ファミコンミニ03・アイスクライマー

ファミコンの初期に発売されたゲームで、知名度という意味では今回のラインナップの中ではあまり高い方では無いように思いますが、それは単に私が当時の事を覚えてないだけなのか、あるいは他のソフトの影に隠れていたのか、まぁいずれにしてもアイスクライマーと聞いてピンと来る人はかなり古くからゲームで遊んでる人のような気がします (もっとも、近年GCのスマブラDXで主人公キャラが登場したので、ゲームの名前だけは知ってるって人も多いでしょうけどね)

海外ではICE CLIMBER(北米カードe版)で既に遊ぶことが出来たのですが (まぁ大きいカードeリーダーが邪魔で遊びにくかったりするんですけど (苦笑))、残念なことに1人プレイモードしかなく、本ゲームの最大の魅力である2人プレイが出来ませんでした。

しかし、任天堂はやってくれました。本ファミコンミニ版ではついに2人プレイが可能となったのです。しかも、通常の通信ケーブルのみならず、ワイヤレスアダプタ (2004年2月現在単体売りはナシ、ポケモンファイアレッド/リーフグリーンを買うしかない) にも対応。さらに、1カートリッジプレイにも対応するというサービスっぷり。本来、協力してクリアしていく2人プレイながら、いつのまにか相手を出し抜いてサッサと登り、相手を画面から追い出してしまった時、バルーンファイトマリオブラザーズに勝るとも劣らない白熱した殺し合いプレイ (ぉぃおい) が始まります。

ステージ上のギミックが増えたりキャラクタの動きがコミカルだったりするものの、ゲームの内容としては単調だし、上に登ったはずなのにスリ抜けて落っこちたりといった理不尽な接触判定があり、1人で長い時間遊ぶのはツライです。しかし、2人プレイになるとこういったデメリットが逆に対戦を白熱させます (相手を出し抜いたつもりが移動を誤って自分の方が下に落ちてしまったりとか)。このゲームが好きな人には申し訳ないけど、個人的にはこのゲームは2人で遊んでナンボっていうゲームだと思います。もし周りにGBA持ってる人がいたら是非無理矢理にでも巻き込んで遊んでみてください。もちろん、それによって2人の関係が気まずくなっても当方は一切関知しませんので、あしからず (笑)

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ファミコンミニ04・エキサイトバイク

これもアイスクライマーと同様に北米カードe対応版としてリリースされているのですが、周知の通り (というか、モロ北米カードeって書いてますが (笑)) 日本では発売されていません。まぁ私みたいな物好きは持ってますけどね (苦笑)

残念ながらディスク版の VSエキサイトバイクでは無いため2人プレイは出来ません (CPU相手に走ることは出来ますが)。ただ嬉しいのはコースエディット (外箱にはデザイン機能って書いてますが (笑)) で作ったコースをセーブする事が出来るということ。ROM版ではせっかく苦労して作ったコースがセーブできず (正確にはファミリーベーシック経由でデータレコーダーを使ってセーブできた・・・はず)、遊ぶ度に作り直すのも面倒でそのうち作らなくなっちゃうんですが、このファミコンミニ版ではそういった面倒なことが無いので友人同士でコースを作ってプレイさせるなんて楽しみ方が簡単に出来ます。そう考えると、つくづく2人プレイが出来ないのが残念でならないですねぇ。

このゲーム、今どきのゲームのように派手なギミックがある訳でもなく、見た目も操作系も非常にシンプルなのですが、ジャンプ中の姿勢制御、着地する時の姿勢制御、アクセルワーク、ターボの使いどころなど、意外にプレイヤーに要求されるスキルが多く、しかもそのどれもがチョットしたことで大きくタイムに響くというかなりシビアなゲームシステムになっています。マリオカートのマリオサーキットでタイムアタックばかりやってた人はかなりハマるんじゃないかな?逆にそういったヤリ込み要素に興味の無い人には1人プレイは物足りなく感じるかもしれません。コナミがGBで出したモトクロスマニアックスのような派手さはなく、ただひたすらに走り続けるだけというあたり、当時のゲームのストイックさを最も色濃く残しているゲームとも言えますね。

少なくとも外箱のイメージのようなダイナミックさを感じさせるゲームでは無いので、これから買おうと思ってる人は気を付けましょう (ぉぃ)。それにしても2人プレイできないのがつくづく残念でならない・・・

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ファミコンミニ05・ゼルダの伝説I

ゼルダといえば現在でもマリオと並ぶ任天堂の人気シリーズとして新作がリリースされていますが、本作はファミコンのディスクシステムの普及に大きく貢献したといわれるゼルダシリーズの記念すべきその第一作目・・・といっても、実は今回リリースされたのはディスク版ではなく後に発売されたROMカートリッジ版を元にしています。読込み等のストレスが無くなったものの、BGMがショボくなっている (ディスクシステムはファミコンとは別にFM音源を積んでいたから)のがイタイですが。ただ、ゲーム内容自体には大きな変更は無いのでコレもひとつの味といえば我慢できないこともない・・・かな (苦笑)

さすがに、RPGとなるとクリアに時間がかかるのと、この時代のゲームってとにかく謎が難解なので既に何をどうすれば良かったかなんて忘れてる状態 (このゲームの場合、任天堂のゲームにしては後のメトロイドと同じくらい何のヒントも無い) だったりして、ほとんど進んでいません (やっとレベル2 (苦笑))

そんな状態で感想書くってのもアレですが、序盤をプレイしたカンジではファミコン版とほとんど同じです。解像度の違いから若干画像が劣化してるかと思ったんですが、特に気になるほどではないですし、特にメッセージもクッキリしていてきちんと読めるのでゲームを進めていく上で問題となることはありません。ディスク版に比べてBGMが貧弱であるということを気にしなければ (これが初めてのゼルダという人ならばなおさら) 問題無く遊ぶことが出来るでしょう。

まぁ、問題無く遊べるとはいってもプレイする人を選びますけどね、このゲームは。個人的には、ゼルダはGBでリリースされた夢を見る島しかクリアしてないんですが、それに比べると何をして良いか分からずウロウロすることが多いです。まぁ、あんまり何でもかんでも指示が出てきてレールに乗っかってプレイするっていうのも味気無いですけど、ほとんどヒントも無く、途方に暮れるほど制約が緩いというのも逆にツライものです (苦笑)。もっとも、このゲームが世に出た頃とは違い現在はネットで検索かければ攻略サイトはいくつも出てくる訳で、そういう意味では当時よりもヒントが多く攻略しやすいといえるかもしれません。

個人的にゼルダはこういった箱庭感覚がピッタリだと改めて実感しました。元々RPGっていうよりもパズルに近い謎解きゲームだからそう感じるのかもしれませんが、壮大なストーリーと3Dによるリアルさよりも2Dによるコンパクトさと分かりやすさがゲームシステムに合ってるような気がします (特に携帯ハードのいつでも手軽に遊べるとコンセプトは本ゲームにピッタリくる)。まぁ、今後はどうしたって3Dの方向に進んでしまうでしょうけどね(作る側も3Dの方がツールとか揃ってて楽だろうし)

ちなみに、本ゲームはファミコンのROM版を移植したモノだと書きましたが、どうしても音にこだわる人は、ニンテンドークラブの「ゼルダコレクション」にディスクシステム版のゼルダが収録されるらしいのでそちらを入手することをオススメします。

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マリオゴルフGBAツアー

ゴルフといえば、いまやスポーツゲームの定番ともいえるものとなっていますが、その中でもキャメロットが作るゴルフゲームは遊びやすさとコースレイアウトの楽しさで群を抜いた存在といえます。GBCでリリースされたマリオゴルフGBの続編という位置付けで作られた (ストーリーモードに繋がりがある) 本作ですが、プラットフォームがGBAに変わることで色んな面で変更が加えられ、まったく別のゲームとして生まれ変わったといっても過言では無い出来になっています。

まず、何といっても大きな変更は、かんたんショットシステムが導入されたこと。ファミコンのゴルフで既に完成していたショットバーシステム (Aでスタートし、もう一度Aでショットの強さを決め、最後にAでボールの弾道を決める) にあえて手を加え、2回のボタン操作 (Aでスタートし、Aでショットの強さを決めたら、弾道はCPUが自動的に調整してくれる) でボールが打てるようになっています。もちろん、CPUに任せると弾道がブレたりすることがあるのですが、極端なミスショットは皆無であり、初心者でもほぼ狙い通りの所にボールを運ぶことが出来ます。

じゃあ、かんたんショットだけでゲームをすれば良いじゃないか、ということになりますが、さにあらず。かんたんショットではパワーを決定するだけなので、単にボールを前に飛ばすことしか出来ません。そこで登場するのがテクニカルショット。Bボタンでショットの強さを決めたら従来のゴルフゲーム同様、もう一度AかBを押して弾道を決めます。また、弾道を決める時にAとBを組み合わせて押すことでボールにスピンをかけることが出来ます。また、あらかじめボールの何処を叩くかを設定しておくことでフェード、ドロー、高い弾道、低い弾道、などを打ち分けることも出来ます。操作やタイミングがずれると大きなロスにはなりますが、上級者コースではトリッキーなレイアウトのコースが増えるし、グリーンやフェアウェイの転がり具合が変わる(そうそう、天気の概念もあって、雨が降っている時には転がりにくくなるというのもある)ので、テクニカルショットは必須といえます。この辺のインタフェースのこだわりというのがさすがキャメロットというか、年齢層の幅広いGBAユーザーに対して、初心者から上級者まで対応しようとしてるところに感心します。

ショットについてもうひとつ。従来のゴルフゲームの多くは、クラブによって飛距離が決まっていて、あとはパワーゲージの位置で飛距離を調節するしかありませんでしたが、本ソフトでは各クラブ毎にパワーゲージの最大点を移動させることが出来ます (L/Rで移動、当然そのクラブの最大飛距離以上には増やせない)。これにより3Iじゃ飛び過ぎるけど4Iじゃ足りないから3Iで打つしかないんだけど、パワーゲージを止めるタイミングが難しいという問題が、3Iを選んでL/Rでパワーゲージの最大点をジャストの所まで微調整する、という操作で解決することが出来ます。また、単に飛距離だけの問題ではなく、高く上げるアイアン系では風の影響を受けやすいからウッドを選んで距離はパワーゲージの最大点を微調整することで対処、ということも可能になります。前述のテクニカルショットと合わせることで、プレイヤーの要求に細かく対応出来るようになっており、ショットだけでもこのゲームの奥の深さを感じることが出来ますね。

さて、GBC版に比べて一目で分かる違いは当然画面な訳ですが、ただ単に画面が大きく綺麗になったというだけでなく、プレイにあたって必要な情報が一画面に収まっているので非常に遊びやすいという基本的なことながら忘れられがちな点がキチンと表現されていることに注目すべきでしょう。特に本作で良いと思ったのは、弾道と着弾点が点線で表現され、グリーン付近ではどの辺にボールが落ちるか (落とすか) の目安が非常に分かりやすくなっています。もっとも、これはあくまでも無風状態でナイスショットを出した時のものなので絶対にそこに落ちるかどうかはプレイヤーの腕次第なのですが、従来のゴルフゲームのように単に残りヤード数を数字で表示し、ショットの方向だけを線で表示していたのに比べると格段にプレイしやすいです。このソフトを買ってから最初の練習モード以外でトータルがパーオーバーしたことが無いのもひとえにこの機能のおかげといえるでしょう (まぁ、実際のゴルフではありえない表現なので賛否両論あるとは思いますけどね)

システムといえばもうひとつ。直接プレイに関係する機能では無いんですが、ナイスショット (バーディ、イーグル、アルバトロス、ホールインワン) は自動的に記録され、リプレイして見ることが出来ます。ただ、それぞれ5つまでしか登録できず、5つ以上になると前のリプレイデータが消えてしまいます。初めてのホールインワンとか、ありえない状況でのチップインバーディとか残しておきたいデータもあると思いますが、その時はデータにロックをかけると上書きされずに済みます。自慢のプレイは人に見せて自慢しましょう (笑)。ただ残念なのは記録されるのがシングルモードのみに限られている(らしい)こと。私自身、ふがいないパートナー (って、経験値を振り分けてないのが悪いんだけど (苦笑)) の穴を埋めるべく奮起して2回ホールインワンを出したんですが、両方とも記録されませんでした・・・

本作では豊富なゲームモードも魅力の一つ。しかも、1人から4人まで同時に遊べるモードが多く (ちなみに、買ってから気付いたんですが、本ソフトはワイヤレス通信アダプタ同梱となっており当然ながらワイヤレスでマルチプレイが楽しめます)、通常のマッチプレイ、ストロークプレイの他に、ペアを組んだ相手と交互にボールを打ってホールを周るダブルス、プレイヤーの中でもっとも打数の少ない人がポイントを貰える(同じ打数の場合は次のホールに持ち越し)スキンズマッチ、ショートホールで如何にピンまでボールを寄せられるかを競うニアピンコンテスト、ホールに建てられたゲートの間を通さないとホールアウトにならないゲートショット、ホールの最初にスロットマシンで使えるクラブを選択してプレイするクラブスロット、18ホールを全て周るまでにかかった時間 (もちろん打数も) を競うスピードゴルフ、いつでも自由に腕を磨けるトレーニングモード、そしてゴルフで対戦してキャラクタを成長させていくストーリーモードがあります。

このストーリーモード、ぶっちゃけグラフィックのタッチやシステムがまんま黄金の太陽で笑っちゃうのですが、笑えないのがマップの描き分けがイマイチなところ。各コースの練習場に入った時に移動出来る部分の見分けが付きにくく、あっちこっちにひっかかってしまい正直ストレスが溜まります。あと、やっぱりキャラクタを育てるのがかったるい (苦笑)。いや、自分のプレイヤーキャラだけなら良いんですが、ペアを組むパートナーの分まで割り振るってのが苦痛。均等に育てようとすると成長が遅いのでなかなかトーナメントで勝てず経験値が貰えないし、かといって主人公だけバンバン成長させちゃうとダブルスで足ひっぱられまくしだし (なんとか勝てるけどリセットの嵐だよ (苦笑))。ぶっちゃけ、キャラクタはデフォルトで良いんですよ (まぁ、多少パラメータを入れ替えたりすることは出来た方が良いかもしれないけど)。どっちかというとアイテム (特殊能力を持つクラブとかボールとか) を集めることでキャラクタに変化のバリエーションを持たせるようなカンジの方が、いつでも能力を変化させられれる (現在のシステムだと一度パラメータを割り振っちゃうと元には戻せない) ので、色々と試して自分にあったキャラクタを見つけることが出来る気がするんですよね。GBC版でもなんか偏った成長のさせ方して失敗したんだよなぁ・・・って成長してないな>私 (苦笑)

あと、気になるのがGCと連動しないと使えないキャラクタがいること。まぁ、どうせほとんどの人は自分で育てたキャラを使うと思うので問題無いのかもしれませんが、なんかこうキャラ選択画面に空きがあるってのがねぇ (苦笑)。任天堂にしてみれば少しでもGC売りたいからこんなことしてるんでしょうけど、なんかこう逆効果ってカンジ。逆に店頭でワイヤレスアダプタを使って特殊なクラブのデータを配信するっていうのは良いアイディアだと思いますね。もちろん、扱ってる店舗が限られているのでそこでまた不満が出てくるとは思いますが、データのためだけに新たに2万以上の投資をすることを考えれば良心的といえるでしょう?!

現在シングルではキノコカップまでクリアして、ダブルスでデューンカップに挑戦している最中。相変わらずパートナーに足ひっぱられまくりでブチ切れてますが、なんだかんだ言いながらチョコチョコと遊んでいます。携帯機では必須とも言える中断機能もあって手軽に始められて手軽に終われるのが良いですね。個人的にはマルチプレイを試してみたいと思っている今日この頃。特にトリッキーな仕掛けが満載のキノココース (近くにボールが飛んでくると食べてしまうパックンフラワー、当たると爆発してバンカーになってしまうボムヘイ、グリーンを移動させたり、天気を変えたり、障害物を増やしたりするハプニングパネルなどがある) は楽しそうです。

なんだかんだと重箱の隅をつつくようなことをしてしまいましたが、携帯機で遊べるゴルフゲームとしては現時点で最高の部類に入る出来だと思います。GBAは子供向けのゲームばかりという方も是非プレイしてみてはいかがでしょうか。そのうち、電車の中でワイヤレスアダプタを付けてゴルフに興じるサラリーマンの姿が見られる・・・ことは無いだろうな、やっぱり (苦笑)

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まわるメイド・イン・ワリオ

ハードの性能につられて重厚長大となりつつあるソフトに対する挑戦というか原点回帰というか、とにかく各方面に波紋を投げかけた前作メイド・イン・ワリオから1年半、ついに続編が登場。正直、ゲーム的にはもうアイディアが出尽くした感もあったので続編なんて出ないだろうと思っていたのですが、そこはさすが任天堂、回転センサを搭載するという荒業を使って新たなゲームを出してきました。

センサー内蔵というと、ハッピィパネッチュコロコロカービィーという前例があるのですが、両方ともシステムの斬新さの割にいまひとつ評判が良くなかった気がします。それはやはり画面の見づらさが大きな要因になっていたのではないかと思っています。ゲーム機としてはかなり性能の良いTFT液晶を使っているGBC,GBAですが、それでも当然視野角というものは存在し、本体を傾けたり激しく振ったりすると画面が見れないという問題が生じます。また、GBCや旧型GBAはバックライトを搭載していないためさらに視野角が制限されていました。

現在では、GBA-SPという携帯ゲーム機としてはほぼ完璧なハードが登場し、本ゲームをプレイする上でもバックライトによる視認性は特筆すべきものがあると思います。とはいえ、プチゲームによっては結局激しく本体を揺らすこともあり、いかにバックライトが付いていても見づらい(というより見てる余裕が無い (苦笑))ですし、また折りたたみゆえに激しく本体を揺らすと画面が傾く(なんかヒンジが緩んできたような・・・)などの欠点もあります。あと、ACアダプタを繋いでたり、ストラップをたくさん付けていると操作の邪魔になったり、といった細かい点も気になりました。もし、これからこのソフトを買う人は、バッテリを用意することと、ストラップを邪魔にならないようにまとめておくような工夫が必要かもしれません (笑)。あ、ハード的には旧型GBAでもプレイできますので、あらためてGBA-SPを買おうとしなくても大丈夫です (というか、ホールド感からすると旧型GBAの方がやりやすい気はする)

さて今回のプチゲームは前述の通り内蔵された回転センサを使ったモノがメインになっています。一部、Aボタンのみを使用するゲームもありますが、十字キーはまったく使いません (メニューの選択すら回転センサを使用)。日常生活の中であふれている回転するモノ(自動車のハンドルとか、ルーレットとか、水道の蛇口とか)をモチーフにしたゲームはもちろん、本体を傾けることで坂道に傾斜を付けて物を滑らせるとか、左右に交互に傾けることでシーソーとか尺取虫の動きとかを再現したり、角度をつけることで間接的にモノを動かしたり(弓矢の角度を変えたり、アイロンを遠隔的に操作したり)といったゲームがたくさん収録されています。個人的に気に入ったのは「わるな!」というプチゲーム。これは画面上に卵が表示され、制限時間がくるまで動かしてはいけない(ちょっとでも動かすと卵が転がって割れてしまう)というゲームで、回転センサの機能を逆手に取った(逆に今までの十字キーで操作するようなゲームでは成しえなかった)ゲームだと感心しました。

あと、今回も任天堂のゲームをモチーフにしたプチゲームを収録。残念ながら前作のように任天堂の歴代ハードをモチーフにしたモノではなく、ファミコンのソフトに限定されています。まぁ、もちろんそれだけでも十分というか結構遊べるアレンジになっており、特にボスステージのスーパーマリオは1ステージを円状にアレンジして傾きとAジャンプでプレイ出来るようにしたというスグレモノ(level3以上になるとクリアするの難しいですけどね (苦笑))

今回、ゲーム数自体はそれほど多くない(前作と同じくらい?)なのですが、ガチャコロンという要素が追加されています。これはゲームを一定数クリアするともらえるアイテムで、人形楽器ゲームレコードなどのオマケで遊べるようになります(スタッフロールなんかもここに含まれる)。いずれも回転センサなどを使ったアレンジがされているモノばかりで、振ると音がするでんでん太鼓とか回転するときれいな模様が見える万華鏡とかおきあがりこぼしのような動きをする人形とかプチゲームを拡張して1つのゲームとしたもの(テーブルホッケーなど)といったアイテムがプチゲームに負けないくらいたくさんあり、これらを全部集めるというやりこみ要素にもなっています。ちなみに、レコードは各ステージのBGMの曲なのですが、ターンテーブルが表示され演奏中に本体を傾けるとスクラッチが出来たりします。まぁ、だからどうしたと言われるとそれまでですが、あくまで回転センサにこだわった作りこみといえるのではないでしょうか。

そういえばここまでまったく触れていませんでしたが、回転センサの感度については申し分ないです。プチゲームが始まるごとにセンサの調整をしているので、ゲーム終了後にポジションを直せばきちんと反応しますし(逆にこれを忘れるととんでもない動きになる)、振動オプションを付けているとセンサが動いているのが良く分かるので動かしすぎたりすることもありません。少なくとも私の場合はセンサの反応が悪くてゲームにならなかったということは、このソフトに関しては今のところありません(他のソフトでは、、、(略))。まぁ強いて問題とするならばセンサの関係でカートリッジが本体から大きくはみ出していることでしょうか。今までのソフトでは多少カートリッジの厚みが増す程度だったのですが、今回はそういうレベルではないので結構かさばります。旧型GBA-SPだとなんとなく収まりが良いカンジがしますが、GBA-SPだとバランスも含めてチョット持った時に違和感がありますね(縦長がさらに長くなるので回す時に邪魔 (笑))

ゲーム自体はどれも前作のようにありきたりのものばかりですが、操作系が違うというだけでまったく別のゲームのように感じられるのが面白いところですね。今後、ニンテンドー・ディーエスでもスタイラスを使ったメイドインワリオが出るようですが、やはりスタイラスというまったく異なる操作系を使うゲームとして楽しみであります。今後もワリオシリーズには、マンネリ化したマリオシリーズにはない意欲的なゲームとして期待していきたいですね。ただ、ゲーム中のグラフィックはともかく、ワリオ達のグラフィックはもう少し小洒落たカンジにしてほしいかも。ちょっと雑すぎ (笑)

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