御座山( 御座山:2,112m ) 2001.11.22 登山


  下山後、北相木村から見た御座山(左)( 2001.11.22 )

【御座山登山記録】

【御座山登山データ】

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再登山


御座山登山記録

瑞牆山の項 から続く。

瑞牆山から下山した後、 増富鉱泉の方には戻らず、クリスタルライン (釜瀬林道) をそのまま黒森の方へと進んで御座山を目指した。
瑞牆山荘前の駐車場を出発したのが 10時30分。御座山の登山口である白岩までどれぐらいの時間がかかるのか分からないが、 とにかく早く着くに越したことはない訳で、車のスピードを上げる。
増富鉱泉から瑞牆山荘前までの道に比べて、山荘前から黒森への道は幅が広く、極めて快調に飛ばすことができた。
途中、車を止めて振り返れば、さっきまで頂上に立っていた瑞牆山の姿が樹林の上に見える。 日を浴びて輝く岩峰は素晴らしく魅力的である。

黒森からは信州峠を越えて川上村に至る道に入った。
峠手前では右手に瑞牆山の全容を見ることができたのであったが、 その岩の砦というか城のような佇まいは山好きでなくても人々を魅了するに違いない。
信州峠を越え川上村へと下る道は、畑のど真ん中を走っており、また平日の昼前ということもあって人影など全くなく、 かなりのスピードで飛ばせて気持ちが良い。
また、目の先にはお馴染みの天狗山の姿があり、その西部劇にでも出てくるような岩峰がこれまた魅力的である。

川上村からは、道を間違えないようと確実性を期して国道141号線へと向かったのだが、 今度は天狗山に変わって円錐状をした男 山の姿を長い間見ることができ、 これまた天狗山と同じく その姿に魅せられたのであった。
国道141号線を北上して行き、小海駅手前にあった 右 相木村の標識に従って右折。
やがて、道が北相木村方面と南相木村方面とに分かれたので、当然ながら北相木村に向かう。
実は、山登りに大変あるまじきことであるが、北相木村白岩からの登山地図は持参しておらず、また白岩までの道順も前日インターネットで確認しただけなので、 この御座山登山はかなり不安があったのである。
従って、とにかく北相木村の標識を頼りに進んだのであったが、どうにか北相木村に入ってからは、インターネットで仕入れた情報に従って、 途中にいくつかあった御座山を示す標識を全て無視し、道路際に左 茂来山、右 御座山と書かれた標識が見えるまで道を進んだのであった。

標識に従って右折して林道に入ると、暫くはカラ松林の中を進むことになる。
高度がドンドン上がっていくので、こんなに高い所まで上がってしまって良いのかと心配になったが、 カラ松林を抜けると今度は一面に高原野菜畑が広がるようになり、それならここも平地のうちと勝手に納得したのであった。
しかし、それからも農道に変わった道はまだまだ高度を上げていき、車を止めた農道終点は後で調べたら高度 1,400mもあったのである。
いささか後ろめたい気分がしないでもない。
農道終点近くには広い駐車スペースが作られていて、平日というのに車が 2台止まっていた。
未知の山で、しかも地図無しという状況だけに、登山者が 2人以上入っているというのは心強い。時間は 11時42分、 急がねば帰りが辛い。

日陰になって地面が白く凍ったようになっている道を進む。
暫くジグザグに登ると、すぐに尾根の上に飛び出し、土手のようになった道を緩やかに登っていくことになった。
周囲の木々は皆 葉を落としており、枝だけになった木々の間からはおそらく御座山と思われる高みが見える。その右手奥の高みまでの距離は結構長そうで、 しかもいくつかの峰を越える必要があるようである。
一方、今歩いている登山道の方は本当に緩やかで、晩秋の日差しの中、落ち葉を踏みながらの日だまりハイクといった雰囲気である。
やがて、登山道脇に標識が現れた。標識には左下に下る 長者の森への案内 と 御座山の標示しかなく、白岩登山口のことは書いていない。
これが実はポイントで、山の雑記帳に書いたように、登る時にこの標識を見落としたため、下山時に突如現れた (ように思える) 標識に戸惑い、 道に迷ったという錯覚に陥った方がおられたのである。
やはり登る際に周囲を良く注意して見ておくことは大切なことである。

道はやがて右の方に曲がることになり、先ほど見えた高みを目指す感じとなった。
道は少し急坂を登ったかと思うとまた平坦な道が続くといった感じで、徐々に徐々に高度を上げていくようになっている。
周囲にはシャクナゲが目立つようになり、やがてシャクナゲの群落が断続的に現れるようになった。
シャクナゲは皆 寒さのためか葉を丸めていて元気がなかったが、5月末から 6月初めの花の最盛期にはさぞかし見応えのある花のトンネルができることであろう。
また、時々登山道から周囲の山々が見えたのだが、どの山も平凡で景色としては面白くない。
身体の方は、せっかく瑞牆山に登って暖まったところを、その後のドライブでまた冷やしてしまい、 どうも今ひとつエンジンがかからない状況である。
さらに、この御座山の地図を持っておらず、また登山道に関する知識も全く仕入れていなかったため、今どの辺を歩いているかの検討が全くつかず状態で、 これがまた疲れを増加させるのであった。

やや歩き疲れた頃、急坂を登りきると、明るい岩場に飛び出した。
ここからは逆光ながら、目の前に大きな高みが見える。しかしこれが目指す頂上という確信もなく、 それよりも一旦ここから下って再び登り返すアルバイトを考えると少々うんざりであった。
それにしても自分の位置が明確でないというのは辛い。予備知識では、車を駐車した場所から頂上までおよそ 2時間半 (実は 2時間が正しい) と聞いていたので、 私の足なら 2時間としてもまだまだ先が長いことになる。
岩場を下って鞍部 (後で 山口坂と知った) に着くと、ここは登山道の十字路になっているようで、 それを示す標識が置かれていた。
標識では左右にそれぞれ下る道があることになっているのだが、あまり明確ではないようであった。
この鞍部を越すと再び登りに入ったが、このモミやツガの生える樹林帯の中の登りが本日の行程で一番長く辛かった。
少し登っては立ち止まり、上を見上げては息を整えるということを何回も繰り返さねばならなかったのである。
こう書くといかにも急坂という印象を与えるが、普段ならさしたることはない登りなのである。 しかし、瑞牆山に登ることによって一つの使命 ? を果たしたと感じている身体には、 この登りが大層きつく感じられ、一旦落ちたテンションはなかなか上がらずという状態だったのである。
縦走の中で山を何度も登り下りするのはさして問題ないのだが、一旦目的を遂げて下山し、それから暫く休んで再び新しい山に登るというのは、 慣れていないだけに大変きつい。1日のうちにいくつもの別々の山域を登っている方がおられるが、私にはできない芸当である。

さて、そうは言っても、それほど距離がある訳でもないのだから、休み休みに進んでいても やがて終わりが来るもので、 勾配が緩やかになったかと思うと、目の前に掘っ建て小屋のような建物が現れたのであった。
頂上直下に避難小屋があるということを事前に知識として仕入れていたので、もう頂上間近ということである。
恐らく先程の登りが最後だろうと思ってはいたものの、そうでなかった場合はドッと疲れが出てしまうことから、 まだまだ先があると自分に言い聞かせながら登っていたのだったが、本当にこれで終わりということで心底ホッとしたのであった。
避難小屋の方はかなり痛んでおり、夏場はともかく冬場に泊まることは難しそうな状態である。
何となく薄気味悪さも漂う小屋の前を足早に通り過ぎると、すぐに樹林が終わり、目の前に岩場が現れ、展望が広がった。
岩に登って右手奥を見れば、岩の上に昨日インターネット上で確認した標識が見える。頂上である。

南北に長い岩場を伝いながら標識のある北へと向かう。
途中、コンクリートの土台跡が岩場にあったが、恐らくこれは以前頂上にあったと言われる雨量観測用の小屋跡であろう。
頂上標識の下方には石の祠があり、中を覗くと浅間神社、諏訪神社と刻まれた石版が入っていた。
三角点は見つからなかったが、ある本によれば昔は三角点もあったと聞く (13時36分着)
頂上の展望は抜群で、やや逆光気味ではあるが、蓼科山八ヶ岳が西方に広がり、 そのさらに左には薄いシルエット状になった南アルプスが広がる。
南アルプスの手前には男山と天狗山も見えている。
先ほど車の中から見た天狗山と男山は大層見事であったが、こうして見下ろすと貧弱に見えてしまう。 やはり山は見上げるのが良い (瑞牆山の項を参照)
南には瑞牆山のシルエットが見え、その左手に小川山金峰山朝日岳、国師ヶ岳が続いている。
また東の方には恐らく両神山と思われる山も見え、 奥秩父の名だたる山をほぼ見ることができたのであった。
また今朝ほど瑞牆山山頂から見えた浅間山の方はここからも確認できたものの、 富士山の方は探したけれど見つけることはできなかった。
どうやら富士山は物理的に見えないというのが正しいようである。

そうそう言い忘れたが、下の駐車場に止めてあった 2台の車に乗っていたのはそれぞれ 1人ずつで、 その 2人とは途中で擦れ違ってしまったことから、瑞牆山の時と同様 頂上は私の独占状態であった。
この素晴らしい展望を独り占めできるのはこの上ない幸せである。本当に平日登山が病み付きになりそうである。
頂上の風はやや冷たかったものの、日差し自体は暖かく、握り飯を食べながら周囲の景色を大いに楽しんだのであった。

下山は同じ道を戻るだけである (14時ジャスト発)
下りは一気である。アッという間に先ほどの鞍部 (山口坂) まで下り、岩場に登ってからは徐々に徐々に高度を下げる道を駆け下る。
そして、良いペースで下っている時に下から登ってくる人に出会ったのである。こんな時間に登ってくる人もいるのだなあと感心していたら、 何とさきほど擦れって下山した 2人目の人であった。
時間的にはもうとっくに駐車場近くまで行っているはずと思っていたからビックリしてしまったのであったが、 聞けば道に迷ったとのことであった。
1本道であるから迷うのもおかしいと思いながら良く話を聞くと、下山している途中で長者の森への標識が現れたので、 道に迷ったと気づき戻ってきたのだが、どこで迷ったか分からなくなってしまったとのことであった。
そうである、長者の森への標識を登って来る時に見落としいたからこういうことになってしまったのである。 恐らく私も登りの際に標識を見落としていたら、突如現れた標識に、自分が道を間違えてしまったと思うに違いない。
こういうこともあるんだなあと教訓になったできごとであった。

その人を先導しながら駐車場に着いたのが 15時8分
こうしてみると、高度 1,400mの高さに登山口があるのは、本日のように遅く登り始めた場合は大変助かる。
ただ、この山だけに登ろうとするなら、このコースは少し物足りないであろう。やはり今回私が瑞牆山と組んで登ったように、 周辺の茂来山などと合わせて登る方が良いのかもしれない。
しかし、単調ではあるが楽しい登山であった。


御座山登山データ

上記登山のデータ登山日:2001.11.22 天候:快晴単独行日帰り
登山路:白岩 農道終点駐車場−山口坂−御座山−山口坂−白岩 農道終点駐車場
交通往路瑞牆山より−黒森−信州峠−川上村−北相木村−白岩−農道終点駐車場 (車にて)
交通復路:農道終点駐車場−白岩−北相木村−川上村−須玉IC −(中央高速道)−大月IC−相模湖−半原−厚木−瀬谷 (車にて)
その他の御座山登山林道御座線駐車場−不動の滝−御嶽神社祠−御座山−(往路を戻る)   (2007.04.15 : 晴)
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