鹿児島・人工島建設/いま中止すれば傷は浅い

小沢衆院議員ら現地調査後に会見

 日本共産党の小沢和秋衆院議員を団長とする党国会議員団調査団は十一月十三日、鹿児島市役所で、鹿児島の人工島問題について記者会見し「人工島建設はたいへんな無駄遣い。いま中止すれば、まだ傷は浅い。国・県・鹿児島市のためにやめるべきだ」と語りました。

 調査団は小沢議員、赤嶺政賢衆院議員(秘書)、山口はるき党県国政対策委員長(参院鹿児島選挙区候補)、祝迫かつ子県議、平山孝鹿児島市議ら八人。十二日に桜島の鹿児島市市有地の有村採石場跡、土砂がたまる野尻川、人工島建設予定地やケーソン製造地、県有遊休地などの現地を調査しました。十三日は県庁で仮屋基美県土木部次長、鹿児島市役所で藤崎和久助役らから報告を受けました。

 人工島は、巨大観光船接岸用の岸壁や国際会議場など造る計画。埋め立てだげで一千億円が見込まれる計画。桜島で発生する土石流の土砂の捨て場が必要だとして土砂処分場の名目で国の補助を受けて工事が始まつています。

 小沢氏らは、市の保有する広大な埋め戻さなくてはならない採石場跡を視察し、県・市幹部にも「ここに土砂を入れたら、処分場を港に造らなくていいし、市も埋め戻しの経費がやすくなる」とすすめました。
 小沢氏は記者会見で「人工島計画はバプル絶頂期の計画で、バプルがはじけたとき見直すべきだった。あくまで推進するため『処分場』などど苦肉の策をろうしてすすめるのでなく、いまやめるべさだ。今後を考えるとつぎこんだ経費は少なく傷が浅い。運輸・建設省に検討を求め、国会でもとリあげたい」と語りました。


地下水脈を切断、各地で渇水被害

小沢議員ら新幹線(八代―西鹿児島ルート)工事被害調査

 日本共産党の小沢和秋衆議院議員らが十一日、熊本県内で九州新幹線八代―西鹿児島ルートの建設工事にともなう住民被害の調査をしました。調査には、小沢議員のほか、西川えつ子参院熊本選挙区候補、川上紗智子国会議員団熊本事務所長をはじめ、関係地方議員が参加しました。

 新幹線工事にあたっては、トンネル工事で地下水脈が切断され、渇水が起きるなどの事態が各地で発生し、農業用水や生活用水に深刻な被害を出しています。

 調査したのは、八代市、坂本村、芦北町、津奈水町、水俣市の二市三町。芦北町で五ヘクタールの水田を作っている白畑義美さんは工事が始まった八年前から、沢の水も自噴の水もなくなり、山越えして水を引いているが、ことしやっと災害地と認められた。しかし、ボンプがよく壊れる。水争いがひどくなつた。シイタケも生えなくなった」「ポンブアップの水も、農業用水で十年。飲料水で十五年しか供給されない。これを期限を切ることなくやってもらわないとこまる」など調査団に訴えました。

 水神さんの水も枯れた津奈木町では、通りすがリの農民が「一日でポッ枯れてしまった。ポンプアッブしてもらっているが、水利でもめる」の声や近くの主婦からは「簡易水道はでさたがカルキが強く、お茶の水はポリタンクで遠くにくみに行く」の声が出されました。

 新幹線の高架橋が家のほぼ真上を通ることになった水俣市では主婦らが「二事の振動で気分が悪くなる。移転を要望したが、公団も国、県、市も回答をしてくれない」と実情を訴えました。
 八代市では、文化財保護のためルートの変更を求める声が出されました。

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