98年7月のMac日記です。

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【Mac日記・7/4】Photoshop5.0とBlam!3

PhotoShop5.0が届いた。残念なことに、ファイルオープンの速度に関する問題は、やはり解決されなかった。
もうこれは、Adobeに聞いてみるしかないのかも。
まあそんな状態なので、まだ全然といっていいほど触ってないのだが、例のマグネットツールだけはちょっといじってみた。
精度には難があるが、便利そうなツールだ。その精度にしても、高めていく方法があるのかもしれないから、使いこなせたらずいぶんと作業効率があがりそう。

今日は渋谷から中野(まだ喫茶店「クラシック」あるんでびっくりして入った。コーヒー350円。内部はやっぱり10年前と同じ、あのまま^^;)、高田馬場、早稲田と久しぶりに東京の東の方を巡って歩いた。
やっぱり渋谷ってのは、あんまり行きたくない場所だ(特にスペイン坂近辺)なあ、とつくづく思いながら妻のテクノレコード漁りに付き合って、それから今日発売のビデオソフトを買いにTowerRecordに行ったら、思い掛けない見つけものをした。
Blam!3だ。それも、なんと正規輸入版。
Blam!シリーズはノイジーでアヴァンギャルドなCD-ROMソフトで、
1.音量の調節ができない
2.終了すら強制的に終わらせるしかない
3.Mac版しか出てない
といった特徴がある。大音量のサウンドや、不愉快な写真やイラストがフリッカーしながら登場してきて、たえずプレイするひとに不快感を味わせるソフトだ。
タイトルで分かるとおり、これで通算3枚目になるけれど、今回買ったBlam!3の前のBlam!2は、日本語版が出てない。というより、日本に輸入されていない。
どうもわいせつな画像が含まれているから、というのがその理由らしいが、たまたまこれを偶然手に入れた人がいて、私もやらせてもらったんだけど、これがわいせつだと言うのなら、Blam!の最初の作品も、同じレベルじゃないかな、と思ったものだった。そもそも不愉快すぎて、わいせつだかどうだか、判定する余裕がないよ、このシリーズは^^;
まあ、そんな事情だったから、このBlam!3も、日本版が出るとは期待していなかったのだが、それが店頭に並んでいたものだから、すぐに買ってきたのだった。
やってみた感想はというと、・・・やはり同じだ^^; 2も3も、やってみて受ける印象は同じ。1だけしかやってないひとがいきなり3を見ると、ちょっとびっくりするかもしれないけど、それでも全体のトーンはほぼ同じ。
まあ、それが何だか面白いから、相変わらず買ってくるわけだけども。
ただ、リタ・アッカーマン(Sonic Youthのアルバムジャケットなどを書いている女性)のイラストが見あたらないようで、これはちと残念だ。

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【Mac日記・7/5】テープ音源をAiffに変換

テープに録音したオリジナル音楽をマックでAiffに変換できないかと思って、最近いろんなシェアウエアをためしてたんだけど、ようやく使えるのが見つかった。
それはD-SoundPRO 3.1.2Jで、かなり高度な音楽編集が可能なシェアウエアだ。
高度なだけに、なかなか使いこなせそうにないけれど、とりあえず今自分が必要としている作業をこなす程度のことはできた。
ただ、もともとの設定が最初は全然うまくいかなかった。私の7500には、音声入力用のプラグが2種類あって、左右に別れているAV用のRCA入力ポートと、マイク録音などに使うサウンド入力ポートだが、最初RCA用のケーブルが手元になかったものだから普通のサウンド入力ポートを使おうとした。が、これがうまくいかなかった。音が出てこないのだ。
「モニタ&サウンド」のシステムサウンドで、サウンド入力の条件を選ばなきゃならないんだけど、これがどれを選んでもうまくいかなかった。
で、仕方ないのでRCA接続ケーブルを買ってきて、それでようやく成功した。さらっと書いてはいるけれど、それなりにいらいらさせられた^^;
さらに、録音の途中でソフトがすぐ落ちるものだから、目一杯メモリをD-SoundPROに割り当てて、たった三分の曲をやっとのことでAiffに変換。容量を見ると、26.2MBもあった!!
まあ冷静になって考えれば、この数字は妥当なものではあるんだが、それにしても、これはかなりの大きさだ。
本当ならテープのノイズを取ってしまって、60分くらいある曲をみんなCD-Rに焼いてしまおうと思っていたのだが、この分では苦労しそうだ。
MP3に変換しちゃえばだいぶ圧縮できるんだけど、それだと音楽CDとして聞くことはできなくなってしまうし・・・うーん。
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【Mac日記・7/6】HyperCardが10周年

HyperCardができてから10年になる、ということで、10周年記念スタックなるものが作られていた。
何でもHyperCardのユーザがもちよったメッセージを AppleのHyperCardチームリーダーであるKevin Calhounに贈ったものがもとになっているらしい。昔から使っているHyperCardの古いバージョンでは読めないものもあったので、OS8のCD-ROMに入っているHyperCardPlayerを使って動かした。
しばらくスタックを見ていなかったけど、ずいぶん色々なことができるようになってたんだなあ、と感心し、また楽しんだ。
実際、こいつが、つまりPlayerじゃなく、ちゃんと自分で使えるHyperCardLiteがMacOSにバンドルされなくなった時は、みんな怒っていたものね。今になって思えば、現在のQuickTime3.0みたいな方法で対応してたらよかったのになあ。それなら無理なくバンドルできただろうに。
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【Mac日記・7/7】

はじめてアイロンプリントに挑戦。いまさら、ではあるけれど、とっても簡単だったので、拍子抜けしてしまった。
こういういろんな楽しみ方ができると、つくづくアルプスのプリンタにしてよかったと思う。
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【Mac日記・7/11】オリジナルCD作成

Photoshopのファイルオープン速度の問題だが、驚いたことに、突然今日から改善されていた。
今までにディスクのデフラグとか、初期設定の削除とか、ワーク領域ディスクの設定変更とか、色々ためして、それでもだめだったので、今になって解決しているのは、実に不可解だ。新しく方法など、まったくためしてなかったし、もうAdobeに連絡するしかないな、と思っていただけに、この展開は意外。
結果オーライかもしれないけど、何か割り切れないものを感じるし、また同じ現象が現れたときに、原因が不明のままだと対処しようがないため、不安でもある。

D-SoundPROとSoundEffects 0.9.2 の併用でCDを焼いた。D-SoundsPROでは、44100hzではファイル容量が大きすぎて、いくら割当メモリを増やしても録音できないものがあったので、やむを得ず22050hzで録音した(後で悔やんだ)。
で、曲の頭と後ろに入っている無音部のノイズを取り除くため、カットやらフェードインをかけて、体裁を整えた後、それらのファイルをSoundEffectsで開き、smoothとnormalizeをかけた。
ここでCD-Rに焼こうとすると、22050では認識しないと分かったので、急きょSoundEffectsの「change sound info」メニューでサンプリングレートを変更。容量も変化がなかったので、こりゃいいや、と疑問も持たずにもいちどB'sCD-Rを起動したら、今度はちゃんとAIFFファイルと認識され、焼き込みも成功、めでたくオーディオCDが完成・・・したのだが、どうもレートの変更に失敗していたようで、CDプレイヤーにかけると、LPレコードを45回転でかけた時のように、音が速く再生されてしまう^^; 失敗したレートの変更をやり直すために、いったんSoundEffectsの同じメニューから、同じ操作を逆にやって、レートをオリジナルの22050に直したあと、別のメニュー「Effects」の中の「Resampling」下の「Resampling Rate」を使って44100に変更した。
とたんに容量が倍になった。再生してみると、今度は確かに音はオリジナルテープの速さと同じになっていた。それを確認して、すぐにもう一度CD-Rに焼いた。
それでやっと成功。ここまでたどりつくのに、ぼぼ半日を費やしてしまった。まあ、これで慣れたから、次回からはもっと手早くできるだろうとは思うけれども・・・(今回、メニューの細かい部分までわざわざこの日記に書いたのも、実は今後同じことをする時に役立てる、備忘録にしようと思ったからだった)・・・やれやれ。
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【Mac日記・7/16】デボラックのコラム

PC Magazine On LineのJohn C. Dvorakのコラムには、時々考えさせられる。
C|Netの番組がテレビで放映されていた時、よく彼のソフト批評を楽しみにしていたものだが、デボラックは以前MacUser誌にも連載していた、元マックユーザなのだった。
その彼が、もうマックを見放した、というような記事をこのオンラインコラムに掲載したところ、それにたいする反論がずいぶん来たそうで、彼はまたその手の投書を取り上げ、また再反論する、なんてことをやってたりした。なかでも彼が特に辟易した口調で批判するのは、マックユーザの「狂信的」態度だったりする。
マックはいいよ、と言うと同時に他のOSを批判する時、マックユーザはその姿勢があまりにも偏狭で近視眼的、排他的である、と彼は言いたいらしい。うーん、そうなのかなあ。たいていのWin狂信者が、マックユーザを批判するときにいうのとほぼ同じ内容であるし、そういう場合は、「また見当外れなこといってる」と思ったり、哀れなやつだな、と思うだけなのだが、デボラックにまでそう言われると、少し考えてしまう。
まあこれはどのプラットホームにも関係なく、どんなOSのユーザにもありうることだし、実際なかにはそういうひとたちがいるんだろうね。自分とは違ったシステムを使っているひとが満足そうにしているのをみると、だれだって多少は気になるものだ。加えて、自分の使っているOSに何かしらの不満があったりすると、「隣の薔薇」はますます赤く見えてくる。
とはいえPCは高い買い物だからそうそう全部取り換えてしまうわけにはいかない(プロセッサやボードの仕様が劇的に変わった時でさえ、多くの人はメモリやカード、周辺機器の問題で、おいそれとは買い替えられない。わたしもそうだけど)。それに自分が今までそのシステムとともに培ってきた自信やらプライドといったものも、脅かされる。
といった次第で手っ取り早く、のど元まで出かかった、「実は自分でもこのOSには不満があるんだ」という言葉を右手で押さえて、左手で薔薇を指さして言うわけだ。いわく、
「この薔薇は市場での人気がない。」
「こんなマイナーな薔薇を栽培するのは、よほどの物好きだ」
「この薔薇の時代は終わった。もう将来性がない。」
といった具合に。
一方で自分の庭の花はといえば、油虫(バグ)がいっぱいたかっていて、しかもみんな、すみやかに殺虫剤への耐性を備えるものだから、年中新しい防虫剤をかわなきゃならないんだ。
言っておくけど、これはあくまでたとえであって、特定のOSをどうこう言ってるわけじゃない。rose is a rose is a rose is a rose(もし薔薇が薔薇以外のものに見えるのであれば、それはあなたの目の方が悪いのです)。
でもWindowsのユーザ、特にマックから転向したひとたちってのは、どうしてわざわざ「マックは死んだ」と言わずにはいられないのだろう。本当は死んだのは当人のマックに対する期待とか希望とか、確信とか、そういったもののはずで、実に個人的な問題を他人なり社会に投影して、いいわけをしているに過ぎないのに。
だいいち、自分がどんなOSを使っていようと、市場のシェアがそれで変わることはないのだし、そういうのを気にするのはメーカーの義務であって、ユーザ個人がどうこう言ってもしょうがない。
もし自分がOSを乗り換えたのが「時代の流れ」であり、それをもっと多くの「盲目的」ユーザに啓蒙してやろう、と考えるのであれば、それは大きなお世話であり、傲慢の極みってものだ。
もっとも、そういうコラムにいちいち食ってかかるのも見方によっては確かに狂信的だし、「Windows World」のように、明らかなでたらめ・嘘を書いている雑誌ならともかく、「(わたしは)マックは死んだ(と思ってる)」というような、個人の意見表明にたいしては、まともに相手をしても意味がない。マックは終わった、と思っているひとがいるなら、それでいいんじゃないのか。自分のPCの上で、どんなソフトが動画を処理しているのか気にもならない程度のひとたちなのであれば、説得するだけ時間の無駄だろう。
ただ、最近Appleは(おもに対Intel主眼の)PCにたいする挑戦的なコマーシャルやキャンペーンを展開しているから、そういう情報がちらちら入ってきて、いらだっているPCユーザもいるのかもしれない。
どうでもいい話だけどね。
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【Mac日記・7/17】

AppleDesign・日本語版を探して歩いたが、みつからず。
やはり発売日に買わないとだめかな。それとも、そもそも書店にはおいてなかったのかもしれない。何しろ五千部しか出てないみたいだし。残念。
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【Mac日記・7/18】

ずうっと前に、Daystarのサイトから、Photoshopの作業内容を記録するユーティリティのPhotoMaticというものを落としたことがあったのだが、これがいつの間にか15ドルのシェアウエアになっていて、Photoshop5.0にも対応する予定、だとか書かれていた。

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【Mac日記・7/20】

MacでMIDIを楽しむソフトTiMidity for Macをダウンロード。
でも、落としたはいいが、あんまりうまく使えそうにない^^;

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【Mac日記・7/21】MAilGoGoGo

久しぶりにMakiEnterpriseに行った。
ここは、PiPPinでマックのソフトを使えるようにするPEaseで有名だったところだけど、その後鳴かず飛ばずのPiPPinの状態もあって、最近全然話題を聞いていなかったけれど、ここでメールのフィルタリングソフトMAilGoGoGoの存在を知った。
メール内に含まれている文字列などの解析によって、迷惑メールを自動削除してくれる、というソフト。
性能が完ぺきであれば、これほど有用なソフトもないだろうし、値段も9千円弱と、わりあい良心的な価格ではあるが、まれに必要なメールも削除されてしまう恐れがあるようで、しかも削除されたメールを復活させることはできないそうだ^^;

今日買った雑誌「WIRED」には、プレステ用ソフトの移植にかんして、AppleとSonyが提携する、という噂が載っていた。
もしそうなると、ロドニーの「パラッパラッパー2」もマックで使えるようになるんだろうか。だったらうれしいんだけどな。
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【Mac日記・7/25】

unicycleというゲームソフトをダウンロード。スーパーマリオみたいなソフトだ。

MacInTouchを久しぶりにみていると、Win95の新型ウイルスの話が載っていたのでリンク先をたどって記事を探した。
これによると、件のCIHウイルスは、かなり悪質なもので、毎月26日に発動して、PCのflash-BIOSを書き換えようとする。
flash-BIOSが書き換えられたPCは、もう起動することができないそうだ。
26日といえば明日だが、・・・まるでWin98日本語版の発売に合わせたかのようだ^^;
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【Mac日記・7/26】

最近Microsoftが公聴会で激しい攻撃にさらされている。RealNetworksの会長兼CEOのRobert GlaserがかつてのMicrosoftで副社長を勤めていた、という経歴にもかかわらず、激しくMSを批判する証言を 行っているのだ。
だが、このあたりの記事については、日本ではとんと紹介されることがない。
せいぜいがこれとか、zdnetぐらいしか掲載されていない。
これはWin98日本語版の売れ行きに影響することを懸念したハードウエアメーカーからの圧力があったのではないか、という疑念を抱いたひとがいて、その記事がここにある。
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【Mac日記・7/31】ISDN

いよいよISDN回線導入だ。今日NTTの工事が午前中に終わり、昨日のうちにケーブル等用意しておいたルータのソフトを設定した。
はじめ、7500で設定を試みたのだが、ルータのアドレスにアクセスできないため、仕方なく6400で設定した。
後で分かったのだが、これは7500側でトランシーバとハブが一体になったTRANSHUBという器具で接続していたためだった。
普通のトランシーバに換えると、接続は容易に終わった。
通信速度はやはり速い。それに、2台の端末で同時にインターネット接続ができる、というのは予想以上に快適だ。いちばん危惧していた、ふたりのIDが違う、という点についても、たまたまよく使うプロバイダがふたりとも朝日ネットだったおかげで、ほとんど意識しないでいられる。
つまり、ネットスケープのメール設定にしてもニュースソフトの起動にしても、ソフト単位でIDやパスワードを設定できるから、たとえ妻のIDで回線接続をしていたとしても、そのうえで私のメールを読むことができるわけだ。ほんと、実質的に2回線の同時接続が可能なのだ。
ただし、そのメールソフトの使用にかんしては、妻は一度ぐらいしか使ったことがなかったし、わたしにしても最後にユードラを使ってから、とんとご無沙汰していたから、設定その他にちょっと手間取った。今までは、パソコン通信でもってメールを管理していたからなのだが、これもまあ、結局は何とかこなすことができた。
いざとなれば、今まで通りにTELポートにアナログ接続して、従来とまったく同じ環境でBBS接続もできるわけだし。
いや、「いざとなれば」どころじゃないかもなあ。telnetを覚えるまでは、たぶんチャットの時にはアナログで接続するしか方法はないから、やはりこっちも使っていくことになるのかな。でもこっちの回線はINSテレホーダイの対象ではないだろうから、今までみたいに長時間はできなくなるだろう。

今のところ、それほど大きな問題には出くわしていないし、とにかく速度が快適なものでうきうきしているが、コムスターズ・ルータの性能にかんして言えば、多少気になった点もある。
ひとつは本体がかなり高熱になるという点。常時つけっぱなしにしているわけだから、本当に大丈夫なんだろうか、という気にもなったりする。
あと、別売りだった非常用電池ボックスには失望させられた。NECの製品で、これほどチープなつくりになっているものって、あんまりないんじゃないのか。いくら2000円だからといってもねえ^^;
それにこの電池、本当に非常用だった。というのは、AC電源とプラグが共用になっていて、同時につないでおくことができないのだ。
だから、突然停電した時は、やはり一度プラグをぬいて、電池ボックスに買えないといけない。これじゃUPSみたいな機能を期待しても無駄だろうね。
まあ本当に落雷や停電が怖いのなら、無停電電源の導入を考えろ、ってことなんだろうかね。

随時続く・・・


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