のののパズルちゃいリアン

本当に久々にGBAのソフトを買った気がする (苦笑)。まぁ、特に気になるソフトが無かったからですが (お子様達の間では相変わらずポケモンムシキングなどが大流行のようですが)、私の中では既にディーエスの方にメインプラットホームが移行しているからというのもかなり大きな要因だったりして・・・

さて、テレビコマーシャルではいったいなんのことやら分からんソフトだと思いますが、基本はAボタンで時計回りに1マス、Bボタンで反時計回りに1マス、カーソルの中のパネルを回転させてゲームを進めていきます。本ソフトにはくるくるレンジくるくるウォークくるパチ6という3種類のゲームが収録されており、各ゲームには難易度やルールの異なるモードが用意されています。

まず、くるくるレンジですが、時間内に穴の中に料理の材料を落としていくゲームです (何故電子レンジに穴が開いてるのかは謎)。基本的に如何に早くカーソルを動かすことが出来るかを競うゲームで、特に最初のうちは材料も少なく制限時間も長目なのでかなりダレます。どこまで到達出来たかを競うゲームなのでゲームオーバーになったら最初から、というのは分かるのですが、慣れてきた人のために最初から早いor材料が多い状態から始められるようになっていたら良かったかなぁ、と。まぁ、本ソフトのシステムを理解するには良いゲームなのかな?

くるくるウォークは、ちゃいリアン(ウォーカー)がパネル上の道に沿って右にドンドン歩いていくので先回りして道を作って落とさないようにするゲーム (ガッタンゴットンブロディアに似てるかな?)。カーソルでパネルを動かせる他、Rボタンを押して移動スピードを加速することも可能、というよりもたもたしてるとパネルから落っこちてゲームオーバーになってしまいます。難易度によって単なる直線ではなくカーブを描いた道、もたもたしていると壊れてしまうパネル、時限爆弾が乗ったパネルなど様々な障害物が出てくる他、スクロールのスピードも上がり、また1枚のパネルの取りこぼしが致命傷になるようなステージも登場します (1upアイテムのあるお助けパネルなどもある)。このゲームには、ウォーカーが0人になるまでひたすら進み続けるエンドレスモードと、各中継地点ごとにゴールが設けられているステージクリアモードがあります。エンドレスモードは、日本および世界を歩き回るという設定になっており、ゲームオーバーになった地点までの都市の名産品が旅の記録として残されます (旅のアルバムを見ると、各都市の名産品に関するトリビアも表示される)。ステージクリアモードは、食材を盗んだカモを追いかけるというストーリーに沿って進みます。カモも含めてキャラクタがイイ味出してますね。

くるパチ6はアクションパズルゲーム。同じ数字パネルを縦か横にその数字の数以上(3なら3個以上、4なら4個以上)を並べると、3は4、4は5、という風に次の数字パネルへと変化します。6が6個以上並ぶとパネルは消滅します。ここら辺のシステムはマネーアイドル・エクスチェンジャーに若干似てるかな?パネルが変化したり消えたりするのが続くことをチェイン(連鎖)といい、当然チェインが続けばそれだけスコアも高くなります。パネルが変化あるいは消滅している間もカーソルを動かしてパネルを回転させることが出来るので常に何処に何のパネルがあるかを把握し、すばやく並べる必要があります。このせわしなさというか常に緊張感を伴うカンジはパネポンのアクティブ連鎖に似てますね。
このゲームにはパズルモード、スコアアタック、チェインチャレンジという3つのモードがあります。パズルモードは、一回あるいは数回パネルを回してステージ上の全てのパネルを消すモードで、チェインのパターンを学習するのに良いかな?!個人的には、ステージクリアした時に出てくる「トリビア」にハマってます (ゲームに全然関係ないところが (笑))
スコアアタックは、制限時間内にどれだけ点数を取れるかを競うモード。キモはチェインを続けることで出現するスロットマシン。絵柄が揃うとその後の得点倍率が上がったり、レベルアップ時に回復する制限時間が延びる。確証は無いのですが経験的に短いチェインで出したスロットよりも長いチェインで出したスロットの方が高い倍率が出やすいような気がします。ただ、あまり長いチェインを作っていると、その間にも時間は減っていく訳で、その辺の葛藤も含めて面白いと思います (個人的に一番遊んでるモードかもしれない)
チェインチャレンジは、ひたすらチェインを繋げていくモード。チェインが途切れたらそこでゲームオーバーです。チェインの長さによって段位がもらえるのですが、その時のお師匠さんと弟子のやり取りが結構好きです (特に門前払いの時のお師匠さんの首を振る仕草とか)。短期決戦型(スコアアタックに比べての話ですが)なので、ちょっとした時間にプレイするのに向いてますね。ただ、ムキになって何回もリトライして結局1時間以上遊んでしまったということにもなりかねませんが (笑)

くるくるレンジくるくるウォークはゲームの性格上、一回プレイしたらしばらくやる気が起きませんが (結構長丁場になるので消耗が激しい (苦笑))、くるパチ6は結構遊んでしまいますね。ぷよぷよのように連鎖の積込みパターンを覚えなくても良いので (パネルの見極めと素早い操作が必要ではありますが) この手のアクションパズルが苦手という人にもオススメです。

システム的には特に目新しいところは無いのですが (上の記事中でたくさんゲームの名前が出てきたことからも分かると思うし、回転するというシステム自体もパズルデショーブヨ!ウータマちゃんがある)、逆に奇をてらっていないぶん安心して手を出せるとも言えます。あと、クリーチャーズならではのノリの良さも魅力のひとつとなっていますね。さっきも書きましたが、ステージクリア時にトリビアを言い出したり、スコア表示の時に意味もなくブタさんが出てきて背伸びしたり、スタッフロールがマンガになってたり、ソフト全体が良い意味で悪ノリしてるなぁ、と (笑)

それとやっぱりGBAのソフトは値頃感がありますね。ディーエスのソフトの値段に慣れてると凄く安く感じる (笑)。実際、性格の異なる3種類のゲームが収録されてこの値段であればお買い得感は高いといえるでしょう。GameBoy micro も出ることですし、任天堂には今後も良質なGBAソフトを手ごろな価格でリリースしていってもらいたいですね。

[補足]各々のゲームで記録を見ることが出来るのですが、一緒に表示されるパスワードを公式サイトのランキングに登録して全国のユーザーと競い合うことが出来ます。しかし、既にレベルの高い人がチラホラ・・・(´・ω・`)

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Dr.MARIO&パネルでポン

スーパーマリオ20周年に合わせ(た訳ではないかもしれないけど)販売されたGameBoy micro。それに合わせてマリオ関連のソフトも復刻&新作が発売されたのですが、そのうちの一本がこのソフト。細かいことをいうとパネポンの方はマリオと何の関係も無かったりするのですが、まぁヤボは言いっこなしということで (笑)

この組み合わせを見てピンときた人は多いと思いますが、基本的にNINTENDO パズルコレクションジョイキャリー版の内容を移植したカンジになっています。ヨッシーのクッキーが入っていないのは残念ですが、ROMの容量を考えると仕方なかったのかもしれません。なんたって2000円ですからね、このソフト。ピンで出しても売れるソフトということを考えるとかなりお買い得といえます。

ゲームについては知らない人はほとんどいないと思うので軽く紹介。Dr.MARIOメイド・イン・ワリオに収録されていたドクターワリオにも雰囲気が似てます。グラデーションがかってるぶん、本ソフトの方が色がぼやけて若干見難くもありますがゲームに支障をきたすほどではありません。ちなみに、ゲームボーイ版では15段あった縦方向のスケールが本作では13段になっていますが、バランスの調整はしているみたいなのですぐに手詰まりになるようなことはありません。だから逆にゲームボーイ版よりも難易度は低いようにも感じます。

ゲームは、従来のルールで遊ぶオリジナルモードVS COM モード(COMより先にウイルスを全滅させるか、comがゲームオーバーになると勝ち)、点滅しているウイルスを全て消すフラッシュモードの3種類の1人用モードと、2人対戦モードがあります。あと、条件をクリア(レベル20をクリア)すると縦モードというのが遊べるようになります。これは本体を90度回転して(画面を縦長になるようにして)プレイするモード(LYNX (ATARI)の縦モードと同じイメージです)で、フィールド全体が拡大して表示されるようになり、ウイルスのキャラも大きく凝ったモノになります(ルール自体は特に何も変わらない)。このモードがGameBoy microを意識して作られたのは間違いないと思いますが、あまり操作性が良く無いというか、ヤッパリ違和感がありますね (苦笑)。GameBoy microですらそうなのですから、GBA-SPディーエスでは推して知るべしです(´・ω・`)

パネルでポンの方は、画面構成自体はオリジナルに近づいたのかな?ヨッシーのパネポンポケモンでパネポン9段しか無かった縦のスケールが12段になっています。あと、全体的にグラフィックがシンプルになっています。というのも、リップルヨッシーポケモンといったキャラクタが登場しないため、凝った演出等が無いのです。それを補う意味もあるのでしょうか、画面のデザインを数種類のテンプレートから選んで自分好みにすることが出来るようになっています(あくまでデザインが変わるだけで機能的にはどれも差が無い)。あと、設定ということでは、ポケモンでパネポンで採用されていた「ばくはつせりあげ」などを含め細かいルール設定が可能になっています。基本的にデフォルトの設定で問題ないと思いますが、前述の「ばくはつせりあげ」などはオンにしておいた方がゲームを進める上で非常に重要になるので、面倒くさがらずに一度オプション設定を確認してみると良いでしょう。

ゲームは、ミスするまで続けるエンドレスモード、制限時間内でのスコアを競うスコアアタックモード、クリアライン上のブロックを全部消すステージクリアモードおじゃまアタックモード(基本はエンドレスモードで、時間がたつにつれてドンドンお邪魔パネルが降ってくる)、VS COM モード(おじゃま対戦、スコアアタック対戦、ステージクリア対戦が出来る)、決められた手数でパネルを全消しするパズルモードというオリジナルに基づいた1人用モードがあります。残念なのはストーリーモードが無くなっていること(先ほども書いたようにキャラクタが登場しないので)。まぁ、基本的にはVS COMなんですけどね。ただ、ゴールがあるとそれなりにプレイにも熱が入るというかモチベーションが上がると思うので・・・。ちなみに、本ソフトも2人まで対戦が可能となってます。ヨッシーのパネポンなんかでは相手の状態がまったく分かりませんでしたが、本ソフトでは対戦相手のフィールドが縮小表示されるのでどういう状況になっているのか分かります。ただ、このゲームの場合、相手のことを考えてる余裕が無いほど忙しくカーソルを動かしまくりますからねぇ。そうそう、このゲームにも縦長モードアリです。操作性については前述の通り (苦笑)

今回、GameBoy microGBA-SPディーエスの全てで遊んでみたのですが、どれで遊んでも特に問題なかったです。GameBoy microの小さい画面でも見分けがつくし、GBA-SPディーエスの薄っぺらい十字キーでも操作しづらいことはありません。そう考えると、良く2000円なんていう価格で出せるなぁ、というのが正直なところ。単にゲームを寄せ集めるだけじゃなく、どのハードでも見やすく遊びやすく調整する作業が大変でしょうからねぇ。スーパーマリオブラザーズの復刻版に話題をもっていかれてる感がありますが、もっと注目されても良いソフトなんじゃないかなぁ、と思います。パズル好きな人もそうでない人も是非一本ドゾ(゚∀゚)

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スクリューブレイカー・轟振どりるれろ

ゲームフリークといえば、いわずもがなポケットモンスター (ポケモン)であり、クインティ (FC)はともかく、まじかるタルるーとくん (MD)パルスマン (MD)、ましてやノンタンといっしょ・くるくるぱずる (GB)を思い浮かべる人はあまり居ないでしょうが、元々はRPGというよりもアクション系のソフトメーカーで知る人ぞ知る会社でした。そのゲームフリークが久々に開発したのが本ソフトです。

これより少し前に、悪魔城ドラキュラを作ったコナミの人が『(ドラキュラの最新作が)売れなければ2Dアクションというジャンルはもう今後出てこなくなるだろう』という意味合いのコメントを出していたのですが、本当に最近は厳密な意味での2Dアクションというのが皆無の状態 (3Dに向かないGBAですらそんな状態)。携帯機でも3Dキャラが動くような時代になり、開発側としても2Dのドット絵を描くよりも、3Dのキャラの方がマシンパワーは使うけど、マンパワーは使わないという事情もあるのでしょうが、それこそドット絵以前にキャラクタ(文字とか記号とか)を画面上で動かして遊ぶマイコンソフトからゲームに入ってきた人間としては、ちょっと悲しいものがあります。逆に、そういった状況の中で発売されたソフトだからこそ個人的にはかなり期待していました。

プレイヤーが操るのはラセンダーというマシンで、左右移動とジャンプの他にドリルを回転させることが出来ます。このドリルを回転させることで敵をやっつけたり、壁を壊したりするだけではなく、スクリューを取り付ければ水の中を、プロペラを取り付ければ空中を移動することが出来ます。また、順回転と逆回転を使い分けることでネジ穴に突っ込んで自機を引っ掛けたり、ネジを回してドアを開けたりロボットのパーツを壊したり、順回転中に逆回転のギアを入れた時に生じる反動を利用して後方へジャンプする、といった複雑なアクションもこなすことが出来るようになります。さらに、ステージ中に隠されているギアを取ることでドリルが3段階までレベルアップします。最初は弱い威力のドリルも、レベル3になると無制限で回転し、ほぼ無敵状態になります(もちろん、ガラ空きの背後や空中から攻められたらアウトですが (苦笑))。レベルがアップすると画面のキャラクタのリアクション(機体の揺れやバックファイアというか火花の散り方)も効果音(BGM)もドンドン派手にスピーディーになっていきます。振動がそれほど変わらない (言うのが遅れましたが、本ソフトは振動機能を内蔵したカートリッジになっておりドリルを回すと振動する) のがチョット残念なんですが、不思議とそういう細かいことをカンジさせない、それどころか本当に硬いモノを砕いているという手触りを感じるんですよね、このゲーム。手に汗握るという表現がピッタリくるというか、上手くギアチェンジをしながらドンドン壁を崩したり敵を攻撃する時の高揚感といったら下手な体感ゲームよりも全然上のような気がします。

で、このゲームのキモはズバリこの「ドリル」です。いや、正確にはこのドリルを活かすために練られたステージ上のギミックと言えるでしょう。序盤はラセンダーの操作を覚えさせるような簡単なステージから始まり、徐々にステップアップ。ギミックも最初は一つずつしか出てこないので、まずは特性を覚えることから始まりますが、徐々にギミックの数が増えるとともに複数種類のギミックが組み合わさったステージが出てきます。こうなってくると、アクションの要素 (結構タイミングがシビアだったりする) にパズル要素 (ステージ上のギミックをどのように使えば進めるかルートを策定) も加わってきて俄然面白くなってきます。この辺の難易度曲線の上がり方が本当に絶妙で、アクションに自身が無い人でもある程度遊んでみればかなり先まで進むことが出来るようになると思います。また、この手のゲームでありがちなアイテム類の乱発が無く、必要なモノはステージが進むと手に入るようになるというところも初心者が迷うことなく進められる一つの要因のような気がします。

アイテムの話が出ましたが、本ゲームでは壁やブロックなどを壊したり、敵を倒すとジャンクチップというのが出てきます。これを集めると、ジャンクパーツショップというところでアイテムを買うことが出来ます。一度クリアしたステージでも何回も行けるので最初の簡単なステージでジャンクチップを稼ぎ (といっても最初のステージなので、ほとんど出現しないのですが (苦笑))、ライフメーターをアップさせれば敵の攻撃を受けても即ゲームオーバーになることはなくなります (ある程度ゴリ押しでステージクリア出来る)。また、ステージが進むとドリルそのものを強化するアイテムが登場し、ステージ中にある鉄のブロックなどが壊せるようになります。このアイテムは最初のうちは買うことが出来ないので、ステージ中に壊せないブロックがある場合には行き止まりなんだ、と認識して進めることが出来る (最低限の装備でもステージクリア出来る) という効果もあります。そして、このアイテムを手に入れた後は今まで行けなかったところを探索し、チップやお宝 (これは、アイテムとはちょっと違って、いわばゲームクリアした人が完全クリアを目指すためのコレクション要素と考えてもらって良いのかな) を集めるといった本編とはチョットかけ離れた進め方も出来ます。

正直、振動カートリッジという飛び道具を使った色モノ的なソフトかな、という危惧もあったんですが、それはあくまで演出の一つで、しかも上手いことゲームの演出として昇華できてると思います。グラフィックの細かさ (というか久々に2Dのドット絵を見た気がするんですが (苦笑)) も、メタルギア・ゴーストバベルほどではないにしても、かなり描き込まれていてキャラクタのリアクションなどがかなり楽しいことになっています。ゲームフリークということでもっとマニアックな方向に走るのかなと思ったら、ポケモン路線というかかなり間口の広い丁寧に作られたアクションゲームというカンジですね。

続編を作って欲しいかといわれると、正直もうお腹いっぱいという気もするんですが、ゲームフリークにはまた別のアプローチからゲームを作って欲しいですね。アクションにこだわらず、シューティングなんかをガツンと出してくれると面白いことになりそうです。ただ、本ソフトの売り上げあんまりよろしくないらしいんで (まぁ、これは2DアクションというジャンルがどうこういうよりもGBAというプラットフォームで出していることも少なからず影響してるとは思うんですが)、『やっぱウチはポケモンでイイヤ』なんてことにならないと良いんですけどねぇ(´・ω・`)

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通勤ヒトフデ

Nintendo DSのローンチタイトルとして発売され、地味ながらも人気を得ていた直感ヒトフデ。スタイラスを使った文字通り直感的な操作がウリのこのゲームをGBAに移植するに当たり、当然ながら操作系が変わってしまう訳で個人的にはその点においてチョット不安がありました。

で、実際に遊んでみた感想ですが、十字キーでも特に問題なく遊べるなぁ、と思いました。ルートの途中まで戻るのが面倒(直感ヒトフデだとスタイラスでその場所をタップすればそこまで戻った)というのはありますが、十字キーを使った方が操作が確実(スタイラスを使った時のようにブレたりしない)というメリットもあります。もっとも、これはゲームモードがスピードよりも思考を重視したモノに特化されているから言えることなのかもしれません。

本ソフトでは、直感ヒトフデにあったチャレンジモードがなくなっており、メインとなるのは制限時間のない純粋なパズルであるステージモード(オリジナルではチェックメイトモード)になっています。ステージモードは、全部で365の問題が用意されていて毎日一問ずつ解いていく(必要は無いけど、まぁそれくらいのノルマならやれるような気になりますよね?!)毎日ヒトフデエディットモードで遊べます。先ほども書いたように制限時間が無いので、自分のペースでゆっくり考えることが出来ますし、何回でもトライ&エラーを繰り返して解くことが出来ます。ただ、制限時間が無い代わりにクリア条件というモノがあります。これは、決められた始点と終点を通ってクリアしたか?決められた手数内でクリアしたか?を判定するモノで、条件を満たしていると問題番号の上に星のマークが付きます(満たした条件数により色も違う)。条件をクリアしていなくても解ける場合がありますが、じっくり考えることが出来る本ソフトの場合、やはり完全クリアを狙いたくなるのがプレイヤー心理というものでしょう。この辺のプレイヤーへの挑戦というか、やり込み要素の組み入れ方は上手いというか、小憎らしいですね (笑)

また、本ソフトでは新たな要素として、特殊なピースの存在と、ステージの最大面積が大きくなったことが挙げられます。前者について、直感ヒトフデでは単純に白黒のピースと外周のグレーのピースがあるだけでしたが、本作では通過することが出来ないハードルピース、その行のピースの状態で白と黒のどちらにでも変化するマルチピース、ラインを消すと上に乗っているピースが落ちてくるコテイピース(落ちモノパズルにありがちな連鎖になる)が追加されています。各々のピースの特性を把握していないと絶対にクリア出来ないので、今まで以上に頭を使うことになります。それでも、ステージが小さければある程度ルートが見えてくるのが少し遊べばクリア出来るのですが、本作では最大14×14ピースのステージが登場。これくらいの大きさになると、もう当てずっぽうでは絶対にクリア出来ないでしょうね (苦笑)

チョット話が飛びましたが、今回もエディットモードは健在。直感ヒトフデの問題のパスワードも使うことが出来るのですが、今回新たに追加された要素である「難易度」「最小ステップ数」については未対応です(まぁ遊べるので実害は無いと思いますが)。ちなみに、今回から追加になった特殊ピースは最初のうちは使えませんが(条件をクリアしていかないとハードルピースしか使えない)、ステージの大きさは最大の14×14まで作れるのでデザインの自由度はかなり高くなっているといえます。決定キーがAボタンではなくスタートボタンになってたりするのでチョット最初は違和感がありましたが、作っていくうちに慣れてしまいましたので多分みなさんも問題なくエディットすることが出来るでしょう。まぁ、欲を言えばCOMに自動的に解かせて難易度や最小ステップ数を計算させるモードがあると良かったのですが・・・さすがにそこまでするのは難しいかな?

先ほど、メインとなるのは制限時間の無いステージモードと書きましたが、クリアタイムを競うタイムアタックモードも用意されています。これは用意された問題の中からイージーレベルでは10問、ハードレベルでは5問がランダムに出題され、各々最後の問題を終了した時点でのタイムを競うモード。間違えるとペナルティとしてタイムが加算されて次の問題に移る(やり直しは出来ない)ので、ギブアップしない限りはゲームオーバーにはなりません。チャレンジモードの様に焦って取り返しの付かないことになることはありませんが、良いタイムを出すためには正確な操作が要求されます。正直、スタイラスでササッとルートを辿った方がもっとスコアが上がるような気もするんですが、十字キーで確実にルートを辿るのも悪くは無いかな、と。ただ、間違ったルートを進んだ時にどうしても十字キーで戻るより先にBボタンを押してしまって最初からやり直しってことが多いのはなんとかならんのかなぁ、と (苦笑)>私

あと、細かいことですが、ハイスコア登録時のアイコン作成について、イチイチ最初から作るのは面倒なので一度作ったアイコンは登録出来るようにして欲しかったですね。あるいはもうアイコンなんてやめて普通に文字入力で名前をエントリするとか。ランキングに入ると嬉しいんだけど、凝ったアイコンを作ってるとなんか面倒になっちゃう (苦笑)

気になったのはこれくらいかなぁ。その他は特に問題が無いというか、想定の範囲内だったので普通にゲームを楽しめてます。ディーエスで遊ぶと、どうしてもスタイラスを使ってしまうというクセは相変わらず抜けませんが (苦笑)

個人的に、ヒトフデはアクションパズルよりも、純粋思考型のパズルとしての方が魅力があると本ソフトで実感しました。続編を出して欲しいとまでは言わないのですが、パスワードで新しい問題が手に入るので、現在公式サイトで展開している問題集を充実させていって欲しいですね (そろそろ攻略本の類が欲しい、とも言ってみる)

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dotstream

bit Generationsシリーズの一つとしてリリースされた本作、他のシリーズ作品と同様シンプルというか80年代のパソコンゲームのようなレトロ感たっぷりの外見が逆に新鮮に映るという人も多いかもしれませんね。私なんかは本作を最初に見た時「映画トロン」の1シーンを思い出してしまいました (苦笑)

見た目もシンプルですが、ゲーム自体もシンプルそのもの。基本的にレースゲームなのですが自分やCPUが動かすマシンはドット(というかライン)で表示されるのみ。操作もアイテムを使ったり(Aボタン)やダッシュする(Rボタン)以外は十字キーの上下のみでマシンを動かすだけです。操作がシンプルで遊びやすいと言えますが、裏を返せばプレイヤーが出来ることが少ない=攻略パターンが限られてくるともいえます。

その辺を考慮しておそらくアイテム(他のマシンを足止めしたり、障害物の影響を受けなくする等)や、ダッシュ(一定時間最高速度が上がる。1回使うごとにライフが一つ減る。ライフは障害物に当たっても減り、ライフが0の時にクラッシュすると即リタイア)が用意されていると思うのですが、基本的に下位のマシンには不利なレースシステムになっているので順位を上げるのは容易なことではありません。他のマシンが走ったライン上を走る事が出来ず(自動的に数ドット空いたラインに移動させられる)、しかも最初は自分のマシンのスピードが遅いためかなり不利な状況でレースをしなければなりません。他のマシンのすぐ隣のラインで走ることでスリップストリームと呼ばれる状態になり最高速度がドンドン上がるのですが、障害物や減速ゾーンの密集するエリアではラインから押し出されて状況が悪化することもしばしば。スリップストリームを意識するか、安全なライン取りで被害を最小限に抑えて安全な場所で追い込みをかけるか、戦略的な走りが要求されます(あと、周回数が少ない時はありえないですが、ピットストップしてライフを回復するというのも安全に走る一つの手段かな)

キャンペーンといわれる通常のレースモードは1グランプリにつき5レースあり、最初の時点で5グランプリがメニューに用意されています。たぶん、隠しもあると思うのでさらに遊べるコースが増えると思うのですが、とにかくコース(レイアウトはもちろん、アイテムの置かれている位置まで)を覚えていないと話になりません。グランプリは途中でやり直すことも出来ないのでせっかく調子が良かったのに最後のレースで水の泡とか良くあります。特に後半のグランプリでは難易度がかなり上がるので、レースをやってるというよりも針の穴に糸を通すような作業をしてるようなストレスを感じてしまいます (苦笑)

キャンペーンをクリアしていくと、もうひとつのモードであるフォーメーションが遊べる(&使えるフォーメーションが増えていく)様になります。このモードは、コース上に散らばるエネルギーを集めてメーターを増やしていくとその量に応じて仲間のラインが段々増えていくというもの(最大6ラインで走行)。メーターは仲間のラインと共有であり、仲間がエネルギーを取れば増え、クラッシュすると減る(メーターが0になるとゲームオーバー)。基本的に十字キーで操作出来るのは自分のラインだけ。仲間のラインは、A,B,L,R,左,右のいずれかを押すと自分のラインに合わせて決められたフォーメーションで仲間のラインも一緒に動く様になっている。このフォーメーションに合わせて動くさまはナカナカ綺麗で、特にラインが多ければ多いほど見ごたえがある。個人的には、こちらのモードの方が好きというか面白いような気がするので、キャンペーンをクリアしないと使えるフォーメーションが少ないという仕様は非常に残念。いや、キャンペーンが簡単にクリア出来るようなモノなら問題無かったんですけどね (苦笑)

bit Generationsシリーズのもうひとつのキモと思われるサウンドに関しては、これまた懐かしいPSGライクなシンプルな曲が多く、ゲームの状況に応じて変化するのを聴いてるとなんとなくトリップムービーを見てるような心地良さ?を感じます。まだ全モードクリアして無いから確認できてないんだけど、もしサウンドテストモードがあるなら嬉しいな。というか、フォーメーションのデモモードなんかがあったらずっと見入っちゃうかもしれないなぁ。

2000円という定価に見合うかどうかは微妙だけど、以外に楽しめるソフトですね。出来ればゲームのレベルを設定出来るようにしてもう少し間口を広げて欲しかった気もするけど・・・

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