大島への旅

 友人との伊豆七島の旅は今から11年前の式根島に始まり、八丈島、神津島、新島と続いて5度目になり、新島からは仕事等のため都合がお互い連絡がとれず計画が凍結していましたが、なんとかなって大島へ行くこととなりました。 平成14年8月27日午前5時半地元の駅に3人が集結して神奈川の久里浜港まで列車で移動。途中の品川駅で横須賀線に乗り換えですがお目当ての列車がもう発車してしまい、次の列車に乗ると船に乗る時間に間に合わない可能性があるというわけで京浜急行で九里浜まで行こうと考えたのです。そこでJRの切符を新宿で購入していたため払い戻ししてその金で京急の切符を買おうとしたのですが、TRY氏の切符はなぜかJRの券売機で買ったのに京王線の切符のため払い戻し出来ず、他2名はJRの切符を見せたが払い戻しは新宿でと言われしまい(友人A「だったら先に言ってくれ」)無駄な時間を過ごしてしまった。仕方なく次の横須賀線で九里浜まで行くことにし、車内で弁当を食べ横須賀から九里浜までの普段見ることのない海の見える落ち着いた景色を眺めながら九里浜駅で着くとすぐにタクシーで港へ向かった。なんとか間に合って受け付けを済ませ桟橋へ行くも、時間ギリギリであったにもかかわらず船はまだきていなかった。船を待っている間従業員が我々の所へ来て、船に載せる荷物の重さに規定があるといってザックをみた時なぜか友人Aだけ別料金を取られたのだった。(3人とも同じ荷物量と思っていたが何故か不明)このような納得できないことがあったが高速艇に乗り込みいざ大島へ。
 船の激しい揺れに耐えながら1時間半という早さで岡田港に到着(この船は現在は運行していないそうです)。港を出ると丸いポストや昔の雰囲気を味あわせてくれる町並みが友人Aの写真を撮る手を活発にさせていった。一行はまず島での移動手段の一つであるレンタサイクル屋を探しに港周辺をまわっても9時という時間も時間で店は開いていない所が多く、レンタサイクル屋も地図が詳しくないので何処だか分からない状況なので観光案内所で相談してみると「外のベンチに座っている男性に聞いてみて」といわれ、3人いる中からその人を探して相談すると電話ボックスへ行き、レンタサイクル屋へ連絡してくれそこまで送ってくれたのです。島には本当に親切な人が多いと最初行った式根島から毎回実感してしまいます。数分後民宿の送迎車が来てそこに併設されているレンタサイクル屋へ連れていってもらい自転車を借りて早速キャンプ場へ。下りはめっぽう早いスピードで移動が出来るが、登りになると足の力に頼らざるを得なくなる程急な所が多く疲れてしまいます。友人Bは1人奮闘し上り坂を登っていくのだが、「そこで体力を消耗させると後がつらい」と思い、自分は少ない体力温存のため上り坂では歩いていこうと決めていたので自転車を漕いで移動することが多かった。キャンプ場まではまだ遠い道のりだからここでくたばるわけには・・・。「いよいよキャンプ場か」と思って地図を頼りに海岸遊歩道を降りてみるが、鋪装されてない林の中をさまよってしまいもう一度引き返しメインの道を辿るとすぐ近くに売店を発見。友人Aは売店の食堂で昼食にラーメンを食べていたが自分は疲れているため食欲が湧かず水分補給だけにとどまった。案内所の方々にキャンプ場までの道のりを聞き少し休憩した後キャンプ場までの鋪装されたくねった坂道を自転車で下る。徐々に早くなるスピードと風が心地よく途中のトンネルは湿気が多くかなり涼しいので暑さでまいっていた体を冷やしてくれた。昼間やっとキャンプ場に着き案内所で受付をしてテントを苦労しながらも張った。この時期はかなりすいているのでテントを張るには十分な空間がある、こういう空いている時期を選んでキャンプを計画していたのが幸いした。その後キャンプ場から大島を半周した所にある元町へ探索しに行く道中で、先程のくねり坂道を登っていかなくてはならず何度か休憩をいれては遥か続く道を行くことに。呼吸が乱れ汗が多く陽も照りつけ辛い状況で、道沿いの案内所で水分補給をしががら町へ向けてひたすら自転車をこぎ続けた。