善光寺への旅 1997.7/2526

 時間に余裕を持たせるために朝5時に起床した。眠気がさめないのにまだ暗い空を見ながら出発した。丸ノ内線で新宿まで行き、それからJR線で上野に。そして朝食を買い、駅で待つこと30分、特急あさまはやって来た。買ってきた弁当を食べてから10分ぐらい経った頃列車が動きだした。出発した時は7時頃になっていて空はすっかり明るくなっていた。高崎までは相当長いので暇になってしまう、そこで「そうだ!景色を見てればいいんだ」と思い私は窓の方をずっと見ていた。電車に乗るとつい景色を見てしまうのだが、自分の身近でないところをながめるだけでも雰囲気は違って見えるからそうしてしまうのである。出発から2時間程経って高崎を越えて田舎の御代田に、でも通りすぎていく。10時頃もう時期到着だと言うのに朝早く出てきた反動で眠気が襲ってきた。1030分頃長野に到着し、泊まるところを探した。JRの案内所で一泊朝食付で6.800円のビジネスホテルがあったのでここにした。さあ善光寺に行こう。 そこまではバスを使って行くのだが、金がもったいないので暑い中歩いていきました。20分ぐらいで着き、まず本堂へ、本堂地下のお戒壇巡りに挑戦した。暗闇の中を天井に頭をぶつけないように手探りで壁を探しながら歩くというものでそこには外国の方もいたが、暗闇のなかを歩くということにおもしろさを感じているのだろうか楽しみながら歩いていた、しかしこちらは何もわからずどこに言っているのかわからず誰かに当たったりしている。次は同寺本坊の宝物館に行った。ここには仏教に関する歴史の書物や物語の書かれている掛軸、仏像や儀式用の道具が展示されていた。ヨーロッパのキリスト教文化にしか興味を持たなかった私はここで日本の文化に少し興味を持てるようになった。 12時になり腹が減っていたので、寺の近くにある手打ちそばのうまい店に行った。この店のそばは茹でたあと丹念に冷水でもまれているのでコシが少し強くてなかなかうまかった。とどめにそば湯を飲んだ時、こんなそばが食えて本当によかったと思った。ちなみにざるそばを頼んで550円、これぐらいが妥当だろう。 さて、午後からは寺近くの美術館に行った。しかしそこは展示を代えるための準備で閉鎖されていた。しかたなく併設している東山魁夷という画家の絵が展示されている美術館に行った。その後ホテルのチェックインまでまだ時間があったので、絵の紹介や彼の話を入れたビデオを見て時間をつぶした。4時頃ここを出て私はホテルに向かった。 ビジネスホテルに着き、チェックインを済ませて私は部屋に行った。ドアを開けて右側にトイレと風呂があり、奥にベッドとテレビがあった。部屋に入るとすぐにベッドで疲れた足を休め、何か飲もうとしあるものは有料なので洗面所の水を使って湯を沸かし、緑茶の素があったので混ぜて飲んだ、ついでにあまり飲みたくない昆布茶も。6時にホテル内の店で飯を食べて、部屋でテレビ三昧、12時には寝た。 次の朝、サービスにある朝食をとって8時にホテルを出た。長野駅から信越本線(現在、新幹線の開通により第三セクターになった)で屋代へ行き長野電鉄で松代まで行った。屋代からの電車が一時間に一本のペースなので駅についた時、1時間待たされた。こういう場所での電車での移動は本数が少ないので時間がかかって、都心のように電車がすぐ来ますよって感覚に慣れていた自分にとって落ち着かなかった。松代は真田家という武将の治めていた町で、ふとその文化を探ろうとここにやってきた。まず真田宝物館に、ここでは真田家の歴代の当主について知り美術品や鎧、生活道具などが展示され、ここから近くの文武学校で当時の学校は武道についてだけではなく医学を学んだところであったことを知った。旅行の2日目を帰るだけでは勿体無く来てみたが、それなりに有意義に過ごす事が出来た。 計画はしていたけれど、何となく言ってみようと思った1人旅は誰にも気兼ねなくできるしゆっくりと散策できたので自分で計画する楽しみもあって良かったです。