|  |  狭い尾根をコルまで下ると、 
左に北相木村への分岐があり、 そこからはコメツガやシラビソの林の急斜面となった。 こちらは、 先ほどの斜面以上に雪が残っていて凍っており、 歩きにくいことこの上ない。 軽アイゼンを付けるほどではないものの、 
注意しないと滑って危ない。 コメツガやシャクナゲの木々に掴まりながらの登りである。 下山時が心配となる。
 やがて、 斜面を登り切ったところで、 目の前にきれいな避難小屋が現れた。 以前登った時の小屋とは別物のようだ。 恐らく建て替えられたのであろう。 
小屋の前を左に進み、 樹林を抜けると、 そこには岩場が広がっており、 記憶通りに 雨量観測用の小屋の土台跡 が目に飛び込んできた。
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|  頂上到着は 9時37分。土台跡からさらに岩伝いに先に進むと、 そこには御座山の標識と祠が待っていた。
 ここからの展望は遮るものなく素晴らしい。
 先客はご夫婦1組のみ。 挨拶をすると、 今日は 富士山以外ほとんどの山が見えると 喜んでおられた。 
しかし、 何となく景色は霞んで見える。 冬の冷たい空気の中で見ることができたら、 もっと素晴らしいことだったであろう。
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|  |  この頂上でやはり一番先に目に飛び込んでくるのは、 
八ヶ岳連峰である。 赤岳、横岳、硫黄岳 の連なりはやはり圧巻で、 その左側の 権現岳や右側の 天狗岳は 太刀持ち、露払い と言ったら失礼だろうか。
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|  それから、 やはり先ほどと同じように 蓼科山の高みが目立つ。 
その右側に連なる北アルプスの白屏風も素晴らしい。 もう少し空気が澄んでいれば、 北アルプスの山々をそれぞれ同定できたのに 大変残念である。
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|  |  目をぐるりと右に回せば、 
唯一木々に囲まれて 視界を遮られている東方面の 木々との境界付近に 両神山が見える。 
その特徴あるゴジラの背中のような山容は魅力的である。  |