出演となったG・ケリーの美しさが光っている。


●パリの恋人 ( Funny Face ) 1957年 映画 21歳



主演:オードリー・ヘプバーン、フレッド・アステア

ファッション雑誌の撮影で、古本屋の店番のオードリーが、カメラマンのアステアにスカウトされ、トップモデルとなる。現代思想にかぶれた彼女は、途中で自らの実存の虚しさに気づき、行方をくらましたりもするが、最後には二人は結ばれる。


●南太平洋 ( SOUTH PACIFIC ) 1959年 映画 23歳



主演:ミッツィ・ゲイナー(ネリー)、ロッサノ・ブラッツィ(エミール)、
   ジョン・カー(ケーブル中尉)、ファニタ・ホール(マリー)
唄われる歌:「バリ・ハイ」「魅惑の宵

南太平洋のある島に海兵隊と共にやって来た従軍看護婦のゲイナーは、フランス人の農園主ブラッツィと出会い恋に落ちる。そして、危険を賭して軍の任務を遂行し、島に戻ってきた彼と結ばれるというお話。ゲイナーが浜辺で自分の恋心を歌い踊る「ア・ワンダフル・ガイ」のシーンから、天真爛漫な恋の姿を見て感動した。

この恋物語に、カー演じる米軍中尉と島の娘が結ばれる話が加わる。その娘の母を演じたホールが「バリ・ハイ」を格調高く歌い上げる。


●黒いオルフェ ( ORFEU NEGRO ) 1960年 映画 24歳



主演:ブレノ・メロ、マルペッサ・ドーン
唄われる歌:「オルフェの唄」(カーニバルの朝)

カーニバルを見物に、田舎からリオ・デ・ジャネイロにやってきたユリディスは、オルフェが運転する市電に乗った。ユリディスはそのあと、従姉の家でオルフェに再会し、愛し合う。

その夜、明日のカーニバルのサンバの踊りの練習に二人は酔った。そこへ、死の仮面をつけた男が現れ、ユリディスを追う。失神したユリディスを救ったオルフェは、彼女を自分の部屋のベッドに運んだ。

カーニバルの当日、ユリディスは従姉の仮装を借りてオルフェの指揮する熱狂的な踊りの輪の中に入った。夜になって、ユリディスは死の仮面の男に追われ、感電死した。

オルフェはユリディスの亡骸を抱いて丘に帰ったが、頭に石が当たり、ユリディスを抱いたまま断崖から落ち、オルフェも亡くなった。

オルフェのギターを鳴らしながら、黒人の子どもたちは日の出を迎えた。新しいオルフェの誕生である。

カーニバルの耳をつんざくような轟音と喧噪の狭間で、オルフェがギターを手に静かに弾き語る「オルフェの唄(カーニバルの朝)」は、今もよく頭に浮かび、口ずさんでいる。同じように絶えず頭に浮かぶ歌に、「シェルブールの雨傘」がある。


●ウエスト・サイド物語 ( WEST SIDE STORY ) 1962年 映画 26歳



主演:ナタリー・ウッド(マリア)、リチャード・ベイマー(トニー)、
   ジョージ・チャキリス(ベルナルド)
唄われる歌:「アメリカ」「トゥナイト」「マリア

ニューヨークの下町を舞台に、イタリア系のジェット団とプエルトリコ系のシャーク団の無益な抗争と、その中で芽生える愛と悲劇を描いたミュージカル。唄と踊りのダイナミズムに圧倒された。 2002年に「ニュープリント・デジタルリマスターバージョン」としてリバイバル上映された。


●マイ・フェア・レディー ( MY FAIR LADY ) 1964年 映画 28歳



主演:オードリー・ヘプバーン(イライザ)、レックス・ハリソン(ヒギンズ)
唄われる歌:「踊りあかそう」「君住む街で

ロンドンの下町。花を売り歩いていたヘプバーン演ずるイライザは、ハリソン演ずる言語学教授ヒギンズに言葉の訛りを指摘され、彼の提案で訛りの矯正と淑女になるための礼儀作法を教わることになる。そして、ヒギンズの家に住み込みながら厳しい指導を受け、やがて、上流階級の貴婦人として競馬場へ赴き、社交界に華々しくデビューする。

淑女らしさにますます磨きをかけていたある日、ヒギンズの研究対象にされていたことを知り、ショックを受けて彼のもとを去ってしまう。心を痛めているヒギンズの許へイライザが戻ってくると、抱き締めたい気持ちをこらえて「イライザ、ぼくのスリッパはどこ?」と尋ねる。


●シェルブールの雨傘 ( LES PARAPLUIES DE CHERBOURG ) 1964年 映画 28歳



主演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ニーノ・カステルヌオーヴォ
音楽: ミシェル・ルグラン
唄われる歌:「シェルブールの雨傘

傘屋の娘カトリーヌ・ドヌーヴと工員の青年ニーノ・カステルヌオーヴォの恋が、アルジェ戦争によって引き裂かれ、互いに愛し合いながらも、別々の道を歩くまでを描いた悲恋劇。すべての台詞にメロディがつけられ台詞が無く、語りが一切無い完全なミュージカルである。

シェルブールの雨傘のメロディーがたまらなく美しい。頭の中でこの曲の流れていることが多い。


●サウンド・オブ・ミュージック ( THE SOUND OF MUSIC ) 1965年 映画 29歳



主演:ジュリー・アンドリュース(マリア)、クリストファー・プラマー(トラップ大佐)
唄われる歌:「エーデルワイス」「サウンド・オブ・ミュージック」「ドレミの歌」「私のお気に入り

修道女マリアは厳格なトラップ家へ家庭教師としてやって来た。彼女の温かい人柄と音楽を用いた教育法で、七人の子供たちはマリアが好きになるが、父親のトラップ大佐とマリアは絶えず衝突した。しかし、互いの気持ちに気づき二人は結婚した。二人が戦火を逃れるため、子供たちを連れて国外へ脱出するまでが描かれている。


●メリー・ポピンズ ( MARY POPPINS ) 1966年 映画 30歳



主演:ジュリー・アンドリュース(メリー)
唄われる歌:「チム・チム・チェリー

ウォルト・ディズニー制作のミュージカル映画。ある日、傘をさしながら風に乗ってやって来た家庭教師メリーがパチッと指とならすと、みんなみるみる内に縮んで小さくなっていった。そして彼女たちは、絵の中へと冒険に出掛ける。


●モダン・ミリー( THOROUGHLY MODERN MILLIE ) 1967年 映画 31歳



主演:Jアンドリュース、Jフォックス、M.T.ムーア

カンザスの田舎町からNYに出てきたJアンドリュースは、狙った会社に入り、素敵な上司の秘書となるが、相手がその気になってくれない。代わりに若者Jフォックスがアプローチをかけてくる。

アンドリュースの暮らす下宿の女主人は、手下を使って同じ下宿の友人ムーアを誘拐し、海外へ売り飛ばそうと画策する。彼女を救うため、一致団結した上司とフォックスとアンドリュースは、敵のアジトに乗り込んでいくというラブコメディ。

田舎娘が次第に都会で洗練され、衣装も化粧も上手くなり美しくなっていく様子が楽しい。


●ラ・マンチャの男 ( MAN OF LA MANCHA ) 1972年 映画 36歳



主演:ピーター・オトゥール(ドン・キホーテ)、ソフィア・ローレン(ドルシネア)、
   ジェームズ・ココ(サンチョ・パンザ)
唄われる歌:「見果てぬ夢

セルバンテスの「ドン・キホーテ」を基にした舞台劇を映画化。初老の騎士ドン・キホーテが、従者サンチョを引き連れて、美しい貴婦人のために大活躍。だが、全ては彼の幻想だった。


●キャッツ ( CATS ) 1986年 邦人 50歳



公演:劇団四季
会場:キャッツ・シアター
唄われる歌:「メモリ

「キャッツ」は、ネコの中のネコを選ぶ一夜の祭典を、ロイド・ウェバーの名曲と激しいダンスで描いたもの。劇団四季が、テント張りの大阪梅田キャッツ・シアターで、このミュージカルを公演したのを、妻の両親と私たち夫婦の4人で観劇した。

このミュージカルは、オープニングから、驚きの連続で、真っ暗闇の中で猫の目がキラリと光り、観客の間を走り回る。観客にちょっかいを出し、目と目があうと威嚇してみたり、そして、さっと消えて行く。度肝を抜かれながらも、妻の両親や私は面白がったが、妻は「恐い〜!」と目をつぶって震えていた。


●ウエスト・サイド物語 ( WEST SIDE STORY ) 1989年 来日 53歳



主演:ディーン・バトラー(トニー)、ローリ・ランドリー(マリア)、
   リック・ネグロン(ベルナルド)
会場:フェスティバルホール


●王様と私 ( THE KING AND I ) 1990年 来日 54歳



主演:スティーシー・キーチ(シャム王)、メリー・ベス・ペイル(アンナ)
会場:フェスティバルホール


●南太平洋 ( SOUTH PACIFIC ) 1990年 来日 54歳



主演:ジェンマ・クレーヴェン(ネリー)、エミール・ベルクール(エミール)、
   アンドリュー・C・ワズワース(ケーブル中尉)、アーリン・ベントレー(マリー)
会場:フェスティバルホール


●レ・ミゼラブル ( Les Miserables ) 1994年 邦人 58歳



公演:東宝ミュージカル
会場:飛天


●日曜はダメよ ( Never On Sunday ) 1996年 邦人 60歳



公演:劇団四季
会場:近鉄劇場
唄われる歌:「日曜はダメよ

ギリシャ映画「日曜はダメよ」の主題歌で、主演女優のメリナ・メルクーリが、ギリシャのある港町の娼婦を演じた。この映画は観なかったが、劇団四季の演ずるこのミュージカルの明るく弾んだ舞台がすっかり気に入ってしまった。生きることを最大限に喜ぼうとする、ギリシャ人気質があふれていた。


●ポギーとベス ( Porgy and Bess ) 1996年 来日 60歳

 

公演:ヒューストン・グランド・オペラ
会場:フェスティバルホール
唄われる歌:「サマータイム

これはアメリカが生んだ偉大な作曲家ジョージ・ガーシュウィンのミュージカルで、その中で唄われる「サマータイム」は、ポピュラーソングのスタンダードとなっている。

フォスターが日本の古賀政男なら、ガーシュインンは服部良一だと言われることがある。そう言われてみると、私は服部良一とガーシュインの方が断然好きな人間だ。


●美女と野獣 ( Beauty and the Beast ) 1997年 邦人 61歳



公演:劇団四季
会場:MBS劇場
唄われる歌:「美女と野獣


●ミュージカル 李香蘭 ( Musical Ri Koran ) 1997年 邦人 61歳



公演:劇団四季
会場:近鉄劇場

国際女優・山口淑子の半生に焦点をあてたミュージカル作品。原作は山口淑子と藤原作弥の共著による「李香蘭 私の半生」。山口淑子は李香蘭の芸名を持ち、戦前は中国人と思われていた。第二次世界大戦が終り、中華民国政府により漢奸裁判にかけられる。その顛末と戦争の歴史が同時進行で描かれてゆく。


●王様と私 ( The King and I ) 1998年 邦人 62歳



公演:東宝ミュージカル
会場:飛天


●ライオンキング ( The Lion King ) 1999年 邦人 63歳



公演:劇団四季
会場:大阪MBS劇場
唄われる歌:「ハクナ・マタータ

これまでに観たことのない斬新な舞台装置とコスチュームに目を奪われた。音楽も魅力的で、特に、「くよくよするな」という意味の「ハクナ・マタータ」(Hakuna Matata)は、すっかり気に入ってしまった。私の生き方である「しゃーないことはしゃーない」に通じる。


●オペラ座の怪人 ( The Phantom Of The Opera ) 2000年 本場 64歳

  

会場:ハー・マジェスティー・シアター
唄われる歌:「オペラ座の怪人

ハー・マジェスティー・シアターはピカデリー・サーカスの近くにある。ここでは、1986年の初演以来「オペラ座の怪人」を上演している。このロンドン・ミュージカルのチケット購入をツアーの添乗員に頼んでおいたが、このミュージカルは一番人気があるので、取れるかどうかは現地にいかなければ分らないと聞かされていた。それが入手できて、しかも2階のD席だから、かなり良い場所である。

あらすじは、19世紀のパリ・オペラ座の地下には、音楽に天才的な才能を持つ一人の男が隠れ住んでいた。彼は若くて美しいクリスティーヌに心を奪われ、彼女の亡き父が差し向けた音楽の天使だと名乗り、彼女に歌のレッスンをする。クリスティーヌは彼が、皆から恐れられているオペラ座の怪人だとは知らず、いつしか、父親への愛情にも似た感情を抱くようになって行くというストーリーである。

このミュージカルはとにかく、素晴らしかった。まるでオペラのように聞こえた。これだけでも、ロンドンに来た値打ちがあると思った。


●キャンディード ( Candide ) 2001年 邦人 65歳



公演:指揮/佐渡 裕、演出/宮本亜門、美術/ニール・パテル、主演石井一孝(キャンディード)
会場:フェスティバルホール

ヴォルテールの風刺小説「カンディード」に基づくブロードウェイ・ミュージカル。作曲はレナード・バーンスタイン。


●アイーダ ( Aida ) 2003年 邦人 67歳



公演:劇団四季
会場:大阪四季劇場

この「アイーダ」は、本格的なブロードウエイ・ミュージカルとして、2000年3月に登場して大成功を収めた。

このミュージカルを、劇団四季のキャストは、見事な歌唱で盛り上げ、感動を与えてくれた。中でも、ヌビアの王女アイーダ役の濱田と、エジプトの王女アムネリス役の佐渡の歌唱は、正直スゴイもので圧倒されてしまう。

ソロだけでなく、合唱を交えてぐんぐん迫ってくるところは、オペラにも匹敵し、優しくきれいな音楽だけではなく、パワフルに盛り上げていくことができるエルトン・ジョンの作曲と、それを忠実に歌い上げる劇団四季のメンバーの歌唱力に脱帽した。

このミュージカルを観て感激した気持ちの冷めぬ間に、私の好きなオペラ「アイーダ」との違いを、「アイーダと私のタイトルで、このサイトに掲載した。


●「オペラ座の怪人」 ( The Phantom Of The Opera ) 2005年 映画 69歳



主演:ジェラルド・バトラー(ファントム)、エミー・ロッサム(クリスティーヌ)


●マンマ・ミーア! ( MAMMA MIA! ) 2005年 邦人 69歳



公演:劇団四季
会場:大阪四季劇場
唄われる歌:「ダンシング・クイーン

ギリシャのリゾート地カロカイリ島を舞台に、結婚式を目前に控えた娘とその母親をめぐる24時間の一騒動を、ABBAのヒットナンバーを使って、歌と踊りで陽気に綴る。音楽が良くて。底抜けに楽しかった。


●レ・ミゼラブル ( Les Miserables ) 2007年 本場 71歳



会場:クイーンズ・シアター
唄われる歌:「夢やぶれて

劇場クイーンズ・シアター(Queen's Theatre)は、こじんまりしていて舞台の横幅が狭く、これで群集劇を演じることができるのかと、ちょっと心配なるほどだった。ただ、座席は良く、私たちは前から7列、8列目の中央だった。

しかし、開幕と同時に、引き込まれてしまい、緊張の連続で、興奮してしまった。圧巻は群集劇だが、主役のバルジャンはもちろん、脇役のジャベール警部も素晴しい。全員が声量豊かで、前によく通る。一番感心したのは舞台の演出だった。この狭い舞台で、たくみに群集を移動させ、まったく不自然さを感じさせないのだ。まるでマジックだった。フィナーレではスタンディング・オベーション、観客の興奮は最高潮。寝る者なしと思ったら、男の子がうしろで二人、可愛い顔をして眠っていた。

以前日本で「レ・ミゼラブル」を観たことがあるが、月とスッポンで、お話にならない代物だった。また、5年前にロンドンで「オペラ座の怪人」を観たことがあるが、それよりも、こちらの方が素晴しかった。このような体験ができたことを心底嬉しく思った。幸せだった。

「レ・ミゼラブル」には、私の人生で大きな影響を受けたことばがある。小学校の4〜5年だったと思う。父に連れられてモノクロ映画のレ・ミゼラブルを観た。そして、バルジャンが銀の食器を盗み出した時、司教が銀の燭台までも与え、話した「与うるは受くるよりも幸いなり」と言うことばだ。「なぜ、もらうよりも、あげる方が幸せなのか?」ということがずっと気になっていた。その意味が分かるようになったのは、それから10年も過ぎてからだったと思う。そして、年を重ねるごとに、そのことばの正しさが理解できるようになってきている。


●美女と野獣 ( Beauty and the Beast ) 2007年 本場 71歳


会場:ラント・フォンテーン劇場

ラント・フォンテーン劇場はタイムズ・スクエアの北西近くにある。数年前に、劇団四季の演ずるこのミュージカルを観た時には、華やかで美しいおとぎ話と感じた記憶があるが、本場ブロードウエイ・ミュージカルでは、どう演じられるのか興味津々だった。また、ロンドン・ミュージカルの「レ・ミゼラブル」は、これまで観たミュージカルの中で最高のものだったので、ロンドンとブロードウエイとの違いも知りたかった。

劇場「ラント・フォンテーン」はロンドンの劇場より少し広く、座席は前から15列目の中央で、それほど悪くはない。観客の落ち着きがなく、ざわつく感じがするが、気になるほどではない。

ミュージカルは華麗で、歌も演技も演出も上手かったが、感動は少なかった。これはアメリカのミュージカルだと思った。野獣までもコミカルで、観客の爆笑、苦笑を絶えず呼び、コメディーでないかと思うほどだ。観客もそれを大いに楽しんでいるが、行儀も悪い。私たち夫婦には少々期待外れであった。良くも悪くもアメリカのミュージカルだった。

この劇場を昼間のタイムズ・スクエア散策の際に見ているが、ミュージカルを終えて見たこの劇場は、これが同じ劇場かと思うほどきらびやかで、その変貌ぶりに目を見張ってしまった。周辺もそれ以上の変わりようで、電光きらめく不夜城の様相を呈していた。


ミュージカルを終えたラント・フォンテーン劇場


●ラ・マンチャの男 ( Man of La Mancha ) 2008年 邦人 72歳



公演:東宝ミュージカル( 九代目松本幸四郎 )
会場:帝国劇場

私の72歳の誕生日の記念に、念願だったこのミュージカルを観た。松本幸四郎、1001回目の公演にあたったようだ。映画「ラ・マンチャの男」よりも、ライブのこちらの方が、断然素晴らしかった。娘の松たか子と共演できる幸四郎を羨ましく思った。


●マンマ・ミーア ( MAMMA MIA! ) 2009年 映画 73歳



主演:メリル・ストリープ(ドナ)、アマンダ・セイフライド(ソフィ)、
   ピアース・ブロスナン(サム)

ABBAのヒットナンバーで構成され、世界中でロングランとなったミュージカルの映画化。ギリシャのリゾート地カロカイリ島を舞台に、結婚式を目前に控えた娘とその母親をめぐる24時間の一騒動を歌と踊りで陽気に綴る。これは劇団四季の「マンマ・ミーア!」の方が優れていた。


●らくだのダンス ( Dancing with the Camel ) 2010年 邦人 74歳

  

公演:フックラック・ミュージック
会場:守口文化センター
唄われる歌:「美しき国・美しき人

地球は今どこかへ旅立とうとしているのだろうか? そこに安住の地を見つけることができるのだろうか? 人間も動物も誰もが自由と平和を求めている。音楽やダンス、芝居は、勇気と希望を与えてくれる。「らくだのダンス」が、それに少しでも役立つことを願っている。

これは、このミュージカルの作詞、作曲、構想を担当した故五代文吾氏が、将来を背負って行くこどもたちに残しておくことの出来るものとして創作した歌と物語である。


●ウィキッド ( wicked ) 2010年 邦人 74歳



公演:劇団四季
会場:大阪四季劇場

ストーリーは、少女ドロシーの冒険物語「オズの魔法使い」の裏話として構成され、西の悪い魔女・エルファバと南の良い魔女・グリンダの知られざる友情を描いている。

オズの魔法使いにも出てくる、ブリキ男、カカシ、空を飛ぶ猿たちが誕生秘話も含めて登場する。意気地のないライオンは尻尾だけ、ドロシーは影絵だけで、愛犬トトは名前しか出てこない。


●レ・ミゼラブル ( Les Miserables ) 2012年 映画 76歳



主演:ヒュー・ジャックマン(ジャン・バルジャン)、アン・ハサウェイ(ファンテーヌ)、
   エディ・レッドメイン(マリウス)、サマンサ・バークス(エボニーヌ)

ロンドンのウエストエンド、その後ニューヨークのブロードウェイでロングランヒットした名作ミュージカルの映画化。よくできた映画だが、本場で観た「レ・ミゼラブル」の感動には及ばない。


●ウエスト・サイド・ストーリー ( WEST SIDE STORY ) 2012年 来日 76歳



公演:ロス・リカイツ(トニー)、イヴィ・オルティーズ(マリア)、
   ミッシェル・アラビナ(アニタ)、ジャーマン・サンティアゴ(ベルナルド)
会場:オリックス劇場


●カム・フライ・アウェイ ( Come Fly Away ) 2012年 同期 76歳

  

公演:演出・振付/トワイラ・サープ
会場:県立芸術文化センター
唄われる歌:「スターダスト」「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」「マイウエイ

全編フランク・シナトラの有名な楽曲を使い、14名のダンサーがストーリーを演じるダンス・ミュージカル。生ジャズバンドが奏でるシナトラの楽曲にシナトラ本人の歌声を被せて再現、年代ごとのシナトラの声を堪能することができる


●ウエスト・サイド物語 シネマティック・フルオーケストラ・コンサート 2012年 同期 76歳

 

公演:佐渡 裕指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
会場:オリックス劇場

「ウエスト・サイド物語」の映画上映50周年を祝うべく、新しくリマスターされた映画を最新鋭のスクリーンに投影し、オリジナルの台詞やヴォーカルなどの音声をスピーカーで流して、バーンスタインの愛弟子佐渡 裕が指揮する生のフルオーケストラが、同時シンクロで演奏する。画面もボーカルも演奏も素晴らしかった。


出演したミュージカル

創作ミュージカルに一度だけ出演したことがある。2010年9月4日(土)5日(日)に3回公演があった「ミュージカル らくだのダンス」に出演し、主役のらくだの祖父でらくだの長老としてソロも歌った。

プロの役者や歌手、ダンサー、オーディションを合格した人たちに混じって、ずぶの素人がただ一人、ミュージカルに参加するというのは非常に珍しいことだと思う。

歌は素人だが、74歳という年齢、白髪、風貌が長老にふさわしいという理由で私を選ばれたのだろう。

このような機会は二度と巡っては来ないと思われるので、ミュージカルが創り上げられていく過程を詳しく記録し分析して、「ミュージカル物語」のタイトルで、このサイトに記載している。


ミュージカルで唄われた私の好きな歌

個々のミュージカル中の好きな歌を、鑑賞したミュージカル の中に書いたが、合わせて38曲となった。これらをアイウエオ順に並べて説明を加えた。これは主に、歌のデータベース1000曲歌と思い出から選んでいる。

青色太字の文字列」をクリックすると、リンクされた記事にジャンプし、記事が表示される。
また、ブラウザの[戻る]ボタンや、キーボードの[Bacspace]キーで元の画面に戻ることができる。

「歌い出しメロディー」は、abc略譜で記載している。
また、青色の歌と思い出をクリックすると、その歌についての「私の思い出」が表示される。

<ア>

●アメリカ ( America )

歌い出し歌詞:I like to be in America ! O.K.. By me in America
歌い出しメロディー:GGGcccAFCGGGcccdBG   歌と思い出
作曲:L.Bernstein
年代:1962
歌手:リタ・モレノ
メモ:映画「ウエスト・サイド物語」の中で、リタ・モレノ扮するアニタが、「私はアメリカに居たい!
   私にはアメリカが良い...」と同じ国(プエルト・リコ)から来た男性グループに対して、挑発
   的に唄う。

●雨に唄えば ( Singin' In The Rain )

歌い出し歌詞:I'm singin' the rain just singin' the rain
歌い出しメロディー:G,GEDCA,G,CCDEG   
作曲:N.H.Brown 年代:1929 歌手:ジーン・ケリー
メモ:映画「雨に唄えば」主題歌

●いつかは王子様が ( Someday My Prince Will Come )

歌い出し歌詞:Someday my prince will come
歌い出しメロディー:Gc^GBAA   歌と思い出
作曲:F.Churchill 年代:1950
メモ:映画「白雪姫」の中で白雪姫が歌う

●美しき国 美しき人

歌い出し歌詞:大空駆ける夢
歌い出しメロディー:EGAcAGGEG
作曲:五代文吾
メモ:創作ミュージカル「らくだのダンス」の中で、長老オージタが歌う

●エーデルワイス ( Edelweiss )

歌い出し歌詞:Edelweiss, Edelweiss every morning you greet me
歌い出しメロディー:EGdcGFEEEFGAG   
作曲:R.Rodgers 年代:1965 歌手:ジュリー・アンドリュース
メモ:映画「サウンド・オブ・ミュージック」の中で唄われる。エーデルワイスはスイスの国花

●踊りあかそう ( I could have danced all night! )

歌い出し歌詞:I could have danced all night ! I could have danced all night !
歌い出しメロディー:CEGcBBz CEGBAA   歌と思い出
作曲:F.Loewe
年代:1964
歌手:ジュリー・アンドリュース
メモ:映画「マイ・フェア・レディー」の中で、イライザが、ヒギンス教授に恋して、「私は一晩中踊れ
   たのに、...」と唄うナンバー。

●オペラ座の怪人 ( The Phantom Of The Opera )

歌い出し歌詞:In sleep he sang me, in dream he came
歌い出しメロディー:EAEGFFDGDE   歌と思い出
作曲:A.L..Webber
年代:1986
歌手:サラ・ブライトマン マイケル・クロフォード
メモ:ミュージカル「オペラ座の怪人」で、ファントムがクリスチーヌを地下の隠れ家へ連れていく時に
   唄われる曲

●オルフェの唄 ( La Chanson D'Orphe'e ) カーニバルの朝(Manha de Carnaval)

歌い出し歌詞:Manha tao bonita manha
歌い出しメロディー:EcBAA^GBE   
作曲:A.Maria L.Bonfa 訳詞:薩摩 忠
年代:1960
歌手:ルイス・ボンファ
メモ:映画「黒いオルフェ」の主題歌。オルフェはギターを弾きながら静かにこの歌を唄う。ユリディス
   はそれに聞き惚れる。


<カ>

●君住む街で ( On The Street Where You Live )

歌い出し歌詞:I have often walked down this street before
歌い出しメロディー:CDEAAz GFECC   
作曲:F.Loewe
年代:1964
歌手:ヴィック・ダーモン マーティン
メモ:ミュージカル「マイ・フェア・レディー」 の中のナンバー

●恋する女 ( A Woman In Love )

歌い出し歌詞:Your eyses are the eyes of a woman in love
歌い出しメロディー:eefedcBADFA   歌と思い出
作曲:F.Rosa
年代:1955
歌手:マーロン・ブランド
メモ:映画「野郎どもと女たち」の主題歌。ギャンブラーのブランドが救世軍の娘ジーン・シモンズに
   惚れ込み「お前の目は恋する女の目だ...」と歌いながら言い寄る歌。


<サ>

●サウンド・オブ・ミュージック ( The Sound Of Music )

歌い出し歌詞:The hills are alive with the sound of music
歌い出しメロディー:GAGFEDCB,A,B,B,   
作曲:R.Rodgers
年代:1965
歌手:ジュリー・アンドリュース
メモ:映画「サウンド・オブ・ミュージック」のタイトル曲

●さびしい山猫 ( Lonsome Polecat )

歌い出し歌詞:I'm a lonesome polecat
歌い出しメロディー:GAGAGAGE   歌と思い出
作曲:G.Paul
年代:1954
歌手:
メモ:映画「略奪された7人の花嫁」の主題歌である。映画の題名もそうだが、「さびしい山猫」と
   いう歌の題名も魅力的だった。それ以上に歌が良かった。男声コーラスのメロディーが美しく、
   ポーズのとりかたが唐突で面白くて、ジャズ調のハーモニーが新鮮で好きだった。いままでの
   ポピュラーで味わえなかったジャズコーラスの醍醐味を、この曲で知った。

●サマータイム ( Summertime )

歌い出し歌詞:Summertime and the livin is easy
歌い出しメロディー:ecez dcdecAE   歌と思い出
作曲:G.Gershwin 年代:1935 歌手:アンディ・ウイリアムス プラターズ
メモ:ミュージカル「ポギーとベス」冒頭で「夏は暮らしが楽だよ、...」とクララが唄う子守歌。
   最初の出だしのメロディーが魅惑的。

●シェルブールの雨傘 ( Les Parapluies De Cherbourg )

歌い出し歌詞:あのひとのそのすがたが
歌い出しメロディー:^DEDCB,A,^GAGF   歌と思い出
作曲:M.Legrand
年代:1965
歌手:ダニエル・リカーリ
メモ:映画「シェルブールの雨傘」主題歌。主演はカトリーヌ・ドヌーブ。この映画自体が台詞をすべて
   歌にしたフレンチ・ミュージカルと呼ばれるもので、映像もまた素晴らしく美しかった。
   ミシェル・ルグランの作曲したこの歌は、たまらなく魅力的で、私が知らずに鼻歌を唄い、口笛を
   吹く頻度の非常に高い曲である。

●シャル・ウイ・ダンス ( Shall We Dance )

歌い出し歌詞:Shall we dance ?
歌い出しメロディー:E^DEG,G,G,   歌と思い出
作曲:R.Rodgers
年代:1956
歌手:
メモ:映画「王様と私」の中のナンバーで、精悍なユル・ブリンナーと知的で清楚なデボラ・カーの
   ダンスのシーンが思い浮かぶ。

●スター・ダスト ( Star Dust )

歌い出し歌詞:
歌い出しメロディー:   歌と思い出
作曲:H.Carmichael
年代:1929
歌手:ナット・キング・コール フランク・シナトラ Jスタッフォード
メモ:ホギー・カーマイケルが作曲したジャズのスタンダード・ナンバー。「カム・フライ・アウェイ
   の中で唄われた。ホギー・カーマイケルはTVララミー牧場に老人役で出演していた。

●ス・ワンダフル ( 'S Wonderful )

歌い出し歌詞:'S wonderful 'S marvelous
歌い出しメロディー:GGEGGE   歌と思い出
作曲:G.Gershwin
年代:1927
歌手:ジーン・ケリー
メモ:映画「巴里のアメリカ人」の中のナンバー。恋が実りそうになって、嬉しくて嬉しくてたまらない
   という風情で、ジーン・ケリーが道を歩きながらこの歌を唄うのだが、それは驚きと同時に羨望
   でもあった。そして、嬉しい気持をストレートに表現することを、美しいと思った。


<タ>

●トゥーナイト ( Tonight )

歌い出し歌詞:Tonight, tonight, It all began tonight
歌い出しメロディー:GcEDAGEcED   歌と思い出
作曲:L..Bernstein
年代:1962
歌手:ナタリー・ウッド
メモ:映画「ウエスト・サイド物語」の中で、ナタリー・ウッド扮するマリアが、「今宵、今宵、今宵に
   全てが始まった...」と唄った。

●ダンシング・クイーン ( Dancing Queen )

歌い出し歌詞:You can dance, you can jive, having the time of your life
歌い出しメロディー:
作曲:Benny Andersson
年代:1976
歌手:ABBA
メモ:ミュージカル「マンマ・ミーヤ」の中で唄われる ABBA のナンバー

●チム・チム・チェリー ( Chim Chim Cher-ee )

歌い出し歌詞:Chim chiminey, chim chimeney, chim chim cheree!
歌い出しメロディー:G,EEEEEEEEFED   歌と思い出
作曲:R.Sherman
年代:1964
歌手:ジュリー・アンドリュース
メモ:映画「メリー・ポピンズ」の主題歌で、主演のジュリー・アンドリュースが唄い、アカデミー主題
   歌賞を受けた。

●トゥルー・ラブ ( True Love )

歌い出し歌詞:I give to you and you give to me
歌い出しメロディー:GGGccBA^FAG   歌と思い出
作曲:C.Porter
年代:1956
歌手:ビング・クロスビー&グレース・ケリー
メモ:映画「上流社会」の主題歌。Dマーティンも歌っている。

●ドレミの歌 ( Do Re Mi )

歌い出し歌詞:Let's start at the very beginning !
歌い出しメロディー:GGGGAABGG   歌と思い出
作曲:R.Rodgers
年代:1965
歌手:ジュリー・アンドリュース
メモ:映画「サウンド・オブ・ミュージック」の中で最もポピュラーな曲。家庭教師マリアが7人の
   子供と「さあ、一番最初から始めましょう!...」と唄う。


<ナ>

●虹の彼方に ( Over The Rainbow )

歌い出し歌詞:Somewhere over the rainbow way up high
歌い出しメロディー:CcBGABcCAG   歌と思い出
作曲:H.Arlen
年代:1939
歌手:ジュディー・ガーランド
メモ:映画「オズの魔法使い」の主題歌で、ジュディー・ガーランドが唄っているSP盤でこの曲を
   聞いた。虹の彼方に思いをよせる子供っぽい夢を歌っているが、生意気盛りの高校生にも合わない
   ことはなく、好んで聞き、また唄った。「Where trouble melt like lemon drops where above
   that the chymny tops」の早口のところが面白くて、真似をしたものだ。

●日曜はダメよ ( Never On Sunday )

歌い出し歌詞:Oh, you can kiss me on a Monday, a Monday,
歌い出しメロディー:G,CB,CDEFGGFGGFGGFGAFGE   歌と思い出
作曲:B.Towne M.Hadjdakis
年代:1961
歌手:メリナ・メルクーリ
メモ:ギリシャ映画「日曜はダメよ」の主題歌で、主演女優のメリナ・メルクーリが、ギリシャのある
   港町の娼婦を演じた。この映画は観なかったが、96年3月に、劇団四季演ずるこのミュージカルを
   近鉄劇場で観て、明るく弾んだ舞台がすっかり気に入ってしまった。生きることを最大限に喜ぼう
   とする、ギリシャ人気質一杯の楽しいミュージカルで、この主題歌も「月曜日は私にキスしても
   いいよ、月曜日は...」と底抜けに明るく楽しい。


<ハ>

●ハイ・ソサティ・カリプソ ( High Society Calipso )

歌い出し歌詞:Just dig that scenery floatin' by
歌い出しメロディー:GCDEFEDFB,   歌と思い出
作曲:C.Porter
年代:1956
歌手:ルイ・アームストロング
メモ:映画「上流社会」の中で唄われた

●ハクナ・マタータ ( Hakuna Matata )

歌い出し歌詞:ハクナ・マタタ 何ていい響きなんだ
歌い出しメロディー:
作曲:Elton John
年代:1994
歌手:
メモ:ミュージカル「ライオンキング」の中で歌われるナンバー。「ハクナ・マタタ」は、スワヒリ語で
  「どうにかなるさ」という意味で、ライオンキングの中でも同じような意味で使われている。

●バリハイ ( Bali Ha'I )

歌い出し歌詞:Bali Ha'i may call you
歌い出しメロディー:Gg^f^f^fg   歌と思い出
作曲:R.Rodgers
年代:1959
歌手:
メモ:映画「南太平洋」の中で、土産物屋のトンキン女が、向かいに見える島を指さし、「バリ・ハイは
   あなたを呼ぶ...」と唄い、夢の島バリ・ハイに誘う。その島に似つかわしい神秘的なメロ
   ディーと、巧みな唄いぶりに魅せられたが、彼女が、ジョン・カー扮する若い中尉に「You are
   sexy」とささやくのに驚いたのを思い出す。

●美女と野獣 ( Beauty and the Beast )

歌い出し歌詞:Tale as old as time, True as it can be
歌い出しメロディー:EGBcFz EGBcd   
作曲:A.Menken
年代:1992
歌手:S・ディオンとP・ブライソン
メモ:映画「美女と野獣」の中で唄われる。

●フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン ( Fly Me To The Moon )

歌い出し歌詞:Fly me to the moon and let me play among the stars
歌い出しメロディー:cBAGFGAcBAGFE   歌と思い出
作曲:B.Howard
年代:1962
歌手:フランク・シナトラ  ブレンダ・リー
メモ:54年の作曲を、62年にジョー・ハーネルがボサ・ノヴァにアレンジしてポピュラーになった。
  「カム・フライ・アウェイ」の中で唄われた。


<マ>

●マイ・ウエイ ( My Way )

歌い出し歌詞:And now the end is near
歌い出しメロディー:G,Ez G,EDE   歌と思い出
作曲:J.Revaux,C.Francos
年代:1967
歌手:フランク・シナトラ エルヴィス・プレスリー
メモ:原曲は67年クロード・フランソワが歌ったシャンソン「いつものように」。
   Pアンカの英詩で中身が変わり、68年にシナトラが唄う。エルヴィスのカバーは素晴らしい。
  「カム・フライ・アウェイ」の中で唄われた。

●マリア ( Maria )

歌い出し歌詞:Maria ! I've just met a girl named Maaria
歌い出しメロディー:C^FGz C^FGA^FGA^FG   歌と思い出
作曲:L..Bernstein
年代:1962
歌手:リチャード・ベイマー
メモ:映画「ウエスト・サイド物語」の中で、リチャード・ベイマー扮するトニーが、「マリア! 
   私はマリアという名の少女に出会った...」と情熱をこめて唄うセレナーデ。

●見果てぬ夢 ( The Impossible Dream )

歌い出し歌詞:To dream the impossible dream, To fight the unbeatable foe
歌い出しメロディー:EGEFGFEGz GAFGAGFA   歌と思い出
作曲:Draion & Leigh
年代:1972
歌手:ピーター・オトゥール
メモ:ミュージカル「ラ・マンチャの男」のテーマ曲。我が国では市川染五郎(現松本幸四郎)が69年に
   初演し、連続公演に記録を続けている。

  「To dream the impossible dream、不可能な夢と分っているが、それを夢見る」...
  「To reach the unreachable star、たどり着けない星であることは分っているが、その星に
   向かって進んで行く」

   このような生き方は、私の生き方ではない。現実的な私は、120%くらいまでの目標を持ち、
   それに向かって進むことはするが、無限大の目標を持つことはしない。しかし、それをする人、
   できる人をどこか羨望し、尊敬する。

●魅惑の宵 ( Some Enchanted Evening )

歌い出し歌詞:Some enchanted evening,
歌い出しメロディー:G^FAGGC   歌と思い出
作曲:R.Rodgers
年代:1959
歌手:Bクロスビー Pコモ
メモ:映画「南太平洋」の中で、ロッサノ・ブラッツィ扮するフランス人の農園主が、「ある魅惑の宵
   に...」と唄った。これはメトロポリタン歌劇場の、ジョルジョ・トツィの吹き替えだったが、
   素晴らしかった。特にフィナーレで、この歌が聞こえてきて、死んだと思われた彼が帰ってくる
   場面に感涙した。

   以前、あるテレビの番組の中で、水ノ江滝子にせがまれて立川澄人がこの歌を唄ったが、素晴らし
   かった。そして、このあと間もなく、彼はくも膜下出血で帰らぬ人となった。

●メモリ ( Memory )

歌い出し歌詞:Memory, All alone in the moonlight
歌い出しメロディー:CCB,CDCA,CC   歌と思い出
作曲:A.L.Webber
年代:1981
歌手:サラ・ブライトマン
メモ:ミュージカル「キャッツ」の中のナンバー。サラ・ブライトマンが19歳でオリジナル・キャスト
   としてデビューしてこの歌を唄い、爆発的にヒットした。

●モンマルトルの丘 ( La complainte de la butte )

歌い出し歌詞: 月の冴えた丘で貧しい娘
歌い出しメロディー:EEEFEDCEEEGEDCE
作曲:Georges van Parys  作詞:Jean Renoir  訳詞:岩谷時子
年代:1954
歌手:コラ・ヴォケール
メモ:映画「フレンチ・カンカン」の主題歌。complainteは「悲歌」の意味。butteは「丘」で、
  「モンマルトルの丘」を指す。直訳すると「モンマルトルの丘の悲歌」。作詞はルノアール監督。


<ヤ>

●夢やぶれて ( I Dreamed a Dream )

歌い出し歌詞:There was a time when men were kind
歌い出しメロディー:CCCB,CDE
作曲:Claude-Michel Schoenberg
年代:1980
歌手:アン・ハサウェイ スーザン・ボイル
メモ:ミュージカル「レ・ミゼラブル」の中で唄われるナンバー


<ワ>

●私のお気に入り ( My Favorite Thing )

歌い出し歌詞:Raindrops on roses and whiskers on kittens
歌い出しメロディー:AeeBAAEAABA   
作曲:R.Rodgers
年代:1965
歌手:ジュリー・アンドリュース
メモ:ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の中のナンバー

●ワン・ソング ( One Song )

歌い出し歌詞:One song I have but one song
歌い出しメロディー:GGEEDCEE   歌と思い出
作曲:F.Churchill
年代:1950
歌手:王子
メモ:映画「白雪姫」の中で王子が唄う。


6.まとめ

1.私はこどもの頃から今に至るまで、歌好きな人間であるが、ミュージカルは、私の歌の中で、予想していたよりも大きなウエイトを占めていることが、今回のまとめで分かった。

2.舞台のミュージカルのような1回限りのライブと、映画のような記録されたものを反復再生して鑑賞することの違いを思わざるを得なかった。どちらにも、代えられない魅力がある。このことは、いろいろなジャンルで当てはまる。その場合、私としては、記録の方をより大事にするのではないかと考えた。

3.舞台のライブの方が映画より良かったミュージカルは、本場で観た「レ・ミゼラブル」、劇団四季の「マンマ・ミーヤ」、松本幸四郎の「ラ・マンチャの男」が思い浮かぶ。逆に、映画の方がライブより良かったのは、「ウエスト・サイド物語」「南太平洋」「王様と私」である。

4.歌に映像が密接に結びついている場合があれば、映像に歌が強く関わっている場合がある、また、それらがあまり関係しない場合もあることなども今回痛感した。ことばに強く結びついた歌もあれば、歌につながることばもある。人間の記憶は色々な文脈の中にあるようだ。

5.静止画(写真)、動画(映画などのムービー)は、できる限りファイルで整理保存し、再生するシステムにしようと努めている。しかし、市販のDVDやBlu-rayは、プロテクトがかかっていて、ファイルとして取り出すことができず、専用プレーヤーや専用ソフトを使って再生せざるを得ない。そのため、DVDやBlu-rayは、ファイルではなく、実物の物理的な保存が必要になる。

2003年より、DVDを蒐集し始め、現在750点以上となっている。これを、整理保存してきたが、今回ミュージカルをまとめるに当たって、それらを何度か再生することがあり、整理保存方法を再検討する必要があると考えた。


<2014.3.9.>


ホーム > サイトマップ > 音楽 > ミュージカル > ミュージカルと私   このページのトップへ