カメラは山行の良き相棒


数ある道具の中でカメラはかなり趣味性の高いものではないかと思う。かたや一個千円もしない使い捨てカメラから果ては数十万円もする高級カメラまで、写真を撮るという目的こそ同一なれど両者には価格的にまさにピンとキリの違いがある。これはまさに趣味の問題だろう。カメラには単に写真を撮るための道具という接し方もあればカメラそのものを興味の主体にしてしまう、という二面性があるように思える。さてそんなカメラ、自分自身は写真は技術も無くセンスも無い。だから何を使っても変わらないという事もある。でも何となくすべての撮影条件をカメラ任せにしてしまうのもなぁ・・。少しは自分の撮影意図を反映させれば、などとも感じてしまう。

又自分の場合山登りから帰ってきての楽しみの一つは出来上ってきた写真を眺めながら山行を振り返ることがある.カメラがあるとその撮影ばかりに気が走り肝心の風景を見ない、だから山では心のカメラにすべてを撮影すればよい、という意見もありそれはそれで肯ける。がそこは凡人なのかやはり自分の場合後日プリントされた写真を見ないと落着かない・・。さてそんな訳だから私にはカメラは無線機と同様にザックの中での必需品である。無機質的なこの金属やプラスティックの塊は実は山行の良き相棒なのだ。そんな訳でここで山行の相棒として自分が使っているカメラについて振り返ってみようと思う。

山に持って行く事が前提のカメラ。となるとやはり軽くなくては。これだ、コンパクトカメラだ。これだ。軽くて小さくて持ち運びが苦にならない。でもどのコンパクトカメラもカメラ任せですべてオート。映り少しだけでもいいから自分の撮影意図を反映させたいものだ。小さいながらピリリと辛い。そんなカメラ・・がいいなぁ。

一眼レフはどうだろう。実は一眼レフを山に持って行くのは余り気が進まなかったのだが最近はそれでも山行の相棒になることがある。しばらく前から少し大きめのウェストポーチを山行の際に使うようになったのだが、そこに一眼レフを入れてみると思いのほか持ち歩くことが苦にならない事が分かったからだった。それにポーチを開けばすぐに撮影できてフットワークも悪くない。ただ、やはり大きく、重い。コンパクトカメラが入っているのと違ってゴロゴロ感は否めない。岩場や段差のある登りなどでは邪魔なときもある。それでも一眼レフの魅力は尽きない。それはシャッターを押したときのあの確かな金属的な感触が、今風景を切り取った、という確実な安心感を与えてくれるからかもしれない。

カメラを巡って

ニコンへの憧れ

愛用のカメラ

MINOX GTE
CANON AV-1
NIKON FG-20



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