投薬メモ
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朝 |
昼 |
夕 |
夜 |
備考 |
ビソプロロールフマル酸塩 |
2 |
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イトリゾール |
4 |
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プレドニン |
3 |
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ネキシウム |
1 |
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フェキソフェナジン |
1 |
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1 |
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レルベア |
1 |
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朝食 ごはん・味噌汁・玉子焼き・キャベツ・牛乳180mL。あとで点滴が入るのでけさは飲まない薬がある。
8時半Q。9時に清拭。
10時左腕に新しい点滴ルートを設営する。10時半P。
11時に術着(ワンピースの長ラン)に着替え。点滴開始。
と,ここで病室の引越しがあり,荷物を纏めて循環器内科の一般病棟へ歩いて移動する。な・何ーッ,個室だとーっ。そ・それはいいが料金がッ,OhMyガッ,おれの希望じゃないんだから差額なんか取らないでおくれよ。たのむよホント。
11時半P。せっかく個室のトイレと言うのにQ空振り。T字帯に締めかえる。昼食と投薬はなし。
12時半になって,いよいよアブレーションである。別階の処置室に歩いて行く。帰りは……ストレッチャだろうな。
まづは尿カテーテルを挿れられて,必死にトイレに行っといたのが無駄になる(いやまぁわかってたけど)。右脚の鼠蹊部に局所麻酔を打たれて,イデデデデデ,静脈カテーテルのミクロの決死圏開始である。あれっ,おれ意識あるぞ。先生,おれ意識あるよ,眠くならないよ。眠気こい,眠気こい眠気こい眠気こい。来ない。
前回は寝ててすっぽんと記憶が抜けおちてたんだが,きょうはばっちり覚醒している。それで心筋を灼かれた。イデデデデデどころではなく,途方もない刺戟の塊が胸の中央から左肺・右肺へそれぞれ貫通し,どういうわけか右肩へ痛みの棒が突きぬける。く…く……こ…こいつはきついぜ……。それが5度も6度も繰りかえされ,思わず体をよじりそうになる。本当に暴れるとカテーテルが心筋を破りかねないので我慢するが,左脚なんかは動かしたかもしれない。
うひー。意識いらねえー。
術後のテストの結果,おれはまだ心房細動を起こす可能性がないではない。が,今それに対応するのはリスクのほうが勝るから,予定どおり右心房の処置で終了ということにする。すっかり済んで時刻を訊いたら14時半だった。
病室に戻って1時間後に飲食が許される。お昼の軽食がとってあるそうなが,さすがに食欲がなかった。点滴がほどなく終了。
鼠蹊部の傷グチをガーゼで覆って腰全体をテーピングしてあるから,看護師さんにお願いして体を回してもらわないと寝返りも打てない。半日やそこら仰向けに寝てたってどうちうことないサと高を括っていたら,覿面に腰痛に襲われてこれまた参った。
夕食 ごはん・味噌汁・鯖南蛮・南瓜煮・インゲン。横臥したまま看護婦さんにあーんと食べさせてもらう。吸い飲みを汚すので味噌汁は遠慮した。致命的に食えない献立でなくて助かったよ。クスリも1錠あーん。
腰いてえー。意識いらねえー。
22時半に固定テープを剥がし,右脚が自由になる。寝返り自在。しかし腰が痛い。吸い飲みに焙じ茶を貰う。
23時半に体を起こしてもよくなる。尿カテを抜いてもいいのだけれど,ベッドを降りられないからトイレへ行くのに車椅子を出動してもらうのも何なんで明朝までそっとしておく。
心房粗動と心房細動の違いを言っておこう。おれの理解では,右心房(静脈側)に悪い回路ができて頻脈を起こすのが心房粗動。左心房(動脈側)に回路ができるのが心房細動。病名を混同してはならない。
おれのは心房粗動なので,静脈をとおしてカテーテルが右心房に到達できる。その入口が右の脚の付け根なのである。
これが心房細動となると左心房だ。動脈にカテーテルは挿れられないから,心房粗動と同じく右鼠蹊部から静脈をくぐって右心房までカテーテルを持ってきて,左右の房を隔てる壁に穴を開けて左心房へ達するのだそうである。もう聞いただけで心臓がキューッとなるよ。C.ダイヤモンドにやってもらいたいよ。こうなると充分オオゴトで,全身麻酔だろうね。
おれがさらに不整脈を再発するとしたら,今度は心房細動かもしれない。グレートですよそいつぁ。さすがに勘弁してもらいたい。
おれの死因は肺炎で窒息なんだろうなあとずっと思ってたんだが,心不全の目が大きくなってきた。後者のほうが苦しむ時間は短いかな。