外暈 46-degree halo
“外暈”は“がいうん”と読んだり“そとがさ”“そとかさ”と読んだりします。
その名の通り、内暈に対して“外”に現れ、
太陽や月を囲むような形で半径 46度の位置に現れます (よって、
46度ハロ (46-degree halo, halo of 46-degree) ともいいます) が、
とてもありふれた内暈と違って、
外暈が現れるのはとても稀です。
外暈よりも、
環天頂アークや
環水平アーク、
タンジェントアークといった、
普通の人にはより耳慣れないであろう現象のほうが、
見られる確率のほうが高かったりします
(おおよそ、
内暈→幻日→環天頂アーク→上端接弧 (上部タンジェントアーク)→
太陽柱→外暈→
幻日環
の順)。
外暈も内暈と同じく、六角柱の氷の結晶により現れますが、
今度は、光の経路は、六角柱の側面から入って底面 (六角形の面)
から出る、もしくはその逆の道順になります。
つまり、90度のプリズムを通る感じになります。
このとき、最小偏角 (主虹の項参照)
は約46度になります。
この経路は、60度のプリズムの場合 (内暈) よりも光の損失が大きいので、
外暈は内暈より暗くなってしまいます。
また、半径が46度ということは、直径は90度より大きいわけで、
この大きさも外暈を発見しづらくしています (そもそも稀な現象なのに…)。
この大きさ故、全周分見られるのはさらに稀なこととなります
(大きさ以外の理由でも、全周分見られるのは稀ではないか、
という説もあります)。
外暈の下のほうの部分は環水平アークと紛らわしいので、
書籍によっては写真として載っているものの中に環水平アークが混ざっていることがあります。
また、外暈の上のほうの部分と
上部ラテラルアークも紛らわしいので、
外暈の写真として上部ラテラルアークが載っていることがあります。
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名称: 外暈、46度ハロ、46度暈
name: 46-degree halo
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氷晶の形状: 六角柱(平板/鉛筆型)
姿勢: ランダム
光路: →[底面/上面→側面]→
or →[側面→底面/上面]→
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関連項目
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