アドラー心理学入門 2017/4/7
      本屋さんで物色して見つけました。「アドラー心理学入門」岸見一郎
      「アドラー」といえば、テレビ「嫌われる勇気」で
      「それは私の課題ではありません」とか・・。言ってたやつです。
	 
	
帯には「どう、生きたらいいのか・・」目次には「人生の意味を求めて」とか
      はじめにには「どうすれば幸福に生きることができるかに答えるもの」とか
      面白そうなので買いました。
      
      本が嫌いな私でも、一気に読めました。
      文章は平易で、事例が書かれているので、わかりやすいです。
      共感するところたくさんありました。
      ただ、「人生の意味」については「自分で決める」と突き放されてしまいました。
      
      
      ---私の琴線に触れたものを抜粋しました---
      
      ■育児の行動面の目標:自立する。社会と調和して暮らせる。
      ライフスタイル(性格)は自分自身が決める。
      自分の人生の問題は自分の力で解決できる
      ■人間の悩みはすべて対人関係の悩みである。
      感情は心の中にあるのでなく、相手との間にある。
      ■「ほめる」というのは能力のある人が能力のない人に
      上から下へ相手を判断し評価する言葉。だから愉快ではない。
      喜びを共有する。気持ちを伝えることは勇気づけになる
      「ありがとう」「うれしい」「助かった」
      ■これは誰の課題か(課題の分離)他人の課題に踏み込まない。
      人生の課題は本人が解決する。
      他人の援助を受けるときは共同の課題にする了解が必要である。
      ■対等の横の関係の時だけ勇気づけることができる。
      叱る、罰する、褒めるは縦関係。
      
      縦の関係は精神的な健康を損なう大きな要因である。
      進化を目指して前へ進むのであって、上へ進むのではない。
      ■幸福(精神的に健康)になるには:自己受容。他者信頼。他者貢献
      ■人生の課題を回避するために口実(遺伝や過去、社会環境)=「人生の噓」を使う。
      原因論に立てばそれしかないという決定論になる。それだけでは説明できない。
      いつでも他のあり方ができる
      私たちは経験によって決定されるのではなく、経験に与えた意味によって自分を決める
      ■精神機能に支配されるのでなく、それらを何らかの目的のために使う。
      =腹が立ったので怒鳴ったのではなく、怒鳴るために腹を立てた。
      わかっているができないのは、できないのではなくしたくないのです。
      ある行為を選択する時点でその責任はその人にある。
      ■人生の意味は自分で決める。
      自分が人生を創っている。人生の主人公。自分が動くしかない。
      お金や名誉、健康は動けなくなった時役に立たない。意味を持たない。
      ■他人を気にしなければ自由に生きられる。
      嫌われることは自分の方針に従って生きている証
      ■私は他の人の期待を満たすために生きているのではない。
      今したいことをする。
      
      私の人生だから私に決めさせてください。
      自由であることはそれに伴う責任も引き受けるということ。
      他人に決められてうまくいかなければ他人を恨むことになる。
      ■他の人は私の期待を満たすために生きているのではない。
      他の人の行動、あるいは生き方が自分の気に沿わないとしても、
      相手の課題ですから共通の課題にするための手続きを踏むことなく介入することはできません。
      
      対人関係のトラブルは相手の課題に許可なく踏み込むことから起こる。
      ■自立とは自分の力で解決する。
      自分の力で解決できないときは助力を求めることも含んでいる。
      頼まれもしないのに思いやることも縦関係。
      協力を求めるときはわからないと思って言葉にする。
      ■楽天主義とは何が起こっても大丈夫と思い、何もしない。
      悲観主義とは何ともならないと思い、何もしない。
      楽観主義とは何が起こっても何とかしようとする。
      問題に対して深刻になることはない。真剣に。
      真剣でなければ人生を楽しむことはできない。
      
      
