山田線・三陸鉄道(北リアス線) | ||
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山田線は、盛岡から宮古を経由し、釜石までを結ぶ、 全長157.5kmの路線です。 山田線は、宮古を境にその様相を変える路線です。 盛岡から宮古までの区間は、区界峠を通過する山岳路線ですが、 宮古から釜石までは三陸海岸に沿って南下します。 かの東日本大震災では、宮古−釜石間の山田線沿線は 津波等により甚大な被害を受け、 まもなく震災から2年を経過する今に至っても、 山田線宮古−釜石間の復旧の見通しは全く立っていません。 三陸鉄道北リアス線は、宮古から久慈を結ぶ、全長71.0kmの路線です。 この路線はかつての国鉄久慈線(久慈−普代間)、 および国鉄宮古線(宮古−田老間)を引き継いだうえで 残った田老−普代間を接続させて誕生した路線です。 国鉄継承部分を含め、比較的近年に出来た路線であり、 三陸海岸独特の切り立った段丘崖が続く台地・丘陵地を 長大トンネルで一気に走り抜けています。 東日本大震災は、沿線地域に甚大な被害をもたらしましたが、 三陸鉄道は震災後すぐに一部区間が復旧し、14年春には全線開通の予定で復旧工事が続けられています。 今回は、山田線の海岸区間と三陸鉄道北リアス線を突き抜ける、釜石−久慈間の全駅間歩きに挑戦しました。 比較的フラットな区間が続く北海道の全駅間歩きとは異なり、 三陸海岸では、独特の険しい地形を縦断する格好で進むため、 ほとんど駅間ごとに高低差50〜200メートル程度の峠越え・丘越えを余儀なくされました。 さらには北海道よりも高い気温にも悩まされることになりました。 三陸海岸を歩く中で、1年半を過ぎてもなお色濃く残る震災の爪痕を随所で見ることになりました。 その一方で、復興に向かって一歩一歩進み続けているその姿も捉えることができました。 全駅間歩きにしても、一歩一歩の歩みそのものは決して大きいものではありません。 しかし、その一歩一歩がなければ目的地に着くことはできません。 そんな被災地の「歩み」によって、着実に「復興」という目的地に近づいていくことを期待してやみません。 |
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はじめに | ||
1日目(釜石−織笠間) 2日目(織笠−宮古間) 3日目(宮古−小本間) |
4日目(小本−黒崎間) 5日目(黒崎−久慈間) |
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