登山NO.003 両 神 山( 両神山:1,723m ) 1989.4.15登山


 梵天尾根分岐付近より両神山( 1996.4.21 )

【両神山登山記録】

【両神山登山データ】

フォト


NO.3 両神山登山記録

横浜発午前5時25分の東海道線にて東京駅まで行き、そこから山手線に乗り換えて池袋へ、さらに池袋から西武鉄道の特急レッドアロー号にて 西武秩父へと向かった ( 直通の快速急行でも良いのだが、 今日は会社の同僚と登るのでタクシー代が助かるため少々贅沢を実施 )

西武秩父から秩父鉄道の御花畑まで歩いて、そこから終点三峰口まで行き、電車が三峰口に着くや否やダッシュして タクシーに乗り込み、 白井差へ向かった。

白井差からは、そのまま車道を進み、車止めを越えて山道に入る。
暫く進むと昇竜ノ滝が現れたが、 水は少ないながらも白い水の流れは、 確かに竜が天に登るような感じがしないでもない。

御手洗場の小沢を過ぎ、樹林帯の山道をジグザグに登っていく。
このような樹林帯を歩く時はいつも、 今まで登った山々 (これまでは
丹沢大菩薩しかないが) における似たような場所を思い浮かべてしまう ( 山登りの経験が増すにつれ、 頭の中で過去の山とのパターン比較をすることが多くなってきた )

ロープの付けられた岩場を何回か乗り越すと、一位ガタワと呼ばれる分岐点に出た。
そのまま進めば両神山であるが、 一旦、 ガイドブックに載っていたノゾキ岩の方へ行ってみることにした。
2、3分下った所がノゾキ岩で、 かなり広い岩場であり、 足元がスパッと切れ落ちていて目が眩むようである。
従って、 前を遮るものは何もないから、 遠く奥秩父の山々が良く見えたが、 まだ雪が残っている山々のどれをも特定することができず、 前の大菩薩嶺の時と同様、ここでも悔しい思いをした。

登山道に戻り、暫く急坂を登ると両神神社に着いた。
そこからなだらかな稜線の道を進むと、 道をトンネルのように覆った休憩場所があり、 そこからまた急坂が始まった。

暫く進むと、前方に両神山頂上の祠が見えてきて、鎖場を一気に登ると展望の素晴らしい頂上に飛び出すことができた。

頂上には先に述べた祠 (両神山奥ノ院)と石碑があり、石碑の前で同僚と記念写真を撮った。
昼食を広げながら、 四方の景色を堪能したが、 その日は生憎曇り空で天気が良ければ見えるはずの 富士山 浅間山などは見ることができなかった ( もっとも当時は見えることも知らなかったのだが・・・ )

帰りは一旦両神神社まで戻ったが、そこにある狛犬について、深田久弥氏がその著書 「日本百名山」 の両神山の項で 「神社の前に2頭控えているのは狛犬ではなく、オオカミである」 と述べておられたが、 確かに眼光鋭く、口が大きく裂け、 牙を見せている姿はオオカミそのものであった。

両神神社からは、清滝小屋へ向かったが、こちらは陽が当たらない側であるらしく、かなりの残雪あり、進むのに大変苦労した。

清滝はほとんど涸れていたが、修行するにはもってこいの場所であり、行者が滝に打たれる姿を想像させてくれた。

清滝を後にして、途中弘法ノ清水で喉を潤し、後は枯葉が敷き詰められている道を一気に下ったが、 山岳信仰の名残であろうか、 こちら側の登山道では 道ばたに多くの石仏や石碑が見られたのが印象的であった。

やがて日向大谷に着き、さらにその先の出原のバス停まで行ったが、バスまでの時間がかなりあったため、バス停近くの店でビールを購入して休んでいたところ、 店の親切なおばあさん (話好き) がお茶をご馳走してくれ、 よもやま話をして楽しく時間を過ごすことができた (感謝)

この時の山行から7年後にもう一度同じコースを辿ったが、嬉しいことに例のおばあさんは健在で、今度も熱心にお茶をすすめてくれたことを付け加えておく。

両神山は、丹沢以外の山としては大菩薩嶺に次いで2番目であったが、これまた丹沢、大菩薩嶺とは異なる特徴を持っており、 もっとドンドン他の山域に行かねば という意欲をわき出させてくれる素晴らしい山であった。


両 神 山 登 山 デ ー タ

上記登山のデータ登山日:1989.4.15 天候:曇りI氏同行日帰り
登山路:白井差−昇竜ノ滝−御手洗場−一位ガタワ−ノゾキ岩−一位ガタワ−両神神社本社−両神山− 両神神社本社−七滝沢遊歩道分岐−清滝小屋−弘法ノ清水−会所−日向大谷−出原上
交通往路:瀬谷−(相鉄線)−横浜−(東海道本線)−東京−(山手線)−池袋−(西武池袋線・秩父線)− 西武秩父・御花畑−(秩父鉄道)−三峰口−(タクシー)−白井差
交通復路:出原上−(バス)−小鹿野町役場−(バス)−西武秩父−(西武秩父線・池袋線相模線)− 池袋−(山手線)−東京−(東海道本線)−横浜−(相鉄線)−瀬谷
その他の両神山登山(1) 白井差−昇竜ノ滝 −御手洗場−一位ガタワ−ノゾキ岩−一位ガタワ−両神神社本社−両神山−両神神社本社−七滝沢遊歩道分岐−清滝小屋−弘法ノ清水−会所−日向大谷−出原上 (1996.4.21:晴れのち曇り)


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