赤は血の色・・・じゃなく、エマージェンシー

メタルギア・ゴーストバベル

Produced by (c) コナミ
2000.04.27 発売 (\.4500)

ハードの性能を逆手に取り、敵に見つからない様に行動する (表示するキャラが少なくて済むし、リアルタイムの戦闘が無いので処理が重くならない) という独自のシステムを築き上げたメタルギアシリーズのGBカラー版。正確には逃げるだけでなく武器を使って敵を倒すことも可能 (というか、ボスは銃撃戦) ですが、あくまでも隠密行動が主なのでここで紹介します。


戦場を颯爽と駆け抜けるスネーク

元々、ハード性能の低いMSXで開発されただけあってGBカラーでは画面の解像度を除けば作るのは難しくなかったと思います。ただ、グラフィックに関しては鬼のような描き込みで見る者を圧倒します (走るとバンダナがたなびく所とか)。ハッキリ言って現在ドット絵でここまで出来るのはコナミくらいでしょう。


こちらスネーク、応答せよ

画面に表示される文字が読みにくい (まぁドット数からすれば仕方の無いことなのですが) という問題はありますが、無線機を使った画面も雰囲気が出てて良いです。特にセーブを担当するメイ・リンとの哲学的 (^_^;) な会話は最高です。


敵基地内に潜入・・・

無論グラフィックだけでなくゲーム自体の完成度 (キャラクタの動きとか、アイテム・マップ・ギミックの配置および動作) も素晴らしいと思います。イージーレベルでも難易度が高い (と感じるのは私がヌルイだけ?) ので万人向けのゲームではありませんが、1度遊べばGBの潜在能力の高さとコナミの技術力を心の底から認識することでしょう。


VRモードでミッション遂行の予行演習 (笑)

GB版ではPS版にもあったVRモードも収録。メタルギアのシステムを理解するのに重宝しますが、ちょっと難しいのが・・・。あと、対戦はGBならではのシステムで、互いに相手の視界に入らなければ画面上に表示されない (1つの画面を共有してるマシンの場合には絶対に無理) という緊迫感あふれる仕様になっています。MSX、FC、GBと性能の低いハードで高い水準のゲームを作れるコナミは凄いと思います (あくまで技術者のみ、役員などのお偉方に関してはバカばっかり (^_^;))。最新マシンじゃないとゲームが作れないといってるようなバカどもに爪のあかを煎じて飲ませてやりたいもんです。


お買い得度:★★★★★(5)
アクション好きなら間違いなく買い