阿川佐和子著作のページ No.



31アガワとダンの幸せになるためのワイン修行−ゴージャスワイン編

32アガワとダンの幸せになるためのワイン修行−カジュアルワイン編

33男女(オスメス)の怪(養老孟司・共著)

34阿川佐和子の会えば道づれ−この人に会いたい5−

35グダグダの種

36阿川佐和子の会えばなるほど−この人に会いたい6−

37阿川佐和子の会えばドキドキ−この人に会いたい7−

38阿川佐和子のこの人に会いたい8−この人に会いたい8−

39.聞く力


【著者歴】、ときどき起きてうたた寝し、メダカの花嫁学校、男は語る、あんな作家こんな作家どんな作家、きりきりかんかん、どうにかこうにかワシントン、阿川佐和子のお見合い放浪記、おいしいおしゃべり、蛙の子は蛙の子

阿川佐和子著作のページ No.1


阿川佐和子のこの人に会いたい、無意識過剰、ああ言えばこう食う、旅の素、阿川佐和子のアハハのハ、いつもひとりで、ああ言えばこう(×嫁)行く、吉右衛門のパレット、阿川佐和子のガハハのハ、佐和子流人生に磨き方

阿川佐和子著作のページ No.2


いい歳旅立ち、もしかして愛だった、阿川佐和子のワハハのハ、モテたい脳モテない脳、太ったんでないのッ!?、トゲトゲの気持、オドオドの頃を過ぎても、けっこん・せんか、ピーコとサワコ、空耳アワワ

阿川佐和子著作のページ No.3


ウメ子、恋する音楽小説、屋上のあるアパート、マチルデの肖像、スープ・オペラ、婚約のあとで、ギョットちゃんの冒険
、うからはらから、正義のセ、正義のセ2、正義のセ3

 → 阿川佐和子作品のページ No.1


負けるもんか

 → 阿川佐和子作品のページ No.2

   


     

31.

アガワとダン幸せになるためのワイン修行−ゴージャスワイン編 ★★

  
アガワとダンの幸せになるためのワイン修行画像

 
2005年09月
幻冬舎刊

(1300円+税)

 

2005/12/11

 

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図書館にたまたま入庫していたので借り出した一冊。
佐和子さん+ダンフミさんのエッセイもだいぶ読んだし、いまさらワイン本でもと思いつつ読み始めたのですが、ことのほか面白く+楽しい一冊でした。

有名ソムリエ+αが毎回入れ替わって登場し、サワコさんとダンフミさんにワインの手ほどきをするという趣向。
まずは赤ワインから始まり、白ワイン、シャンパーニュ、熟成したワイン、カリフォルニアワイン、ワイングラス、イタリアワインときて、締めくくりは幸せになるワインの楽しみ方。
ウ〜ン、いいですねェ。サワコ・ダンフミお2人がどんどんワインの味を判るようになっていくのですが、それはこうしてワインの説明を伺いながら飲み比べてみるからこそ。
なかなか普通人はこんなことできませんよ。出版社とかがバックについていて取材費で落としてくれるからこそ。羨ましい。
最後の方になると味への表現も相当に深いものになってくるのですが、読んでいるだけで少しも飲んでいない人間には判らない!

最初の方は行儀良かったサワコ・ダンフミさんも、5回目の江川卓講師あたりからかなり遠慮がなくなり、平然と脱線もするし、講師が苦笑させられることも多くなってきます。
有名ソムリエが苦笑するだけでなく、呆れ、声を強める場面もしばしば。終わった後の江川氏の言葉「わりとさー、プレッシャーかかって大変だったんだよー。(中略)いやー、疲れた」には実感が篭ってました。
「イクラ丼」「昆布じめ」「ホヤ貝」のような香りというサワコさんの譬えには流石のソムリエも苦笑するばかりですが、サワコさんの気取らない面白さが表れています。
それに対してダンフミさん、サワコさんとの対談を重ねる毎にますます性格がキツくなっているような・・・。
ともかくも、飲まないのに、至福の時間を過せた一冊です。

※ワイングラスによってワインの味がそうも変わるとは、思ってもみませんでした。いやー、勉強になった。

違いがわからぬオンナたち.赤ワインを嗜む(ソムリエ:仲田勝男)/白ワインの華麗なる変身。危うし、赤ワイン(若林英司)/ロマンスと誘惑のシャンパーニュ(広瀬一峰)/熟女二人、古酒を味わう(山本博)/江川氏に学ぶワインと男の選び方(江川卓)/友達とワイングラスは大きいに限る!?(若林英司)/イタリア最高峰のワインついに登場(黒田敬介)/アガワとダンの幸せワイン(中本聡文)

 

32.

アガワとダン幸せになるためのワイン修行−カジュアルワイン編 ★★

  
アガワとダンの幸せになるためのワイン修行画像

 
2005年09月
幻冬舎刊

(1300円+税)

 

2007/01/06

 

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今回は上記の「ゴージャスワイン編」に代わって「カジュアルワイン編」
したがってワインは、カリフォルニアニュージーランド等々のニューワールドのワイン、ボルドーやブルゴーニュの名産地とは違った味わいのあるシャンパーニュラングドッグ、さらにキアンティに代表されるイタリア、スペインと、若くて気軽に飲めそうなワインたちへとワインの世界は広がっていきます。
珍しいと思うところでは、中華に合うワインという切り口。

サワコさん、ダンフミさんのおしゃべりは相変わらずというか、ますます絶好調。講師の先生たちに遠慮する気配は少しあるものの、すぐに言いたい放題の名コンビを発揮し、ワインの薀蓄と合わせて楽しいことしきりです。
遠慮容赦ない2人を前に、生真面目に講師役を務める毎回のソムリエたちの時に呆れ、時に辟易し、時にキレそうになる様子もまた楽しい。

芸能人等々を羨ましく思うのは、世界のあちこちに仕事で行けること、めったに食べられない美味しいものを食べられることですが、本書のワイン修業も同様。こんなにいろいろなワインを、しかも懇切丁寧な解説付きで味わえるなんて、フツー人には得られるものではありません。
ただそれは外部要因の問題ですけれど、私の場合は内部要因もあり。アルコールに極めて弱く、普段全くお酒類を飲んでいない私のような場合、グラス1杯飲んだだけでもうダウンしてしまい、次々と比べながら飲んでいくことなどできようもありません。
ですから、こうして読んで想像するだけでも、至福の時。

めぐりあえなかったワインたち(ソムリエ:後藤聡)/ブルゴーニュの女改め、中華な女(高橋時丸)/男もワインも掘出し物が一番!(吉岡慶篤)/南イタリアの「おらがワイン」(渡辺陽一)/初恋の人、キアンティとの再会(金子眞治)/安くておいしいスペインワイン(畠盛敬二)/お見それしました。スパークリングワイン殿(渋谷康弘)

  

33.

「男女(オスメス)の怪(養老孟司・共著) ★☆

  
男女の怪画像

 
2006年06月
大和書房刊

(1400円+税)

 

2006/07/16

実は、これだけ評判になっている養老さんの本を読むのは、これが初めてである。
別に嫌っていた訳ではなく、特に読みたいという気分が生まれなかっただけのことなのです。
それなのに何故本書を読んだかといえば、単に佐和子さんの本であるということに尽きる。
本書は一応“対談”ですけれど、正確に言えば佐和子さんはインタビュアーを勤めているだけのことであって、あくまで養老さんの本、と言うべきなのです。
しかし、その佐和子さんがインタビューアーであるというところがファンとしては重要なのであって、そこはそれの面白さがあるのです。相手に今養老さんを配するからこそ判る、佐和子さんの魅力という。
これって、本書に対する本来あるべき読み方ではないですね。養老さん、ごめんなさい。
相手の口舌を滑らかに引き出すというのが佐和子さんの上手さなのですけれど、それ以上に反応の良さ、可愛らしさを出せるところが佐和子さんの魅力ですね。改めて感じた次第。

それでもって漸く本書の内容に入ると、生物学的な男女論から始まり、養老さんの成長過程にみる女性の影響度の高さを経て、西欧と比較した日本論・日本人論に至るという構成。
生物学的な部分では、「シンメトリーな男」竹内久美子さんの著書で既に紹介されていることと共通する部分も多く、あまり目からウロコということはなかったです。
(佐和子さんがインタビュアーである故に)まずまず楽しめた、という一冊。

はじめに(養老孟司)/恋愛は病気、結婚は契約?/なぜ女は男より強くてたくましいのか/男はどうしてデリケートで口下手なのか/ヒトがポルノグラフィーに興奮する理由/男の乳房は何の役に立つのか/「愛」という言葉と無思想の思想/日本人に個性はいらない/おわりに(阿川佐和子)

  

34.

「阿川佐和子の会えば道づれ−この人に会いたい5−」● ★★

  
阿川佐和子の会えば道づれ画像

 
2007年01月
文春文庫刊

(543円+税)

 

2007/02/03

 

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週刊文春連載中の対談「この人に会いたい」bT
2002年10月〜04年12月までの掲載分の内から、18組(19人)を抜粋、最初から文庫本で刊行されたものです。

このシリーズ、収録されている顔ぶれによって期待度にも違いが生じるのですが、率直に言って今回はあまり期待度は高くありませんでした。
それでも面白い対談はやっぱり面白いのであって、今回一番面白かったのは
斉藤茂太氏との対談。今は亡きご母堂・輝子氏の奇人ぶりはやはり圧巻です。
感銘を受けたのは、下咽頭癌を含め25回も手術を重ね、手術こそ我が健康法と冗談に言う
岩城宏之氏の対談。カラヤンとかバーンスタインとかの思い出を含めて語られる指揮者人生には、頭が下がります。
同じ感銘を受けたといってもそれとは対照的なのは、
岸部一徳氏との対談。GS・タイガース時代から知っている人だけに、成る程なぁと今にして感じられること幾つもあり。

対談における佐和子さんの柔軟さ、巧みさぶりを改めて印象付けられたのは、フランスの映画女優エマニュエル・ベアール氏との対談。佐和子さんの発揮していたひょうきんぶり、可愛さぶりを見るにつけ、佐和子さんはまだまだ若いなぁ。
ゲストの方に感心したのは、5代目であり現エルメス社会長の
ジャン・ルイ・デュマ・エルメス氏。その当意即妙で上品かつ温かかなジョークには憧れることしきりです。

※岸部一徳氏との対談の中で、タイガースのメンバーだった瞳みのる氏の話が出たのは懐かしかった。解散のあと慶應義塾に入学したとは聞いていましたが、佐和子さんと同級生であることまでは思い及びませんでした。

江國香織/カルロス・ゴーン/浜口京子/斉藤茂太/奥本大三郎/木佐彩子/岩城宏之岸部一徳/倉嶋厚/エマニュエル・ベアール/平野レミ/大沢悠里/野村忠宏/夢路いとし・喜味こいし/ジャン・ルイ・デュマ・エルメス小川洋子/野中広務/小倉昌男

  

35

「グダグダの種 

  
グダグダの種画像

 
2007年07月
大和書房刊

(1400円+税)

 

2007/07/06

 

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2000〜2006年の間、雑誌等に掲載されたエッセイをまとめて単行本化した一冊。
佐和子さんの本を読むのももう40冊目。さすがに目新しいことは殆どありません。また、テーマをもって書かれたエッセイでもないので、なんとなく雑然とした一冊という印象。

でもそれは仕方ないのです。佐和子さんがあとがきで弁解しているように、私のような平凡なサラリーマンに比べはるかに変化の多い生活をしているとはいえ、長い目で見ればそれも繰り返しの連続ということになるのでしょうから。
私としても元より目新しいことを期待している訳でなく、同年輩の友人のおしゃべりに毎度付き合う、という気分で楽しんでいるに過ぎません(サワコさんに失礼かな〜?)。
ただそうした中にも、時折噴き出してしまう話があるから見逃せない。
本書におけるその第3位は、老眼鏡一号を頭にのせ、ひもつき二号を首からぶら下げ、それで老眼鏡はどこどこ?と探し回ったという話。
第2位。若い頃友達の結婚披露宴、見合いと有名ホテルに毎月のように出かけることがあり、顔見知りになったホテルの人から「今日はお見合い?それとも披露宴?」と声をかけられるようになったという話。
そして第1位。大学生時代、かき氷を食べた後お腹が痛くなり、這うようにして帰宅したところ、父君が「だからいわんこっちゃない、産婦人科を呼べ!」と怒鳴りまくったという話。
こうした部分だけでも、本書をやはり読んで良かったと思うぐらい可笑しい。

なお、今回初めて、サワコさんもだいぶおトシを召されたようだなぁ〜と感じました。老眼鏡の話題とか、足指骨折とか。でもそれは私にも共通することなのです。

   

36.

「阿川佐和子の会えばなるほど−この人に会いたい6−」● 

  
阿川佐和子の会えばなるほど画像

 
2007年12月
文春文庫刊
(543円+税)

 

2007/12/30

 

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週刊文春連載中の対談「この人に会いたい」bU
2005年、2006年掲載分(計97本)の内から19本を選出、収録。

対談集ですから相手の顔ぶれによって面白い、余り面白くないという違いがでるのは仕方ないことですが、それにしても今回は余り面白くなかったなぁ、という印象。マンネリ化が原因、ということではないと良いのですが。

ひとつの原因として、もしかすると冒頭の川上弘美さんとの対談があったのかもしれません。中学3年のとき既に 176cmの長身だったとか。
川上さんというと“風変わりな作品”ばかりというイメージなのですが、
「すごく気が短くて、今でもしょっちゅう怒る部類」だとか、連載中の東京日記について「これは出来事が変わってるんで、私自身は普通・・・。」という発言を読むと、もう楽しくて楽しくて。その所為で、それ以降の対談は“普通の人”ばかりという気
がしてしまって面白さが呆けたのかもしれません。

エッセイの中で佐和子さんファンを表明していた遠藤展子さんとの対談は、本書での楽しみの一つ。同じように作家の父親を持ちながら、佐和子さんと展子さんとでは天と地の違いがあるようです。
藤原正彦さんも作家を父親に持っていますが、藤原さんはご本人が面白過ぎて・・・。
他では、話題の旭山動物園園長=小菅正夫さんの動物談、戦艦大和の沈没場所を探し当て「男たちの大和/YAMATO」の映画制作をした角川春樹さん、中日ドラゴンズ監督=落合博満の話が面白かった。
トークとしては、脱線に次ぐ脱線、ツッコミにボケ満載のタレント=清水ミチコさんとの対談、日活をクビにされたという映画監督=鈴木清順さんの章が楽しかった。
・・・・・ん? この「6」もそれなりに楽しかったか。

川上弘美落合博満/ヨネスケ/小菅正夫/野口みずき/角川春樹/清水ミチコ/瀬川晶司/鈴木亜久里/岡崎朋美/國村隼/小野田寛郎/小松政夫/南淵明宏/荒川静香/遠藤展子藤原正彦/亀井静香/鈴木清順

   

37.

「阿川佐和子の会えばドキドキ−この人に会いたい7−」● 

  
阿川佐和子の会えばドキドキ画像

 
2009年11月
文春文庫刊
(657円+税)

 

2009/12/08

 

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週刊文春連載中の対談「この人に会いたい」bV
2007年、2008年掲載分の内から選出した17本+α。
佐和子さん&対談相手の皆様には大変失礼ながら、いささか飽きてきたかな、という思いがあります。

本書中一番面白かった対談は、岡林信康さんとのもの。飄々として佐和子さんを幾度も煙に巻くという風で、そのうえ話の中身自体が抜群に面白い。

名前はよく知りながら、ご本人については殆ど知らなかったということで嬉しかった対談相手は、戸田奈津子さん。映画ではいつもお世話になっております。
字幕スーパーの翻訳者として名前が出るのはいつも同じ人ばかりと思っていたら、20人で充分まわしていける仕事量だから、とのこと。成ぁる程〜。
また、
井上紀子さんが語る亡父=城山三郎氏の姿が印象的。

佐和子さんとのやり取りが愉快だったのは布施明さんとの対談。幾度も「聞きたい?」を連発。「聞きた〜い」、「聞いてよ」「聞いてるよ」、「刺すぞ」「やるかぁ」というお2人のやり取りは、絶妙の面白さ。

異色なのは元首相・中曽根康弘氏でしょうか。好き嫌いはともかくとして、話された内容は傾聴に値します。

石原良純さん、佐和子さんの8歳下の弟と同級生だった由。

堀北真希/角田光代岡林信康/薬丸裕英/立川談春児玉清戸田奈津子/布施明/ジェロ/内館牧子/石原良純/福岡伸一/井上紀子/中嶋常幸/中村メイコ/鈴木敏文/中曽根康弘
【特別収録】
忌野清志郎(2001.03)/筑紫哲也
(2002.10)

       

38.

「阿川佐和子のこの人に会いたい8」● 

  
この人に会いたい8画像
 
2011年06月
文春文庫刊

(666円+税)

  

2011/07/08

  

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週刊文春連載中の対談「この人に会いたい」bW

これまでずっと楽しく読んできたこの対談集なのですが、今回ばかりは余り面白く感じられません。
何故だろうなぁと考えてみた結果、その理由らしきことに思い当たりました。
本書に収録された対談の相手、2度目という人が多いのです。その分、緊張感が相互に欠けているみたい。
言うなれば、真剣勝負の果し合い、といった緊張感がそこには感じられないのです。
まぁ、長く続いていますからねぇ、この連載対談。

そんな中、楽しかったのは梶芽衣子さんとの対談。映画「女囚さそり」で人気を勝ち取った女優さんですけれど、その後はTV「鬼平犯科帳」の密偵おまさ役がお馴染みです。
やはり、初めてという相手の方が、意外な話も聞けて面白いのです。
あとは「週刊文春」創刊50周年記念として行われたスペシャルトークイベント、
林真理子さんとの公開対談。
そして、最後の
阿川弘之氏との父娘対談がやはり楽しみです。

長嶋茂雄/綾小路きみまろ/白鵬翔/福田依里子/野口聡一/大橋のぞみ/さだまさし/由美かおる/西田敏行/タモリ/半藤一利/団鬼六/梶芽衣子/三國連太郎/マツコ・デラックス/林真理子/池上彰/財津一郎/藤田まこと/阿川弘之

              

39.

「聞く力−心をひらく35のヒント−」● ★☆

  
聞く力画像
 
2012年01月
文春新書刊

(800円+税)

  

2012/09/08

  

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見送っていたのですが、かなり好評のようですし、私も人の話を聞くのはヘタという自覚があるものですから、思い直して読書。

副題にあるとおり、三部構成で合計35の重要ポイントが目次に並んでいます。
最初の
「聞き上手とは」は、まさに基本編。言われてみればそうだよなぁと思うものの、それが自分には中々出来ていないのですから、基礎こそ大事、まずは基礎から。
学者さんの理知的な説明文章ではなく、佐和子さんの失敗談を重ねての体験から引きだしたヒントですから、面白くスラスラと読めます。あまりスラスラ読んでしまい、頭に残らないということになると意味がありませんから、ご注意。

「聞く醍醐味」は、基本編を踏まえての発展編。
そして
「話しやすい聞き方」は上級編。ただし、プロであれば出来て当たり前、というレベルなのでしょう。
この段階に至ると佐和子さんの失敗談も、佐和子さんらしい磨きがかかってきて個性的、ユーモラス。
ことに特記しておきたいのは、
ジュリー・アンドリュースとの対談において、本人を前にしてその名曲を幾つも歌いまくったのだとか。中山千夏さんの時も同様だったというのですが、本人の前で歌を歌いたくなるという習性が佐和子さんにはあるようだ、とのこと。

いずれにせよ、偉い人が解く指導本ではなく、読者が親近感をもてる佐和子さんの語ることだからこそ、判り易くて参考になる、と思える一冊。

まえがき/聞き上手とは/聞く醍醐味/話しやすい聞き方

    

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