旅日記

2002 9.15〜9.17

ヴェネツィア  
 海に浮かんだいにしえの国家ヴェネツィア。この小さな国家は1000年も続いた。
 様々な王朝が浮かんでは消えていく中世から近代にかけてずっとこの国は有り続けた。
 すばらしく息の長い栄枯。
 英雄を出さない徹底したシステム。
 例えるならそれは国というより企業。
 そして1000年かけて築いた唯一無二の幻視的な街並。
 知れば知るほどヴェネツィアは魅惑的でどうしても訪れたかった。
 
 今回の旅のルート:サンマルコ寺院→ドゥカーレ宮殿→サンステファノ広場で昼食→サンステファノ教会→アカデミア橋→スキアヴォーニのサンザッカリアから82番の水上バスでサンジョルジョマッジョーレ島に渡りマッジョーレ教会。鐘楼に登る。→サンザッカリアに戻り1番のバスでサントマ船着き場→フラーリ教会→リアルト橋→ホテル→夕食→サンマルコ広場
 
 【着くのは夜中?】
 ヴェネツイァは遠い。日本からの直行便はない。(2002年9月現在)
 私達が利用したのはスイスエアラインズ。チューリッヒから乗り継ぎだ。
チューリッヒには夕方についたがそこから3時間待つ。
はあ....遠い
 空港に着いたのは夜10時過ぎだった。 マルコポーロ空港は本島から約7キロのところの本土側にある。
 ヴェネツィアは迷路だ。何度その言葉を聞いただろう。
でも私達の利用したツアーは送迎付きだったので夜遅くてもあんし〜んとか思っていたのが甘かった。
空港で待っていてくれた美しいおねえさんはにっこり笑って流暢な日本語で言った。
 「水上タクシーで近くの船着き場までいってそこから歩いてホテルまで行って下さいね。」
がーん!こんな夜更けにふたりきりで〜?
 私達が予約したホテルは運河沿いではない。リアルト橋とサンマルコ広場のちょうどまん中あたり、 迷宮の中心にあるのだ。
そ、そんな〜。
美しいおねえさんは桟橋で手をふる。
そ、そんな〜。
無情におねえさんは闇にとけて遠ざかっていく。
心細い私達とはうらはらに水上タクシーは波しぶきをあげながら疾走する。

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 【夜の静寂】
 ちなみに水上タクシーで来たのは正解だった。
速いしおにいさんは親切だったし徐々に近づく本島をゆっくり堪能も出来る。
(個人で利用するとけっこう高いので安く済ませたい人は水上バスを利用しよう。)
ちょっぴりハンドル握らせてくれたしね。
そして船着き場に着いた。
 今回は私の小心な心意気が活きた。(とほほ)
 こんなこともあろうかと、ヴェネツィアの地図を丹念に調べていたしホテルまでの道のりもあてをつけていたのだ。
おねえさんに握らされたホテルまでの地図はアバウトだった。というわけでほとんど役に立たなかった。
 いや〜ほんと、迷路です、ヴェネツィア。
路地ははんぱじゃないっす。建物くぐってたり橋渡ったりのぼったり降りたりでスーツケースは重いし暗いしさすがに人通りは少ないし。
 まぁ10分くらいかけてようやくホテル到着。よかったよかった。
ホテルは思った以上に合格。というわけで長い1日は終わったのだった。

 【物価高いぞお】
 ヴェネツィアでの滞在は今日1日のみ。明日は早朝出発なのだ。
というわけで上に書いたルートで1日ひたすら歩いた。
 しかしヴェネツィアは1日ではまわれませ〜ン。
サンマルコ寺院とドゥカーレ宮殿 を見ただけですでに午後になってしまった。(いや、これくらい時間かかるって)
ヴェネツィアは道々のお店も沢山あって、ついつい寄り道してしまうのだ。
みどころもたくさんあるがカフェでぼおっとする時間がもっと欲しかった。
ヴェネツィアはぼんやり人や風景をながめたりするのがよく似合う街だ。
 ああぁ、しかし、しかしヴェネツィアは物価が高い。
この旅で一番、たべものも高かったし乗り物もちょっぴりづつ高い。
この観光都市め〜。
 しかたないか、ここは優雅に滞在するためにある感じだもの。
ゴンドラも個人だと高いので結局のらなかった。
十分水上バスでも雰囲気を楽しめたしね。

水上バスの上から運河をのぞむ
 夜は食事の後サンマルコ広場へ。
ここのカフェは生演奏がある。私達が行った時は3箇所で順番に演奏していた。
一つの演奏が終わるとつぎのカフェで演奏が始まる。始まった場所に移動しながら広場をぶらぶらする。
 音楽に包まれる。じつに優雅。
明日はフィレンツェに移動だ。なごりおしいな。

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サンマルコ寺院
 ドゥカーレ宮殿

サントステファノ
サンジョルジョマッジョーレ島
フラーリ教会
リアルト橋
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