神魂神社、八重垣神社
Kamosu Shrine, Yaegaki Shrine
神魂神社本殿。この高床の堂々とした様。また屋根の上の千木が水平に切られているのが女千木です。
ここまで本殿に近づけるのが素晴らしい。
神魂神社(35 25 31.85,133 05 02.72) 神の国の見所は出雲大社だけではありません。あちこちに神社があるのがこの地方の大きな特色なのですから。その中で外せないのが神魂神社でしょう。大社造りとして最古の建築、そしてここで買った絵はがきには日本最古の建築様式と書かれています。日本最古の建築様式と言い切っていいかどうかは分かりませんが、伊勢神宮の神明作とこちらの大社作が神社建築の最も古い形式であることは間違いない所です。 そして、その大社作も出雲とここでは微妙に違うのです。大国主を祀る男造の出雲大社は男千木だし、上座は左を向いていますが、こちら神魂神社は伊奘冊(いざなみ)尊を祀る女造であり、女千木であり、上座は右を向いています。(建物が西向きのため、結果北向きです)誰がそういう差を考案し、形にしてきたのでしょうか。神話を元にした繊細な日本の形がここにもあります。 |
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拝殿内部。そうか畳なんだ。正面には鏡があります。神紋の「有」は神在月である十月を変形させたとか。なるほど確かに月に十を加えると有の字になる。 | |||||||||
下の貴布裲稲荷両神社のもう一つ隣にあった一角。これが神社の原型と言えるのかもしれません。 | |||||||||
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神魂神社脇にある小さな貴布裲稲荷両神社。重文です。しかし二間というのは非常に珍しい。とにかく中央に柱を持ってくるとは異例中の異例なのです。室町時代だとか。因みに、四間の例は奈良法隆寺の中門があり、これも珍しい。 |
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八重垣神社(35 25 44.59,133 04 24.37) 神魂神社から里山の道を1kmちょっと歩くと、八重垣神社に出ることが出来ます。辺りは古墳群があったり、横穴墓群があったりと、正に史跡が集積している一帯です。そんな道をのんびりと歩いていくとやがて着くのが八重垣神社。ここで有名なのは鏡の池、別名縁結び占いの池です。占い用紙にコインを乗せ、池に浮かべてお祈りをする。早く沈めば良縁が早く来るし、遅いと縁が遠いとか。娘がこういうのを喜んでやるような歳になったということか。しかし古墳群といい神社といい、何でこんなに密集しているのでしょうか。 |