通信社の部屋

 毎日読んでいる新聞の報道記事、ラジオやテレビ放送のニュース番組、新聞社や放送局はそれらのニュースはどうのようにして入手しているのでしょうか。地方の新聞社が地元ニュースはお手のものとして、中央の政治・経済の記事、遠く離れた場所で発生した事故の記事、外国で起きた紛争や国際問題を伝える記事、などなど。
 新聞の紙面はニュースばかりではありません。一番読まれているページはラジオ・テレビ番組面だという調査もあります。そのほかにも、野球やサッカーなどのスポーツ記事、株式や商品の市況、連載小説や連載マンガ、文芸欄や生活欄など、新聞は生活に必要なさまざまな情報を満載しています。 それらの素材の多くは「通信社」から提供されているのです。新聞紙面の全体を眺めて、「○○新聞」という「題字」とページの多くを占めている「広告」以外は、通信社がその素材を提供していると言って過言ではないでしょう。

 私は大学を卒業してから停年退職まで、「通信社」に勤めていました。記事原稿を書いたり写真を撮影したりする「記者」ではなく、ニュースを集めたり配ったり(集配信)する仕組みを運用する技術者としてです。国内や海外に派遣された記者が取材して書いた記事、いろいろな情報源からのデータ、外国通信社からのニュースを集めたり、それらのニュース情報を国内、海外のメディア向けに配信するネットワーク、通信機器、ソフトウェアなどの面倒をみていました。

通信社を支えた通信技術の発達史

 その1  はじめに  わが国における電信線の開通  無線電信  2005年7月新設
 その2  電話開通と速記術  伝書鳩と航空機             2005年11月加筆
 その3  写真電送                              2005年11月新設

  【以下制作中】
 その4  モールスから模写電送へ
 その5  外電の受信
 その6  漢テレ・カナテレ
 その7  ニュース編集・集配信のコンピューター化
 その8  海底同軸ケーブルと通信衛星
 その9  光バイバーとインマルサット
 その10 デジタル通信とインターネット
 参考資料

通信社の歴史 その1 概要 2008年1月新設

新聞社・放送局と通信社の関係
官庁・一般企業と通信社の関係
戦争と通信社

多メディア時代と通信社

和の部屋  和のプロフィール