『図工・美術』(描く)
(この教材・教具の特徴) 子どもたちの絵画の作品に画鋲で穴を開けずに展示できるボードです。 図工・美術の時間に画用紙に絵を描いて廊下のボードに展示する場合、作品の画用紙を画鋲で留めると作品に穴があいてしまいます。この「作品展示用のボード」はバインダーで画用紙を留めるので、作品に穴をあけることがなくなります。また、何枚も重ねて留めることができますから、作品の管理も楽になるでしょう。 作り方も簡単で数分で作れますから、あるとなかなか便利です。作ったら廊下のボードにこの展示用のボードを画鋲で留めれば、いつでも作品を貼る(留める)ことができます。 (材料・道具)(作り方)0から始める教材作り3のページをご覧下さい。 |
(この作品例の特徴) ボンドとアクリル絵の具・紙コップの糸底で作る七宝焼き風のメダルです。 (作り方) ボンドが乾燥しても凹まないように、初めにボンドだけ7分目ほど流し込んで一度乾燥させることと、表面張力を活用してボンドと絵の具を多めに入れることです。 ただ、ボンドと絵の具の量が多すぎると垂れてしまって形が崩れてしまうので、盛りすぎないところでしょうか・・。この状態まで作ったら完全に乾くまで4〜5日待ち、ほんの少量のボンドを入れて、指で表面にボンドが広がるように塗って乾燥したら完成になります。こうすることで光沢が生まれます。 (材料・道具)(作り方)詳しくは「0から始める教材作り3」のページをご覧下さい。 ※「0から始める教材作り3」のページでは、「ボンドとアクリル絵の具のブローチ」で作り方を紹介していますが、作り方は殆ど同じです。 |
(この作品例の特徴) アクリル絵の具やポスターカラーとビニール袋を使って作る、簡単なのに美しい作品です。 小学部から高等部の子どもたちまで制作を楽しめます。 ※絵の具は、ポスターカラーの方がお勧めです。発色も良く、指や手についても洗い落とすのがアクリル絵の具よりも楽です。 ※上の段は、ポスターカラーを使った作品で、下の方はアクリル絵の具を使った作品です。 (材料・道具・作り方) アクリル絵の具かポスターカラー、厚紙か画用紙(画用紙でもできますが、力を入れて絵の具をこすったときに折り目が付かないのは厚紙の方です。その点だけ気をつければ画用紙でOK。画用紙や厚紙の大きさは、額縁の大きさに合わせてB5サイズと写真立てに合わせて17.5p×12.5pと14p×14p)、ビニール袋、新聞紙、額縁・写真立て(ダイソー)、付箋 @左下の写真のように画用紙か厚紙に付箋を1枚貼り付けます。付箋が貼ってあるとビニール袋から作品を取り出すときに、指が汚れづらくなるのと作品に直接手を触れなくなるので、作品上に指の跡が残らなくなります。 A画用紙か厚紙の上にアクリル絵の具かポスターカラーをチューブか絞って置きます。絵の具の量は左下の写真のように少なめでも大丈夫です。 B画用紙(または厚紙)の付箋がビニール袋の口側にくるように作品を入れます。 Cビニール袋の上から指や手のひらを使って絵の具を伸ばしていきます。このとき、指や手のひらは円を描くようにするのではなく、上下・左右、斜めといった動かし方をしたほうがきれいな作品になります。 D画用紙(または厚紙)全体に絵の具を広げることができたら、付箋をつかんでゆっくり作品をビニール袋から取り出します。 (※作品を引き出し時は、ビニール袋をつまんで作品から離すようにしてから取り出すと模様がきれいに残ります。ビニールと絵の具がついたまま引っ張り出すと、模様が崩れやすいです。) E新聞紙の上に作品をのせて乾燥させます。絵の具が乾いたら額に入れて完成です。 |
(この作品例の特徴) ラウンドラベルを貼って作る模様になります。 ラウンドラベルは色々なサイズがあるので、個々のお子さんの状態によって大きさを変えるといいでしょう。 (材料・道具)(作り方) ダイソーや文具店などで売っているラウンドラベル、レースペーパー(ダイソー)、台紙になる厚紙や工作用紙や画用紙、金色・銀色の折り紙、スティックのり、額縁、ペーパーカッターかハサミ、定規 @台紙(厚紙か工作用紙か画用紙)を切って額縁に入る大きさにします。 A台紙(厚紙か工作用紙か画用紙)にのりをつけて金色や銀色の折り紙を貼り付けます。 B右と真ん中の作品は、ラベルを好きなように貼って作る作品です。障がいがやや重いお子さん向けになります。下の段の作品は、レースペーパーにラベルを貼って作ります。 (※障がいがやや重いお子さんの場合は、工作用紙等にレースペーパーのラベルを貼る円と同じ大きさの穴をあけ、それをレースペーパーの上に載せることで、どこにラベルを貼れば良いのかわかりやすくすれば作れるでしょう。) 上の左側の作品は、 @台紙に工作用紙を使います。金色の折り紙を工作用紙の裏側にのりで貼り付けます。 A作りたい模様を工作用紙の表側に描きます。千枚通しを使って右の写真のように穴を開けます。この穴がどこにラベルを貼れば良いかがわかる印の役目をします。 このやり方を使えば複雑な模様もラベルで描けますが、ラベルの大きさが違うと穴と穴との間隔も変わってくるので面倒になります。 一番小さいラベルは5mm間隔なので、5mmごとに穴を開ければOKということになります。 |
(この作品例の特徴) 日本画のような雰囲気の絵や模様が作れる作品です。 (材料・道具)(作り方) 厚紙が工作用紙か画用紙(できれば厚みのある厚紙か工作用紙)、ポスターカラー、スティックのり、サインペン、速乾ボンド(または、速乾セメダイン木工用)、金色の折り紙、ラップ @この額縁に納まる大きさに厚紙を切ります。(この額縁の場合は、14p×14p。) Aスティックのりで厚紙に金色や銀色の折り紙を貼り付けます。 B下絵を鉛筆等で描いてから、サインペンでなぞります。 C速乾ボンド(または、速乾セメダイン)でサインペンで描いた線の上にボンドを乗せていきます。写真の右のように大体で大丈夫です。 Dボンドが乾いたら、ポスターカラーをチューブから出して、そのままボンドの線の中側にのせていきます。 Eラップをのせて、指先でポスターカラーを伸ばしていきます。 F絵の具が乾いたら完成です。 ※中段の左の2作品と右の作品は、右の写真のようにボンドを好きなように垂らして作ったものです。ポスターカラーはボンドで作った全ての隙間に入れる必要はありません。 具象画が描けなくてもアート作品のような味わいのある作品になりますので、障がいが重いお子さんたちでも制作できる作品です。 できれば上の作品(富士)のように、台紙になる厚紙や画用紙に銀色や金色の折り紙を貼るといいでしょう。 |
(この作品例の特徴) ポスターカラーと水で作る色水で描く模様です。 絵の具やのりをを多量に使う「フルイド技法」と違い、絵の具以外は水しか使わないのと、絵の具の量が少しで済むところが違います。 ※速乾ボンドで土手を二重に作ることで、もし土手の内側の絵の具があふれても、外側の土手で絵の具があふれるのを防ぐことができます。 外側まで絵の具があふれたら、絵筆で外側のあふれた絵の具を使い色づけすればOKです。 ※色水を混ぜた後に作品を乾燥させる場所に持って行こうとすると絵の具が混ざって模様が崩れてしまうので、机の上ではなく乾燥させる場所で制作するようにするといいでしょう。 (材料・道具)(作り方) ポスターカラー、水、厚紙(今回は14p×14pの大きさ)、速乾ボンド(または速乾セメダイン 木工用)、絵筆、紙コップ、新聞紙かレジャーシート @厚紙(※画用紙は薄すぎて不可)に速乾ボンド(または速乾セメダイン 木工用)で2重の土手を作ります。(※ボンドが乾くのに一晩必要なので、授業の前日までにはこの活動を済ませておく必要があります。) A左の図のように、ポスターカラーと少量の水を絵筆で混ぜます。 Bポスターカラーは、左の図のように色々な色を重ねるように注いでも良いし、上と下側に注いでから色を混ぜ、後から真ん中に別の色を注いでいく方法でもOKです。 色の注ぎ方は、色々試してみると面白いでしょう。 気をつけなければならないのは、色水を注ぎすぎないことです。絵の具がついていない部分が全体の1/3〜1/4位ある方が模様は作りやすく、色水も土手の外側にあふれないで済みます。 C厚紙は、ボンドで土手を作るとゆがんだ状態になります。ゆがみがあると厚紙を手に持って傾けて色水を混ぜようとする上手くいきません。右の写真のように絵筆の反対側を使うようにします。厚紙の上下左右や絵の具がついていない所を絵筆の反対側でぎゅっと押し込むとそちら側に絵の具が流れてきます。絵の具の付いていないところにも絵の具が流れ込みますし、色と色を混ぜることもこのやり方でできます。 線状に模様を作りたいときは、絵筆の反対側で絵の具に線を描くようにすると線状の模様も描けます。 絵筆の裏側に絵の具が付いたら、ティッシュで絵の具を拭ってきれいにしてから使うようにするといいでしょう。 D模様が気に入ったら乾燥させます。一晩あれば水気が抜けて乾きます。 もし乾燥させた時に絵の具のひび割れが気になるようでしたら、絵筆に直接ボンドをつけて模様全体に薄くボンドを塗ると、光沢のある画面になるし絵の具もしっかり固定されます。(ボンドに水は混ぜません。) |
(この作品例の特徴) 塗れた画用紙に、水彩絵の具の色水を垂らすことでできる色の模様やにじみを楽しむ作品です。 どんな色の組み合わせにするか、色水の濃さをどの位変えていくか、どこに色水を垂らすかでできあがる模様が変わるので、工夫する楽しさがあります。 (材料・道具)(作り方) 画用紙、刷毛、絵筆か毛筆、水、水彩絵の具、新聞紙かビニールシート、PPシート(ダイソー)、スポンジ、色水を作る紙皿や紙コップ、必要に応じてティッシュ @色水は画用紙に水を塗る前に事前に作っておきます。水は余り多いと色が薄くなってしまうので、ちょっと濃いめにします。 A画用紙に刷毛で水を塗ると、画用紙がデコボコになったり反り返ってしまいます。画用紙がそうならないように平らな面(机やテーブルやPPシート)に両面テープで貼ると反り返り等は軽減されますが、平らな面から剥がそうとすると濡れている画用紙が破れてしまいます。これでは次の作品作りができなくなってしまいますので、両面テープで画用紙を固定するのはお勧めできません。 ※画用紙の固定の仕方は、写真のように画用紙の裏側に刷毛で1回水を塗ってから、画用紙を裏返しして塗った面を下にして平らな面(今回は、ダイソーで売っているPPシート)に置きます。それから乾いているスポンジの柔らかい方を下側にして画用紙をまんべんなく拭くようにします。こうすることで画用紙はPPシートにピタッと貼り付きます。 PPシートがない場合は、直接机に貼り付けてもOKです。机はそれほど塗れませんし、もし気になるようでいたら雑巾で軽く拭けば良いだけです。(※詳しくは、下の「にじみ絵制作のまとめ」を御覧ください。) B画用紙に刷毛で水を塗ります。(※画用紙を水道で水に濡らす方法は、机に持ってくるまでに水がボタボタ落ちてしまうのでお勧めしません。) 画用紙の全面を塗っても良いし、画用紙の中央部分に丸く塗ったり四角に塗っても良いでしょう。 (※全面に塗ると画用紙がへたってでこぼこになりがちですが、真ん中の所に四角とか丸く塗るとでこぼこが少なくなります。) 水は少ないと画用紙の表面がすぐに乾いてしまうので、少し多いくらいでもOKです。 C色水を絵筆や毛筆からポトリとたらしてもいいし、画用紙に筆の先をつけてもOKです。 D色水は、間を開けてにじませていったり、色と色がまじわるようにしていもいいでしょう。 (※水が多くなって水たまりのような状態になったときは、ティッシュで軽く水を吸い取るといいのですが、吸い取りすぎると色のにじみが消えてしまうので気をつけましょう。) E画用紙は日陰で乾燥させます。(※画用紙を移動させるときに色水が混ざってしまい、きれいだった色のにじみが壊れてしまうことがあります。その場合は、机で作業をすることにこだわらず、床にブルーシート・新聞紙を敷いてそこでにじみ絵をやるようにすれば、画用紙を移動させなくてもすみます。 ※右の作品例は、「色画用紙」を使ったものです。絵の具の発色がきれいに見えるのは、白い画用紙の方が色味がよりきれいに感じます。 ※左のにじみ絵は、両面テープやガムテープの紙の芯を使って描きます。 @画用紙の上に丸い紙の芯を置き、毛筆または絵筆に水を浸して紙芯の中を濡らします。 A水彩絵の具を水で溶いて色水を作ります。色水を塗らした画用紙に垂らしていきます。この時、円がわかるようにぐるりと色水で紙芯の中側の縁を濡らします。 |
(この作品例の特徴) 塗れた画用紙に、水彩絵の具の色水を垂らすことでできる色の模様やにじみを楽しむ作品です。 (材料・道具)(作り方) 画用紙、刷毛、絵筆か毛筆、水、水彩絵の具、新聞紙かビニールシート、PPシート(ダイソー)、スポンジ、色水を作る紙皿や紙コップ、必要に応じてティッシュ ※上の4作品例は、今までと同じやり方で作るにじみ絵です。画用紙に余白の部分を作るようにしています。 @下の左側の2作品例は、にじみ絵を作る時に最後に塩をまいたものになります。塩を入れることで絵に変化が出る方法なので、小学部でも試してみると面白いでしょう。塩は多めにかけても大丈夫です。 A右の雲は、空の色(青系統)をにじみ絵で描いてから、ティッシュで雲の形になる部分の絵の具を吸い取るようにします。 B絵の具を吸い取った部分に絵筆で水をつけて、そこに白い絵の具の色水で雲の部分を描いていきます。 白い絵の具は、水を足して伸ばすことで、淡い感じが出るようにしていきます。 |
@紙 画用紙・・紙の表面に水分が残っているため、「にじみ絵」に最適な紙です。サイズは色々ありますが、扱いやすいのは大きくて八つ切り・小さくてA4サイズがお勧めになります。(※色画用紙も使えますが、白い画用紙の方が発色がきれいに見えるのでお勧めです。) 厚紙・・・水彩絵の具やポスターカラーなどの絵の具でも墨汁でもにじみができづらく、「にじみ絵」には向いていません。 半紙・・・墨汁を少し薄めて使うようにするとにじみもきれいに見られますが、水に強くはないので余りお勧めしません。 キッチンペーパー(キッチンタオル)・・・絵の具のしみこみがよく、発色もいいです。画用紙のように、色水が水たまり状態になりづらいのも良い点です。にじみ絵を初めてやるときにはお勧めのものです。扱いやすいので、小学部向きです。(※墨汁にはむいていません。) A絵の具・墨汁 水彩絵の具・アクリル絵の具・ポスターカラー・墨汁を試してみて、「にじみ絵」に最も適しているのは水彩絵の具だと思います。発色が一番切れに出ます。(※水彩絵の具は、不透明水彩と透明水彩があります。子どもたちが学校に持って来ている普通の水彩絵の具は不透明水彩です。違いは顔料の濃さが違うだけですから、普通の水彩絵の具でOKです。) 墨汁はそのまま使うよりも、墨汁と同量以上の水を混ぜて薄めた方がにじみは出やすいです。 B筆選び 絵筆・・誰でも持っているということと、初めて「にじみ絵」の制作をするときには使いやすいでしょう。使い勝手としては、良くも悪くも毛筆ほどは水分(絵の具や墨汁 )を含まないからです。 毛筆・・水分(絵の具や墨汁)をたっぷり含ませることができるの、絵筆よりも使いやすいと思います。筆は書道で使う太めの筆と細めの筆が複数本あると使いやすいです。中学部。高等部の生徒にお勧めです。 C画用紙の固定の仕方(大事なポイント) 画用紙に刷毛で水を塗ると、画用紙がデコボコになったり反り返ってしまいます。画用紙がそうならないように平らな面(机やテーブルやPPシート)に両面テープで貼ると反り返り等は軽減されますが、平らな面から剥がそうとすると濡れている画用紙が破れてしまいます。これでは次の作品作りができなくなってしまいますので、両面テープで画用紙を固定するのはお勧めできません。 ※画用紙の固定の仕方は、写真のように画用紙の裏側に刷毛で1回水を塗ってから、画用紙を裏返しして塗った面を下にして平らな面(今回は、ダイソーで売っているPPシート)に置きます。 それから乾いているスポンジの柔らかい方を下側にして画用紙をまんべんなく拭くようにします。こうすることで画用紙はPPシートにピタッと貼り付きます。PPシートがない場合は、直接机に貼り付けてもOKです。机はそれほど塗れませんし、もし気になるようでいたら雑巾で軽く拭けば良いだけです。 D水の塗り方(量と塗る範囲) 水を塗る範囲 右の図のように画用紙の全面を水を浸した刷毛で塗る・中央部分を四角や丸に塗る・画用紙の何カ所かを塗るに分けられます。画用紙の全面を塗る方法は、小学部の子どもたち向けにいいでしょう。画用紙のどこに絵の具をつけてもOKだからです。 画用紙の中央部分を四角や丸く塗るのは、小学部の子どもたちには、どこが濡れているのかわかりづらいので、ちょっと難しいかもしれませんから。 画用紙の中央部分に四角や丸で水を塗ったり、一部分だけ水を塗る方法だと、画用紙の全体を塗るよりも塗ってない余白の部分がでるのが利点です。中学部や高等部の生徒さんには、こちらの方法がお勧めになります。 水の塗る量 画用紙が大きい場合は乾きやすいので、少し多めに濡らした方が良いでしょう。A4サイズくらいの画用紙であれば、刷毛で横(縦)に1回か2回塗ればOKです。水道でジャーッと画用紙を濡らすやり方は、教室に画用紙を持ってくるまでに水をボタボタ落としてしまうので、後のことを考えるとお勧めしません。 E色水の付け方 色水をポトリと落とす方法・・・・落とした部分が濃いめに出ます。にじみは、直接筆を画用紙につけるほどは出ません。 色水のついた筆を直接画用紙に触れる方法・・色水が画用紙上に広がりやすいので、にじみもきれいに出やすいです。筆先を画用紙にぎゅっと押しつけるのと、筆先をちょこんと触れるだけでは、にじみの広がり方が変わっていきます。ちょこんとつける場合は、その動作を繰り返してちょこんちょこんとつけるようにするといいでしょう。 ※絵の具(色水)は色によって広がりが違います。赤や黄色は他の色よりも広がりが大きくなります。また、にじみ絵は画用紙や絵の具が乾くと、乾く前に比べて色の広がりが大きくなるので、色を意図的に混ぜる場合以外は、色と色との間を広めにとっておいたほうがいいでしょう。 F色水の濃さ 水彩絵の具やポスターカラーは、余り薄くならないほうが発色がきれいに出ます。目安としては、1:2位でしょうか。あらかじめ濡らした画用紙に濃さの違う色水をつけて確認しておくといいでしょう。墨汁の場合は、水を墨汁と同量以上混ぜて薄めた方がにじみが出やすくなります。 G色水のついた画用紙の乾燥 塗れた画用紙は、日陰干しで乾燥させます。また、できあがった作品を乾燥させようとして机から移そうとすると、水分が動いて作った形やにじみが壊れてしまうので、できれば乾燥させる場所で「にじみ絵」を制作した方が良いでしょう。 |
(この作品例の特徴) 「にじみ絵」の方法で画用紙に描いた葉に色を塗り、その後に葉を切って葉の紅葉の作品にしたものです。 (材料・道具)(作り方) 画用紙、絵の具(水彩絵の具・アクリル絵の具・ポスターカラーなど)、絵筆、水、刷毛、ボールペンか鉛筆、ハサミ、のりかボンド、新聞紙、色水を作る紙皿や紙コップ @葉の型紙を作ります。銀杏や紅葉等の葉の形は、Internetでイラストを調べたりすると良いでしょう。 A型紙を使って画用紙に木の葉の形をボールペンで描きます。 B色水を作ります。水が多いと色が薄くなりすぎるので、ちょっと濃いめにしまうす。 C画用紙に刷毛で水を塗ります・ D色水を絵筆や毛筆で画用紙につけていきます。色がにじむようにすると自然な色合いが生まれます。 E画用紙を乾かせます。 F画用紙が乾いたら、ハサミで葉の形を切り取ります。葉はそのままの形で切っても良いのですが、虫食いのところもあるように切ると良い感じになります。 G葉が切り落とせたら、画用紙にのりかボンドで貼り付けます。これで完成です。 |
(この作品例の特徴) たらし込みの技法は日本画でよく使われるものです。水彩画が、画用紙等に直接水で溶いた絵の具を塗っていくのとは違い、水で画用紙を濡らして水で溶いた絵の具を入れ、絵の具ににじみの効果を入れていくものです。 (材料・道具)(作り方) 画用紙、水彩絵の具、絵筆や毛筆、鉛筆、水、紙コップや紙皿等の絵の具を溶く器、 @画用紙に下絵を鉛筆で描きます。描く濃さは、少し濃いめにしたほうが絵が仕上がった時に描いた線が残っていいです。 A絵の具を水に溶いていくつかの色水を作ります。 B下絵の色を塗る部分だけに、絵筆や毛筆で水を塗ります。(※毛筆の方が水を塗りやすいので、毛筆がお勧めです。) C色水を塗り、筆で伸ばしたり水をつけた絵筆で水を加えていきます。塗るところは、これを繰り返して塗って絵を仕上げていきます。 D絵の具が乾いたら完成です。 |
(この作品例の特徴) 色水をポスターカラーで作った「にじみ絵」です。ポスターカラーは、発色では水彩絵の具よりも劣る感じがします。 (材料・道具)(作り方) 画用紙、刷毛、絵筆か毛筆、水、ポスターカラー、新聞紙、必要に応じてティッシュ ※作り方は、上の水彩絵の具を使った「にじみ絵」と同じです。 |
(この作品例の特徴) 色水をアクリル絵の具で作った「にじみ絵」です。アクリル絵の具はポスターカラーと同じように、水彩絵の具よりも発色がやや劣ります。 (材料・道具)(作り方) 画用紙、刷毛、絵筆か毛筆、水、アクリル絵の具、新聞紙、必要に応じてティッシュ ※作り方は、上の水彩絵の具を使った「にじみ絵」と同じです。 |
(この作品例の特徴) キッチンタオル(キッチンペーパー)は、画用紙のようにはにじみが出ませんが、絵の具の発色もきれいで吸水性が良いため、画用紙のように色水が水たまりのような状態になることがありません。 初めて「にじみ絵」を行うときには、とても使いやすいのでお勧めです。小学部・幼稚園・保育園・小学校の低学年向けになります。 ※キッチンタオル(キッチンペーパー)に色水をつけると、つけた範囲の4〜5倍広がります。 色水をつける場所は、広めに間隔を空けておかないと色水が混ざって濁った感じになってしまいます。(※右が、色が混ざった失敗例) 間隔を余り開けないで行う場合は、下の右の作品例のように、水をつけるのをキッチンタオルの全面ではなく、いくつかの場所だけ濡らすようにすると良いでしょう。 (材料・道具)(作り方) キッチンタオル(キッチンペーパー)、水、水彩絵の具やポスターカラー(水彩絵の具がお勧めです。)、新聞紙、必要ならレジャーシート @水彩絵の具で色水を作っておきます。(※紙皿や紙コップが使いやすいです。) Aキッチンタオル(キッチンペーパー)を新聞紙の上に乗せます。水が浸透しやすいので、新聞紙は厚めにします。 Bキッチンタオルを刷毛を使って濡らします。(※刷毛で水を塗るのは縦または横に1回塗れば十分です。) C色水を垂らしたり、直接絵筆や毛筆を画用紙につけて色をつけます。 D乾燥は日陰干しでおこないます。敷いてある新聞紙がかなり塗れるので、新聞紙は乾いてるものに変えると早く乾きます。 (材料・道具)(作り方) キッチンタオル(キッチンペーパー)、水、ポスターカラー、新聞紙、必要ならレジャーシート @作り方は水彩絵の具と同じ。 ※色の鮮やかさは、水彩絵の具の方が格段に良いので、水彩絵の具の方がお勧めになります。 |
(この作品例の特徴) 絵筆や毛筆や絵の具を用意する必要がないので、「にじみ絵」を簡単に行えるものです。小学部・幼稚園・保育園・小学校の低学年向けになります。 ※小低の子どもたちが、絵の具等を使う「にじみ絵」の前にやるといいでしょう。この水性カラーペンを経験したら、上の「キッチンタオル(キッチンペーパー)を使う「にじみ絵」がお勧めです。 水性カラーペンの利点としては、準備が簡単で服や手に汚れが出にくいことですが、水性カラーペンだとにじみの出る範囲が筆や絵の具等を使うものに比べて格段に狭くなってしまうのが大きな欠点です。 また、水性ペンの色によってにじみが出やすいものと、余りにじみが出ないものがありますので、事前に試しておくと良いでしょう。 (材料・道具)(作り方) 画用紙、刷毛、水性のカラーペン、水、新聞紙かレジャーシート @水性カラーペンで画用紙に好きなように色を塗ります。線が細いとにじみが出づらいので、太めになるように重ねて描くと良いでしょう。 A色や絵が描けたら、刷毛に水を含ませてカラーペンで描いた部分に水を塗ります。(※水が多すぎたと感じたら、ティッシュで吸い取ります。)B画用紙が乾いたら完成です。 |
(この作品例の特徴) 墨汁を使った「にじみ絵」になります。墨汁の濃さを変えることで、にじみに濃淡が出るようにすると面白い模様になります。 (材料・道具)(作り方) 画用紙、墨汁、毛筆(太いものと細めのもの)、水、紙皿か紙コップ、新聞紙、必要ならティッシュ ※墨汁は衣服につくと汚れが取りづらいので、注意が必要です。また、できあがった作品を乾燥させようとして机から移そうとすると、水分が動いて作った形やにじみが壊れてしまうので、できれば乾燥させる場所で「にじみ絵」を制作した方が良いでしょう。 @墨汁を薄めたものと薄めていないものを紙コップか紙皿に別々に作っておきます。 A画用紙を刷毛を使って濡らします。 B墨汁をぽたりぽたりと落としても良いし、筆先を画用紙に直接つけていってもOKです。 C水が多くなって水たまりができるようでしたら、ティッシュを使って水分量を減らします。ティッシュは画用紙にぎゅっと押しつけると墨汁が吸い取られ過ぎるので、その辺は注意します。 D日陰で乾燥させます。画用紙の水分や墨汁が乾いたら完成です。 |
(この作品例の特徴) 毛筆を使わないで、筆ペンを使っておこなうにじみ絵になります。 筆ペンだけで「にじみ絵」行えるので、お手軽という感じです。良い点は手軽に「にじみ絵」を制作できることと細い線で表現できることですが、毛筆と墨を使って行うにじみ絵のようにはダイナミックなにじみになりません。 (材料・道具)(作り方) 画用紙、筆ペン、絵筆、水、コップ @筆ペンで絵や模様を描いていきます。 A筆ペンで描いた線を水を含ませた絵筆で濡らします。 B日陰で乾燥させます。画用紙の水分や墨が乾いたら完成です。 |
(この作品例の特徴) 墨汁を垂らしたり、直接画用紙につけたりしてにじみを作ったら、食器用の洗剤を数滴垂らしていくやり方です。洗剤を垂らした部分は、墨汁を弾いていきます。 (材料・道具)(作り方) 画用紙、墨汁、毛筆(太いものと細めのもの)、水、食器洗い用の洗剤 @画用紙に刷毛で水を塗ります。 A毛筆に墨汁をつけて、直接画用紙に墨汁をつけていきます。 B墨汁が広がってにじみができたら、食器用の洗剤を垂らしてにじみに変化をつけます。 C画用紙は移動させると墨汁が流れてしまうので、乾くまでできるだけ移動させないようにします。 (作り方) @下の作品例は、画用紙を刷毛を使って水で濡らしてから、食器用の洗剤で字を描きます。 Aその後、水で薄めた墨汁を字の周りに塗るようにしていくと、洗剤が墨汁を弾いて字の形が残ります。この方法では、字だけでなく絵や模様も同じように作ることができます。 |
(この作品例の特徴) 墨汁と水彩絵の具を両方使って「にじみ絵」を作る方法です。水彩絵の具と墨汁とのマッチンが、他の絵の具に比べると一番良い感じになります。 (材料・道具)(作り方) 画用紙、墨汁・水彩絵の具、刷毛、絵筆か毛筆、紙コップや紙皿のようにポスターカラーを水に混ぜる器、新聞紙 @上の水彩絵の具の「にじみ絵」の作り方と同じです。 絵の具をつけるよりも先に墨汁をつけたほうが、絵の具をつける範囲がわかりやすいでしょう。 |
(この作品例の特徴) 墨汁とアクリル絵の具を両方使って「にじみ絵」を作る方法です。黒の色合いが墨汁の濃さによって味わいが出ます。 (材料・道具)(作り方) 画用紙、墨汁・アクリル絵の具、刷毛、絵筆か毛筆、紙コップや紙皿のようにポスターカラーを水に混ぜる器、新聞紙 @上の水彩絵の具の「にじみ絵」の作り方と同じです。 絵の具をつけるよりも先に墨汁をつけたほうが、絵の具をつける範囲がわかりやすいでしょう。 |
(この作品例の特徴) 墨汁とポスターカラーを両方使って「にじみ絵」を作る方法です。(※上の「墨汁とアクリル絵の具」とさほど違いは見られませんでした。) (材料・道具)(作り方) 画用紙、墨汁・ポスターカラー、刷毛、絵筆か毛筆、紙コップや紙皿のようにポスターカラーを水に混ぜる器、新聞紙 @上の水彩絵の具の「にじみ絵」の作り方と同じです。 絵の具をつけるよりも先に墨汁をつけたほうが、絵の具をつける範囲がわかりやすいでしょう。 |
(この作品例の特徴) 絵の具をつけた葉の形や葉脈まで、手で押すだけで簡単にきれいに写し取れるやり方です。 手で押すのが下手だったり苦手なお子さんであっても、雑紙(少年ジャンプ等)をのせてその上に乗れば、きれいに写し取ることができます。 (材料・道具)(作り方) 葉(草花の葉よりも木の葉で硬めのものがお勧めです。葉は乾燥すると丸まってしまうので、ジャンプのような雑紙にはさんで重しを乗せておくようにします。)、ポスターカラー(※水彩絵の具でもOK 左下の赤と黒の葉は水彩絵の具です。)、絵筆、水、パレットか紙コップ、画用紙、新聞紙、少年ジャンプ等の雑紙 @ポスターカラーは少量でOKです。水は数滴垂らす程度にして絵筆で混ぜます。(※水はできるだけ少ない方がいいです。) A葉に絵の具を塗るときは、葉の裏側に塗ります。裏側の方が葉脈がハッキリ見えるからです。 B画用紙は1枚使うと大きすぎるので、1/2か1/4の大きさに切って使います。(※失敗しても画用紙をたくさん使わずに済みます。) C葉の裏側にポスターカラーを塗ったら、一度新聞紙に葉をはさんで手のひらでしっかり押します。そうすることで余分な絵の具を減らすことができます。右の写真のようにポスターカラーを塗ってすぐに使ったものは、絵の具の量が多すぎて葉脈などは潰れてしまいます。 D余分な絵の具を取った葉の裏側を下にして画用紙にのせます。 E葉の上に数枚の新聞紙をのせて、手のひらで数回押せばOKです。 ※手のひらでしっかり押すことができない子やどこを押せば良いのかよくわからないような子の場合は、新聞紙の上にジャンプのような雑紙を置いてその上を押すようにしたり、雑紙に乗れば足と体重でしっかり押すことができます。5秒くらい乗っかればいいでしょう。 F新聞紙を取って葉を取り出したら、乾燥させます。絵の具が乾いたら完成です。 ※見本は一つの葉に1色のポスターカラーしか使っていませんが、一つの葉に何色か色を塗っても楽しいと思います。 |
(この作品例の特徴) 4×4pの厚紙に色々な色を塗り、その色の厚紙のカードを好きなように組み合わせて作る模様です。 ※作品展示では、一人一人の作った模様を展示してもいいのですが、子どもたちが作ったものを合わせてひとつの大きな作品にしたほうが、迫力も出てきれいになるでしょう、。 (材料・道具・作り方) 厚紙(A4かA3サイズ ダイソー)、アクリル絵の具かポスターカラー、絵筆、定規、ハサミ、ペーパーカッター、速乾ボンド(または速乾セメダイン) @厚紙に4p×4pのカードができるように縦・横に線を引き、ペーパーカッターかハサミで切り取ります。 Aアクリル絵の具かポスターカラーで4×4pのカードに色を塗ります。色は、種類を増やすために青と白を混ぜて水色を作ったりして増やします。 B絵の具が乾いたら、A4の厚紙(台紙)にカードを好きなように並べます。 Cできた模様の色や形がOKなら、カードの裏側に速乾ボンド(または速乾セメダイン)を少量つけて台紙に貼ります。ボンドが乾いたら完成です。 |
(この作品例の特徴) 色々な色の屋根(?)を並べて作る作品です。 (材料・道具・作り方) 厚紙、定規、ペン、ハサミ、画用紙、アクリル絵の具やポスターカラー・水彩絵の具、ボンド @厚紙を左の寸法図のサイズに切ります。(数としては、一人に20枚くらい。) A屋根になる厚紙は中央で折っておくことで、子どもたちが手に持って色塗りがしやすくなりますし、屋根に2色の絵の具を塗るときも乾燥させやすいです。 B絵の具が乾いたら、画用紙の上に屋根を乗せて配置を考えます。(同じような向きにならない方が見ていて楽しい感じがします。) C配置がこれでいいと思ったら、屋根の下側にボンドを少量つけて画用紙に貼り付けるようにします。 ボンドが乾いたら完成です。 |
(この作品例の特徴) カラーシールを台紙に貼って作る作品です。 この作品の良いところは、「のりをつける必要がない」・「大きいシールは貼りやすい」・「隙間があってもかまわない」・「台紙からはみ出しても裏側に織り込めばいい」・「個人作品にも共同作品にもなる」ことです。障がいが多少重いお子さんたちでも、作りやすいでしょう。 (材料・道具・作り方) カラーシール(できるだけ大きい方が貼りやすいです。色々な色があると違いが出ていいでしょう。)、A3厚紙(これが台紙になります。)、ペーパーカッターかハサミ、定規、ペン @台紙になる厚紙を縦・横10pに切ります。ペーパーカッターを使うと楽です。 A右の図のように斜線を引いて切ります。切って作った三角形の枚数は、初めはひとり2枚で練習すると良いでしょう。シールを貼るのになれてきたら、三角形を4〜6枚用意します。 Bシールは、子どもたちに好きな色を選んでもらいます。 C「作品の特徴」でお話ししたように、シールを好きなように台紙の三角形にはります。隙間があっても大丈夫。台紙からはみ出したシールは、裏側に折り返せばOKです。 D作った三角形を並べて正方形や長方形や菱形な色々な形にしてみます。これで完成です。 みんなが作ったものを集めて「共同作品」にして、大きな模様を作ると迫力がでてより良い作品になるでしょう。 |
(この作品例の特徴) 絵の具が混ざり合って、色々な模様や色合いを 作れる作品です。 (材料・道具・作り方) アクリル絵の具、PVA洗濯のり、新聞紙、必要ならレジャーシート、トレイ、厚紙(A4)、割り箸かプラスチックのスプーン、小さい紙コップかプラコップ、はがれやすい両面テープ、小さい刷毛、手が汚れるのを嫌う子には、ゴム手袋(※全てダイソー) @厚紙は、A4を半分に切ってA5サイズにします。 (※厚紙や絵の具や洗濯のりの量を少なくすることと、厚紙を傾けて絵の具を広げる回数を減らすためです。) 厚紙の裏側の四隅と中央に剥がしやすい両面テープを貼ります。 (※厚紙は絵の具を流し込むと反り返ってしまうので、それをできるだけ防ぐためです。) A厚紙をトレイに貼り付けます。 B紙コップ(または、プラコップ)にアクリル絵の具を入れ、1:1か1:2位の割合で洗濯のりを入れます。プルスチックのスプーンか割り箸で絵の具と洗濯のりをよく混ぜ合わせます。 (※洗濯のりの量が多すぎると、色が混ざり合いすぎて模様ができにくいのっぺりした作品になってしまいます。) Cコップの中に各色の絵の具を入れていきます。 (※入れる色の順番を変えても、できあがる色や模様は大きく変わるという程には変わりません。) D各色を入れたコップからゆっくりと厚紙の上に絵の具を流し込んでいきます。 E厚紙全体に絵の具がいくように、トレイを傾けて絵の具を広げます。(※トレイを傾けて絵の具を広げても、絵の具がいきずらいところができます。その場合は、刷毛を使ってそーっと絵の具を広げるようにして余白部分をなくします。指や絵筆でやってもOKです。) F作品は新聞紙にのせて乾かします。その時は厚紙が反っていたら上から押してなるべく平になるようにします。平でないと絵の具がへこんだ部分に集まったり、反り返った両側に流れ込んでしまうからです。2〜3日間ほど乾かせば完成です。 |
アクリル絵の具と洗濯のりを混ぜて作った絵の具は、左の図のようなやり方で厚紙に流し込みます。 図の左上は、別々の色の絵の具を順に流し込む方法です。この方法は、絵の具が混ざりにくい為色の変化が乏しくなりやすいのでお勧めしません。 図の上の真ん中のやり方は、右の写真のようにいくつかの色を横に流し込んでから、厚紙を傾けて色を混ぜていく方法です。絵の具の色が混ざりすぎないので、色がハッキリ出るのが良い点です。 図の上の右側は、厚紙の真ん中辺りにコップに1色ずつ順番に入れた絵の具を一度に流し込む方法です。この方法がフルイドアートの一般的な流し込みのやり方になります。 この方法は、絵の具を厚紙全体に広げるために何度も厚紙を傾けなければならないので、絵の具が混ざりすぎてにごったようになることが多いです。絵の具と混ぜる洗濯のりの量を1:1か1:2までに押さえることで、各色が混ざりすぎないようにするのがコツでしょうか・・・。 (※上の「アクリル絵の具とのりの作品:フルイドアート」の各色を一つのコップに順番に入れていく写真の方法です。) 図の下の左の方法は、コップに入れた絵の具を2〜3カ所に流し込む方法です。この方法は、絵の具が厚紙全体に広がりやすくする方法です。この方法は、子どもたちがやりやすい方法かもしれませんが、この方法でやっても絵の具の余白はできてしまいます。 図の下の右側の方法は、あらかじめ厚紙にアクリル絵の具を塗って乾かしておき、その厚紙の上に各色を1色ずつ交互に流し込む方法です。例えば、白⇒赤⇒黄⇒青⇒白⇒赤⇒黄⇒青⇒白⇒赤⇒黄⇒青⇒・・と少しずつゆっくりと流し込んでいきます。絵の具の重みで流し込んだ時よりも1〜2割広がるので、厚紙一杯に注ぎ込まないようにするとあふれ出ずにすみます。 この方法を行うときは、平らな面で行うようにしないと各色の縁の部分がゆがんでしまうのでできるだけ平らなところでやる方がいい形になります。多少ゆがんでも、それはそれでおもしろいのですが・・・。乾燥させていると、絵の具の重みで色の広がりが変わっていきます。 下のじょうごを使うやり方は、絵の具が流れ出る出口が狭いので模様が細かくなりやすいです。また、出口が小さいことでコップに入れた絵の具が下から順に出口から出ていくので、厚紙に広がって行く色がはっきりしやすいです。 ただ、じょうごを使わなくても、紙コップの注ぐ部分を潰しておけば絵の具を細く流し込むことができます。この場合は、じょうごのように下から順に絵の具が流れ出す訳ではありません。 ※細く絵の具を注ぎ込むと細かな模様が作りやすくなりますが、絵の具を厚紙全体に広げようとして何度も厚紙を傾けると、細かな模様は崩れてしまいます。 ※じょうごを使う方法も面白いのですが、必ず必要と言うほどではありません。機会があったら試してみては、という感じです。 |
@紙の選び方 厚紙(ダイソー)が手に入りやすいです。 A4サイズでは大きいので、半分のA5サイズがお勧めです。 A4サイズですとアクリル絵の具や洗濯のりをA5サイズの倍以上使うので、授業で取り組むときはなるべく材料代がかからない方がいいでしょう。また、厚紙の大きさが小さい方が、絵の具を厚紙全体に広げやすいのでいいです。 厚紙の形・・左の図のようにA5の長方形よりも正方形や円盤形のほうが絵の具を流し込んだときの余白(絵の具がいかない部分)は減ります。ただ、長方形の方がいいという人は長方形でもOKです。私は、長方形の方が作品の見栄えは良い感じに見えました。 A両面テープの活用 厚紙は絵の具を流し込むと次第に反っていきます。厚紙が反ってしまうと絵の具が均等に全体に広がっていきません。ダイソーで売っている剥がしやすい両面テープを使うと厚紙が反ってしまうのをかなり防ぐことができます。 B色の組み合わせ 数十回色々な色の組み合わせを行いましたが、この色とこの色とこの色がベストというのは見つかりませんでした。色の組み合わせと各色の絵の具の量で違いも出てくるので、未だに「これだ!」という組み合わせはわかりません。一つわかったのは、画面全体を覆う色(※例えば赤)と他の色とのバランスが大事ということでしょうか。 子どもたちが、3〜5色を混ぜてどうなるのか楽しめればいいのかもしれないと思うようになりました。画面全体が濁ったような色合いになった場合は、後から青・黄色・白などのはっきりした色を流し込んで画面全体の色のバランスを変えれば、失敗作もそれなりにい作品になります。 C余白の部分の埋め方 絵の具を流し込むとどうしても絵の具が届いていない余白の部分ができてしまいます。その為、厚紙を傾けることで厚紙の全体に絵の具が広がるようにしますが、傾けることを何度も行うと絵の具が混ざりすぎて濁ってしまいやすくなります。 右の図は、あらかじめ絵の具が届きにくい所に絵の具を塗っておく方法です。この方法は、全体が赤い系統になる場合は赤を塗っておくと言うことになりますが、手間がかかる分面倒ですし、色合いが合わないことがあります。 ※絵の具が届かない時は数回厚紙を傾けて絵の具を広げ、届かない部分は絵筆や刷毛で絵の具を伸ばして余白部分を埋める方法が楽でいいでしょう。力を入れずさっと掃くように絵の具を伸ばせば絵の具は広がるでしょう。この部分は、小学部の子には難しいので、先生が手伝うと良いと思います。 D絵の具の混ぜ方・絵の具の量 各コップに作った絵の具をひとつにするときの方法は2つあります。 左の図のように赤・白・黄色と1色ずつコップに入れる方法と、赤・白・黄色・赤・白・黄色と交互に入れる方法です。交互に入れる方法は模様が細かくできますが、厚紙全体に絵の具を広げようとして何回も厚紙を傾けると、絵の具が混ざって細かな模様は消えてしまいます。 ※絵の具の混ぜ方は、どっちのやり方の方が良いとは言いづらいので、両方のやり方を楽しんでみてはいかがでしょうか・・。 絵の具の量(何色か入れた総量)は、右の図位が良いでしょう。A5の厚紙であれば、小さな紙コップにこの位の量です。この量があれば少し余裕があるので、足りないと焦ることがありません。 E乾燥の仕方 厚紙は絵の具がつくと反り返ってしまいやすいです。新聞紙の上にのせて乾燥させるときは、なるべく厚紙が平らになるように初めに貼った両面テープを活かして、四隅や中央の部分を押して新聞紙に貼り付けるようにするといいでしょう。絵の具は2日間ほどで乾きます。 絵の具が厚紙からあふれて新聞紙についてしまうと、厚紙に新聞紙が貼り付いてしまいますが、完全に絵の具が乾燥したら厚紙を新聞紙ごとはがして、ハサミで余分な部分(新聞紙)を切り落とせばOKです。 |
(この作品例の特徴) フルイドアートで作った作品(厚紙)を使って、箱の蓋を作ったものです。 ※箱の蓋にアクリル絵の具と洗濯のりを混ぜたものを流し込んでフルイドアートを行うと、失敗した時にやり直しがきかないので、蓋の部分を既に作ったフルイドアートの好きな作品で蓋にします。 (材料・道具・作り方) フルイドアートで作った作品(厚紙)、紙の箱(ダイソー)、速乾ボンド(または、速乾セメダイン)、定規、ペン、ハサミ @フルイドアートで作った作品を箱の蓋の大きさに合わせてハサミで切ります。(※右の図は定規で箱に線を描いたものです。箱の蓋の縦・横の長さは13.5pでしたので、それより数o大きいサイズにします。蓋の横側の所は幅が2pでしたので、図の方も2pです。このやり方ですと難しいお子さんには、次のやり方がお勧めになります。) A下のやり方は、工作用紙で型紙を作り、その周囲をペンでなぞって描くやり方です。このやり方ですと、定規を使って寸法を測って描く必要がなくなるのと、厚紙を折る部分がわかりやすくなるのが良い点です。厚紙は硬いので、折るときには定規を当てて折ってから、写真のようにハサミの指を入れる所を使って、しっかり折り目をつけるといいでしょう。 ※この方法の場合、厚紙の四隅の部分に隙間ができてしまうので、切った厚紙の一部を使ってL字型の形を作り、それを隅の所に速乾ボンド(または、速乾セメダイン)で貼り付けて隙間をなくします。 |
(この作品例の特徴) アクリル絵の具をチューブから直接厚紙にのせ、ラップをかぶせて手のひらやローラーを使って絵の具を伸ばして模様を作る作品です。 ※絵の具を多量に使うので、授業で取り組むにはお勧めできませんが、こんな方法もあるということで載せることにしました。 (材料・道具・作り方) 厚紙(または画用紙)、アクリル絵の具、ラップ、新聞紙、ローラー @厚紙(A5サイズ)の上に直接チューブからアクリル絵の具をのせます。 A絵の具をのせたらラップをのせておおいます。 Bローラーか手のひらで絵の具を伸ばして絵の具を混ぜるようにして行きます。 Cラップを取って新聞紙の上で乾燥させます。乾燥は1〜2日間かかります。絵の具が乾いたら完成です。 |
(この作品例の特徴) デカルコマニーの技法である転写の技法を使った描画です。 デカルコマニーの技法では、左右対称に模様を作るものと左右が非対称なものがあります。 ※画用紙の上に置くものは、ガラスの板やプラスチックの板やダイソーで売っているPP板がありますが、取り扱いが安全でかつ廉価で絵の具を伸ばしやすいのは、100円ショップで売っているクリアフォルダーが最適です。 (材料・道具・作り方) 画用紙、水彩絵の具等の絵の具、クリアフォルダーの半透明(※絵の具が見やすいからです。)、ハサミ、新聞紙、必要ならスプーン 左右対称なもの(※画用紙を真ん中で折って片側に絵の具をつける方法が一般的ですが、こちらはクリアフォルダーを使って行う方法です。) @下の写真のように、クリアフォルダーの閉じてある部分をハサミで切り取って開きます。 Aクリアフォルダーの中央の折り目の片側だけに絵の具を直接塗ります。(※量は少量で大丈夫です。) Bクリアフォルダーを閉じて、指先で絵の具を広げてゆきます。指先に余り力が入らない子の場合は、右の写真のようにスプーンを使うと絵の具を広げやすくなります。 C絵の具が広がったらクリアフォルダーを広げます。画用紙の上に絵の具がついている面を乗せて、手のひらでこすって画用紙に絵の具を転写します。 D絵の具が乾いたら完成です。 左右が非対称なもの 左右が対称なものは、絵の具を中央の折り目の片側だけに絵の具をつけますが、こちらはフォルダーの左右両方を使って絵の具を乗せます。左右対称な方は、フォルダーを閉じて絵の具を指で伸ばしますが、こちらはフォルダーは閉じないで、絵の具をつけたら画用紙に乗せます。後は指やスプーンを使って絵の具を伸ばしていき転写するだけです。 |
(この作品例の特徴) スパッタリングの技法で色のグラデーションを表現する作品です。 (材料・道具・作り方) 画用紙か厚紙、アクリル絵の具、歯ブラシ、紙コップ、水、ザル(目の粗いザル ダイソー)、新聞紙、ティッシュか雑巾、服が汚れないようにエプロン @新聞紙を引いて周囲に絵の具が飛び散らないようにします。 A衣服に絵の具がつくと後が面倒ですので、汚れても良いエプロンを身に着けます。 B絵の具に水を混ぜて歯ブラシにつけます。 (※水の量は余り多くならないようにした方がいいでしょう。また、歯ブラシに絵の具をつけるときは、つけてからコップの縁で3〜4回歯ブラシをポンポンと叩いて絵の具を落とすか、コップの内側の壁に歯ブラシをこすりつけるかして余分な絵の具を落とします。こうすることで、スパッタリングをした時に絵の具がポタッと落ちるのを少なくできます。) Cザルは目の粗いものを使う方が絵の具が落ちやすいです。目の細かいザルや茶こしの場合、目がすぐに詰まってしまい絵の具が落ちづらくなるからです。 D新聞紙の上で乾かします。絵の具が乾いたら完成です。 ※左の写真は、簡単な額縁をつけた様子です。ちょっと雰囲気が変わります。 |
(この作品例の特徴) スパッタリングは、紙やハサミなどを画用紙にのせて、その上から絵の具を振りかけることで絵の具がかからないところを白く表す技法ですが、ここではものや紙は置かないで、色の重なりなどを楽しむ方法で行っています。 (材料・道具・作り方) 画用紙か厚紙、水彩絵の具、歯ブラシ、絵筆、紙コップ、水、ザル、目の粗いザル、新聞紙、ティッシュか雑巾、服が汚れないようにエプロン @新聞紙を引いて周囲に絵の具が飛び散らないようにします。 A衣服に絵の具がつくと後が面倒ですので、汚れても良いエプロンを身に着けます。 B絵の具に水を混ぜて歯ブラシにつけます。(※水の量は余り多くならないようにした方がいいでしょう。また、歯ブラシに絵の具をつけるときは、つけてからコップの縁で3〜4回歯ブラシをポンポンと叩いて絵の具を落とします。こうすることで、スパッタリングをした時に絵の具がポタッと落ちるのを少なくできます。) Cザルは目の粗いものを使う方が絵の具が落ちやすいです。目の細かいザルや茶こしの場合、目がすぐに詰まってしまい絵の具が落ちづらくなるからです。 D絵の具は、違う色を続けて使うと色が混ざりやすくなるので、1色スパッタリングを行ったら日の当たるところで乾かすといいでしょう。(水彩絵の具は、1分もかからず乾きます。) E新聞紙の上で乾かします。絵の具が乾いたら完成です。 |
(この作品例の特徴) ポスターカラーを使ったスパッタリング技法の作品です。型紙を使うことで絵画のようにしています。 (材料・道具・作り方) 画用紙か厚紙、ポスターカラー、歯ブラシ、絵筆、紙コップ、水、ザル、目の粗いザル、新聞紙、ティッシュか雑巾、服が汚れないようにエプロン ※作り方は、上の「水彩絵の具のスパッタリング」と同じです。 山の形を作るために、工作用紙を使って「型紙」を作ります。 真ん中の山々と夕焼けでは、型紙をいくつか作って色を変えるたびに型紙を置いたり外したりします。 富士山の方は、初めに背景の星空や夕焼けをスパッタリングで作り、絵の具が乾いてから型紙を使って富士山の色づけをします。 上の右側の夕焼けの富士山の方は、白い雪の部分と空の部分がくっきりとわかるように、山の輪郭の所を消しゴムを使って削ってあります。 |
(この作品例の特徴) スパッタリングの技法で作る星空です。 (材料・道具・作り方) 画用紙か厚紙、絵の具(水彩絵の具・アクリル絵の具・ポスターカラー)、細い絵筆、型紙、歯ブラシ、水、紙コップ、ザル、目の粗いザル?、ティッシュか雑巾、新聞紙、服が汚れないようにエプロン @厚紙(または、画用紙)を絵の具の黒色で塗って乾かします。 A黒い絵の具が乾いたら、ザルを使ってスパッタリングを行います。 左の2枚の「天の川」(アクリル絵の具)は、川の部分の小さな星のところは型紙を使って作ります。ザルは目の細かなザルを使っています。 (※右の星空は、目の粗いザルだけで作ります。型紙は使っていません。右側は白い絵の具のみ使用。左側は白い絵の具で星を作ってから、右の写真のように大きい星は絵筆の反対側に絵の具をつけてトントンとつけて作ります。) B目の粗いザルを使って厚紙(または、画用紙)全体に白い絵の具でスパッタリングします。 C大きな星は、右の写真のように細い絵筆の反対側に絵の具をつけてトントンとつけて作ります。 D新聞紙にのせて乾かせて完成です。 ※左の写真は、簡単な額縁をつけた様子です。ちょっと雰囲気が変わります。右の「天の川」はポスターカラーを使った作品例です。 |
(ザル) 右の写真の星空の黒い方は目の粗いザル(左のザル ダイソー)で作る星です。左の白いほうは、目の細かなザル(右のザル ダイソー)を使って作る星です。 右の目の細かなザルは、何回か歯ブラシでこするとすぐに目が詰まってしまいますが、左側の目の粗いザルの方は目詰まりが少ないので使いやすいです。 授業でスパッタリングを行うときは、目の粗いザルの方がお勧めになりますが、目の細かいものも使い道はあります。 (絵の具) ※絵の具は、水彩絵の具かポスターカラーがお勧めです。 アクリル絵の具・・絵の具が混ざりづらいので、1色ごとに絵の具を乾かす必要がありません。また、他の絵の具よりも粘度が高いので、絵の具の粒が他の絵の具よりも際立つ感じです。 水彩絵の具・ポスターカラー・・・発色もきれいで筆や歯ブラシを洗うことなど取り扱いも楽です。ただ、色が混ざりやすいので、1色使ったら一度乾かす必要がありますが、日に当てれば乾かす時間はさほどかかりません。 絵の具の量と水の割合は、1:2位が良いと思います。6から7人のクラスであれば、先生方があらかじめ各色をコップ2個ずつ位用意すればいいでしょう。その色を使ったら他の子にその色のコップを回すようにすれば、各色を人数分用意しなくても大丈夫です。一度に使う量は少なくて済むので、絵の具も水も思っている以上に少なめでOKです。 (絵の具がポタッと落ちる時) 歯ブラシに絵の具をつけすぐにてスパッタリングを行うと、ポタッと絵の具が落ちてしまいます。これを防ぐには、右の写真のようにコップの縁で歯ブラシを4〜5回叩いて余分な絵の具を落とすか、左のようにコップの内側の部分に歯ブラシを当てて4〜5回こすりつけるようにすると、ポタッと絵の具が落ちてしまうことがほぼ防げます。 (型紙について) ある部分だけ色や形をつけたい時は型紙を活用します。型紙はただ四角い紙(今回は工作用紙を使っています。)でもいいし、家ならば家の形の型紙・山であれば山の形の型紙を活用します。 ※子どもたちが型紙を作るのが難しいようであれば、先生方があらかじめ複数の型紙を用意して子どもたちに選んで使ってもらうようにすると良いでしょう。 型紙を使うのが初めての小学部などの子どもたちの場合は、作品作りをする前に型紙を使ってスパッタリングをしてもらい、どういう風になるのか体験してもらってから作品作りに入るとスムーズにやっていけます。 |
(この作品例の特徴) ローラーと水彩絵の具を使って作る模様です。 (※写真よりも実際の作品は、数段きれいな色合いになります。) 水彩絵の具を使っているので準備が簡単で、練り版やローラーを洗うのも水洗いですぐにきれいになります。 (材料・道具・作り方) ローラー(ダイソーで売っている「シート貼り用のローラー」でOK)、画用紙(四つ切りサイズ、下の作品例ではA4サイズ)、水彩絵の具、絵の具の練り板(ダイソーで売っている収納用のトレイ?)、新聞紙 @新聞紙を机やテーブルや床などの平らな面に敷いて、画用紙よりも広くとるようにします。新聞紙が画用紙よりも広くなるとローラーを使いやすくなります。 A練り板の上に水彩絵の具を絞り出します。出す量はそれほど多くなくても大丈夫です。 (※絵の具が多いと画面がべっとりとして状態になってしまいます。ローラーの良さは、適度なかすれ感が表現できることです。) (※2色以上の絵の具を練り板に出すときは、絵の具の色の組み合わせと絵の具の置く位置を考えると、描く模様に変化がつきます。) Bローラーを絵の具の上で転がしていき、絵の具がなじむようにします。(※練り板の全体を使うくらいの感じで薄く伸ばしていくといいでしょう。) Cローラーを画用紙の上で好きなように転がして模様を描いていきます。 D絵の具を乾燥させます。絵の具が乾いたら完成です。 ※ローラーや練り板についた水彩絵の具は、水で洗い流せばすぐにきれいになりす。また、乾いたタオルなどで水分を拭き取るとすぐに乾きます。 下の作品例は、ローラーと水彩絵の具を使って模様を描いた作品に、折り紙(ホイルカラーやホログラム・・・ダイソー)を貼ったものになります。日本画で使われる金や銀の金箔や銀箔のような感じを出すようにしています。 |
(この作品例の特徴) 紅葉や木の葉やロープなどをローラ-と水彩絵の具を使って描いた作品です。 (材料・道具・作り方) ローラー(ダイソーで売っている「シート貼り用のローラー」でもOK)、画用紙(四つ切りサイズ)、水彩絵の具、絵の具の練り板(ダイソーで売っている収納用のトレイ?)、新聞紙 @左の青い紅葉・赤い葉・右の葉 練り板に水彩絵の具を絞り出してローラーで絵の具を伸ばします。画用紙の上に紅葉の葉を置きます。このとき紅葉の葉の軸の部分を奥側にし、葉の裏側を表にします。ローラーで絵の具をつけていけば作品ができます。 A ハートの模様 画用紙か新聞紙をハートの形にハサミで切り、画用紙の上に乗せます。絵の具のついたローラーを転がしていけばローラーにハートの画用紙(新聞紙)が貼りついて印刷されます。 B赤と黒の葉の葉脈 葉は画用紙に乗せず、新聞紙の上に乗せて(※軸は奥側で葉は裏側を表にします。)絵の具のついたローラーを転がします。 ローラーに葉がついたら、新聞紙の上でローラーを転がして、ローラーについている絵の具を少なくします。 ローラーについた葉を軸のところを持って取り外します。画用紙にローラーを転がすと葉の裏側の葉脈が写し出されます。 C右のロープの模様 ロープは画用紙に乗せず、新聞紙の上に乗せて絵の具のついたローラーを転がします。(※このとき、ローラーを上から押しつけるようして転がすと模様がくっきり出るようになります。) ローラーを1回転させたら、新聞紙の上でローラーを転がして、ローラーについている絵の具を少なくします。 画用紙にローラーを転がすと、ロープの模様が画用紙に写し出されます。 |
(この作品例の特徴) 水彩絵の具をPP板の上にローラーで伸ばし、割り箸で線画を描いて画用紙に写し取る技法です。 (材料・道具・作り方) ローラー(ダイソーで売っている「シート貼り用のローラー」でもOK)、画用紙(八つ切りサイズ)、水彩絵の具、割り箸か絵筆、絵の具の練り板(ダイソーで売っているPP板)、新聞紙 @PP板の下に画用紙を敷きます。そうすることで、水彩絵の具をどの位の範囲に垂らせば良いのかわかりやすくします。 APP板の上に水彩絵の具を垂らして、ローラーで絵の具を広げます。 B先端をカッターナイフで削って細くした割り箸か、絵筆の毛のついていない先っぽを使い、ローラーで広げた絵の具のところに絵を描きます。 C画用紙を描いた絵の所にのせて、手のひらでこすって写し取ります。少し絵の具を残したいので、軽く左右上下にこすればいいでしょう。 (※その時にできる絵が上の右側の絵です。) DPP板にはまだ絵の具が残っているので、そこに別の色(※この絵では白と青)をのせて、ローラーをその色の所だけ転がします。 E画用紙をのせて、手のひらで力を入れてこすり絵を写し取ります。絵の具が乾いたら完成です。 (下の作品例) 赤い作品例は、PP板に絵の具を乗せてローラーをかけてから割り箸(先端を削ったもの)で線を引いたものです。(※下の左の写真) 他の作品例は、 @初めに練り板に絵の具を置いてローラーを転がし、画用紙に色をつけて乾燥させます。 A次にPP板に絵の具を乗せてローラーで絵の具を伸ばしてから、割り箸(先端を削ったもの)で直線や曲線を引きます。 B色のついている画用紙をPP板にのせて、手のひらでこすって転写します。絵の具が乾いたら完成です。 |
(この作品例の特徴) 画用紙に工作用紙を貼り、その上にローラーで水彩絵の具をつけた作品になります。 工作用紙は画用紙よりも厚みがあるので、絵の具がつかない部分が白く浮かび上がります。 ※下の作品例では、貼る工作用紙は2段・3段と増えています。段差があるので、ローラーでつけた下の色が残るようになり、奥行きが出て見えます。 (材料・道具・作り方) 画用紙、工作用紙、水彩絵の具、練り板、ペーパーカッターかハサミ、のり、新聞紙 @工作用紙の幅は1pで切ります。これで板状の形がたくさん作れます。 A工作用紙をのりで画用紙に貼ります。工作用紙は好きなように貼れば良いので、重なって貼ってもOKです。 B練り板に水彩絵の具をのせてローラーで絵の具を伸ばします。 Cローラーをかけて色を塗ります。絵の具が乾いたら完成です。 ※工作用紙を2段・3段と貼った作品例 @1段目の工作用紙を貼ってローラーで絵の具をつけたら乾燥させます。(速く乾かしたいときはドライヤーーを使えばすぐに乾きます。) A2段目の工作用紙を貼ってからローラーを掛けますが、このとき力を入れて転がすと絵の具が下の段までついてしまうので、ローラーを押しつける力を加減して転がすようにすると色をつけるのがきれいにできます。3段目以降も同じやり方です。 |
(この作品例の特徴) ローラーと型紙を使って描く絵になります。ローラーでできるかすれをうまく利用することで、普通の水彩画とは違う雰囲気が出ます。 また、型紙を使うことで、ただの模様ではなく形のある絵にすることができます。 (材料・道具・作り方) 画用紙、ローラー(ダイソーで売っている「シート貼り用のローラー」でもOK)、画用紙(八つ切りサイズ)、水彩絵の具、絵の具の練り板(ダイソーで売っている収納用のトレイ?)、新聞紙、ペン、ハサミ、デザインナイフ @下の写真のような枠を画用紙か工作用紙で作ります。枠は画用紙と同じ大きさで幅が2pになっています。この枠があると画用紙に白い余白が残り、額縁的な味わいが出ます。 A描こうとしている絵を別の画用紙に描きます。絵が描けたらデザインナイフやハサミを使って切り取ります。これが型紙になります。 切った画用紙は、どちらも色をローラーで塗るときに使います。 富士の絵で言えば、背景を塗るときは富士の型紙を置いて画用紙に鉛筆で輪郭を描きます。輪郭がわかっていれば、その部分を除いてローラーで色を塗れば、使う絵の具が無駄にならないで済みます。 富士の山の部分を塗るときは、富士を切り取った背景の部分を使って富士を塗るように使います。型紙が増えるとより複雑な絵が描けますが、小学部や中学部では、シンプルな方が活動がしやすいでしょう。 B練り板に絵の具を絞り出し、ローラーで絵の具をしっかり伸ばします。 しっかり絵の具を伸ばしておかないと、絵の具がべっとりと画用紙についたり、ローラーに絵の具がついていない部分が出てしまいます。 絵の具は単色を使うときもあれば、数種類の絵の具を練り板に絞り出して、ローラーを転がして色が混じるようにして使ったりもします。 C型紙を入れ替えて塗る部分を変え、ローラーで色を塗っていきます。 D日陰干しにして、絵の具が乾いたら完成です。 ※左の割り箸は、先端を削って丸くしてあり、これに絵の具をつけて星を描くようにしています。右の型紙は、上の富士の絵で天の川を表現する際に使った型紙です。 |
(この作品例の特徴) ローラーと型紙を使って描く絵になります。ローラーでできるかすれをうまく利用することで、普通の水彩画とは違う雰囲気が出ます。 (材料・道具・作り方) 画用紙、ローラー(ダイソーで売っている「シート貼り用のローラー」でもOK)、画用紙(八つ切りサイズ)、水彩絵の具、絵の具の練り板(ダイソーで売っている収納用のトレイ?)、新聞紙、ペン、ハサミ、デザインナイフ 作り方は。上の富士山と同じです。山の絵とは違って海の場合は、水平線を描いたりと型紙が単純で簡単な形で済みます。 左の真ん中の絵の白い部分(泡)は、右のの棒状に工作用紙を切った型紙を使っています。 型紙は工作用紙でも画用紙でもOKです。画用紙の方が段差ができないので良いかもしれませんが、繰り返しローラーを転がしていると、画用紙の場合はローラーに画用紙が貼り付いて剥がれやすくなります。 その点では、工作用紙の方がそういった心配が少なくて安心です。 |
(この作品例の特徴) ローラーと型紙を使って画用紙に色をつけ、絵の具が乾いてから「クレパスのぼかし技法」でオーロラを描いた作品例です。 (材料・道具・作り方) 画用紙、ローラー(ダイソーで売っている「シート貼り用のローラー」でもOK)、画用紙(八つ切りサイズ)、水彩絵の具、絵の具の練り板(ダイソーで売っている収納用のトレイ?)、クレパス、型紙(工作用紙か画用紙)、新聞紙、ペン、ハサミ、デザインナイフ @練り板の上に水彩絵の具を置いてローラーで絵の具を伸ばします。 Aローラーで背景の色を塗ります。絵の具を乾かします。 B背景の絵の具が乾いたら型紙を使って山をローラーで描きます。絵の具を乾かします。 C右の写真のような型紙を使い、クレパスの「ぼかし技法」でオーロラを描きます。これで完成です。 |
上の作品例の「葉」や「ロープ」や「ハートマーク」を描く時は、ローラーが1回転する中に葉やロープを収めなければなりません。 ※ダイソーで売っている「シート貼りローラー」の場合は、左の写真のように幅10p・縦16pの中に葉やロープが収まるようにするということになります。 ※子どもたちがこの活動をするときには、幅10p・縦16pの穴がある紙の枠を用意すると、失敗することなく葉やロープを置けるでしょう。写真は枠ではないので、中があいている枠がお勧めです。 ※葉を置くときは、ローラーにつきやすくなるように、葉よりも硬い葉の軸を奥にして置くようにします。練り板に絵の具を少なめに絞り出し、ローラーを繰り返し転がして絵の具を薄くのばします。絵の具が多いと画用紙に絵の具がべっとりついてしまうので、薄くのばしたくらいがちょうど良いです。 ※ローラーに葉が付いたまま画用紙の上で転がすと、葉の部分に絵の具がついていないので、右の写真のように白い葉の形が出てきます。 ※左の写真のように葉脈を描く時は、一度絵の具がついたローラーを葉の上で転がしてから葉を取り除きます。(軸の所を持つと散りやすいです。) 葉がない状態にしてから画用紙の上でローラーを転がすと、左の写真のように葉脈を描くことができます。 ※ロープの場合は、下の左側の写真のように、ロープの端側を奥にします。この辺は葉と同じです。違うのは、 ※練り板に少なめの絵の具を絞り出したら、ローラーを何度も転がして絵の具を薄くのばすします。絵の具は多すぎない方が仕上がりがきれいなります。 ※絵の具のついたローラーを転がすときに、下の写真のようにローラーをロープの上から下に押さえつけるようにして絵の具をつけるようにします。 (上から押さえつけるようにするのは、絵の具をつけるときにロープが動いてしまいのを防ぐためです。) ぎゅっとロープを押さえつけながらローラーを転がしていくと、絵の具がいい状態でつきます。この辺がミソです。 絵の具のついたローラーをロープの上で転がしたら、ロープを外して(ロープはローラーにはつきませんが・・。)画用紙の上でローラーを転がします。絵の具が乾いたら完成です。 ※ハート型の模様は、コピー用紙や画用紙でハート型を描いて切り取って使います。方法は上の葉が白く出るやり方と同じです。ハート型の紙を画用紙に置いて、絵の具のついたローラーを転がすだけです。 |
(この作品例の特徴) ローラーで描いた背景に、「吹き流し技法」で樹を描いたものになります。 ※「吹き流しの技法」は小学部で行われることが多い活動ですが、この作品例のようにただ吹き流しをするのではなく、背景をローラーで描いてから吹き流しの技法で形を描くようにしていけば、中学部・高等部でも取り組める内容になると思います。 (材料・道具・作り方) 画用紙、ローラー(ダイソーで売っている「シート貼り用のローラー」でもOK)、練り板(ダイソーで売っている収納用のケースやトレイでもOK)、水彩絵の具、絵筆、ストロー、水、コップ等 @練り板に水彩絵の具をしぼり、ローラーを転がして絵の具をなじませていきます。 A画用紙にローラーで模様を描きます。 B水彩絵の具を乾かせます。(※早く乾かしたいときは、ドライヤーを使えば早く乾きます。) C水彩絵の具を水で溶いて絵筆に絵の具を含ませたら、ローラーで描いた模様の上に樹の幹を描きます。 D木の幹が描けたら枝になる部分に絵の具を少しずつひいていき、ストローを使った「吹き流しの技法」で枝を増やしていきます。ストローで息を絵の具に吹きかけるときは、少し強めに吹きかける方が絵の具が意外な方向に広がっておもしろくなります。 E日陰干しで水彩絵の具を乾かします。これで完成。 ※下の作品は、小学部で行うような従来の「吹き流し技法」で制作した作品例になります。 右の円の回りに吹き流しをやる方法は、コンパスで円の下描きをしておき、絵の具を円の縁の一部に塗ってそこから吹き流しを行います。作品例では、円の縁を3等分して絵の具を順番に塗っています。 |
(この作品例の特徴) 紙コップの口側の縁の部分に絵の具をつけて、スタンプのように画用紙に丸い色をつけていく作品です。小学部や小学校の低学年の子達向けの方法ですが、バリエーションをつけるのが難しいので、個々の違いが出しづらいのが欠点(?)。 (材料・道具・作り方) 大きさの違う紙コップ、水彩絵の具、水、パレット、絵筆、画用紙、必要ならドライヤー @紙コップは、大きさが違うものを用意します。(例:大小の大きさのコップ・大中小の大きさのコップ) A紙コップの口の縁側に絵の具を絵筆で塗ります。(※紙コップは、防水加工がしてあるので水彩絵の具を弾きますが、濃いめの絵の具でぬるようにすると大丈夫です。) B紙コップの口を画用紙にスタンプして丸い模様をつけます。 (※絵の具が乾いていないと円が交わるところがきれいな色にならないので、その場合はドライヤーで先につけた円の絵の具を乾かしてから、次の色をスタンプするようにするといいでしょう。) |
(この作品例の特徴) 100円ショップのダイソーで売っている白い厚画用紙や黒い厚画用紙に千枚通しで穴を開けて、樹の光と影を表現します。 切り絵に似た感じの表現ができるのが、この方法の良いところです。切り絵は、デザインナイフなどを使って絵を細かく切って黒い部分を残すようにしていきますが、これは大人でも細かくなればなるほど難しいものです。高等部の生徒さんで細かな作業が持続して行えるような子でないと切り絵は難しいでしょう。 こちらの作品作りは、千枚通しで穴を好きなようにあけるだけですから、特別支援学校のお子さん達や特別支援学級のお子さん達でも作ることができます。障がいの重いお子さん達でも可能です。(肢体不自由で手が動かせないお子さんや知的に最重度のお子さんは難しいですが・・。) (作り方) 千枚通しやきりで厚画用紙に穴を開ける際には、厚画用紙の下に雑誌(漫画等)を敷いて行います。 一番簡単なのは、左の写真のように木の形に切ってあるものに穴をあけるものになります。ある程度できるお子さんであれば、白い厚画用紙ならあらかじめ鉛筆で木の枝の部分を薄く描いておき、その周りは穴を開けるのを避ければ枝に見えるように仕上がります。黒い画用紙の場合は鉛筆ではみえないので、赤鉛筆で描けばいいでしょう。 作品展示の方法は、教室の窓にセロテープで貼っても良いし、透明のクリアファイル(ダイソーにA3サイズもあります。)に作品をはさんで展示するようにしてもいいでしょう。また、暗い部屋であれば作品にライトを当てて影を壁に映してもおもしろいでしょう。 |
(この作品例の特徴) 厚画用紙とレースペーパーで作る樹です。 上の作品の「樹」は厚画用紙に千枚通しで穴を開けて光と影を作りましたが、こちらはレースペーパーで樹の葉を表現しています。 小学部のお子さんたちが作るのでしたら、こちらの方法の方が安全で簡単に作ることができるでしょう。 写真の左側は表側から外光を通してみた「樹」の様子で、右側の方は後ろ側から見た様子になります。樹の幹や枝の影の濃さが変わります。 (材料・道具・作り方) 厚画用紙、レースペーパー(ダイソー)、のりやボンド、ハサミ、コンパス、鉛筆 @下の写真のように厚画用紙で円盤(樹を乗せる台)・幹・枝を作ります。右の写真は枝部分がただの長方形の棒状でしたが、これだと枝らしく見えません。 A幹の部分に枝をのりで貼り付けます。 Bレースペーパーをちぎってのりで枝の所に貼っていきます。レースの穴の開いた部分が葉と葉の隙間のように見えるようにします。 C台になる円盤にのりかボンドで貼り付ければ完成です。 |
(この作品例の特徴) 上の「樹」(レースペーパー)と同じです。樹の形が違うだけですが、子どもたちが作る時に、色々な樹の形があって良いのだよとわかるように、ひとつの見本として形を変えたものです。 (材料・道具・作り方) 上の「樹」(レースペーパー)と同じです。 |
(この作品例の特徴) この作品は、レースペーパーで花や樹の形を作り、それに絵の具を塗って版画のようにするものです。 ※レースペーパーは薄いので、絵の具が濃すぎると画用紙に張り付いてしまい剥がすのが大変になります。また、思った以上にはレースの模様が出てくれないので、「こういう方法もあります。」という感じでしょうか・・。授業で取り組むには難があるというのが結論ですが、おもしろい面もあります。 |
(この作品例の特徴) 上の作品例にコの字型の背景をつけたものになります。 (作り方) 作り方は、上の樹(光と影)と同じです。こちらは、1枚の黒い厚画用紙に樹を描いてハサミで切り取ったもの(穴があいたもの)を背景に使うように、左右の側面と樹を貼り付ける底面をつけて箱状にしたものです。 黒い厚画用紙は3枚使います。ダイソーで売っている黒い厚画用紙は、ちょうど3枚入っています。この箱を窓側に置くと、外の光が入って樹も箱に開けた星も美しく見えるようになります。箱の星も千枚通しやキリで樹を作るのと同じように穴を開けただけです。 キリや千枚通しよりも大きな穴を開けるときは、細身のプラスのドライバーを使うと2〜3倍くらい大きさの穴を開けることができます。大きな穴は、大きな星という感じになります。 |
(この作品例の特徴) 白や黒の厚画用紙に穴を開けて作る「樹と星」です。箱の中にあることで、外からの光で木の陰がきれいに浮かび上がります。 (作り方) 作り方は、上の「樹と星」と同じです。こちらは、箱が上の作品例のようにコの字型ではなくて、天板もついている箱形になっています。寸法図は左下に載せてあります。 白い厚画用紙を使った時のものと、黒い厚画用紙(厚紙)とになっています。サイズは上の作品の半分くらいと1/3位でしょか。 黒い方も白い方もは、100円ショップダイソーで売っているA4黒い厚画用紙か白い厚紙(厚画用紙)1枚で作れます。箱形にするとメリットとしては、窓際に置いた際にきれいなインテリアに見えることです。 デメリットとしては、コの字型よりも厚画用紙で使う面積が増えるので、樹の大きさが小さくなってしまうことです。 ※大きいものを作りたいときには、A3の厚紙(厚画用紙)を使えばいいでしょう。(A3の厚紙はダイソーで売っています。) |
(この作品例の特徴) 箱の中に樹(ツリー)が入っているのでインテリアとしては、「樹」単独よりもいいでしょう。 樹は後ろの壁から1pほど前に出た状態で貼ってあるので、光を受けると左の写真のように影がきれいに表れます。 (作り方) A4の厚画用紙で1枚で作れます。木の形はデザインナイフで切り取ります。樹と背景の壁の星は、千枚通しで穴を開けることで作ります。小さい星は浅く千枚通しを刺し、大きな星は、千枚通しを深く差し込むことで作ります。 窓辺に置いて太陽の光を当てても良いし、写真のようにLEDのイルミネーションライト(ダイソーのもので光ファイバーがついている商品。ここでは光ファイバーの部分は使いません。)を後ろに置いてONするとより美しく見えます。 |
(この作品例の特徴) 上の「樹」や「樹と星の箱形」と同じように日の光で陰影を楽しんだり、イルミネーションライト(ダイソー)を後ろに置いてより光を楽しんだりできます。 (作り方) A4の厚画用紙で1枚で作れます。 上の「樹と星」のように箱を作り、箱の背側に富士山と月と星を作ります。 星は、千枚通しで穴を開けます。富士山と月はデザインナイフで切り取り、右の図のように背側から1pほど前にL字型の足をつけて貼るようにします。イルミネーションライトは、光ファイバーは外して使うようにします。 |
(この作品例の特徴) 上の「樹」の卓上タイプです。箱形にしないで樹の下に厚画用紙の円盤(円盤を3枚貼ったもの)を土台にしてあります。 窓際に置いておくインテリアとしては、こちらのほうが箱形にするよりも簡単に作れるでしょう。 (作り方) 厚画用紙で作る土台になる円盤は、円切りカッターで切って作ります。 右側の樹は、葉の部分を絵の具で「緑」に塗ったものですが、窓の外から光が当たると黒にしか見えませんので、色は塗らないか黒い厚画用紙(ダイソーで売っています。)を使ったほうがいいでしょう。 ちなみに右側の樹は、枝を意識しないで穴を開けただけのもので、左側の方は枝の部分を意識して穴を開けたものです。 |
(この作品例の特徴) 木の数を増やした卓上タイプの作品例です。 (作り方) 上の「樹」と作り方は同じです。こちらは、「樹」を3本並べることで見え方が変わってくることをねらっています。 左側の自立する樹のタイプと真ん中の箱形のタイプが参考例として並べてありますが、窓際に置いてみて感じが良い(インテリアとして良い)のは、写真の左側の自立して立っている3本の樹の方でしょうか・・。 樹は、上の卓上タイプのように大きな1本の樹にしてもきれいですし、こちらのようにやや小ぶりにして3本並べるのもなかなか良い感じです。もっと樹が多く並んでいれば樹ではなく「林」にもなるでしょう。 写真の右側は、樹と星の卓上タイプです。 |
(この作品例の特徴) 天井に写すような星空ではなく、手元で見る星空ボックスです。障がいの重いお子さん達でもきれいな作品を作れます。 (作り方)・・・詳しくは下のリンク先へ。 ダイソーで売っている丸い箱にイルミネーションライト(ダイソーで売っている光ファイバーがセットになったもの。右の写真)を底に直径7センチの穴を開けてはめ込み、黒い厚画用紙に千枚通しで穴を開けて蓋にしたものです。(穴をあけてライトをはめ込むのが大変であれば、穴はあけないでライトを箱の底へ置くだけでもOKです。その場合は、星空ボックスを立てて使うことはできません。) イルミネーションライトも黒い厚画用紙もダイソーで手に入りますし、費用も200円ちょっとで済みます。特別支援学校だけでなく、小学校や中学校の図工・美術の授業でも作ると楽しい作品になるでしょう。 千枚通しで小さい穴を開けるだけですから、障害の重さや造形の上手・下手にかかわらず誰でも美しい作品を作ることができます。イルミネーションライトは、色を数種類に変えることもできますから、色々な色を楽しむことができます。 お勧めは、単色ではない3色同時点灯です。部屋が暗いといちばんきれいに見えますが、窓のカーテンを閉めたくらいの暗さでも写真のようにきれいに星が見えます。 写真では、HPに掲示するためにデータを縮小すると小さな穴が見えなくなってしまいますが、暗い部屋の中で見ると小さな穴も星のように見えてとてもきれいです。写真で伝わらないのが残念。 (材料・道具)(作り方)詳しくは「0から始める教材作り3」 のページをご覧ください。(※こちらは、ダイソーで売っていた丸い箱を使う作り方です。) (箱を使わないで作る方法) 工作用紙、LEDライト(ライトが、光ファイバー付きの形ではないものの作り方は下の図を参照)、速乾ボンド(または、速乾セメダイン)、黒い厚紙(白い画用紙でもOKですが、黒い厚紙の方が使いやすいです。)、円きりのカッター、コンパス、ハサミ、赤鉛筆等のペン、千枚通し、絵筆、雑紙 @工作用紙をライトの高さよりも1pほど幅を大きくして帯状に切ります。 A帯状の工作用紙は、テーブルのところでしごいて丸みをつけます。 Bライトに帯状の工作用紙を巻き付けて、印をつけます。 C印をつけた工作用紙に、2pほどのりしろ部分をくわえて印をつけます。 Dハサミでのりしろの位置で切ります。 E速乾ボンド(または、速乾セメダイン)をのりしろの所に塗ってで貼り付けます。これで底のない円筒(筒状)の枠ができました。 Fライトを入れると下の左の写真のように立てて使うこともできるようになりました。 G黒い厚紙に筒状の枠の口よりも1pほど大きな円を描いて、円盤を作ります。 H円盤の下に雑紙等を敷いて、千枚通しで円盤に穴を開けます。 大きな穴(星)を明けるときは、写真のように千枚通しを深く差し込んでいけば大きな穴(星)になります。 I筒状の枠の口の部分に絵筆で速乾ボンド(または速乾セメダイン)を塗り、黒い円盤を載せて乾燥させます。円盤の上に文庫本を載せるとしっかり円盤がつきます。これで完成です。 ※左の図は、星空ボックスの大きさの例です。 大きさは、手のひらにのるくらいがいいでしょう。 手持ちのLEDライトが小さかったり、円筒形でない場合は、右の図のようにライトの大きさよりもやや小さい□や○の穴をあけ、そこに数本の切り込み(図の中の太い線)を入れるようにすれば、ライトを差し込んで固定することができます。 その時の円盤の大きさは、筒状の枠の口の大きさと同じです。 円から左右に伸びている部分は、ライトをさした円盤を取り外す時に引っ張るためのものです。 ※左の写真では、○や□のところに何本も線を描いて切り込みを入れていますが、これは試作の時の写真ですので、実際は上の右の図くらいの本数で切り込みを入れれば大丈夫です。 |
(この作品例の特徴) 星を表現するのに使う穴を開ける千枚通しだけでなく、千枚通しの針よりも先端が細い手芸用の針を使って穴をあけた星空ボックスの精細版です。 手芸用の細い針を使っているので、千枚通しより小さな穴が開けられ星が雲のように見える星雲も表現できるようになります。 (作り方) 「星空ボックス」は、黒い厚画用紙に千枚通しで穴を開けて星を描き、100円ショップのダイソーで売っているイルミネーションライトを光源にして作るものですが、今回は千枚通しだけでなく手芸用の針も使ってより小さな穴も開けて星を表現しています。 穴が小さくなることで、天の川のような表現も作れるようになってきましたが、授業で取り組むにはそこまでする必要はないでしょう。小学部や中学部でしたら千枚通しだけで十分。より細かな星を描きたい場合は、針を使うのは少々大変なので、その場合は写真のように千枚通しの先端にビニールテープを巻いて千枚通しの細い先端だけを使うようにすると楽にできますが、針の細さにはかなわないですね。 |
(この作品例の特徴) 星空ボックスに黒い厚画用紙の富士山を貼って、富士山と夜の星を表現した作品例です。 (作り方) 上の「星空ボックス」を作ってから、富士山の形を黒い厚画用紙で作ってのり(またはボンド)で貼り付けて作ります。富士山等の形をのり等で貼り付けなければ、別の街の夜景や山などに変えることができますから、そうのほうが色々な風景を活かせていいかもしれません。 (作り方)※ダイソーで売っていた丸い箱を使わない方法は、上の「星空ボックス」の作りかを参照してください。この方法の方が材料代も少なく済みますし、作り方も簡単になります。 富士山の型は、星を表す穴を黒い厚画用紙に開ける際に、そこを避けて穴を開けようとしても山の輪郭がきれいに表現できません。 一度「星空ボックス」「0から始める教材作り3」を作ってから、型を貼るようにしないとくっきりとした山の輪郭は表現できません。 |
(この作品例の特徴) 上の「星空ボックス」の5〜6倍ほどある大型版です。 上の「星空ボックス」「0から始める教材作り3」はイルミネーションライトは1個ですが、こちらは5個使用しています。部屋が明るくても左の写真のように星空が見えます。 ライトを点灯するとプラネタリウムがテーブルの上や壁際に表れたような感じになります。 イルミネーションライトを取り付ける円形の部分は子どもたちでは作るのは無理ですから、先生の仕事になります。子どもたちは千枚通しで黒いボードにひたすら穴を開ける活動がメインになるでしょう。千枚通しを軽く刺すと細かな星になり、少し力を入れて刺すと小さな星になります。大きめの星は、一度開けた穴に千枚通しを根元まで差し込むことで大きな穴(星)にすることができます。 |
(この作品例の特徴) 黒い厚紙に千枚通しで穴を開けて星を作り、円切りカッターで穴を開けて月に見た立てた作品です。 (材料・道具)(作り方) B4厚紙 黒(ダイソー)、画用紙、円切りカッター、コンパス、千枚通し、雑紙、定規、赤鉛筆、ペン、ライト @B4厚紙の左右と下側に4p幅の線を赤鉛筆で引きます。 A右の図のように下側の太線部分をハサミで切ります。(ここを折り曲げて箱形にします。) B円きりカッターで月になる部分を切り取ります。(※月の大きさは自由です。直径10pは参考例です。) C画用紙を月の部分の穴の大きさよりも一回り大きい円で切り取ります。 D切り取った画用紙の円を円きりカッターで切った円の裏側にのりかボンドで貼り付けます。 E雑紙を置いてその上に厚紙をのせ、千枚通しで穴を開けます。穴を開ける場所は自由です。作品の例では厚紙の上半分に穴を集中的に開けています。 (※雑紙を敷いて千枚通しで穴をあけると小さな星になります。大きな星は、開いている穴に千枚通しを刺してぐっと押し込むと穴が大きくなって大きな星になります。 FAで切った下側の所を折って、ボンドで貼り付けて箱状にすれば完成です。 ※「月と星」は、外の光が入る窓際に置きますが、箱の裏側にライトを置いて暗くなった部屋で見る方が、上の左の写真のようにより美しく見えます。 |
(この作品例の特徴) 「星空ボックス」は黒い画用紙や白い画用紙を使って星を描きますが、この作品例は画用紙ではなくCDの円盤を使って作ったものになります。 CDに千枚通しや切りで穴を開けますが、子どもたちが作る場合は画用紙の方がお勧めです。CDの穴の部分には 障子紙を貼るようにします。ダイソーで売っているイルミネーションライトの上に穴を開けたCDをのせることで穴が星に見え、CDの穴のところが星雲に見えるようになります。 |
(この作品例の特徴) 「星空ボックス」の天板(円盤)を黒い厚画用紙ではなく、白い普通の画用紙に変えています。 写真の右のように蓋の紙をはがした後に蓋に障子紙を貼り、障子紙の上に円盤(画用紙)を貼ったものになります。 (作り方)※ダイソーで売っていた丸い箱を使わない方法は、上の「星空ボックス」の作りかを参照してください。この方法の方が材料代も少なく済みますし、作り方も簡単になります。 ライトは、100円ショップのダイソーで売っているイルミネーションライトを1個使っています。丸い箱は、100円ショップのダイソーで売っている箱を使っていますが、「星空ボックス」は大きさが大・中・小の3種類ある箱の一番大きいものを使っています。こちらの3つの作品の箱の大きさは中の大きさのものです。 上の作品は「流星」。定規で引いた線をデザインナイフで切って流れ星の尾に見せています。この2作品とも画用紙の円盤は、蓋の大きさよりも2周りほど小さな円盤にしてあります。そうすることで隙間を作り、円盤の周囲が光るようにしています。 下の作品は「星空ボックス:ワープ」です。スターウォーズのワープのシーンのような感じを表現しています。 画用紙の円盤の中央の円に向かって色々な方向から線を引いて、その線をデザインナイフで切り、天板(円盤)の周囲を千枚通しで穴をあけて星に見えるようにしています。こちらも障子紙を貼ってから、その上に画用紙の円盤を貼り付けたものです。 |
(この作品例の特徴) この作品は、多くの星が集まっている「星雲」です。 (作り方) こちらも上の作品例と同じように、蓋の紙を外してから蓋の枠に障子紙を貼り、その上に画用紙の円盤を貼っています。 ※ダイソーで売っていた丸い箱を使わない方法は、上の「星空ボックス」の作りかを参照してください。この方法の方が材料代も少なく済みますし、作り方も簡単になります。 材料は、ダイソーで売っている丸い紙の箱の中サイズ・障子紙・画用紙・ボンドかのりです。 画用紙の円盤の真ん中に小さい円盤を置き、その円盤を避けて千枚通しで穴を開けています。そうすることで、円盤の中央が暗くなるようにしています。星雲のガスのような姿は、障子紙と画用紙を通して見えるLEDの光源です。 |
(この作品例の特徴) 銀河の様子を描いた[「星空ボックス:銀河」です。 (作り方) 100円ショップダイソーで売っている丸い紙の箱の中サイズを使っています。中サイズの箱は、一番大きいサイズの箱よりも高さが低いため、ライトの光源が障子紙に近くなって白くはっきり見えるようになることを利用しています。 ※ダイソーで売っていた丸い箱を使わない方法は、上の「星空ボックス」の作りかを参照してください。この方法の方が材料代も少なく済みますし、作り方も簡単になります。 丸い箱の蓋の紙を外して、蓋の枠に障子紙を貼り、その上に穴を千枚通しで無数の穴をあけた画用紙をのりで貼ったものです。ライトは、他の作品と同じように100円ショップダイソーで売っている「イルミネーションライト」1個を使っています。 画用紙にコンパスで円を7つ描いて、円と円の間の細い部分は穴を開けないようにして黒く丸い帯にみせています。 (材料・道具)(作り方)詳しくは「0から始める教材作り3」 のページをご覧ください。 |
(この作品例の特徴) 星空ボックスの応用編の作品例です。 (作り方) 丸い箱のサイズは中サイズのものを使っています。月を表現するために箱の高さが大きい箱よりも低い中サイズの方がいいからです。作り方は、上の「銀河」や「星雲」と基本的には同じです。 違いは、画用紙に樹を描いてハサミで切り取ることです。切り取った樹は1周り小さくするために、ハサミで外周を切っています。また、千枚通しで木の幹を穴を開けて表現しています。月は、ライトの位置を箱の上の方に置いて表すようにしています。 ※ダイソーで売っていた丸い箱を使わない方法は、上の「星空ボックス」の作りかを参照してください。この方法の方が材料代も少なく済みますし、作り方も簡単になります。 月の周りに円をコンパスで描き、その中側は余り穴は開けないようにします。円の外側は千枚通しで無数の穴を開けて、満点の星を表現しています。小学部・中学部のお子さん達には、ちょっと難しいでしょうから高等部のお子さんや小学生向きの作品になります。 |
(この作品例の特徴) 紙の丸い箱の蓋(紙を外したもの)に障子紙を貼り、その上に模様が描かれた厚画用紙を貼ったものです。 この作品例は、こんなものも描けますという例ですが、模様を描くこととデザインナイフで模様に沿って切らなければならないため、特別支援学校の子どもたち向けにはならないかもしれません。高等部の生徒さんなら作れるかもしれませんが・・。 図工・美術の作品にはちょっとという感じですが、星を描くだけでなく色々な模様や風景なども表現できるという例にはなるでしょう。 |
(この作品例の特徴) 間接照明の光を活かした「星と光」です。 (作り方) 材料は、100円ショップのダイソーで売っている「イルミネーションライト」とA3厚画用紙だけですので、材料代は200円ほどです。 円筒状の筒の上の円盤の真ん中は穴が開けてあり、その穴から光が上の円盤にある星を描いた所に当たることによって、千枚通しであけた穴が星のように光ります。円盤の間は隙間があるようにしてあるので、その隙間から光が漏れてくるのが美しい作品になります。作り方は簡単ですから、小学生は勿論のこと、特別支援学校のお子さん達でも先生方が少し手助けすれば作れるでしょう。 |
(この作品例の特徴) 上の「星と光」の隙間から漏れる光を変えてみたものになります。 こちらの作品例は、円筒状の筒状の厚画用紙に横にスリットを入れたものです。光が天板部分だけでなく、横側からも漏れるようにしています。 下の方は、筒の部分は上の「星と光」と同じですが、下側からも光が漏れるように、円筒状の筒の下に脚(隙間が1pになるようにした厚画用紙)を4カ所貼り付けてあります。上の筒部分にスリットのついた方よりも、簡単に作れるこちらのほうが、漏れてくる光はより幻想的な感じがします。こちらの方がお勧めです。 (材料・道具)(作り方) 詳しくは「0から始める教材作り3」 のページをご覧ください。 |
(この作品例の特徴) 断熱材として使われている「スタイルフォーム」を材料にした作品になります。スタイルフォームは、ホームセンターの工具や板などを売っているところにあります。 (材料・道具・作り方) スタイルフォーム(ホームセンター)・千枚通し・ドライバ−・カッターナイフ、工作用紙 スタイルフォームの周囲は、工作用紙で作ってありますが、場合によってはなくてもいいでしょう。星空作りは、スタイルフォームに千枚通しやドライバーで穴を開けて星を作ります。スタイルフォームは、削るとその部分が薄くなり光が通りやすくなるので、光の濃淡を作りたい部分はカッターナイフで削るようにします。 (※カッターナイフが危険な場合は、2つ下の作品作りのように爪でスタイルフォームを剥がすようにしてもOKです。その方法の方が安全でいいでしょう。) |
(この作品例の特徴) 断熱材として使われている「スタイルフォーム」を材料にした作品になります。 (材料・道具・作り方) スタイルフォーム(厚さが2〜3pくらいのもの。ホームセンター)・千枚通し・ドライバ−・コンパス・サインペン、紙やすりか布ヤスリ @天の川の輪郭をサインペンで大まかに描きます。 A爪を立ててスタイルフォームを剥がします。(下の作り方の写真を参考にしてください。)深く剥がせば光が通りやすくなるので白っぽさが強くなります。 B千枚通しやプラスのドライバーでスタイルフォームに穴を開けます。この穴が星になります。小さい星は千枚通しで作り、大きい星はドライバーで作ります。 C大体完成したら、スタイルフォームを爪で剥がしたところに紙やすりか布ヤスリを当てて、でこぼこを少し減らします。これで完成です。 |
(この作品例の特徴) 断熱材として使われている「スタイルフォーム」を材料にした作品になります。 (材料・道具・作り方) スタイルフォーム(ホームセンター)・千枚通し・ドライバ−・工作用紙、セロテープかガムテープ、コンパス・サインペン、紙やすりか布ヤスリ、ダイソーで売っている円盤形のプッシュライト @コンパスでスタイルフォームに円を描きます。 Aサインペンかマジックで円をなぞります。 B写真のように爪を立てて、円に沿って爪を押し込んでいきます。 C爪を立てて手前に引くことででフォームを剥がしていきます。中心の惑星はでこぼこすぎると星に見えないので、紙やすりか布ヤスリでこすって表面を大体でいいので平らにします。 D千枚通しやドライバーを刺して星を作ります。 E工作用紙で枠を作ってスタイルフォームを枠の中に入れます。これで完成。 ※懐中電灯やダイソーで売っているプッシュライトをONにして、その上にかぶせれば惑星や星が見えます。 |
(この作品例の特徴) 星空ボックスの応用編の作品例です。 (作り方) 工作用紙(1枚)と障子紙と100円ショップのダイソーで売っているイルミネーションライトだけで作る作品になります。 工作用紙で底のない箱を作り、箱の上側に樹を描いてからデザインナイフで形を切り取ります。切り取った樹の部分は、1周り小さくなるようにハサミで周囲を切り取ります。樹の部分を切り取って穴の開いたところに、後ろ側から障子紙をのりで貼り付けます。 樹の部分に千枚通しで穴を開けて樹の枝や葉の隙間を表現します。枝を描くのが難しいお子さんなら、全体に穴をあけるだけでも葉の隙間のように見えてOKです。樹の部分にのりをつけて障子紙に貼れば完成です。ライトのスイッチをONにするときれいな樹が浮かび上がります。箱に隙間が1pになるように脚を4カ所つければ、漏れる光がとてもきれいに見えます。 (※箱はダイソー等で売っている市販のものでも良いのですが、紙が丈夫で結構しっかりとした固さになっているので、穴を開けるのが大変になると思います。 工作用紙なら1枚ですみます。費用の面でも作りやすさの面でも、工作用紙で箱を作る方がいいでしょう。) |
(この作品例の特徴) 紙に穴を開け、その穴からライトの光を見るという作品例です。 (作り方) 工作用紙で箱を作ります。箱の四隅に四角の脚を貼り付けます。脚を貼ることで1pの隙間ができるようにします。 古墳の部分をデザインナイフ(または、カッターナイフ)で切り抜き、切り抜いたところに裏側から和紙(障子紙)をのりで貼ります。 切り抜いた前方後円墳の紙は、隙間ができるように一回り小さくなるようにハサミで周囲を切ります。千枚通しで穴を開けて古墳の段差を表すようにします。のりで和紙(障子紙)に貼り付ければ完成です。 特別支援学校のお子さん達は、余り古墳に関心がないお子さんが多いと思われますので、どちらかと言えば社会で古墳のことを学習する小学生向きの作品になるでしょう。古墳の写真を見て工作用市に古墳を描くのが難しい場合は、写真を印刷したものとカーボン紙(ダイソーに売っています。)を使って工作用紙に写し取ると良いでしょう。 (材料・道具)(作り方)「0から始める教材作り2」のページをご覧下さい。 |
(この作品例の特徴) ダイソーで売っている黒い厚画用紙1枚半とセロファン・両面テープで作るクリスマスツリーです。 (作り方) 黒い厚画用紙の半分がツリーとその背景になります。上の「樹と星の箱形」と基本的には作り方は同じです。ツリーに穴を開けるのは、千枚通しかきりでひたすら穴を開けていきます。大きめの穴はドライバーで開けます。 セロファンは1枚貼っただけでは色が薄いので、2〜3枚貼るようにします。貼るときはボンドがいいでしょう。ツリーの形は三角形ですが、図のようにはさみで斜線の部分を切ってギザギザを作ります。 牛乳パックのツリーは、 @はじめに上の部分をはさみでカットします。 A次に図のように前側を切り取り、底の部分も切ってパックが図のように開いた状態にします。 Bツリーの形をカッターナイフかデザインナイフで切るときは、ツリーの型紙を作っておくと楽に描けます。 Cツリーに千枚通しかキリで穴を開け、ツリーの幹の部分に余っているパックの紙を切って表と裏に貼って足にします。貼るときは両面テープが楽です。 |
(この作品例の特徴) アクリル絵の具をクリアフォルダにはさんで、指やスプーンを使ってアクリル絵の具を広げて作る模様です。 絵の具の色や絵の具をつける場所を変えることで、様々な模様が作れます。子どもたち一人一人が違った模様を作れるのが良い点です。 (材料・道具・作り方) アクリル絵の具、画用紙、クリアフォルダ(半透明 ダイソー)、マジック、ハサミ、型紙(右の図 厚紙)、新聞紙 @円をマジック付きのコンパスでフォルダに描けると良いのですが、それがない場合は、右の図のように四角・三角・円の型を厚紙で作ると、子どもたちでも円や四角などが簡単に描けるようになります。(※障がいが重いお子さんの場合は、型紙があっても円などを描くのは難しいでしょうから、その場合は先生が描いてやれば良いでしょう。 A下の左側の写真のように、クリアフォルダの閉じてある部分をハサミで切り落とします。 Bフォルダを広げます。 Cフォルダの外側の面の左右に円や三角などをマジックで描きます。円の大きさは大きいよりも小さめの方が面白いのですが、後でハサミで切り取るときにちょっと大変になります。 Dクリアフォルダの内側にアクリル絵の具を直接しぼり出して乗せます。絵の具は多すぎないようにしたほうが、乾燥が速くなりますし使う量も減っていいでしょう。 (※子どもたちが絵の具を絞り出すとドバーっと出してしまうことがあるでしょうから、そんな時は絵の具は先生が一定量紙皿などに搾って出しておき、それを子どもたちが割り箸等に取ってクリアフォルダの上に乗せるようにするといいでしょう。) Eアクリル絵の具を指の腹かスプーンを使って伸ばして広げます。 F絵の具が広がったら、下の写真のように新聞紙の上に乗せてクリアフォルダを広げます。 G1日以上乾燥させます。 H絵の具が完全に乾いたら、ハサミで円等の形を切り取ります。 I画用紙に貼るときは、少量のボンドを裏側につけて貼ります。これで完成。 |
(この作品例の特徴) ハサミで円などの形を切るのが難しいお子さんでも作れる、「アクリル絵の具の模様」の簡単版です。 (材料・道具・作り方) 材料・道具・作り方は、上の「アクリル絵の具の模様」と同じです。 上の場合は、絵の具を乗せる前にクリアフォルダにマジックで円や三角・四角を描きますが、こちらはそうしたことはしません。 絵の具が乾いたら、好きなようにハサミできるだけです。余り細かく切ると後で貼るときに大変ですが、形や大きさは気にしないで切っていって大丈夫です。画用紙に貼るときは少量のボンドを裏側につければ貼れます。パーツが重なっても気にしないで貼っていきましょう。 |
(この作品例の特徴) アクリル絵の具とクリアフォルダを使って作る鯉です。 (材料・道具・作り方) アクリル絵の具、クリアフォルダ(半透明 ダイソー)、ハサミ、サインペン、鯉のイラスト(フリーの素材) @下の左の写真のように、クリアフォルダの閉じてある部分をハサミで切り落とします。 Aクリアフォルダを開いてインターネットで見つけた鯉のイラストを印刷したものをはさみます。 Bサインペンで鯉の輪郭を大まかでいいので描きます。 Cクリアフォルダの鯉のイラストを裏返しにして、反対側にも鯉をサインペンで描きます。 Dクリアフォルダを広げて、フォルダの内側にアクリル絵の具を直接のせます。(※チューブから少し絵の具を出すようにします。少しだけ出すのが難しい子達には、絵の具は別の場所・紙皿などに出しておき、そこから割り箸等でフォルダの上に絵の具を乗せると良いでしょう。) E指の腹を使って絵の具を伸ばします。(※指の力が弱い子の場合は、スプーンを使って伸ばすと良いでしょう。) F絵の具が薄く広がったら、クリアフォルダを広げて絵の具を乾燥させます。絵の具は数時間で乾きます。 G絵の具が乾いたら、ハサミで鯉の輪郭を切っていきます。 H切った鯉を画用紙の上に乗せて鯉の位置を決めます。ボンドは鯉の裏側にほんの少しつければOKです。 |
(この作品例の特徴) 身近なところにある色々なものに目を貼り付けることで、それが生き物の顔のように見えてくる遊びになります。 (※できれば鼻や口に見えるようなものに目を貼るといいでしょう。) シールの目を貼ったらデジカメで写真を撮り、それをパソコンに入れてみんなで見ながら、アイデアの良さ(?)を鑑賞しあいます。 (材料・道具・作り方) 丸い形のシール(白色で大・中・小)、青や黒などの小さいシール(これが瞳になります。)、デジカメ @白いシールの中に青等の小さいシールを貼って目にします。目は大きい目・中くらいの目・小さい目を作ります。(※貼る物によってシールの大きさを変えます。) Aシールはしっかり貼ってしまうと取りづらくなってしまうので、シールの裏側にそのシールよりも小さいシールを円の端に貼っておくと、はがすのが楽になります。 |
(この作品例の特徴) アクリル板に細い線を引くことで白糸のような滝を表現したものです。 (材料・道具・作り方) アクリル板(ダイソーかホームセンター)、アクリルカッター(または、プラスのドライバー)、布ヤスリか紙ヤスリ、定規、黒い画用紙(または、黒い厚紙) ※アクリルカッターは、刃が付いていることで安全性がちょっと心配になります。また、や学校にたくさんあるようなものではありません。そこで、カーーターの代わりにプラスのドライバーの小さいものを使ってやるようにすると安全に行えます。(下の左の写真) プラスのドライバーなら学校にも家庭でもあるので、道具として最適でしょう。 @アクリル板には、表面が傷つかないようにシール状のものが表と裏側に貼ってあります。シールをアクリル板の端から剥がします。 Aアクリル板の下に黒い画用紙を敷きます。こうしないとアクリルカッターでアクリル板を削っても削った線がよくわからないからです。 B定規を使ってアクリルカッターで線を引いていきます。カッターは軽く引くだけで線を引くことができます。力を入れる必要はありません。 C線を数10本引いたら、布ヤスリで上から下に向けてヤスリをかけます。 D滝の水が落ちて飛沫が飛ぶ感じを出すため、落下地点の所を布ヤスリでこすっていきます。濃淡が出るようにヤスリがけを滝と飛沫の部分に行い、それが済んだら完成です。 |
(この作品例の特徴) アクリル板の滝は、そのままではさほど美しくはありません。アクリル板を入れる黒い箱(箱と言うよりコの字型)にアクリル板を入れて、後ろ側からライトの光を当てると白い線がきれいに浮かび上がるようになります。 (材料・道具・作り方) アクリル板(ダイソーかホームセンター)、アクリルカッター(または、プラスのドライバー)、布ヤスリか紙ヤスリ、定規、、箱作りのための黒い厚紙(ダイソー)、下敷きにする黒画用紙 ※アクリルカッターは、刃が付いていることで安全性がちょっと心配になります。また、や学校にたくさんあるようなものではありません。そこで、カーーターの代わりにプラスのドライバーの小さいものを使ってやるようにすると安全に行えます。(下の左の写真) プラスのドライバーなら学校にも家庭でもあるので、道具として最適でしょう。 @黒い厚紙でコの字型を作り、底のと蓋のない四角い箱をます。 右の写真のように、アクリル板の見える正面側の左右に写真のようにコの字型を貼って前に倒れないようにします。 A箱のの裏側には左の写真のように下側が数p欠けた長さのコの字型を貼ります。これは滝の部分以外に光が当たらないようにするためです。 |
(この作品例の特徴) ダイソーで売っている「下敷き」を使い、プラスのドライバーで線を引いて作る滝です。 アクリル板と違い価格が安く済むのと、プラ板のように線を引くと丸まってしまうようなことがないのが良い点です。 (材料・道具・作り方) 下敷き、プラスの小型のドライバー、定規、下敷きにする黒い画用紙、縦長のライト(ダイソー) 作り方は、アクリル板の滝と同じです。こちらでは、アクリルカッターは使わずプラスのドライバーで線を引いています。右の写真のように線を引くときは、黒い画用紙を下に敷いて行います。黒い画用紙を敷いておかないと、ドライバーで引いた線がよく見えないからです。 |
(この作品例の特徴) 上の滝2のライトは、ダイソーで売っている縦長の白いライトの光を当てているだけですが、こちらは裏側の所にプラ板にセロファンを貼ったものを置いてあるものになります。 (材料・道具・作り方) セロファンは、セロテープでプラ板に貼るだけです。 |
(この作品例の特徴) アクリル板にアクリルカッターで線を引いて描いた樹です。 (材料・道具・作り方) アクリル板、アクリルカッター、ライト(イルミネーションライトやライト)、黒い画用紙 @アクリル板の下に黒い画用紙と下描きの樹の絵を敷いて、アクリルカッターで線を引いていきます。 A線で樹が表現できたら、ライトの上に直接アクリル板を置いて光を当てます。 |
(この作品例の特徴) アクリル板でなく、プラ板を使って作る滝です。プラ板でもアクリル板に似た風合いはできますが、プラ板にドライバーで線を引いていくと、プラ板が丸まってしまうので、それを広げて展示するのはむずかしくなってしまいます。この辺が欠点ですが、材料代がアクリル板の1/4位になるのが良いところです。 (材料・道具・作り方) 黒い厚紙(ダイソー)、プラスのドライバーの小さいもの、定規、両面テープか速乾ボンドや速乾セメダイン、布ヤスリか紙ヤスリ @プラ板の下に黒い厚紙を敷きます。これがないと引いている線がよく見えないからです。 A定規とプラスのドライバーを使って、線を引いていきます。 B滝が落ちてしぶきが上がるところは、紙ヤスリか布ヤスリでこすってしぶきを表現します。しぶきや滝の線は、強くこすれば白い部分がより白くなります。滝の線の部分も線だけで表現するのではなく、少し紙ヤスリや布ヤスリを掛けると本物の滝のように見えます。 Cプラ板は、線を引くと丸まってしまいます。(※右の写真は、ランプシェードのプラバンの様子。) そうなると展示が難しくなるので、右の図のようにプラ板を押さえるための黒い厚紙の枠を作り、プラ板にそれを上からかぶせるようにして、両面テープでとめるようにするといいでしょう。厚めの本などの重しを乗せて、しっかり接着するようにします。 |
(この作品例の特徴) プラ板に布ヤスリ(紙ヤスリ)をかけて雲を表現したものです。ヤスリをかけただけでは美しくありませんが、後ろ側からライトの光を当てると雲の感じになります。 (材料・道具・作り方) 厚紙、プラ板、布ヤスリか紙ヤスリ、ペン、ハサミ @ヤスリを掛けるときに雲の形がわかりやすいように、厚紙で雲の形を作ります。この型紙をプラ板の上に敷いてやすりをかけるようにします。 Aヤスリは目が細かいものと目の荒いものを使います。(例 150番と60番など) B厚紙で四角い枠だけの箱を作り、プラ板を貼って後ろ側からライトを当てます。 |
(この作品例の特徴) ダイソーで売っているPPシートにプラスのドライバーで線を引いて模様を入れたものです。 (材料・道具・作り方) PPシート(薄い方がいいです。)、小型のプラスのドライバー、定規、A4厚紙(ダイソー)、両面テープ、プッシィライトなどのライト @厚紙を四角に切ります。これが土台になります。四角の両端は2p折れるようにしておきます。 APPシートの長さを決めます。土台になる厚紙に合わせてPPシートを曲げて、大体の長さを決めます。 BPPシートに定規を当てて、プラスのドライバーで線を引いていきます。強く引くと線はより白くなります。 C線が引けたら、右の写真のように土台の厚紙の折った部分に両面テープを貼り、そこにシートを貼れば完成です。 |
(この作品例の特徴) 半透明のクリアフォルダーで作る蝶です。色はアクリル絵の具でつけます。 デカルコマニーの方法で色をつけるので、障がいが重いお子さん達でも作れます。 (作り方) 100円ショップのダイソーで売っている「クリアフォルダー」(A4)を使って作る作品です。1枚のクリアフルダーに蝶が2個描けます。大きさを変えれば3個も可能。 下の左側の写真のように、クリアフォルダーの閉じてある方をハサミでカットして使います。蝶の型紙は、インターネットでイラストを探して印刷し、それを工作用紙にのりで貼ってデザインナイフで切り取るか、はさみで切り取ります。 (※お子さん達が型紙を使ってクリアフォルダーにサインペンで蝶の輪郭を描く場合、下の左から3番目の写真のように、蝶の形をなぞるよりも切り取られた穴の方の型紙のほうが輪郭をなぞりやすいでしょう。) 絵の具はビニールやクリアフォルダーでも色が定着するアクリル絵の具を使います。ポスターカラーや水彩絵の具ではできません。 右から3番目の写真のように、クリアフォルダーの折れている所を中心にしてサインペンで輪郭を描き、アクリル絵の具を片側に少しのせます。 フォルダを閉じてから、指で絵の具を伸ばせばデカルコマニーの要領で絵の具が広がって羽の模様ができます。 絵の具が乾燥したら、はさみでサインペンで描いた蝶の輪郭を切れば完成です。 |
(この作品例の特徴) 上の作品「蝶の羽の模様を描く」では、デカルコマニーの技法で蝶の羽の模様をクリアフォルダーに描きましたが、こちらは型紙で蝶の輪郭を描いてから、サインペンで羽の模様を描き、その後アクリル絵の具で色をつけたものです。 (作り方) 障がいの軽いお子さん達が蝶の写真の見本を見ながら描くという内容になります。羽の模様は細かいので、アクリル絵の具で線を引くのは難しいのですが、サインペンであれば細かな模様も描くことができます。色付けが終わったら、ハサミで蝶の形を切り取って完成です。 |
(この作品例の特徴) 蝶の羽の模様が、左右で非対称な蝶です。蝶はクリアフォルダとアクリル絵の具で作ります。 (材料・道具・作り方) クリアフォルダ(半透明 ダイソー)、アクリル絵の具、画用紙、ハサミ、マジックつきのコンパス、速乾ボンド(または速乾セメダイン) @下の左側の写真のように、クリアフォルダの閉じてある部分をハサミで切り落とします。 Aマジック付きのコンパス(コンパスの脚の所にマジックをつけたものです。)でフォルダの外側の方に円を描きます。円の大きさは自由に決めます。 Bフォルダを広げてフォルダの内側に下の写真のようにアクリル絵の具を乗せます。 Cフォルダを閉じたら、親指の腹の部分で絵の具を押しながら広げます。(指の力が弱い子は、スプーンを使うといいでしょう。) D絵の具が広がったら、フォルダを広げて乾燥させます。 E絵の具が乾いたら、ハサミで円を切り落とします。 F円を下の例のように縦横斜めに折ります。 (※折り方がわかりやすいように画用紙で見本を示しています。) G下の真ん中の写真のように縦の上下をハサミで切ります。このとき中央宇部分を少し残すように切って羽の部分がくっついた状態にします。 (※子どもたちが切るときは、少しだけ切り残すのが難しい子は、円を2つに切ってしまってもOKです。画用紙に貼るときに速乾ボンドで貼り付ければいいので。) H右の写真のように、ハサミで触覚になる部分を切ります。このときも羽の部分のように触覚を切り落とさないように少しだけ切り残します。 I蝶が完成したら速乾ボンドを少しだけつけて画用紙に貼り付けます。 |
(この作品例の特徴) 蝶の模様が左右対称になる作品です。 模様を左右対称にするには、右の図のようにクリアフォルダの真ん中の折ってある部分に、コンパスの支点になる針を刺すようにして円を描きます。 (材料・道具・作り方) 材料・道具・作り方は、上の「蝶」と基本的には同じです。コンパスで円を描くときに。フォルダの折ってある部分を円の中心にするだけです。 |
(この作品例の特徴) マーブリングは、水の上にインクを浮かべてそれを紙に写し取る技法です。作られる模様が同じものはなく、誰でも色々な模様を作ることができます。 (作り方) 今回は、市販のインクとフロート(100円ショップのダイソー)を使います。お盆等の水をためられるもの・楊枝や割り箸・障子紙かコピー用紙か画用紙・新聞紙 @インクの中にフロートの丸い紙も入っているので、それを取り出します。 Aお盆等に水を入れます。(深さ2〜3p) Bフロートを水の中に一度沈めます。フロートは浮き上がってくるので、その上にインクを一滴垂らします。(写真の真ん中) インクは水の上に広がっていきます。インクは数種類売っていますが、2〜3色使うと良いでしょう。余り色々な色を使うと汚れた感じになるので・・。 C楊枝や割り箸などを使って水の表面を動かします。コピー用紙か画用紙を右の写真のように置いてから取り上げます。 D新聞紙の上にインクが付いていない面を下にして置き乾燥させます。 ※結論・・市販のマーブリング専用インクのように濃い色は出ませんが、障子紙や画用紙にきれいな模様を写し取れます。 |
(この作品例の特徴) 市販のマーブリング専用インクを使わないで、アクリル絵の具を使ってマーブリングする方法です。(※結論から言うと、市販のインクのように濃い色は出ません。また、アクリル絵の具では、ダイソーのインクや市販のインクのようにきれいな模様を作るのには結構コツが必要で、子どもたち向けとは言えない感じです。) (作り方) 障子紙や画用紙、新聞紙、洗濯のり(PVA合成洗濯のり)、お盆や発泡スチロールのトレイ(肉等が入っているやつ)、水道水、アクリル絵の具、紙コップ、フロート、絵筆か毛筆 @新聞紙は、トレイの下に敷いて汚れを防ぐようにします。(新聞紙は障子紙とうを乾燥させるときも使います。) Aフロートを作ります。画用紙を1p×1pに切って、表と裏側にロウを塗るかクレヨンを塗ります。これを10枚くらい作ります。 Bトレイ等に水と洗濯のりを1対1の割合で入れます。できるだけ泡だたないようかき混ぜます。泡が出たら、ティッシュでかるく拭き取ります。 C紙コップにアクリル絵の具を少量入れ、少量の水を入れてから絵筆で溶きます。 Dトレイにフロート入れて沈めます。(インクが3色なら3枚です。) 少しするとフロートは浮かび上がってきます。 Eアクリル絵の具をフロートの上に1滴たらします。(※アクリル絵の具は、3色くらいがいいでしょう。)絵の具が水面に広がります。 F割り箸等で円を描くようにアクリル絵の具を動かします。 G障子紙等を絵の具の上にかぶせます。 H障子紙等を取り出し、余分な水を切ります。 I新聞紙の上に障子紙等を置いて乾燥させます。乾燥したら完成。 |
(この作品例の特徴) 市販のインクを使って作るマーブリングになります。 (※市販のインクでは、水道水しか使わないでできるものと、水溶液(PVAのり)と水を1対1で混ぜて使うものとがあります。今回は水道水だけでOKなものです。) ※ダイソーのインク、アクリル絵の具のものと比べると、市販のインクは色が濃く出るのでさすがです。学年や先生個人で予算があるのであれば、市販のインクがお勧めです。 (作り方) 障子紙や画用紙、新聞紙、ハサミ、お盆や発泡スチロールのトレイ(肉等が入っているやつ)、市販のインクとフロート、絵筆か毛筆、割り箸か楊枝、水道水 @トレイは食器用の洗剤でよく洗っておきます。 A新聞紙をトレイの大きさくらいに何枚か切っておきます。(また、新聞紙は、トレイの下に敷いて汚れを防ぐようにします。) Bトレイ等に水道水を深さ3p位入れます。水面の汚れを取るために新聞紙を水の上に浮かべて取り出します。 Cインクの種類の分だけフロートを水に沈めます。(3色なら3枚です。) 少しするとフロートは浮かび上がってきます。 Dインクをフロートの上に1滴たらします。(※インクは、3色くらいがいいでしょう。)) インクが水面に広がります。 E割り箸等で円を描くようにインクを動かします。 F障子紙等をインクの上にかぶせます。 G障子紙等を取り出し、余分な水を切ります。 H新聞紙の上に障子紙等を置いて乾燥させます。乾燥したら完成。 |
(この作品例の特徴) 障子紙を葉の形に切って、水彩絵の具で色をつけた作品です。 (作り方) 障子紙、水彩絵の具、ハサミ、ペン、絵筆、紙皿等の容器、工作用紙、水 @工作用紙に葉の形を描き、ハサミで切って型紙を作ります。 A障子紙に型紙を置いて、ペンで輪郭をなぞります。ハサミで切ります。 B水彩絵の具を水で溶いて色水を作ります。 C障子紙の葉を色水の中に入れて着色します。絵筆に違う色の色水をつけて、葉の上にポンポンと押すようにして色をつけていきます。濃い色にしたいときは、繰り返して絵筆で色をつけるようにすると色が濃くなります。 ※型紙を使ってお子さんたちが輪郭を描き、ハサミで葉の形を切るのが難しいようでしたら、その作業はあらかじめ先生方が行うようにして、お子さんたちは色づけをする授業内容にするといいでしょう。授業では、見本になる紅葉した色々な葉を用意できるといいですね。 |
(この作品例の特徴) たこ糸のような糸やひもに絵の具をつけて引っ張ることで、模様を描き出す方法です。 (作り方) @水彩絵の具やポスターカラーを水で溶き、糸につけます。 (※絵の具は余りつけすぎない方が、模様がくっきり出ていいでしょう。絵の具が多いと線が潰れて模様がべたっとなってしまいます。) A右から2番目の写真のように、糸を半分に折り曲げた画用紙の上に乗せます。 B右の写真のように、手で画用紙を押さえて糸(ひも)を手前に引っ張れば模様ができます。糸は普通1本で行いますが、色違いの2本を同時に入れて引っ張ってもいいでしょう。画用紙は、作品例のよに色画用紙を使っても良いし、白い画用紙でもOKです。画用紙は、そのままでは大きいので1/2・1/4位の大きさにすると良いと思います。 |
(この作品例の特徴) たこ糸のような糸やひもに絵の具をつけて引っ張ることで、模様を描き出す方法です。 ※上の「ひもを引っ張って描く」では、画用紙を真ん中で折って意図をはさみますが、こちらは画用紙を2枚使って行う方法になります。 ※右の作品見本は、絵の具を多めに画用紙にのせ、そこに凧糸やひもを引っ張るようにして使って描いたものです。絵の具をたくさん使うのと、模様の変化が今一なので授業ではお勧めしません。 (材料・道具・作り方) 凧糸、水彩絵の具、絵筆、画用紙、水、絵の具を溶かす容器(紙コップ等)、ハサミ @紙コップ等の容器に少量の水を入れ、絵の具を入れて色水を作ります。 A凧糸をハサミで適当な長さに切って、色水の入っている容器に入れます。凧糸の端の部分は数pコップから出しておくと手が汚れないで済みます。 B絵筆で凧糸が色水にしたるように押していきます。(※右の写真) C凧糸を画用紙の上に置きます。このときに、引っ張る部分の凧糸は数p画用紙から飛び出すようにしておきます。こうしておくと凧糸が引っ張りやすいです。 D色の違う凧糸を数本画用紙の上に置いても良いし、1色ずつ置いて引っ張るようにしてもOKです。割と早く乾くので、1色ずつでも大丈夫です。 Eもう1枚の画用紙を糸の置いてあるところにかぶせます。 F手のひらで画用紙を押さえて、糸を引っ張ります。糸は直線的ではなく弧を描くように引くと面白い模様になります。絵の具が乾いたら完成です。 |
(この作品例の特徴) 水彩絵の具やアクリル絵の具ではなく、プリンターのインクを使ったひもを引っ張って描く絵(模様)です。 ※プリンター用のインクは、絵の具と違って衣服などにつくと洗っても落ちづらいので、ビニール手袋をして衣服につかないように注意します。 (材料・道具・作り方) プリンターの替え用のインク(シアン・マゼンダ・イエロー・・・ダイソー)、光沢用紙、凧糸、新聞紙、インクを入れる容器(プラコップなど)、割り箸(凧糸をインクに浸す際に使います。)、ハサミ @インクは紙コップだと外側にしみ出すことがあるので、プラコップの方がいいでしょう。プラコップに少量のインクを入れます。 A適当な長さに切った凧糸を入れて、割り箸などで糸にインクがつくように押しつけます。 B光沢紙の上に凧糸を置き、もう1枚の光沢紙を糸の上にかぶせていきます。 C手のひらで光沢紙を押さえて凧糸を引っ張ります。 Dインクが乾いたら完成です。 |
(この作品例の特徴) たこ糸のような糸やひもに絵の具(ポスターカラー)をつけて引っ張ることで、模様を描き出す方法です。 ※ポスターカラーと水彩絵の具では、ややポスターカラーの方が発色がいいかなという感じですが、並べてみないとわからない程度の差です。 (材料・道具・作り方) 凧糸、ポスターカラー、絵筆、画用紙、水、絵の具を溶かす容器(紙コップ等)、ハサミ 作り方は、上の「水彩絵の具」の時と同じです。 |
(この作品例の特徴) たこ糸のような糸やひもに絵の具(アクリル絵の具)をつけて引っ張ることで、模様を描き出す方法です。アクリル絵の具と水彩絵の具・ポスターカラーの違いは実際に使ってみるとさほど違いは感じられませんので、授業で使いやすい学校にある絵の具を使えばいいでしょう。 (材料・道具・作り方) 凧糸、アクリル絵の具、絵筆、画用紙、水、絵の具を溶かす容器(紙コップ等)、ハサミ 作り方は、上の「水彩絵の具」の時と同じです。 |
(この作品例の特徴) 絵の具(アクリル絵の具)にオリーブオイルを混ぜ、ひもに絵の具をつけてから引っ張った作品です。 ※上の「ひもを引っ張って描く」では、画用紙を折ってからひもを置いて引っ張るので、模様が左右対称のシンメトリーになりますが、こちらはもっと自由な模様がつけられます。 (材料・道具・作り方) アクリル絵の具、オリーブオイル、紙皿、紙コップ、絵筆、画用紙、太めのひも @紙コップの中に絵の具少々とオリーブオイルを入れて混ぜます。(オリーブオイルは少し多めにします。)黒のように1色ならば、ひもを紙コップの中に入れて絵筆で絵の具をつけます。 A2色以上をひもにつける場合は、紙皿にオイルの中に浸したひもを置いて、絵の具をつけます。 B画用紙の上にひもを乗せます。油がなじむように20〜30秒待ちます。ひもを片手でゆっくり引っ張ってもいいし、両手で端を持って引っ張るようにしてもいいです。ひもをまっすぐ移動させても、くねくねと動かしてもいいでしょう。絵の具が減ったら再度ひもに絵の具をつけていきます。 |
(この作品例の特徴) 型紙の周囲をクレヨンで塗り、指やティッシュでこすってクレヨンを伸ばす方法です。 (作り方) ※クレヨンは「ぺんてるクレヨン」のように100円ショップのものではないものを使ったほうがクレヨンの伸びが良いです。 型紙は、工作用紙や厚画用紙がいいでしょう。 @型紙の周囲にクレヨンを塗ったら、指かティッシュでこすります。この場合、指でこするよりもティッシュのほうがお勧めです。ティッシュですとクレヨンののびが良いし、指も汚れないからです。 |
(この作品例の特徴) 龍の型に切り抜いた型紙を使って、クレヨンをこすって作る作品になります。 型を切った後の枠を使ってもいいのですが、仕上がりは型を切りとったものの方がきれいです。 (材料・道具・作り方)「0から始める教材作り2」のページをご覧下さい。 |
(この作品例の特徴) クレヨンやクレパス(パステル)を型紙を使って伸ばしていく技法です。 左側はクレヨンで、右側はクレパスを使って描いています。 ※クレヨンは色が濃く出て輪郭もはっきりしますが、色を引き延ばすのがクレパスほどはできません。クレパスは、色が淡い感じに出て引き延ばすのも容易にできます。小低で行うときは、余り力を入れなくても色を引き延ばすのが楽なクレパスの方がいいでしょう。 (材料・道具・作り方) 画用紙、新聞紙、型紙(厚紙・画用紙・工作用紙など)、クレヨンかクレパス、ティッシュ @型紙を厚紙や画用紙・工作用紙で作ります。(※右の写真は、型紙の一部です。) 型紙の形は色々あると、描く模様に変化が出ていいです。 ※型紙は、一度色を塗ると同じ色以外は使えなくなります。一度塗った場所に違う色を塗ると、色が混ざって汚い色になりやすいからです。同じ型紙を使いたいときは、数枚型紙を用意して置くといいでしょう。 A新聞紙を敷いて、その上で型紙の縁側にクレヨンやクレパスを塗ります。 (※クレヨンやクレパスからは微細な粉が出ますので、新聞紙は必ず敷いておくようにします。後片付けの時に新聞紙を敷いておくと、楽に粉が片付けられます。) Bティッシュを丸めて型の縁に塗ったクレヨンやクレパスをこすります。クレヨンは伸びが少ないのですが、クレパスは倍くらい伸びていきます。伸びを少なめにするかできるだけ伸ばしていくかは、あらかじめ考えておくといいでしょう。 (※右上の作品例の右側はできるだけ伸ばした状態のもので、左はあえて伸びを抑えたものです。) C同じ型紙や違う型紙を好きなように使って模様を作れば完成です。 |
(この作品例の特徴) 下の「ミニミニ画集」は画用紙1枚で作れる画集です。上の「ミニ画集」は色画用紙数枚で作ることができる画集になります。 画用紙に好きなようにクレヨンや水彩絵の具・ポスターカラー等で色を塗ったり、細く切った画用紙をのりで貼って作品にするだけですから、小学部の子どもたちでも自分だけの「画集」(?)を作れるでしょう。 (材料・道具・作り方) 画用紙、色画用紙、クレヨン、絵の具(水彩絵の具・ポスターカラー等)、定規、ペン(または、サインペン)、ペーパーカッター、ハサミ、速乾ボンド(または、速乾セメダイン)、のり、クランプ、木の板、絵筆 @画用紙の裏側に、「ミニミニ画集」であれば右の図のように線を引きます。 (※「ミニ画集」は、11p×12pのサイズです。※サインペンで線を引けば、この後ペーパーカッターで線を切る必要がなくなります。また、画集の1枚の大きさは自由ですので、自分でサイズは決めてください。) A画用紙の表側にクレヨンや絵の具で好きなように色を塗っていきます。空白の部分があってもOKです。 B絵の具が乾いたら、画用紙の裏側にクレヨンや絵の具で好きなように色を塗ります。 C裏側の絵の具が乾いたら、ペーパーカッターで線の部分を切ります。 Dバラバラになった画用紙をまとめて、右から2番目の写真のように板と板の間にはさんでいきます。クランプは2個使います。 E速乾ボンド(または、速乾セメダイン)を絵筆につけて閉じてある画用紙の束の背側(見えている部分)に塗ります。速乾ボンド(速乾セメダイン)は数分で乾くので、乾いたらクランプを取ります。) F右の写真のようにボンドを塗った所に、コの字型の画用紙を貼って本の背にします。白い画用紙を表と裏側にボンドで貼り付けます。 Gボンドが乾いたら、表の表紙部分に「○○さんのミニ画集」(または、○○さんの「ミニミニ画集」)という画用紙をのりで貼ります。これで完成です。 |
(この作品例の特徴) 100円ショップのダイソーで売っている「マスキングテープ」を使って模様を描く活動です。(マスキングテープは刷毛などの木工品のコーナーに置いてあります。) (作り方) 左下の写真のように、厚紙にマスキングテープを好きなように貼ります。クレヨンか絵の具(今回はアクリル絵の具を使っています。)で色を塗ります。 クレヨンは塗り終わったら、絵の具は乾いたらマスキングテープをはがせば、テープの部分が白く残って模様ができあがります。画用紙でも大丈夫と思いますが、マスキングテープは強く押しつけて画用紙に貼ると、マスキングテープをはがすときに画用紙の紙がはがれてしまうことがあるので、マスキングテープは手で軽く押さえる程度の力で貼るか、右の写真のように、一度衣服に貼って粘着力を落としてから貼るようにすると良いでしょう。 テープを剥がすときは、テープを上に持ち上げないで、手前側にゆっくりと引くようにすると画用紙が剥がれにくくなります。 写真の上の左側がクレヨンで描いたもので、真ん中と右側の方はアクリル絵の具で描いたものです。 アクリル絵の具はポスターカラーよりも乾くのが早く色の彩度も高いので、ポスターカラーよりもアクリル絵の具の方をお勧めします。(勿論、ポスターカラーでもOKです。) |
(この作品例の特徴) 水彩絵の具とマスキングテープを使って作る作品になります。 ※通常はマスキングテープは、最後に剥がして隠れていた色を見せるようにしますが、この作品ではマスキングテープは剥がさないでそのままにします。 そうすることで、マスキングテープが模様の一部になるようにするのと、テープを剥がす際に画用紙が破れるのを防ぐことができます。 (材料・道具・作り方) 水彩絵の具、絵筆、画用紙、マスキングテープ、ハサミ、ローラー(ダイソーで売っているシール貼り用のろーらーでもOK)) @作り方は、マスキングテープを貼って絵の具やクレヨン等で色を塗っていくことを数回行う(重ねて塗っていく)普通のやり方と同じです。違うのは本来ならば、最後にテープを剥がすところをはがさないだけです。 |
(この作品例の特徴) 上の「マスキングテープで描く」では厚画用紙を使っていますが、マスキングテープをはがすときに下地の画用紙がはがれることが多々あったので、キャンバス(右の写真)を試すことにしました。 キャンバスですと紙と違って布でできているので、マスキングテープをはがすときに下地の紙自体が破れることはありません。 キャンバスは100円ショップのダイソーでも売っているので、画用紙や厚画用紙を使うより格段に使いやすいです。 厚画用紙等に比べると割高なのが問題ですが、お子さん達が作品作りを行うにはこちらのほうがいいでしょう。なによりも下地の紙が破れてせっかくの作品が残念なものになってしまうという心配が全くないからです。 |
(この作品例の特徴) ダイソーで売っているクリアフォルダールの中側(内側)にマスキングテープを貼り、アクリル絵の具で色付けしたものです。 アクリル絵の具は、クリアフォルダーのような素材にも描くことができるし、クリアフォルダーの内側に描くと外側から見ると光沢があってとても色が映えて見えます。 アクリル絵の具は、ポスターカラーなどと違って余り学校では購入していないと思いますが、発色が美しいのとガラスやビニール系のものにも色をつける・描けることができるのがメリットです。 左の写真のように両面テープで筒状にすれば、ランプシェードとしても使えるでしょう。 |
(この作品例の特徴) ペットボトルにマスキングテープを使って、アクリル絵の具を塗ったものです。 (作り方) ペットボトルにアクリル絵の具を塗ると、アクリル絵の具が乾燥するときに薄皮をむくようにアクリル絵の具が剥離しやすくなります。 そこでアクリル絵の具が乾いたら、ほんの少しだけの水にボンドを入れて混ぜたものをアクリル絵の具の上から塗るようにします。ボンドが乾けばアクリル絵の具は剥離しずらくなるので、絵の具を定着する方法として良いでしょう。 |
(この作品例の特徴) 上の作品例は、ペットボトルにマスキングテープを使ってアクリル絵の具を塗ったものですが、こちらはマスキングテープではなくビニールテープを巻いたものです。 ペットボトルですから、中に水を入れれば花瓶として使うことができます。 (作り方) 上の「作り方」と同じです。今回は、アクリル絵の具をスポンジでつけましたが、絵筆と違うのは淡い感じになるところです。 マスキングテープとビニールテープのどちらが使いやすいかというと、殆ど差はない感じです。今回はビニールテープで試しましたが、マスキングテープでも同じようにできます。 |
(この作品例の特徴) スポンジに絵の具をつけて叩いて色を塗るので、模様の質感が土壁(?)のような感じの味わいになります。 (作り方) スポンジに絵の具(アクリル絵の具やポスターカラー)をつけて叩くようにして色をつけます。絵の具には水は混ぜないで使います。水で薄めるとスポンジで叩いてつけた味わいがなくなってしまうからです。 |
(この作品例の特徴) スポンジ絵とは違う新聞紙の堅い感じが味わいになります。 (作り方) 新聞紙をくしゃくしゃっと丸め、そこに絵の具(アクリル絵の具やポスターカラー)をつけて画用紙に叩くようにして色をつけていきます。 スポンジの淡い色合いとは違い、固めな感じになります。 絵の具は、スポンジ絵同様に水を混ぜないで使います。 |
(この作品例の特徴) 泡の絵は、絵の具や墨汁と水にお皿洗いの洗剤を混ぜて作る絵になります。洗剤が入ることで、絵筆で絵の具や墨汁をかき回すと泡ができます。その泡だった絵の具等でPPシート(ダイソー)の上に絵や模様を描き、画用紙を乗せて写し取ったものになります。 絵の具や墨汁が泡立つことで、小さな気泡が絵や模様の中に表れるのがおもしろところです。(※写真は小さいサイズなのでわかりづらいですが、蛇の絵はうろこのように見えます。) (材料・道具・作り方) 水彩絵の具か墨汁、水、紙コップ、PPシート(ダイソー)、画用紙、絵筆 @紙コップの中にほんの少量の水を入れ、水彩絵の具少量(墨汁なら2適位)を入れます。お皿洗いの洗剤は、水の量の2〜3倍入れます。 A絵筆で泡立つまでかき回します。 BPPシートの下に画用紙を敷きます。(※シートの下に画用紙があることで、絵の具をのせる場所がわかりやすくなります。) CPPシートに模様や絵を描きます。 D画用紙を絵や模様の上に乗せ、手のひらでこすっていきます。画用紙をはがせば完成です。上の左側の2枚の絵は「へび」で下の左の絵は「ゴジラ」です。 |
(この作品例の特徴) スチレンボード(ダイソーでは、カラーボードという商品名)を使って作る版画です。彫刻刀を使わないので、特別支援学校の小学部や中学部のお子さん達や小学校の低学年のお子さんたちにお勧めです。 木の版木に彫刻刀で絵等を彫るのは、小学部のお子さんたちでは少々危険ですが、このスチレン版画でしたら彫刻刀を使うこともなく安全に創作活動ができますので、版画の初めとしてお勧めです。 ダイソーでは、カラーボードと言いますが、ボードの表面に紙(青・白等のカラーの紙)が貼ってあるものではないものを使います。 (作り方)※詳しくは、下のリンク先を参照。 スチレンボードは、爪や綿棒でも傷をつけやすいので版画が簡単に作れますが、油性のペンを使うのが一番いいでしょう。油性ペンで描くと描いた後がわかりやすいのと、油性ペンに含まれる成分でスチレンが溶けるため、版画の絵を描くのには最適です。スチレンボードでスタンプを作る時にも使える方法です。 版画の絵や模様を描いたら絵の具を塗り、紙を敷いてバレンか手のひらでこすれば版画ができますので、紙版画などを経験してから取り組むといいと思います。材料が手に入りやすく安価であることも、学校での授業で使うのに適しています。 (材料・道具・作り方)「0から始める教材作り2」のページをご覧下さい。 |
(この作品例の特徴) 上のスチレン版画は、油性ペンを使ってスチレンボードの表面を溶かすことで、細かな線まで表現できる版画を行っていますが、こちらは小学部の子どもたちで、まだ細かなところまで表現できない子どもたちの為のスチレン版画になります。 サインペンは使わないのと、積み木等のものを強く押し当てるだけで良いので、より簡単に制作ができます。 (作り方) スチレンボード(ダイソーで売っています。カラーボードと言うこともあります。)は、硬いものを押しつけると表面がへこみます。また、鉛筆や割り箸等のとがったものを押し当てることで線も引くことができます。 ここでは右の写真のように、木のブロック(ダイソーで売っている円柱と立方体)やお菓子作り用のプラスチックの星形を使ってへこみを作っています。スチレンボードが硬くて手で押してへこみが作れないときは、木のブロックや型の上に薄い板を置いて金槌で叩いてもいいでしょう。色付けはポスターカラーを塗っています。水彩絵の具よりも色がきれいに出るので、ポスターカラーがお勧めです。 |
(この作品例の特徴) 金属の板を加工して作ったような作品になる、厚画用紙に「ボンドで描く」という作品です。 (作り方) 厚画用紙に鉛筆等で下絵を描き、その線の上にボンドを垂らしていきます。下絵は、細かな絵の場合には必要でしょうが、好きなように線画にするのであれば、下絵は特に描かなくてもOKです。(障がいの重いお子さんの場合は、下絵になる線画を描いても、その線にボンドを垂らすのは難しいでしょうから・・。) また、下絵自体はメタリック調のスプレーで塗りつぶされてしまうので、下絵通りにボンドで線を引けなくてもかまいません。この辺が、割と自由に行えるいいところです。障がいの軽いお子さんから重いお子さんでも、作品作りができるということですね。 (材料・道具) 厚画用紙・木工用のボンド、アサヒペンのメッキ調のスプレー(ホームセンターで売っています。金色(真鍮色)・銀色・銅色があります。) |
(この作品例の特徴) この「ボンドで描く2」は、上の「ボンドで描く1」のように作品を作ってから、アクリル絵の具で色をつけたものになります。 (絵の具はポスターカラーではなく、色の彩度の高いアクリル絵の具を使っています。) (材料・道具) 厚画用紙・木工用のボンド、アサヒペンのメッキ調のスプレー(ホームセンターで売っています。金色(真鍮色)・銀色・銅色があります。)、アクリル絵の具、絵筆(先の細いものが使いやすいです。) (作り方) あまり細かな絵や模様ですと色を塗るのが難しくなりますから、線と線の間をあけることとボンドで描く線の太さを太くしたり、ボンドを盛り上げて高くするようにすると色を塗りやすくなります。 アクリル絵の具は、余り水を加えないで使うと色が鮮やかになります。ボンドは乾燥させるのに時間がかかりますので、1日〜2日間は時間を掛けて乾燥させます。 ボンドで線を描いてすぐにスプレーをかけても大丈夫ですが、その場合はボンドが乾いてはいないので、うっかり触らないように注意が必要です。・・できるだけボンドが乾いてからスプレーするほうが良いでしょう。 |
(この作品例の特徴) ボンドで線を引き、線の中側に絵の具を塗って模様を作る作品です。タイルを並べたような感じになります。 (材料・道具・作り方) 速乾ボンド、画用紙か厚画用紙、ポスタラーカラー ボンドで線を引いて土手のようにします。ボンドが乾いたら、枠の中にポスターカラーや絵の具を塗っていきます。絵の具が乾いたら完成です。 |
(この作品例の特徴) 競技やゲームなどで使う1等賞などのメダルや学校の校章をボンドで描いてメダルにしたものになります。 (作り方) 下絵を鉛筆で描いてから、その線の上にボンドを垂らしていきます。ボンドが乾燥したらメタリック調のスプレーを吹き付け、1〜2日置いたら完成です。 校章の方は、学校の要覧などに載っている校章をデジカメで撮り、それを印刷して厚画用紙に貼り下絵がわりにします。右の校章のメダルは、私が勤務していた埼玉県立行田特別支援学校の校章になります。 (材料・道具) 厚画用紙・木工用のボンド、メッキ調のスプレー(アサヒペンのものでホームセンターで売っています。金色(真鍮色)・銀色・銅色があります。) |
(この作品例の特徴) 厚画用紙でフォトスタンドの形を作り、装飾としてボンドで葉の形や線を描いて模様をつけた「フォトスタンド」です。 (作り方) 右の写真のように、葉などの絵の下描きにボンドをたらしていきます。ボンドが乾いた後に、アサヒペンのメッキ調スプレー(真鍮色)を吹きつけ、一晩おいたら完成になります。 手書きの味わいが出るので、線だけの模様でもひと味違ったものになりますし、自分で下絵を鉛筆で描いてその線の上にボンドをのせていけば、細かな模様や絵も描けるでしょう。メタリックスプレーが作り出す、金属で作ったような感じもいいです。 |
(この作品例の特徴) 上の作品と同じように鉛筆で描いた下絵にボンドをのせ、ボンドが乾いてからメタリックスプレーを吹き付けたものです。絵は北アルプスの槍ヶ岳です。 (作り方) 材料は、厚画用紙とボンドとメッキ調スプレー(アサヒペンのメッキ調スプレー・真鍮色と銀色)・セロテープかガムテープです。厚画用紙は1枚を4分割して裏側のつなぎ目になるところにセロテープかガムテープを貼ります。 下絵が描けるようなお子さん達は、細かなところまで描写してもいいし、障がいが重いお子さんの場合は、下絵はいらないので好きなようにボンドを垂らしていけばいいでしょう。それもなかなか味わいがありますから・・。 |
(この作品例の特徴) 松本の旧開智小学校をボンドで描いた屏風です。A3の厚画用紙3枚を布ガムテープで貼り合わせて使っているので、1m位幅があります。 (作り方) 写真を印刷するときにポスター印刷(3×3枚)を行い拡大します。 カーボン紙(ダイソーに売っています。)を敷いて画用紙に絵を写し取り、線の部分にボンドを垂らして線画にします。ボンドが乾いたらアサヒペンのメッキ調スプレー(真鍮色)で色をつけます。 特別支援学校や特別支援学級には、デッサンはあまり上手ではないものの、細部まで細かく描くことが好きなお子さんがいます。カーボン用紙を使い絵を写し取ることでデッサンが不得手な部分を補い、とことん気が済むまで細部まで描けるようになるので、大作も可能になるでしょう。 |
(この作品例の特徴) 工作用紙の紙の枠にボンドを流し込み、アクリル絵の具を少しだけ垂らして楊枝でかき回して模様をつける作品です。 (作り方) 工作用紙で作る枠は、作れるお子さんは好きなように形にすれば良いし、枠で形を作るのは難しいお子さんの場合は、先生方が手伝ってあげればいいでしょう。 模様を作るのは楊枝の動き次第なので、障がいが重いお子さん達でも作品作りはできるのがいいところです。 (材料・道具)(作り方)詳しくは「0から始める教材作り3」 のページをご覧ください。 |
(この作品例の特徴) 作り方は、上の「花」と同じです。工作用紙の紙の枠にボンドとアクリル絵の具の白色・赤色を少量入れて楊枝で混ぜて模様を作ります。 乾燥するのに4〜5日かかります。乾燥が進むとボンドの量が減ってへこんできますので、そうしたことを考慮して、ボンドとアクリル絵の具は多めに使うと良いでしょう。 ボンドとアクリル絵の具の量は、1対1位の割合です。 |
(この作品例の特徴) 作り方は、上の「花」と同じです。作品例は、ちょっと複雑な形をしていますが、円でも楕円でも四角でも三角でも良いので、お子さん達が好きなように形を作れば良いでしょう。 (材料・道具)(作り方) 上の「花」と作り方は、基本的に同じです。 |
(この作品例の特徴) はじめは張り子で立体的な魚を作ろうとしたのですが、それではおもしろくないと思いポップアップの方法で魚(鯉)とエイを作りました。 ポップアップは、画用紙に縦(横)の切れ目を入れてから画用紙を2つに折ることで、切った部分が手前に引き出せて立体化できるものです。 この作品作りの良い点は、魚の枠(輪郭)を意識できるお子さんには、あらかじめ型紙を使って枠を描き、その枠の中を自由に色付けするように指導できることです。枠(輪郭)が意識できないお子さんの場合は、画用紙に好きなように色を塗ってもらい、絵の具が乾いたら後から先生が枠を描いてやれば同じように作れることです。縦線はカッターナイフやデザインナイフで1p幅で切るので、こちらはちょっと危ない作業になります。子どもたちでは無理かなと感じたら、先生が行うようにすれば良いでしょう。 (材料・道具)(作り方)詳しくは「0から始める教材作り3」 のページをご覧ください。 |
(この作品例の特徴) 魚の大きさが変わるとどうなるか試した作品例です。 思っていた以上に細身の魚になると立体感が薄れてしまいます。ポップアップで魚を表現する時は、上の鯉のように胴体が太い(大きい)魚の方が適していることがわかりました。 また、障がいの重いお子さんが好きなように色を塗り、絵の具が乾いてから輪郭をマジックで描いてポップアップにすると輪郭がぼけた感じになるので、その場合はマジックで描く輪郭を太くするといいでしょう。それから、型紙を使ってその中を塗るようにさせる方法も使えます。 |
(この作品例の特徴) 土台がついているので、エイの姿が宙に浮いて見えるようになります。 (材料・道具)(作り方) 厚画用紙、絵の具、両面テープ、絵の具、絵筆 エイの形の厚画用紙に好きなように色を塗ります。土台になる部分(厚画用紙でコの字型)を両面テープで貼り付けます。この土台にテープを貼れば、窓に貼り付けることができますし、画鋲を入れれば廊下の壁にそのまま展示することができます。エイの翼(?)の部分としっぽの部分は反りをつけるようにするとエイが水中を泳いでいるような感じに見えるようになります。 @エイの型紙は、インターネットでエイのイラストを見て、それを参考にして工作用紙(または、厚画用紙)に絵を描いてデザインナイフで切り取って作ります。 A右の写真のように、型紙ができたら厚画用紙にエイを描いて切り取ります。 Bエイに好きなように色を塗ります。 C右の写真のゆに、厚画用紙で台を作り、画鋲をつけて廊下の壁に貼ります。窓に貼る場合は、土台にセロテープ等で貼り付けます。 |
(この作品例の特徴) 白い厚画用紙で作った木の幹の部分に、次々と細い枝をつけて作る樹です。セロファンを裏に貼ることで光を通すときれいな樹になる作品です。 (作り方) 枝は、厚画用紙をペーパーカッターで5o幅くらいに切って作ります。5oといっても大体でOKです。 枝は、それ以上太くなると貼り付けやすい反面、枝らしくなくなるのと、裏側に貼るセロファンの為の隙間が狭くなってしまうから、ちょうどいいのが大体5oということです。 樹の幹に枝をボンドで好きなように貼っていけばいいので、子どもたちも作りやすいと思います。 枝振りが大体できたら、裏側にセロファンをボンドで貼り付けます。ボンドを少量出すのが難しいお子さんは、ボンドを絵筆につけて使うと良いでしょうし、のりで貼ってもかまいません。セロファンはダイソーのセロファンを使いますが、1枚だと色が薄いので2・3枚重ねになるように貼ります。 |
(この作品例の特徴) 上の紅葉の樹と同じように、厚画用紙の木の幹にどんどん枝(厚画用紙)をボンドで貼って作る樹です。 作品例は金色・銀色のスプレーや絵の具で赤・黒・青色を塗ってありますが、お勧めは色を塗らない白色のままの樹です。(写真の右側) 白いままのほうが枝がわかりやすく、展示するときにきれいに見えると思います。色を塗らない分、かかる費用も少なくて済みます。 |
(この作品例の特徴) 樹の作り方は、上の「樹」作りと同じです。大きさは、黒い厚画用紙に合わせて上の樹の1/3〜1/2位の大きさにしてあります。 たくさん木を作って並木道にしたり林を作ったりするとおもしろいかもしれないと試作したのですが、できあがりはちょっといまいちという感じでした。上の左の白い木のように、大きめの木を1本作る方が、作品としてはいいかもしれません。 |
(この作品例の特徴) 100円ショップのダイソーで売っている黒い厚画用紙で作る「星の輪」です。 (作り方) 円切りカッターで円を切り、千枚通しで穴を開けて星を作ったものです。穴の大きさは、千枚通しを根元まで突き刺せば穴は大きくなりますので、大きな星はそうして作っています。 円盤の上側に穴開けパンチで穴を開けたら、黒い画用紙でひもを使って窓辺に引っかけて飾ります。この形は、クリスマスリースなどでも応用が利きそうです。 |
(この作品例の特徴) 「星の輪2」は、黒い厚画用紙(100円ショップのダイソー)に千枚通しで穴を開けて星に見立てるだけでなく、色のきれいなビー玉をポンチであけた穴にボンドで接着したものです。 (作り方) 写真ですと千枚通しであけた穴の大小がわかりづらいのですが、目視すると大きな星と細かく小さな星の違いがよくわかります。 飾るときは、上側にパンチで開けた穴が開いていますので、そこにひも等をつけて飾るようにします。一番きれいに見えるのは、窓際に飾ったときです。太陽の光が当たると、ビー玉もきれいな色を見せてくれますし、千枚通しであけた穴が銀河のように見えてきます。面倒なのは、ポンチで穴を開けることでしょうか。 |
(この作品例の特徴) 左側の滝は、100円ショップのダイソーで売っている黒い厚画用紙を半分使って作った「滝」です。 右側の滝は厚画用紙を1枚使っています。どちらの滝も厚画用紙の下側を折ることで、ポップアップ式にして立体感を出すようにしてあります。 (作り方) 滝はデザインナイフかカッターナイフを使ってスリットを入れています。カッターナイフやデザインナイフ(どちらもダイソーで売っています。)を使うのは、小学部や中学部のお子さん達では危ないので、高等部のお子さん達が作るようなものになっています。滝の水しぶきは千枚通しかきりを使って穴をあけて作ります。小さな穴は細かなしぶきになりますし、やや大きめの穴は水つぶがわかりやすくなります。 右側の滝はスリットを入れないで作りましたが、この形だと滝に見えづらいので、左の滝のようにスリットを加えた方が滝らしく見えます。 写真に撮ると水のしぶきがどちらの作品例でもわかりづらいですが、実際の作品例では窓際に置いて日に当てると、しっかり光が通ってきれいに見えます。 |
(この作品例の特徴) スーパーで肉などを乗せるのに使っている発泡トレイを使って作る「発泡トレイの星空」です。 厚画用紙・画用紙を使って作る「星空」に比べると美しさは格段に落ちますが、小低などの小さなお子さんが制作するには、手軽でいいかもしれません。 (作り方) 発泡トレイは食器洗いの洗剤で洗って乾かしておき、アクリル絵の具で黒く塗ります。アクリル絵の具をすぐに乾かしたいときは、ドライヤーを使えば数分で乾かすことができます。アクリル絵の具が乾いたら、千枚通しかきりか先がとがっている鉛筆などでトレイに穴を開けます。きりや千枚通しを使う場合は、トレイの下に漫画雑誌等を置いて机が傷つかないようにします。 発泡トレイは簡単に穴があくので、小低・小高のお子さん達で行う場合は、安全性を考えてキリや千枚通しではなく、鉛筆や爪楊枝を使ったほうがいいでしょう。 穴は好きなようにあけて完成になります。右の写真のように、裏側に赤や黄色等のセロファンをのりで貼れば、星に色がついて楽しいでしょう。 |
(この作品例の特徴) 型紙(写真の左下)を使って、スポンジにつけたアクリル絵の具・ポスターカラーをつけて模様を描く作品です。 (作り方) @型紙は、工作用紙に棒状(長方形)の枠を描き、カッターナイフかデザインナイフで切り取って作ります。 A長方形は幅を変えたものを4種類用意することで形に変化がつけられます。○や△・□でやってもいいのですが、今回は棒に色をつけるイメージなので四角(長方形)だけ使っています。 Bアクリル絵の具かポスターカラー等をスポンジにつけて、型紙の四角の中をトントン叩いて色づけします。 (※絵の具には、水は混ぜません。水を入れると型紙の隙間の中に絵の具が入り込んでしまうので、水は使わないようにします。) C絵の具が乾いたら完成です。 |
(この作品例の特徴) 厚画用紙か画用紙の白いもの・黒いものにスポンジで絵の具をつけて帯の模様を描いた作品例です。帯留めやひもの部分は工作用紙で作った型紙を使います。帯自体が子どもたちには身近なものではないので、作品作りにはちょっとどうかなあと思いますが・・。 (作り方) @白や黒の画用紙を切って横長のものにします。 Aスポンジに絵の具(ポスターカラーやアクリル絵の具)をつけて叩いたり伸ばしたりして色をつけていきます。(絵の具は殆ど水は使いません。) B紐の部分は、工作用紙で作った型紙を使って色をつけます。 C帯留めは、上の円の型紙を使って色をつけます。 ※展示するときは帯の雰囲気が出るように上の写真のように丸めた状態で展示します。 |
(この作品例の特徴) 100円ショップのダイソーや文具店で売っている丸ラベルを使って模様をつける箱です。ラベルを貼るだけですから、小学部のお子さんたちや障がいがやや重めのお子さんたちに適しているでしょう。 (作り方) 箱はダイソーで売っている厚画用紙(A3)を使って作ります。厚画用紙から箱を作るのが面倒な場合は、100円ショップで売っている色々な形の箱を使っても良いと思いますが、売っている箱は模様や柄が入ってしまっていて白い無地の箱はないので、ここは面倒がらずに箱は作った方がいいと思います。 白い無地の方が水玉が映えて見えますから・・。 作る際には、丸ラベルは子どもたちが好きなように貼っていけば良いでしょう。ラベルが重なってしまっても、ラベルが貼っていないスペースが多くてもいいと思います。 |
(この作品例の特徴) 文具店や100円ショップで売っているラベルシートの丸いものを使って描く模様です。隙間ができてもラベルが重なってもかまわないので、障がいの重いお子さんたちでも模様は作れます。好きなように貼るだけです。 上側は白い厚画用紙に貼ったもので、下側が黒い厚画用紙(または黒い画用紙)にラベルを貼った作品例です。下地が白か黒かで大分印象が変わります。明るい色の多いラベルには、黒い厚画用紙(または黒い画用紙)の方が模様の色が鮮やかに見えます。 (作り方) 初めに貼るのは大きなサイズのものです。小さいものから貼ると、後から大きいラベルを貼ると重なって小さいものが見えなくなってしまうからです。大きいもの→中位のもの→小さいものという順番で貼っていきます。 障がいが重いお子さんの場合は、小さなラベルを取って貼るのは難しいかもしれません。その場合は、大きいサイズと中サイズのラベルで行うといいでしょう。 |
(この作品例の特徴) 今までのラベルで作る模様では、画用紙の四角い形をそのまま使いましたが、こちらは画用紙を円形に切った形にしたものです。見た時の雰囲気がかなり変わります。 同じ円の中に同じような色のシートを貼っていくので、自由にラベルを貼る上の作品例よりも模様に統一感が生まれますが、障がいの重いお子さんたちには難しくなってしまいます。 (作り方) コンパスにマジックをビニールテープで固定したものを使い円を描きます。こうするとコンパスで描いた円をその後マジックでなぞって円にするという手間が省けます。 同じ円周内に何色かの同じラベルを貼ることで、それぞれの円の模様に統一感ができます。左側のものは、小さいラベルを貼って描くので手先が器用なお子さん向けの作品例です。右側のほうは、大きなラベルを主に使っているので、障がいが重いお子さん向けの模様作りになります。 円の枠を意識するのは難しいお子さんの場合は、上の作品例のように自由にラベルを貼れるほうがいいでしょう。 |
(この作品例の特徴) 紙袋にラベルを貼って自分だけの袋を作ります。障がいが重いお子さんから障がいの軽いお子さんまで作れる作品になります。 (作り方) 紙袋はホームセンターで1枚25円くらいで売っています。100円ショップのダイソーにも売っています。ダイソーでは、1セット4枚入り。(茶系と白) 紙袋にラベルシートを好きなように貼るだけですが、初めに小さなラベルを貼ってしまうと、後から大きなラベルを貼ると小さなラベルが隠れてしまうので、ラベルを貼る順番は、大きなものから初めて小さなものへという順番で行います。 障がいの重いお子さんたちには大きなラベルを用意します。大きいラベルと言っても自分でラベルを取るのは難しいでしょうから、先生がラベルを取って渡してあげると良いでしょう。 障がいの軽いお子さんは、手先が器用なお子さんが多いでしょうから、ラベルは大きなものから中位のもの・小さいものと3〜4種類用意するといいでしょう。 |
(この作品例の特徴) 自分で模様をデザインできるお子さんが作る作品になります。 (作り方) 鉛筆で下描きをしてから、マジックで模様を描きます。ラベルは作品例では大きなものと中くらいのもを使っていますが、自分でデザインができるお子さんなら小さいラベルを使うことも可能でしょう。 障がいが重めのお子さんの場合は、マジックで引く線を太い線にしてあげると枠を意識しやすくなるかもしれません。ラベルは大きいサイズがお勧めになります。 |
(この作品例の特徴) 自分で模様をデザインできるお子さんが作る、自分だけのオリジナルな模様の紙袋作品になります。 (作り方) 紙袋は、ホ−ムセンターでも100円ショップのダイソーでも売っています。ダイソーの商品は、茶系と白い2種類で4枚入っています。ラベルはダイソーで赤・青等のものとパステルカラーがあります。 下のA4封筒のラベル模様のように厚画用紙か工作用紙で使った円や棒状の型紙を使うと、子どもたちもデザインしやすくなるでしょう。自分だけのオリジナルな紙袋を作ったら、普段の生活の中で活用してくれるといいのですが・・・。 |
(この作品例の特徴) 自分で模様をデザインできるお子さんが作る作品になります。 100円ショップのダイソーで売っているA4サイズのプリントが入る白い封筒(7枚入り)を使っています。 (作り方) 右の型紙を活用すると色々なデザインが作れます。型紙を封筒の上に置いて鉛筆か赤鉛筆でなぞると描きやすいです。マジックを使うと、書き間違えたときに消せないので、鉛筆か赤鉛筆の方がお勧めです。 封筒に型紙を置いてなぞって模様を作ります。右側の山に関しては、型紙はないので自分で下絵を描いて作ります。ラベルは大きい方から貼るようにして、小さいものが隠れないようにします。 |
(この作品例の特徴) ラベルシールを卵の型に貼ることで、色々な色の卵を描いたものです。 卵の型の輪郭を意識してラベルを貼れるお子さんたちと、輪郭線を意識できないお子さんたちの両方に対応できる作品作りになります。 (作り方) @ラベルのシールは、100円ショップのダイソーで売っているものを使っています。ラベルの大きさは、大と小を使っていますが、お子さんたちに合わせて大きさは考えればいいでしょう。 A卵の型紙は工作用紙を使っていますが、厚画用紙でもOK。 B右の写真のように型紙を使って卵をサインペン等で描きます。描いた卵の中に自由にラベルを貼れば完成です。(上の写真の左側になります。) (卵の形の輪郭を意識できないお子さんの場合) @写真の左側から2番目のように卵が何個か作れる大きさの画用紙を用意します。 Aその画用紙に好きなようにラベル(大きいラベル)を貼ってもらいます。 Bラベルが貼られたら型紙を使って卵の形を描きます。(この活動は、先生方が行うようにします。) Cはさみで卵を切ります。 D切った卵を画用紙に貼れば完成です。(上の写真の右側が作品になります。) |
(この作品例の特徴) 100円ショップや文房具店で売っている丸いラベルシールの大きさが一番小さいものを使って点描画風に描く絵です。 下絵を自分で描けるお子さんにお勧めする作品作りになります。 (作り方) はじめに画用紙に下書きし、輪郭を作っていきます。 ダイソーで売っているラベルは、中に赤・青・白・黄色・緑の5色入っています。文具店やホームセンターでしたら、もっとたくさんの色が売っているかもしれません。色数が多い方が好きな色を使えて良いでしょう。ただ、材料代を安く上げたいなら100円ショップのものでもOK。 ラベルは重なっても良いのでどんどん貼っていきますが、作っているときに時々席から離れて絵を見るようにすると、次にどの色を使えばいいかわかりやすくなると思います。 |
(この作品例の特徴) 印刷した風景にラベルシートの最も小さいものを貼って作るので、上の絵のように下絵を描くことができない児童・生徒でも点描画風の絵を作れます。 ラベルシートは大・中・小・極小とサイズはそろっているのですが、色が赤・青・黄・緑・白(金もあります)とパステルカラーと少ないので、色の組み合わせがちょっと難しい部分もあります。元の写真や絵と同じ色でなくてもいいと思います。 (作り方) 写真は、北アルプスの穂高岳の涸沢です。白黒印刷したもとの見本になるカラー印刷したものを用意します。左の絵は、白黒印刷したものにカラーのほうを見本にして見て、ラベルを貼ったものです。 右の方の絵は、カラー印刷したものに、直接ラベルシートを貼って作ったものです。お子さんたちが行うには、白黒のものよりもカラー印刷したもののほうが取り組みやすいでしょう。どちらも穂高岳の部分はシートは貼っていません。 |
(この作品例の特徴) 丸いラベルシートを貼って作る絵です。下絵を描くのは難しいので、浮世絵の「神奈川沖浪裏の図」の一部をトリミングしてカラーで印刷したものに、ラベルシートを貼っています。 下描きの絵が描けないお子さんたちでも、作品作りができるのがメリットです。デメリットは、カラーで印刷すると材料代がかかってしまうことです。 ラベルが小さいので、障がいが軽く根気よく活動を続けられるお子さん向けになるでしょう。ラベルの色数が少ないのと絵の線が細かいので、ラベルを貼らない部分も出てきますが、絵の全てをラベルで表す必要はないので、できる範囲を頑張ればいいと思います。ラベルは、100円ショップのダイソーで売っているラベルの一番小さなものを使っています。 |
(この作品例の特徴) 函館の夜景の写真をA4用紙4枚を貼って作り、そこにラベルシートを貼ったものです。ラベルを貼るのは、主に明かりの部分です。(白と黄色のラベル) (作り方) 写真をカラーで印刷しますが、A4サイズでは函館の個々の明かりの大きさよりもラベルの方がずっと大きくなってしまうので、A4サイズを4枚にして貼り合わせています。 できればもっと大きい方がラベルは貼りやすいのですが、その場合は共同作品にしたほうがいいでしょう。ラベルや印刷の費用を考えると一人にA4サイズの6枚とかはちょっと難しいでしょうから。 ラベルは、写真の全面に貼るのではなく、明かりの白く見える部分と黄色く見える部分に貼るようにします。絵は、手元では粗く見えても少し離れたところから見ると違和感がなくなって見えるようになります。 |
(この作品例の特徴) 丸いラベルシートを貼って作る絵です。点描画風にするには、ラベルをびっしりと貼るのではなく、少し隙間があるくらいのほうがいいかもしれません。 左のものはカラー印刷したドラえもんにラベルを貼ったもので、右から2番目のものは、白黒印刷したものに好きなように色のラベルを貼ったものです。 右側は白黒印刷したものに、見本のカラー印刷したものを参考にしながらラベルを貼ったものです。学校ではカラー印刷は難しいので、見本になるものは先生が家庭で印刷して、学校でコピー機で白黒印刷したものを使うようにするといいでしょう。 (作り方) ドラえもんの絵を印刷し、その上にラベルシートを貼っていきます。細かな線の部分はシールを貼らないで残して表現します。ラベルシートは色ごとに大・中・小を用意すると狭い部分や広い部分に貼りやすくなります。ひげなどの線の部分をラベルで表現するのは難しいので、線の部分にはラベルを貼らないでそのまま使います。 |
(この作品例の特徴) 水の入った容器に墨汁を流し込んで、障子紙に墨の模様を写し取るものです。 準備が楽で簡単に作品を作れますが、紙に写し取った墨の色が薄いのがやや物足りなく見えます。手軽に墨流しを楽しむという感じでしょうか。 (材料・道具・作り方) 障子紙・墨汁・トレイ等の容器・楊枝・新聞紙 @器に水を入れ、その中に障子紙を1枚浸します。 A墨汁を少し入れて楊枝でかき回します。 B障子紙を入れて墨を写し取り、新聞紙において乾燥させます。 C障子紙が乾いたら完成。 |
(この作品例の特徴) 数種類の色が混ざった「マーブルクレヨン」を使って、なぐり描き等を楽しむものです。 この取り組みは、小低のお子さんたちにお勧めです。 (材料・道具)(作り方) 「マーブルクレヨン」の作り方は、「図工・美術 創る2」のページに載せてあります。 |
(この作品例の特徴) 紙の上に光が通りづらいもの(厚手の紙や黒い紙・ハサミなどの道具など)を置いて、紙が日の光で日焼けするのを利用した日光写真です。 ※昔、小学校などでよく行われた図工の取り組みのひとつですが、現在では紙の製造技術が進歩して、紙が日焼けしづらくなっているので、「日光写真」は昔のようには上手くいきません。 (材料・道具)(作り方) 紙質が余り良くない紙・光を通しずらい紙やハサミなどの道具、セロテープ @紙の上に黒い紙や厚手の紙を置く場合、風で飛ばされないようにセロテープで固定します。 A夏頃の日射しが強い日に屋外に出しておくか、室内の日がしっかり当たるところに置くようにして、数時間待てば上の右の写真のように「日光写真」はできあがります。 新・日光写真 (材料・道具)(作り方) 紙の質が向上して紙が日焼けしづらくなり、「日光写真」は難しくなっていますが、右の写真のダイソーで売っている「A4Wリング クラフト表紙ノート 50枚」や「感熱紙」を使えば「日光写真」は作れます。 感熱紙の場合は、気温が35℃以上で晴天の日であれば、太陽に5〜7時間当てれば大丈夫です。(※左の写真) 感熱紙は、ホームセンターの事務用品売り場や文具店の事務用品売り場で売っています。右の感熱紙はシャープで出しているものです。 感熱紙は、昔ワープロで使った紙で、現在はレシート等に使われている紙です。 ダイソーで売っている「A4Wリング クラフト表紙ノート 50枚」は、前回(10年位前)も使ったものです。今はどうなんだろうと試したところ、大丈夫でした。110円で50枚あるので、これ1冊でクラスや学年で使えます。 |
(この作品例の特徴) ボンドと言ってもグルーガンで使うホットボンドを使って描く絵です。 (作り方) グルーガンのホットボンドは、乳白色や黒や茶色がありますが、今回は黒い厚紙(ダイソー)を使うので、乳白色のものを使っています。 グルーガンですとなかなか直線はうまく引けませんが、それもまた味わいの一つかもしれません。下絵があった方が描きやすいと思いますが、その場合は白い画用紙の方が下絵が見やすくていいでしょう。その場合は、透明や乳白色でなく、黒や茶色のホットボンドを使うと線が見えやすいです。 問題点は、思っている以上にホットボンドを消費することと、ホットボンドは熱くなっているのでやけどの心配があることです。 |
(この教材・教具の特徴) クレヨンは軟らかい素材の為、お子さん達は勿論のこと大人でも使っているとポキポキとよく折れてしまうことが多いものです。 この「オレンボ」は、クレヨンを差し込んで使いますが、クレヨンが最後まで折れることなく使うことができるものです。また、クレヨンを差し込んだり抜いたりすることが簡単で、後ろ側に出ているゴム(ゴム風船)を引いて差し込んだり抜いたりするだけです。 (使い方) 指で管の後ろ側のゴムを引っ張りクレヨンを差し込みます。引っ張っていたゴムから手を放せば、クレヨンを画用紙等に強く押し当てても全く動きません。アクリル管が1本あれば10本は作れるので、材料代もかかりませんし作るのも簡単です。お子さん1人に1本あればクレヨンの抜きさしが簡単なので、クレヨンを入れ替えて使えます。 (材料・道具)(作り方)詳しくは「0から始める教材作り3」 のページをご覧ください。 |
(この教材・教具の特徴) オレンボを使う際に、鉛筆を持つように親指と人差し指でオレンボをつまんで持つ場合はいいのですが、手でぎゅっとアクリルの管を握った場合は、お子さんによっては手首がぐらぐらしてクレヨンで描画がしづらいお子さんがいるかと思います。 そういった手首がぐらぐら揺れるようなお子さん達でも、クレヨンを安定して使えるようにしたものが、この「オレンボ2」になります。 手首が多少ぐらぐらしてもアクリル管についている円盤が揺れを押さえます。右の写真の「オレンボ3」の方は、一度に2色〜3色で描画ができるようになっているので、色々な状態のお子さん達が楽しんで描画ができるようになっています。 (材料・道具)(作り方)詳しくは「0から始める教材作り3」 のページをご覧ください。 |
(この作品例の特徴) 木枠の中に絵の具かポスターカラーを入れたペットボトル(キャップには小さな穴・ボトルの側面にも小さな穴)を挿入し、振り子の要領で木枠を揺らしたりくるくると回転させることで絵(模様)を描きます。 (※この方法よりも、下の「牛乳パック」の方が簡単でお勧めです。) (使い方) ペットボトルから流れる絵の具やポスターカラーが円状の線を描いたり、横に線を描いたりしますが、途中で木枠の動きを変えていけば、個々のお子さんが自由に違いのある描画ができるでしょう。今まで余りやったことがない描画体験は、描くことの新たな楽しみを体験できるのではないでしょうか・・。 ペットボトルのキャップに千枚通しやきりで水が出る穴を開けますが、この穴はドライバー等で大きく広げても表面張力が働いてボトルを逆さにしても水は出てきません。ペットボトルをぎゅっと握れば水は出てきますが、そうすると振り子式にはならないので、ペットボトルの側面(青いビニールテープを貼ってある場所)に千枚通しかきりで小さな穴を開けます。 この穴が開くことで、ペットボトルを逆さにすれば水がスーット流れ出るようになります。テープを貼るのは、ここを指で押さえると水が出なくなる場所(位置)ということがわかるようにするためです。 |
(この作品例の特徴) 上の「振り子式描画」では木枠の中にペットボトルを挿入して模様を描きましたが、もっと簡単に作れないかと考えたのが、この牛乳パックのものになります。 (作り方・使い方) 学校の給食ででる牛乳パックを洗って乾燥させ、パックの上側の左右にきりか千枚通しで細く小さい穴をあけて凧糸等の紐でつるせるようにします。 牛乳パックの底には、絵の具が流れるようにきりか千枚通しで穴を開けるだけで完成です。 何色か色を使うようでしたら、同じ色を同じパックに入れたいので、牛乳パックの周囲にビニールテープを巻いて、青色の絵の具用なら青いビニールテープ・赤色の絵の具の場合は牛乳パックに赤いニールを巻いておけば、パックに入れる絵の具の色を間違えることはないでしょう。 絵の具は、水に溶いてペットボトルに入れておき、使う際に牛乳パックに必要量を入れていきます。 |
(この作品例の特徴) 「振り子式描画」で紙に模様を描くときに、どんな紙・どんな絵の具を使えば一番効果的か試したものです。 「画用紙」・「模造紙」・「和紙(障子紙)」を試してみましたが、画用紙・模造紙は、絵の具に水気が多かったいせいか絵の具を弾いてしまい不適。 一番良かったのは、「障子紙」でした。障子紙は水分を吸いやすい為、絵の具は濃いめにするといいと思います。 絵の具は、アクリル絵の具でもポスターカラーでも水彩絵の具でも余り変わらないという感じでした。絵の具の水分が多いときれいに描けないので、ペットボトルのキャップの穴や牛乳パックの穴は、できるだけ小さい方が絵の具がどばっと出なくていいでしょう。紙は、障子紙の大きいサイズのものがお勧めです。大きければ大きいほど、子どもたちは振り子式を大胆に行えます。 |
(この作品例の特徴) のりと絵の具(水彩絵の具やアクリル絵の具)を混ぜ、櫛やフォークやスプーンで線状の模様をつけた絵です。 ぬたくりではないので、手でのりや絵の具に触れることはありません。 (材料・道具)(作り方) 画用紙、のり、絵の具(水彩・アクリル)、櫛やプラスチックのスプーンやフォーク @画用紙の上にのりを置き、それをスプーンで広げます。 Aのりの上に水彩絵の具やアクリル絵の具を少量好きな位置に置きます。(※右の写真は絵の具の量が多すぎです。) Bスプーンやフォーク・櫛などを使って好きなように直線や斜線やグルグルと円を描いたりします。(※左の写真) これで完成。 |
(この作品例の特徴) アクリル絵の具をクリアフォルダにはさんで、デカルコマニーの作品を作ってから、楊枝を使って丸をたくさん描いたり線を引いたりして作る模様です。 (材料・道具)(作り方) アクリル絵の具、クリアフォルダ(半透明A4 ダイソー)、楊枝、ハサミ @下の左の写真のように、クリアフォルダの閉じてある部分をハサミで切り落とします。 Aクリアフォルダを開いてアクリル絵の具をフォルダの上に乗せていきます。 (※絵の具のチューブから、直接絵の具を少し出していきます。絵の具を少しだけ出すのが難しい子達には、絵の具は別の場所・紙皿などに出しておき、そこから割り箸等でフォルダの上に絵の具を乗せると良いでしょう。)) B親指の腹で絵の具を押し広げていきます。指を使うのがうまくできない子は、スプーンを使うようにすると良いでしょう。 C絵の具が広がったら、楊枝を使って線をたくさん引いたり、丸を書いたりして模様を描きます。・・絵の具が乾いたら完成です。ボンドを少量つけて画用紙の上に乗せて貼り付けます。 |
(この作品例の特徴) 水を弾く油(オリーブオイル)と水彩絵の具や墨汁で描く模様です。油は絵の具や墨汁とは混ざらないので、ちょっと不思議な感じの模様が作れます。 (材料・道具)(作り方) 墨汁や絵の具(水彩絵の具)、オリーブオイル、紙コップ、絵筆、画用紙か厚画用紙 @画用紙か厚画用紙の上に好きなように少量のオリーブオイルを垂らしていきます。 A墨汁か絵の具(少量の水で溶いたもの)を油の上に紙コップや絵筆から流します。 B画用紙を両手で持って左右や斜めに傾けて墨汁や絵の具をひろげます。これで完成。 ※画用紙ですと油がしみこみやすいので、画用紙の下に新聞紙を10枚くらい敷かないと机が汚れます。ビニールシートも敷いておくと良いでしょう。厚画用紙なら、その点はほぼ大丈夫です。 |
(この作品例の特徴) 小低のお子さん達がよく作る手形で模様付けするような鯉のぼりではなく、本物の鯉のぼりに近いような鱗等の模様を描く鯉のぼりです。 (作り方) 小高や特別支援学級のお子さん達が取り組むといい鯉のぼりになります。・・とは言え、幾何学模様のような鱗を連続して描くのは大人でも難しいので、鱗の型紙を工作用紙で作って描くようにします。目の部分も4枚の大きさの違う円を工作用紙か画用紙で作っておき、それを使って描くようにします。 左の赤い鯉のぼりと右の青い鯉のぼりの鱗の形は少しだけ違います。青い鯉のぼりの方が複雑になりますが、マジックで縁取りしていくので色塗りはさほど難しくはありません。この鯉のぼりにも口の内側部分に画用紙を丸くして貼り、ひもを通せば外で泳がせられますが、今回のものは廊下の壁面の装飾用と考えています。背びれも必要ならつけるといいでしょう。 特別支援学校の子どもたちが作る鯉のぼりは、手形で模様をつける位とか子どもたちができるのはこの辺までだろうという考えは、子どもたちに対して失礼でしょう。もっといいものを作らせてあげたい・もっと力を引き出してあげたいという思いが教員の内になければ、前にやったのと今回も同じという繰り返しにしかなりません。勿論、障害が重いお子さん達にはここまでやることは無理でしょうが、障害が軽いお子さん達には制作の課題のハードルをあげていくことも必要です。 (材料・道具)(作り方) 「0から始める教材作り3」 のページをご覧下さい。 |
(この作品例の特徴) 図工や美術の授業でよく行うスクラッチ技法ですが、絵画作品だけでなく、紙の小物という感じで気軽にたくさんの作品を作れる「栞」作りです。 ※スクラッチ技法(クレヨンで下絵に黄色等の明るい色を塗り、その上に黒等の暗い色を塗ってから、割り箸や爪等で表面のクレパスを削り取っていく方法) 授業では、色を塗っていない画用紙から、下絵の色塗り・重ね塗り・表面をひっかく様子と手順を見本で作って指導することで、お子さん達にわかりやすくなり、また、作品作りへの意欲も持ってもらえることでしょう。この栞は、絵ができあがったらパウチして、穴開けしたところに紙のひもを通してあります。 (材料・道具)(作り方) サクラクレパス(これがお勧め)、100円ショップで売っている画用紙、ひも、穴開けパンチ、ラミネーター、ラミネーターフィルム、はさみ、定規、角丸君(ラミネーターフィルムの角を丸く切り落とす文具)、割り箸、ティッシュ @画用紙は適当な大きさにはさみで切ります。(写真の栞は、幅が4pと5pです。5pの方がお子さん達には描きやすいでしょう。) A下地の色は、明るい色を塗ります。(例:黄色、白、薄緑色、水色等) B明るい色の上に濃い色(黒色、青色、赤色等)を重ね塗りします。 C割り箸で絵を描いたり線を描いたりします。この時に上に塗った色が取れますので、ティッシュでそれを拭いて落とします。 Dラミネーターでパウチします。 Eはさみかカッターで切り分けます。角が四角で鋭利なままでは危ないので、はさみで角を丸くするか、文房具の角丸君を使って丸くします。 Fパウチで穴をあけ、ひもを通します。これで完成です。 |
(この作品例の特徴) クレヨンで描く、ちょっと変わった絵になります。 左側は、クレヨン・たこ糸・ニスなどを使って描いたものです。まるで油絵のような風合いが出ます。 右側は、クレヨンを削ってボンドの貼り付けたものになります。淡いシャガール風(?)の色合いが出ます。 (作り方・クレヨン画の1) クレヨンで描く絵ですが、右の方は100円ショップ(ダイソー)で売っているキャンパス地に絵の具(ここではポスターカラー)を塗り、その後凧糸をボンドで貼り付けてからクレヨンで色をつけたものです。 仕上げはクリアニスを塗ってあります。クリアニスを塗ることで、絵の仕上がりが油絵ぽい感じになります。 (作り方。クレヨン画の2) 右側は画用紙にろうそくのろうを全面に塗り、その上から白いクレヨンを全体に塗ってから、色々な色(黄色や水色などの明るい色)の模様を描いて、クレヨンを指で押して伸ばすようにしたり円を描くようにしたりしてひろげたものです。暖色系の明るくふんわりとした感じの絵ができあがります。 |
(この作品例の特徴) 型紙(円を切ったもの等)とスポンジとアクリル絵の具かポスターカラーで描ける「月「です。 (ポスターカラーの場合は水分が多いので、にじみが出てしまいますが・・。) 小学部や中学部のお子さん達ですと、障がいの軽いお子さんでもきれいな円を描くことは難しいと思います。障がいの重いお子さんであれば円を描くのは難しいでしょう。 そこで下の左の写真のように、厚画用紙(白)を円切りカッターで切り取り型紙を作ります。黒い厚画用紙の上に型紙を置いてスポンジで白等の色をポンポン叩くようにしてつけていけば、障がいの重いお子さんでも簡単に「月」が描けます。円の中を全部白く塗らなくてもOKです。左の月の写真のように、塗らなかった部分が月のクレーターのような味わいになります。型紙を変えれば、満月だけでなく三日月なども描くことができます。右側の赤い月は、月食をイメージしたものです。 (材料・道具)(作り方) 100円ショップのダイソーで売っている黒い厚画用紙と厚画用紙(白)、円を切るカッター、スポンジ、アクリル絵の具かポスターカラー(白・黄色・赤)、セロテープ @白い厚画用紙に円を切るカッターを使って円を切り取ります。切り取った部分は、三日月等の型に使えます。 A黒い厚画用紙の上に型紙を置いてから、セロテープ等で上側の2カ所くらいに貼り、型紙が動かないようにします。 Bスポンジに絵の具(白、白に少しの黄色)をつけて、円の中をポンポン叩くようにして色つけします。(※絵の具は、水を加えないでそのまま使います。) C黒い厚画用紙に色がついていない部分があってもOKです。この黒い部分が月のクレーターぽくなりますから・・。 D円の型紙をはずします。絵の具が乾いたら完成。 |
(この作品例の特徴) 工作用紙を型紙にして、スポンジにアクリル絵の具をつけて叩くようにして色をつけた花火です。 ポスターカラーですと水分が多い為、型紙の隙間にポスターカラーが入り込んでしまいにじみが出てしまうので、できればアクリル絵の具を使った方がきれいに色付けができます。 (作り方) 上の花火は、工作用紙にコンパスで円を描き、定規で斜線をひいていきます。その斜線に定規を当てながらデザインナイフで工作用紙を切って型紙を作ります。デザインナイフは、文具店かダイソーで売っています。 下の花火は、革や紙に穴を開けるポンチを使って型紙を作っています。ポンチは、ホームセンターやダイソーの工作道具のコーナーで売っています。ポンチは、穴の大きさが異なるものが数種類売っています。余り穴のサイズが小さいと穴開けをしているときに紙が穴の中に詰まりやすいので、5oか6oといったサイズのものを選ぶと良いでしょう。このサイズでも、穴を開けていると穴は紙で詰まりやすいですが、キリ等で詰まった紙をとりやすいので、穴のサイズが小さいものよりましという感じでしょうか・・。 作り方は、台紙になる工作用紙にコンパスで円を描き、円の中をポンチで穴を開けていきます。その際には工作用紙の下に雑誌を敷き、ポンチをかなづちで叩いて穴を開けます。穴は多めに開けた方が花火らしくなりますので、びっしりとあけたほうがいいでしょう。 |
(この作品例の特徴) 100円ショップのダイソーで売っている「ラウンド ラベル」(ラベルシート)を貼って作る花火です。 (作り方) 左から2番目の写真のように、工作用紙に円切りカッターで円を切り抜き、その台紙を黒い画用紙に置いてテープで固定してからラベルシートを貼っていきます。ラベルが重なってもOKですから、小学部や中学部のお子さん達に作りやすいでしょう。ラベルシートはサイズの違うものを2種類用意してあげると変化をつけられるのでいいでしょう。 写真の作品例は、ラベルがびっしりと貼り付けてありますが、台紙の黒い部分がもっと見えるように、隙間があったほうが良かったかもと思います。また、穴を開けてある型紙は、大・中・小と3種類くらい欲しいところです。円切りカッターさえあれば型紙を簡単に作れますから、お子さんの人数分の型紙をつくるのも楽でしょう。 |
(この作品例の特徴) 100円ショップのダイソーで売っている「レインボーペーパーシート」に型紙を使って花火を描いたものです。 レインボーシートは商品に2枚しか入っていないので、授業で使うにはお金がかかりすぎます。クレヨン等を使ってレインボーシートを作るところから始めるしかなさそうです。 花火は型紙を使っていますが、花火の映像や写真を見て、自由に描いてもらった方がいいのではと思います。子どもたち一人一人の個性が出てくるような作品の方が、作っていても鑑賞していても楽しいですから。この作品例は、こんな作品もできますよという感じでしょうか・・。授業で行うにはちょっと適さないかなと感じています。 |
(この作品例の特徴) 感熱紙と厚画用紙を使った版画です。感熱紙は、ホームセンターの文房具売り場に売っています。昔、ワープロで使われていた紙です。 (作り方) 感熱紙の上に「厚画用紙」で作った三角・四角・長方形・円等の型を置いてパウチの機械に通します。感熱紙は熱に反応して黒くなるので、厚画用紙を置いた部分は黒くならないで白く残ります。 型はどんな形でもOKですが、普通紙や画用紙ではうまくいきません。置いた型の形が表れなくて、感熱紙全体が黒っぽくなるだけです。厚画用紙がお勧めです。 また、パウチの機械の温度は中間くらいの温度が良いようです。温度が低すぎると感熱紙が黒くなりません。 厚画用紙で作った型は、ただ感熱紙の上に置いただけではパウチの機械を通したときに型がずれてしまうので、きれいに白くうきあがりません。四角や三角等の型をのりで貼り付けてつながった状態にするようにすると写真のように白くくっきりとなります。 一体化した型は、感熱紙に乗せてパウチを通してものずれないので、両面テープやセロテープ等で感熱紙に仮止めする必要もありません。型をばらばらに感熱紙の上に置いて一体化しないでやる場合は、すぐとれる程度に借り止めするといいでしょう。 |
(この作品例の特徴) 感熱紙を使った版画で、パウチする機械はどんな温度設定がいいのか試したものです。 写真の左側がパウチの機械の温度が低く、右に行くほど徐々に温度が高くなっています。 温度が低めに設定すると、厚画用紙を2枚重ねた型紙は、全体が白くなってうきあがります。パウチの温度を上げていくと、用紙が1枚の部分は熱が通って白が薄くなり、厚画用紙が重なって2枚になっている部分は熱が通りづらくなって、白がはっきりと浮き上がってきます。同じ型紙でもパウチする機械の温度設定の違いでできあがる絵が変わってくるので、好きな方を選ぶといいでしょう。 |
(この作品例の特徴) 感熱紙の版画で厚画用紙が1枚の部分と2枚重なった部分では、パウチの機械を高い温度で設定すると浮かび上がる白の濃さが違うことを利用した作品です。 左の写真は、手のレントゲン写真のように見えますが、感熱紙の上に厚画用紙で作った手の形と骨の形を乗せてパウチの機械に通したものです。 手の形は厚画用紙は1枚ですから薄い白になって浮き上がり、骨の形を乗せた部分は手の形の上に2枚重なるため、熱が通りにくくなって白ははっきりと浮かび上がります。 (材料・道具)(作り方) 手のレントゲン写真(インターネットから)、パウチの機械、のり、はさみ、鉛筆かペン、感熱紙・カーボンペーパー・厚画用紙(ダイソーで売っています。) @手の画像を印刷します。 Aカーボン紙を厚画用紙の上に敷き、その上に手の画像を置いてペンで手の形をなぞります。 B同じようにして厚画用紙に骨の形をなぞって写します。 Cはさみで手の形と骨の形を切り取ります。手の形に骨の形を乗せ、関節のところに隙間ができるように骨の形をのりで貼ります。 D感熱紙に型紙を置き、パウチの温度設定を高い温度にして通します。型紙をはずせば完成です。 |
(この作品例の特徴) 美術の授業で段ボール板を素材にした紙版画をやることになりました。文化祭の平面作品にする予定のものですが、簡単に多色刷りをおこなえるように3枚の元の絵(今回は段ボール板で四角・三角などの形や自由に生徒が切った形)を作り、それぞれに色を塗ることで3色以上の色のついた版画にすることにしました。授業の始まりで見本を提示する関係で、こちらが生徒達の参考になる見本として作ったものです。 作って見ると、学校に版画用の絵の具がないのでポスターカラーを使いましたが、ローラーで色付けをしようとしてもなかなかきれいに色がのりません。仕方がないので、型の段ボールに筆で色つけしてバレンで刷りました。いまいち納得できないできになりましたが、版画用の絵の具(インク)を使えば違うできばえになっていると思われます。 |
(この作品例の特徴) 美術の時間に版画をやることになり、紙筒を使った版画がいいだろうということに係の話し合いで決まり行ったコロコロ版画です。 発泡スチロールに油性ペンでくぼみを作って作る版画も候補になったのですが、特別支援学校の生徒さんの場合、発泡スチロールに油性ペンでくぼみをつける(油性ペンをくぼみができるまでゆっくりと走らせていく)のは難しいだろうということで、この案は係で「だめだろうね。」ということになりました。(係は、私ともう一人の先生です。) (作り方) 紙筒に両面テープを巻いて、毛糸や段ボールのでこぼこ部分を張り付け、それにポスターカラーをつけて画用紙や模造紙に描くものですが、手が汚れることを嫌う生徒さんが多いので、100円ショップで売っている粘着テープクリーナーを使うことにしました。これで手も汚れず気持ちよくやれそうです。100円ショップの商品ですでに粘着テープが貼ってある状態ですから、ここに段ボールや毛糸やタコ糸、葉っぱ、色々な形に切った厚紙などを張ればもう完成という手軽さです。 |
(この作品例の特徴)グ グルーガンで厚画用紙に好きなようにホットボンドで線画を描き、それを版木として使う版画です。 通常の版画は彫刻刀を使いますが、特別支援学校の小学部や中学部のお子さん達には、彫刻刀は危なくてなかなか使えません。紙版画であればそういった危険性はありませんが、細かな線は引けません。 グルーガンも先端部分が熱くなるので怖い部分はありますが、比較的図工等で使うことがあるので子ども達は使い方に慣れています。障がいの重いお子さんでも、厚画用紙に好きなようにボンドを垂らしていけばいいので、版木作りは容易です。 ホットボンドは乾燥する時間が短いので、版木作りから彩色・印刷までが1時間の授業内で終えることができるのもメリットです。スタンプとは違い、引く線の幅や高さを気にしなくても済む点もいいところです。 |
(この作品例の特徴) 子どもたちが使いやすいバレンです。 版画でバレンを使う時に、子どもたちにはバレンが持ちづらい為、きれいに紙の上を滑らせることができないことがよく見られます。 バレンは指でつまんで持って力を加えるようにするので、つまむことが上手でないお子さんの場合は、発砲スチロールのブロックを切って小さくした物の方が、握るように持つことができるので持ちやすく力も加えやすくなります。 学校にあるバレンの数も多くはないので、授業で使う場合待たされてしまうお子さんも出てきますから、こういったバレンの代わりのものがあってもいいでしょう。発泡スチロールのブロックは、ホームセンターや100円ショップのダイソーでも売っています。切るのは定規とカッターナイフを使えばきれいに切ることができます。 |
(この作品例の特徴) 割り箸(2本がついたままの状態)の側面にアクリル絵の具を塗って画用紙に押しつけて描画する「割り箸版画」です。絵の具は、ポスターカラーでもいいと思います。 画用紙の色を変えることや絵の具の色を変えることで変化が生まれますが、直線だけの描画になるので、もう一工夫くわえればもっとおもしろくなるかなと思います。 割り箸の長さを変えることやただ割り箸を押し当てるのではなく、箸の片方を支点にして、もう片方の箸を動かすなど、まだ色々できそうですが・・。 |
(この作品例の特徴) 工作用紙で型紙を作り、スポンジを叩くようにして色をつけていく描画です。 (作り方) 型紙は、工作用紙を使って先生が作ります。工作用紙で作ると長さのメモリがついているので、線を引くのもコンパスで円を描くのも楽だからということと、紙が厚紙のように厚みがないので、たんぽやスポンジ等で色を型紙の下の画用紙につけていくのがやりやすいからです。 (学習時の使い方) お子さん達は、自分が気に入った型紙を2〜3個選んで好きな色の絵の具(アクリル絵の具やポスターカラー等)をスポンジ等につけて、型紙の上から叩いたり押すようにして画用紙に色とその型紙の模様を描いていきます。 授業では、1回目は使う型紙は2個くらいに制限し、2回目は型紙を何個でも使って良いよとすれば、できあがった作品を見てお子さん達もどっちのほうがいいか考えてくれるでしょう。余りごちゃごちゃした感じにならない方が、空白が生きてくる作品になると思います。型紙で描く活動は画用紙に描くだけでなく、障子紙に描いてランプシェードにしたりと広げることができるでしょう。 |
(この作品例の特徴) 上の型紙は、先生方が作ってそれを子どもたちが使うようにしたものですが、こちらは子どもたちが自分で作る型紙になります。 (作り方) こちらの型紙は、お子さん達が自ら作る型紙になります。小学部の3・4年生以上から中学部のお子さんが対象でしょうか・・。 工作用紙で作った枠は、15p×15pで幅は2pです。左から2番目の写真は、枠の幅が2pと1pのものの比較です。1pですと破れやすいし、のり等でパーツを貼るのも幅が狭いと難しくなります。 お子さん達は、自分で選んだ工作用紙の円・三角・幅や長さの違う板状のものを枠の中に貼っていき、型紙を作ります。 指導する上で子どもたちに注意してもらう点は、空白部分を大事にすることです。余り密に板状の紙や三角等を貼ってしまうと、たんぽやスポンジで色をつけようとしても隙間が少なくて、下の画用紙にスポンジ等が届かなくなるからです。 型紙の上からトントンと叩いたり押しつけて、下の画用紙に色を写すわけですから、何もない部分が大事になると言うことです。ここだけお子さん達に注意してもらえば、後は好きなように貼っていいよということです。 |
(この作品例の特徴) 工作用紙か画用紙で枠になる部分を作り、スポンジで色つけしたものです。 この例では、周囲の太い方が2p幅で中側の細い方は1p幅ですが、その辺は自由に。 工作用紙を使うとハサミで切りやすいのですが、画用紙でもOKです。(※お勧めは、工作用紙です。)幅が変わってしまってもギザギザな切り口になっても気にすることはありません。ハサミを使うのが上手でなくても棒状に切れればいいでしょう。 紙の枠はのりで貼ってありますが、ホチキス(ステプラー)でとめるのでもOKです。アクリル絵の具は、台紙が画用紙の場合は色が鮮やかに出てきれいなのですが、スポンジでポンポンと叩いて色をつけていくと思っている以上に量を使います。 ポスターカラーですと、台紙が画用紙では水分が多くて枠の下まで入り込んでしまいきれいにできません。ポスターカラーを使う場合は、下の「紙の枠で描く2」のように台紙に画用紙ではなく障子紙を使うといいでしょう。障子紙は、良い具合にポスターカラーの水分を吸ってくれます。(※下の作品例がポスターカラーと障子紙の組み合わせのものになります。) 作品の方は、枠の部分が白くなっている画用紙(障子紙)だけでなく、紙の枠の方も色がついて作品として使えるでしょう。こちらもなかなかきれいです。 |
(この作品例の特徴) 「紙の枠で描く」ですが、こちらはポスターカラーを使って色つけしています。 (作り方) 工作用紙か画用紙で枠になる部分を作ります。この例では、周囲の太い方が2p幅で中側の細い方は1p幅です。上の紙の枠はのりで貼ってありますが、こちらはホチキス(ステプラー)でとめています。のりよりもホチキスで留める方が簡単です。 ポスターカラーはアクリル絵の具よりも水分が多いので、台紙に画用紙を使うと枠の下までポスターカラーが入ってしまい、きれいな仕上がりになりません。そこで、ここでは台紙には「障子紙」を使っています。障子紙を台紙に使うことでにじみがきれいに表現できるようになります。ポスターカラーには障子紙が最適でしょう。画用紙ですとポスターカラーが混じってしまって濁った色合いになってしまいます。 学校の授業では、アクリル絵の具よりもポスターカラーと障子紙の組み合わせがお勧めです。 |
(この道具の特徴) デザインナイフを使うときに、安全性が増すとともに指先が痛くなりづらくした形になります。 デザインナイフは、カッターナイフよりもしなやかな刃がついているので、曲線も直線もきれいに切ることができます。 ただ、ダイソーで売っているデザインナイフは、紙を切り抜こうとして刃に力を入れると刃が動いてしまいやすいのが欠点です。 仕方がないので人差し指で刃を押さえつけながら紙をカットしていると人差し指もナイフの柄が当たる中指も痛くなってきます。 そこでビニールパイプを切って刃に差し込むようにしました。ビニールパイプが差し込んであると、人差し指も中指も痛くなりません。また、刃先の大部分をカバーすることができるので、刃に指が当たるようなことがおきてもより安全になります。刃先は実際使っている部分は先端の数oだけですから、カバーがあっても問題はないわけです。 もしお子さん達がデザインナイフを使うような機会がある場合は、安全に使えるようにすることは大事なことです。 |
(この作品例の特徴) 猫の型紙を工作用紙で作り、黒い画用紙か白い画用紙に型紙を使ってスポンジで色をつけた作品です。 (作り方) 型紙を作るのはお子さん達では難しいので、先生があらかじめ作っておきます。お子さん達は、自分の好きな色(アクリル絵の具かポスターカラー)を選んでスポンジにつけて、ポンポンと叩くようにして色をつけます。この際に、絵の具には水は入れないようにして使います。 色をスポンジで叩くだけですから、障がいが重いお子さん達でも作品作りはできます。色や猫の配置は自由に行えば良いでしょう。絵の具を薄くつければ乾燥するのも早くなり、特にアクリル絵の具であれば猫と猫が重なってもくっきりと形が表れて味わいのあるものになるでしょう。 (材料・作り方) @インターネットで猫のフリーのイラスト(シルエット)を探します。 A猫のイラストを「一太郎」や「ワード」で貼り付けて印刷します。イラストの大きさは、小さいよりは大きめにしたほうが、切り抜く時に楽になります。 B左の写真のように、印刷した紙を工作用紙に乗りで貼り付けます。(※工作用紙は、薄くてしっかりしているので型紙に最適です。) Cデザインナイフで切り抜きます。これで型紙は完成です。(デザインナイフは、100円ショップのダイソーでも売っています。) |
猫を描く2 |
(この作品例の特徴) 猫のイラスト(フリーのシルエット)をA4版の紙に印刷して、工作用紙にのりで貼ってからデザインナイフで切り取り型紙にしています。 写真の黒い画用紙の右側と真ん中のように切り取った穴の開いた方を使ってスポンジで色をつけてもいいし、写真の左側のように切り取った猫の型を使って周囲に色をつけるのでも良いでしょう。 右側の黒い画用紙の写真の猫は、切り取った猫の周囲に色をつけ、絵の具が乾いてから穴になっている方の型紙を置いて中に色をつけたものです。 白い画用紙の方の右側の猫は、型紙を表側と裏側の両方を使って色をつけたものになります。型紙に絵の具がついたままでは裏返しにして使えないので、ドライヤーで絵の具を乾かしてから裏返して使っています。型の使い方で色々な作品になるでしょう。 (材料・作り方) 上の「猫を描く」と同じです。違うのは猫のイラストの大きさだけ。 |
猫を描く3 |
(この作品例の特徴) 猫の型紙を使い、ラベルシールを貼って描く猫です。 (猫の型紙は「1」の作り方です。) (作り方) 型紙の穴になっている部分にシールを好きなように貼ればいいのですが、もしお子さんが猫の輪郭部分にシールを貼ってしまっても、型紙を外すときにその部分ははがれますから、余り神経質にならないですみます。 好きな色を選んでどんどん貼るだけですが、すべて隙間がないように貼らなくても、下地の黒画用紙や白画用紙が見えることが結構味わいになります。(※写真の作品例は失敗作で、シールを貼りすぎています。) 個人作品にするのも良いですが、みんなで模造紙のように大きな紙に色々な色の猫を描いた方がおもしろいかもしれません。 |
(この作品例の特徴) ネコの足形の型紙を使った足形の模様です。 (作り方) 右の写真のように、猫の足形の模様(インターネットのフリーのイラスト)を印刷して工作用紙に貼ってから、デザインナイフ(ダイソーでも売っています。)で切り取って型紙を作ります。 クラスのお子さんが6名ならば6枚。(できれば、足形の大きさは違う方がおもしろいです。) 絵の具はアクリル絵の具かポスターカラーを水を加えないで、スポンジに少量つけてポンポン押して色づけします。 個人の作品ならば画用紙で、みんなで共同作品にするのであれば、模造紙を横に2枚貼り合わせて横長にすると猫が歩いている感じが出ておもしろいでしょう。 |
(この作品例の特徴) 自分の手形のちょっと変わった絵になります。 (作り方) 自分の手形を画用紙にマジックで自分で輪郭を描くか、友達か先生に描いてもらいます。描いた輪郭に好きなように線を引いて分割します。その後に分割した部分に好きな色を塗っていきます。 このとき、隣接する部分に同じ色を塗らないようにしていきます。色は塗りやすいように手形の輪郭や分割する線は、マジックで太く描くと良いでしょう。 手形だけでなく足の型でもおもしろいと思います。誰が描いたかわかるように、手形の下にでも描いた人の名前を書きます。 |
(この作品例の特徴) 塩をお湯で溶かし、絵筆につけて黒い紙(ダイソーの色画用紙)に好きな絵を描いたものです。 (作り方) 絵が描けなくても好きなように筆を動かせばOK。外に出して乾燥させると、塩水をつけた部分が白く浮き上がってきます。 天気が良い日ならば5分くらいで水分が蒸発して乾きます。天気が悪い日であれば、室内でドライヤーを使えば良いでしょう。 白い部分を濃くしたければ、乾燥して白く浮き上がった部分に塩水をつけた筆で重ね書きして乾燥させれば、白い部分が濃くなっていきます。 作り方はおもしろいのですが、きれいな作品になるかというとなかなか難しい感じがします。作り方を楽しむという点から、小低のお子さん向きの作品作りです。 |
(この作品例の特徴) 子どもの頃に、多分誰でも一度はやったことのある「こすり絵」です。 葉っぱ以外でも薄手のものならこすって輪郭が浮かび上がります。例えば10円玉や100円玉のような硬貨もいいと思います。鉛筆だと黒く浮かび上がるだけなので、色鉛筆でこするほうが仕上がりがきれいで楽しいでしょう。3色・4色と使うと色のバランスもいい感じになります。(鉛筆や色鉛筆は、3B・4Bなどの軟らかいものを使うようにします。) (材料・作り方) 葉っぱ、鉛筆や赤鉛筆(色鉛筆。できればB6・B7などの柔らかいもの)、白い紙(薄手の方がいいです。) @葉っぱ・色鉛筆・白い紙を用意します。 A葉っぱの上に紙を敷きます。 B色鉛筆で紙の上から葉っぱのある場所をこすっていきます。この時、葉っぱが動かないように紙をしっかり押さえると絵がずれないで仕上がります。 ※鉛筆や色鉛筆は、できるだけ柔らかいもの(B4・B6・・・などの柔らかいもの)を使うと良いでしょう。 |
(この作品例の特徴) こすり絵を行うときに、葉やハサミ等が動きづらくなる台紙です。 こすり絵の授業を行う時に必ず困ってしまうのは、お子さん達が紙をしっかり押さえることができない為に、色鉛筆や鉛筆でこすっていると紙がずれて葉っぱなどの輪郭の線が崩れてしまうことです。また、はさみなどの身の回りの小物のこすり絵をする場合は、はさみ等が動いてしまってこすり絵ができなくなることです。 そこで工作用紙(厚画用紙でもOK)に穴を開け輪ゴムを通すことではさみ等の小物や葉っぱなどが動かないようにした台紙です。輪郭を描き出す用紙の方は、ダブルクリップで押さえるようにしてあります。これで紙やものを押さえることができないお子さん達でも安心してこすり絵を行えます。 |
(この作品例の特徴) 葉っぱの型紙を使って、お子さん達が好きな色や色紙(千代紙)を使って色々な葉っぱを作るものです。 (作り方) 型紙は、下の写真のように工作用紙を使って葉っぱの形と葉脈を描きます。デザインナイフ(ダイソーに売っています。)で葉脈部分をカットし、その後葉の形を切り取ります。 葉の形は、下の右から2番目の写真のように切り取ったものを使って画用紙や模造紙等にマジックでなぞって描いても良いし、下の写真の左から2番目の写真のように葉脈をカットしてある方を使っても良いでしょう。 例としてスポンジのスタンプでポスターカラーを使ったもの・クレヨンで描いたもの・折り紙をちぎって貼ったものを行いましたが、クレヨンは色が混ざると汚い色合いになってしまうし、色の濃淡を出す使い方もお子さん達にはちょっと難しいでしょうから、この作品作りではお勧めできません。折り紙をちぎって貼るのは小学部の低学年向きかもしれませんが、一番お勧めはスポンジスタンプです。色合いがきれいに出ますし、葉の葉脈も見えるので葉っぱらしい作品になります。 ポスターカラーは色々な色がありますから、お子さん達が自由に好きな色を何色でも使って色づけしていけば良いでしょう。 それから、葉っぱの形は、画用紙等に描いたままよりも葉っぱの形にはさみで切り取ったものを使う方が良いと思います。(※写真の右から2番目) 画用紙に描いたままですと、線を意識してはみ出さないように色づけしたり折り紙を貼るのは難しいです。葉っぱの形に切ってあれば、色塗りも線を意識しなくて済むので楽ですし、折り紙の場合は葉っぱの形からはみ出しても、はみだした部分を裏側に折り返してしまえばすみますから。また、はさみが使えるお子さん達には、描いた葉っぱの形は自分で切り取るようにさせたいものです。 |
(この作品例の特徴) 四つ葉のクローバーの型紙を作り、それを使って色々な色をスポンジスタンプでつけたものです。 (作り方) 型紙は、工作用紙にはじめに大きな円を描き、円を大体でいいので4分割します。葉の上側を内側にへこませた形に下書きし、4つの葉が並んだ状態で4枚の葉がくっつかないように描いてから、デザインナイフで切り取ります。今回はアクリル絵の具を使いましたが、ポスターカラーの方が色が淡く出ていいかもしれません。 左のクローバーがいくつも描いてあるものは、型紙でクローバーを描いてから茎の部分の型紙を使って、茎の部分を描き足したものです。このやり方でしたら、クラスのみんなで共同作品もできるでしょう。クローバーの色は緑系でなくてもいいと思います。お子さん達のそれぞれが好きな色で描く方が楽しいでしょう。 |
(この作品例の特徴) 紅葉の型紙を使って描いていく紅葉です。 左側の紅葉は、和紙(障子紙)に型紙を使って描いたものです。右側の紅葉は、画用紙に同じようにして描いたものになります。絵の具は、ポスターカラーとアクリル絵の具で試しています。 個人の作品作りとクラスや学年での共同作品では、紙の大きさの関係で画用紙・模造紙・障子紙と変えることがありますが、絵の具との相性を考えると画用紙よりも和紙(障子紙)の方がいいように思えます。絵の具がすっと紙になじむので、色がきれいに出ます。 絵の具については、ポスターカラーでもアクリル絵の具でもスポンジを使ったスタンプできれいに色が出ますが、アクリル絵の具の方がやや鮮やかできれいかなという感じです。ただ、並べてみないと違いはなかなかわからい感じです。型紙は工作用紙で作っています。お子さんの数の分だけ作っておけば授業がやりやすいでしょう。 (作り方) 型紙作りは、インターンネットで紅葉のイラストを見つけ、右クリックして名前をつけて保存を選びます。それを一太郎やワードに貼り付けて印刷します。もみじの大きさはそのときに決めます。印刷したら工作用紙にカーボン紙を敷き、その上の印刷した紅葉のイラストをしいてペン等でなぞって転写します。転写したらデザインナイフで切り取って完成です。型紙は、使わずに残すものと授業で使うものを作ります。きれいな状態のものを取っておけば、何年も授業で使えますから・・。 |
(この作品例の特徴) 真ん中の写真のようにチューリップの型紙を工作用紙で作り、スポンジにポスターカラーを含ませてポンポン叩いて描いたチューリップです。 このやり方は描くものと描くものの間があいているときにはいいのですが、描かれる絵が重なるような場合は余り適した方法ではない感じがします。絵の具が乾いていないところに型紙が触れると型紙や画用紙を汚してしまうからです。この辺りは「スイミー」を作る際にも感じました。 絵が重なるような場合は、型は何枚か切り抜いて重ねたものを角材などに貼り付けて、それでスタンプにした方がいいでしょう。絵の具が乾いていないところに触れても画用紙が汚れることは少なくなりますから・・・。 |
(この作品例の特徴) 桜の花びらの型紙を作り、それを使って桜吹雪を描く作品作りになります。 (作り方) きれいに描くには、桜の色の濃淡を変えることでしょうか・・。桜の形を重ねる際には、同じ色合いですと花びらの形が分からなくなってしまうので、色の濃さを変えるようにしていきます。お子さん達が絵の具の色の濃さを調整するのは難しいようであったら、絵の具は先生が濃淡を変えたピンクを3種類くらい作って用意しておくと良いでしょう。 障子紙は大きなものを使えば、共同作品になります。お子さん達には濃淡の違う絵の具を使ってもらうようにすれば、花びらが重なってもきれいに見えるのでいいでしょう。失敗しても良いので、お子さん達がどこにスタンプして花びらを描くか工夫するほうがお勧めです。 (型紙の作り方) 型紙作りは、インターネットで桜の花びらのイラストを選び、印刷したらカーボン紙を使って工作用紙に転写し、デザインナイフでカットして作ります。 紙は和紙(障子紙)を使います。 絵の具はポスターカラーで、スポンジをスタンプにして型紙にぽんぽん押して描きます。(スポンジは、ダイソーで売っているスポンジをカッターナイフで4等分して使いました。) |
(この作品例の特徴) 型紙を使い、スポンジスタンプで色をつけて描く「煉瓦積み」です。 型紙は、紙の厚さが薄く硬めで使いやすい工作用紙を使います。 (工作用紙ですとデザインナイフで切り抜くことが容易だからです。) (学習時の使い方) 子どもたちには、好きな色を自由に使ってもらいポンポンとスポンジで色つけしてもらいます。作品例のように色々な色を混ぜても良いし、赤・黄・青・緑等の単色でますの中を色づけしても良いでしょう。煉瓦だから煉瓦色ということではありません。子どもたち一人一人の好きな色を自由に使って描くことが個性として表れるようにしたいものです。 型紙は、下書きでは定規を使って直線を引いていますが、デザインナイフで切り取るときには、右の写真のように、わざと線をでこぼこにして切り取るようにしています。その方が本物の煉瓦積みのような味わいが生まれるからです。 絵の具は、ポスターカラーを使っています。水を加えるときには、水は少量にします。水が多くなると枠の中まで絵の具が入ってしまうからです。スポンジはダイソーで売っているものをカッターナイフで小さく切って使っています。 この作品作りは、障がいの軽い子から障がいの重い子まで授業で行えます。障がいの重い子の場合は、枠自体余り意識しませんし、同じところに色々な色をつけやすいと思いますが、逆にそれが良い味になってくれるでしょう。障がいの軽い子の場合は、友達とは違う色合いの煉瓦積みになるように色々な色を組み合わせるかもしれません。 |
(この作品例の特徴) 絵の具を乗せるガラス板の代わりに、100円ショップのダイソーで売っている安全に使えるアクリル板やPPシートを使っています。 (材料・道具・作り方) 画用紙、絵の具、絵筆、新聞紙、水 @スイミーの海や魚の描き方は、ガラスの板の上に絵の具を乗せ(絵の具を塗り)、そこに画用紙を乗せて軽く押さえ、画用紙を剥がすときに起こる張力を利用して描いたと言われています。 学校では、教室にガラス板を持ち込むのは怖いので、ガラス板の代わりにPPシートやアクリル板を使います。PPシートは大きいので、その場合どの辺に絵の具を塗れば良いかわかるようにPPシートの下に画用紙を置いておくと絵の具を塗る範囲がわかりやすくなります。(※右下の写真) A絵の具は水を多めにして使います。水が少ないとべとっと絵の具が画用紙についてしまうからです。 Bアクリル板かPPシートに絵の具を塗ったら、画用紙をその上に乗せます。手のひらを軽く滑らせていきます。赤・青・緑色の模様は、左側が1枚目のものです。そのまま2枚目の画用紙を乗せて手のひらを滑らせて作ったものが右側になります。 スイミーのイメージの海は、この2枚目の方が近い感じがします。絵の具が乾いたら完成です。 |
(この作品例の特徴) 上のスイミーの「海」のように作った模様に、魚の型紙を当てて切り取ったものになります。 (材料・道具・作り方) 画用紙、絵の具、絵筆、新聞紙、ハサミ、魚の型紙(スイミーの絵本を元にしています。) @上の「海」のように模様を作ります。 A絵本のスイミーの大きな魚を写真に撮り、ワープロソフトで写真を貼り付けて印刷します。 B印刷した魚を厚画用紙に貼って魚の型紙にします。 C「海」の絵の具が乾いたら、魚の型紙を置いてサインペン等で輪郭をなぞります。ハサミで魚の形を切り取れば完成です。 |
(この作品例の特徴) 上の「スイミーの海」で作った海に、波の型紙で切り込みを入れた作品になります。こういうのもありかな?という作品。 (材料・道具・作り方) 絵の具、PPシート、画用紙、波の型紙、デザインナイフ、サインペン @スイミーの海を作ってから、波の型紙を置いてサインペンでなぞります。 Aデザインナイフで波の形を切って、手前に折り曲げて完成です。 |
(この作品例の特徴) スイミーと仲間達の魚の型紙(右の写真)を作り、スポンジに絵の具をつけてポンポン叩いて色づけした作品です。 型紙とスポンジのスタンプで作りましたが、結論としては型紙で行うのではなく、魚やスイミーは形を厚画用紙で切り、それを何枚か重ねて木の角材等に貼り付けてスタンプにして行う方がいいという感じでした。 型紙の場合、絵の具がある程度乾いてこないと次の色づけができません。乾いていない絵の具に型紙が触れると、画用紙や型紙に絵の具がついて汚れてしまうからです。 授業ですと乾くまで待って次を行うというのは難しいです。型を木の先につけてスタンプにしてしまえば、型の部分が浮いているので次々にスタンプして色付けが行えますから、授業で行う場合は、そちらの方がお子さん達も活動しやすいと思います。一人でスイミーを描くときもみんなで共同して作品作りをするときにも。 (※下の「スタンプでスイミー」が、スタンプでやった場合の例になるので参考にしてください。) |
(この作品例の特徴) 厚画用紙でスイミーの型を作り、それを5枚ほど重ねたものを木片にボンドで貼り付けたスタンプで描くスイミーです。 絵の具はアクリル絵の具を使っていますが、ポスターカラーでもOKです。スタンプは、かすれ具合もなかなか良い感じになっています。 厚画用紙の型は、水分が含まれてくると薄皮をはぐようにはがれてくるので、1回の授業で使うのはいいのですが、何年間も使い続けることは無理でしょう。 (※下の「スタンプの素材」も参考にしてください) |
(この作品例の特徴) 「スタンプで描く」ということでスポンジや厚画用紙を使ってみましたが、もっと言い素材はないかと試したものになります。 厚画用紙は水気がつくと薄皮をはがすように紙がはがれていきますが、そうなるまでには問題なくスタンプができます。 消しゴム(ダイソーで売っている「スタンプ消しゴム」)は、デザインナイフやカッターナイフで加工しやすいのがとても良い点ですが、表面がつるつるしているせいか、スタンプを押した瞬間に滑って絵が崩れやすくなります。 発砲スチロール(ダイソーのカラーボード)は、形をカッターやデザインナイフでカットしていくとボロッととれてしまいやすいので余りお勧めできません。絵の輪郭がはっきり出ないのも欠点になります。 コルクは、発泡スチロール以上にカットしている時にボロボロ崩れやすいです。これもお勧めできません。 スポンジはポンポンと叩いて色づけするには適していますが、ほかの素材のように魚の形に切るのは難しいし、押した瞬間に形が崩れるので適してはいません。 ※結論から言うと、ある程度の回数スタンプとして使うのであれば、厚画用紙が一番よいようです。スタンプした際につるっと滑りやすい面は消しゴムと同様にありますが、消しゴムほどではありません。厚画用紙かスタンプ用の消しゴムか使いやすいほうを選べば良いでしょう。作るのが簡単なのは、消しゴム(スタンプ消しゴム)のほうですが、私は厚画用紙派かな・・。 |
(この作品例の特徴) 工作用紙で魚の形の型紙を作り、ポスターカラーやアクリル絵の具をスポンジにつけてポンポン叩いて色つけしたものです。 型紙は、左の方はやや枠の部分が狭かったので、絵の具がはみだしやすかったです。 枠が狭いとどうしてもスポンジでポンポンやっているうちに知らず知らずに絵の具がはみ出てしまっているという事態になりやすいです。 右側の型紙は、その辺を考量して枠の部分を広く取ったので、絵の具がはみ出ることはありませんでした。 画用紙は、白と黒を使ってみましたが、色がきれいに浮き出るのは写真のように白い画用紙の方です。 |
(この作品例の特徴) 魚の群れを奥行きのあるように表した作品になります。 (作り方) 魚の型紙を作り、それを厚画用紙になぞってたくさん魚を作ります。はさみで魚を切り取ったら、魚に長さの違う足をのりかボンドで貼り付けます。 魚たちが集まることで、スイミーの大きな魚になるような感じに厚画用紙に貼っていきます。 何もないところに大きな魚をイメージするのは難しいので、あらかじめ魚を貼る画用紙に鉛筆でうすく大きな魚の輪郭を描いておけば、一つ一つの魚を貼るのが簡単になるでしょう。または、大きな魚をくりぬいた厚画用紙を置くことで、その枠の中に貼れば良いのがわかるようにしてあげるのもひとつの方法です。 |
(この作品例の特徴) 魚の群れ(スイミー)を立体感があるようにした作品です。 (作り方) 右の図のように、大きな魚の形に切り取った厚画用紙を表にした箱形を作ります。魚は、魚の型紙を作って厚画用紙になぞってたくさん描き、それをはさみで切り取って色を塗ります。 スイミーの黒い魚は、大きな魚の目のところにはじめに貼り、後の赤い魚は枠の中に自由にボンドで貼ります。魚の足になる部分(支える板状の厚画用紙)は立体感を出すために、長さを変えます。 |
(この作品例の特徴) 上の「魚の群れ:立体2」と作り方はほぼ同じです。 上のが、大きな魚の穴に当たる部分に小さな魚たちを貼って行く形で、こちらは円切りカッターで円に切り抜いた中に小さな魚たちを貼っています。 切り抜いた円の形の厚画用紙は、蓋のように取り付けます。潜水艦の窓を開けると魚たちが泳いでいるのが見える感じです。(作品例では、魚の数がちょっと多すぎた感じです。) |
(この作品例の特徴) 文化祭の平面作品(小学部3年生の学年の共同作品)の「海と魚」で魚を表現する為、ピコピコハンマーをスタンプのようにしたものです。 海は、右の写真の雑巾筆で表現し、魚は魚の形に切った画用紙に折り紙をちぎって貼ったものやポスターカラーを塗ったものを海の絵に貼ることになっっています。少し立体感を出すために画用紙の魚の下には段ボールの台を貼り、画面か浮いた感じにします。 ピコピコハンマーを使った魚は、ハンマーの両側にスタンプがついているので2種類(または、2色)の魚がスタンプできるのですが、今回は赤い色の魚だけにしました。海の中を泳ぐ画用紙で作った魚の下側(奥側)にこの赤い魚たちが泳いでるイメージになります。ピコピコハンマーは叩くと音が出るので、子どもたちは「ピコ!ピコ!」と鳴らしながら結構楽しんでスタンプすることができました。 (材料・道具)(作り方) 「0から始める教材作り3」 のページをご覧下さい。 |
(この作品例の特徴) 粘土で作るスタンプです。粘土ですから、小低の子どもたちでも作りやすいでしょう。 小学部や中学部の図工や美術の時間に、スタンプを使った描画の学習を行うことがあります。スタンプは、段ボールや厚紙やスポンジ・毛糸・たこ糸等の素材を使って作られたものを使うことが多いおですが、粘土(油粘土・紙粘土)を使ったスタンプもあります。 粘土の良いところは、お子さん達が自分で模様を描きやすい点です。粘土はそのままの形ではスタンプとして押しづらいので、ペットボトルのキャップに粘土を詰めてスタンプにする例がありますが、特別支援学校のお子さん達には小さなものをつまんで持つのが苦手なお子さんがいますので、ペットボトルのキャップではなく、小さな紙コップの底側をはさみで切り取り容器の代わりにしました。 これだとつまむことが苦手なお子さん達でも持ちやすいし、模様をつける面も広がるのでスタンプとしてはいいと思います。油粘土は、軟らかい状態のままなので、模様の線が細いと押した際に線がつぶれやすいのが欠点ですが、軽く洗えば何度でも線を引き直せる点がいいです。紙粘土は、一晩おけば固まって硬くなり引いた線や模様も崩れませんが、絵の具ののりが今一です。 |
(この作品例の特徴) 毛糸を使ったスタンプです。 スタンプ台は、右の写真のように100円ショップ(ダイソー)で売っている小さな丸棒をカラーボードにつけて押しやすくしてあります。 毛糸はボンドでカラーボードに貼り付けてありますが、使った後に洗ってもボードがへたってしまうこともなく使えます。毛糸ならではの味わいが出るので、スタンプとしてもお子さん達でも作りやすく、いい素材だと思います。 |
(この作品例の特徴) たこ糸をカラーボードにボンドで貼ったスタンプです。 糸が毛糸と違って細いので、ボンドでつける時に指にくっついてしまうなど苦労(?)します。お子さん達が作る時に、そのことが制作状の欠点になるでしょう。糸なので、細い線がスタンプすると表れて面白いのですが、作ることを考えると、特別支援学校のお子さん達の教材としては、残念ながら余りお勧めできない感じです。 お子さん達が作るのではなく、先生方が作って授業に使うような形であればいいかもしれません。 |
(この作品例の特徴) 図工や美術の時間等にスタンプを使った描画遊びを行ったりしますが、授業の担当になるとスタンプを自作しなければならなくなります。身の回りにあるもので簡単に作れる・児童生徒でも簡単に作れるスタンプということで載せました。 台紙に100円ショップのプラスチックのカラー段ボールを使っていますが、普通の段ボールでも厚画用紙を2〜3枚重ねたものでも材料はなんでもOKです。プラスチックを使っているのは、インクや絵の具等を洗い流す時に紙ですと濡れて破れたりしますが、プラスチックなら何度でもスタンプとして使うことができるからです。つまむ部分はペットボトルのキャップを貼って使っています。 |
(この作品例の特徴) 厚画用紙をはさみで切って、カラーボードの台にボンドで貼り付けたスタンプです。 丸い形のものは、厚画用紙ではなく紙コップの底や口側の部分を切り取って円を作ったものです。お子さん達でも作りやすいので、初めてのスタンプとしてスチレンのスタンプ同様最適かもしれません。 紙を重ねて貼るなど、お子さん達が好きにやって行く中で個性も表現できるでしょう。紙なので、何度も洗って使うと紙がへたってしまいますが、よく乾燥させボンドの取れた部分を直すなどしていけば、思った以上に長く使えます。 |
(この作品例の特徴) この作品見本では、100円ショップのカラー段ボールを使っていますが、できればしっかりした段ボールの紙を使うことをお勧めします。 商品の入っている段ボール箱やホームセンターで売っている段ボールは、強度もありますし波状の形が大きいので、スタンプにするにはそれらのほうが良いと思います。この見本では、カラーボードに段ボールをボンドで貼っていますが、わざわざそうしなくても段ボールを折り曲げたりすれば、そのままスタンプになりますので、その方が簡単に段ボールスタンプが作れます。厚画用紙よりも味のある描画ができる素材です。 |
(この作品例の特徴) 野菜のスタンプは、ピーマン・蓮根・タマネギを使うことが多いです。スタンプしたときにうつる形がおもしろいからですが、他の野菜を使ったものがあまり見当たらないので、形のおもしろいものを探せば新しいものが作れるかもしれません。 絵の具は水気が少ない方がいいのですが、最初に押したときは絵の具が多くなって模様が浮かびづらいので、2枚目・3枚目くらいがちょうど良い写り具合になります。 食べものを使うのは、個人的にはちょっと抵抗がありますが・・。 |
(この作品例の特徴) 紙のスタンプと同様に初めてスタンプを授業で行うお子さん達にお勧めの素材です。発泡スチロールは、油性のペン(サインペン等)で表面をなぞると油性ペンに含まれる成分がスチロールを溶かすので、溝を掘るような状態になります。お子さん達が自分の好きなように模様を描いたり絵を描いたりしやすいので、紙のスタンプ以上にいい素材と言えます。 スタンプを終えて洗えば、すぐに絵の具も洗い流せますので、使った後は洗って乾かせば何度でも使えます。材料のスチロールの板も100円ショップ(ダイソーではカラーボードの名称。表面に紙が貼っていないカラーボード。)ですぐに手に入り、安価でたくさん作れますので、スタンプ作りではベストの選択になると思います。スタンプの次には、「スチレン版画」にも移行しやすいです。 |
(この作品例の特徴) スポンジは、100円ショップで安く手に入るので、学校の授業でクラスや学年のお子さん達が使うには適した素材です。 カラーの水性ペン(100円ショップで売っていますが、文具店の方がよりお勧めです。)で直接スポンジに色づけや絵を描いてスタンプすると、ちょっとかすれたような味わいのあるいい感じになります。 色が薄くなりがちなのは仕方がないですが、水性ペンで色つけをするときに、何回もこすりつけて色が出やすくします。 |
(この作品例の特徴) 梨やリンゴ等の果物が傷まないようにする為のネットをヤクルトの容器に巻いてテープで留めたスタンプです。 幼児教育の本に載っていたので試してみましたが、ネットの上側と下側の交差するラインが思ったようには出ないことが分かりました。ネットの模様をうかび上がらせるには相当強く押さないと無理ですので、特別支援学校の小学部(小低)で使うのは、ちょっとお勧めできない感じでした。 このスタンプは、上手くいかない例として載せておきます。本に載っていたからといっても、必ずしもいい教材とは言えないということです。作ってみないとわからないということですね。 |
(この作品例の特徴) スポンジを使ったスタンプは以前にも作りましたが、こちらは取っ手がついているタイプのものです。 以前作ったものは、スポンジに板状のものを貼ってそれをつまんで使うようにしていましたが、こちらの方は握る部分があるので、つまむことが苦手なお子さんや肢体不自由のお子さん達でも使いやすくなっています。 柄を握ってスポンジ面を下側にしてトントン叩きつけるようにして使います。 (作り方) プリンやゼリー等のカップにウルトラ多用途ボンドで木の棒(ダイソー)を貼り付け、カップの中にはさみで丸く切り抜いたスポンジを入れるだけです。 |
(この作品例の特徴) 特別支援学校では、小学部の頃から図工の時間にグルーガンを使う機会が割と見られます。障がいの重いお子さんの場合は、危ないから先生が手を取って使わせたり、使うこと自体させないこともあります。ホットボンドが出てくる先端部分が非常に熱くなって危険だからですが、その危険性を減らせば障がいの重いお子さんや初めてグルーガンを使うお子さんにも安心して使わせることができるでしょう。 右の「1」のグルーガンは、先端部分が少しだけ出ています。これは、ホットボンドが出る場所がわかるようにしてあるからです。左の「2」のほうは、先端部分を完全に覆ってホットボンドが出てくる先端部分に触れないようになっています。少しの工夫でお子さん達が使えるようになるならば、創作の幅も広がっていくでしょう。 (※この安全グルーガンを作って1年ほど経った頃から、グルーガンの先端に樹脂のカバーが付いているものが出てきました。今売っているグルーガンは、初めの頃のものに比べるとかなり安全なものになっています。) (材料・道具)(作り方)詳しくは「0から始める教材作り3」のページをご覧下さい。 |
(この作品例の特徴) グルーガンのホットボンドで作るスタンプ台です。 木の板に彫刻刀で線画を彫る版画や消しゴムを使ったスタンプ作りは、彫刻刀を使わなければならないので、安全面を考えると特別支援学校の小学部や中学部のお子さん達には敷居の高い内容になります。紙版画であれば安全性は問題ありませんが、線画のように自分の好きな画や模様は描けません。 そこで考えたのはグルーガンです。グルーガンで下絵に沿って描けば、紙版画よりも細かな描写のハードルは低くなるだろうと考えてみたものです。グルーガンは先端が熱くなるので気を付けなければなりませんが、特別支援学校では、小学部からお子さん達がよく使う道具なので、彫刻刀よりも使い慣れているものです。 障がいの重いお子さんの場合は、下絵も関係なく好きなように厚画用紙に模様を描けばいいかもしれません。紙の版画や木の板に掘る版画よりも作るハードルは下がるのと、自由に模様が描けるのは利点になるかもしれません。 色付けは、スタンプ台やアクリル絵の具なども試しましたが、ポスターカラーが一番良かったです。色を変えたいときや使い終わった時にはティッシュで吹けばきれいになります。 |
(この作品例の特徴) 上のスタンプは、厚画用紙にグルーガンで絵や模様を描いて版画のように写し取る方法でしたが、スタンプとして使うには使いづらいので 、100円ショップ(ダイソー)で売っている木の丸棒や角材を使うことにしました。 これなら上にスタンプする際に押しやすいです。丸棒などは、100円ちょっとでかなりの数の丸棒や角材が入っていますので、工作の材料代も助かります。色付けはスタンプ台や朱肉を使います。 ※問題点は、丸棒や角材の面が狭いことです。狭いので、ホットボンドを乗せるのがちょっと難しい。 |
(この作品例の特徴) 白い紙(ここでは障子紙)の上に積み木やはさみを置いて、色水を入れたスプレーで色水を吹きかけ、置いたものの形が白く浮き上がるのを楽しみます。 (学習時の使い方) 初めに小さな紙で教員がやってみせ、こんな風になるんだよと言うことを知ってもらってからスタートします。小学部の低学年では、スプレーを生活の中で使うことが余りないので、子どもたちがスプレーを使えるようになるのに一苦労しますが、何事も経験です。 2回目・3回目には、殆どのお子さんが使えるようになっていきます。スプレーに入れる色水(絵の具やポスターカラーを水に溶かせたもの)の濃さがいい作品になるか、今一になってしまうかの肝になります。事前に教員が何度もやって確かめるしかありません。 |
(この作品例の特徴) 絵筆に絵の具をつけ、絵筆を振って絵の具を画用紙に落とすことで模様を作る作品です。 (材料・道具・作り方) 画用紙、水彩絵の具、絵筆か毛筆、紙コップ等の絵の具を入れるもの、水、新聞紙 @画用紙は白いままで使い余白を残しても良いし、あらかじめ色を塗っておいてもいいでしょう。 A絵の具と水の割合は、1:2位が良いと思います。絵の具は乾くと色が薄れていくので、やや濃いめにするためです。 B絵筆よりも毛筆の方がたっぷり水分を吸ってくれるので、小学部では毛筆を使う方がお勧めになります。 ※型紙を使うと色をつける部分とつけない部分を作れるので、ドリッピングで描ける模様に幅ができます。 (絵筆を叩く方法) 絵の具のついた絵筆を振るのではなく、絵の具のついた絵筆を絵筆で叩く方法です。この方法のいいところは、絵筆を振って絵の具を落とすのが苦手な子でも、ドリッピングができることです。 また、絵筆を振って絵の具を落とすのは、絵の具がどこへ飛んでいくかわかりづらいのですが、叩く方法だと絵の具がを落ちるところがある程度わかるということです。 絵筆を叩く方法では、絵の具は小さな粒になって落ちていくので、大きな粒にしたい場合は絵の具をたっぷり絵筆につけてから叩くといいでしょう。 |
(この作品例の特徴) 図工の授業で何をしようかということで、学研の「アートびっくり箱」という本から雑巾筆を使った取り組みをみて作ったものです。 (学習時の使い方) まずはクラスで2時間やってみたところ、絵の具ではなくポスターカラーでもOKということと、障子紙を濡らす際には霧吹きではなく刷毛で障子紙を濡らす方法がよいことがわかりました。 子どもたちは、濡れた障子紙にぞうきん筆で横に青や水色のポスターカラーを塗っていくと、海の中が描けます。ここに魚の形の画用紙に折り紙をちぎったものを貼ったり、ポスターカラーを塗ったりした魚を段ボール板の台に貼り、少し海の画面から浮き上がるようにして貼ります。 ぞうきん筆は、肢体不自由の前任校でもやったことがありますが、あらためてやってみるといい味わいが生まれるので、やりこんでいくと色々な可能性が出てきそうです。学研の「アートびっくり箱」はわかりやすいいい本です。 (材料・道具)(作り方)0から始める教材作り3のページをご覧下さい。 |
(この作品例の特徴) チョークを砕いて作った粉を使って模様を描く絵になります。 (材料・道具・作り方) チョーク、ビニール袋、木槌、木工用のボンド(※速乾のボンドやセメダインではなく、普通のタイプのほうが固まるのが遅いので使いやすいかもしれません。)、画用紙か厚紙(白や黒) @チョークの粉は黒板の下にも溜まりますが、色分けする関係で各色のチョークを別々のビニール袋に入れて木槌で叩いて粉状にします。 A右から2番目の写真のように、画用紙にボンドをたっぷり塗って手のひらでボンドを広げます。 Bその上にチョークの粉を巻き、上から手で押さえて定着させます。チョークの粉は吸い込むと体にはいいものではありませんから、小低のお子さんたちでしたらマスクをして行うようにするといいでしょう。小高以上の子どもたちでしたら、マスクはしなくても大丈夫と思います。 C粉が定着したら軽く画用紙を叩いて、余分な粉は落とすようにします。(粉の量は少なめの方がきれいに仕上がります。写真の見本は少し粉が多すぎました。) Dボンドが乾くと画用紙が反り返りやすいのです。その場合は、ボンドが乾いたのを確認してから、絵を新聞紙にはさんで上に本など置いて画用紙を平らにします。 |
この作品例の特徴) チョークを砕いて作った粉を使って模様を描く絵になります。 ※チョークはダイソーでも売っていますが、文具店やホームセンターのほうが、色の種類は少し多いです。ダイソーでは蛍光色のチョークも売っているので、それもきれいな色が出ます。 (作り方) 上の「チョーク画」の説明と同じです。私は木槌でチョークを砕くのではなく、ハサミで鉛筆の芯を削るような感じでチョークを削っています。。 |
(この作品例の特徴) この作品は、クレパスをナイフで削って、その粉をボンドを塗った厚画用紙にふりかけて作ります。作り方は、上の「チョーク画」とほぼ同じです。 クレパスをナイフで削るのは小さいなお子さんたちには危ないので、小学部で行う場合は、あらかじめ先生方の方でクレパスは削っておくほうがいいでしょう。中学部以上ですと、ハサミを使って鉛筆を削るようにクレパスを削れます。 クレパスは色ごとに袋に入れておき、子どもたちはそこから少しずつとるようにすればいいでしょう。 また、画用紙(作品例は、厚紙)は大きいとクレパスをたくさん使わなければならなくなるので、A5サイズくらいにしたほうがクレパスの消費量が少なくすむのでいいでしょう。(作品例はA4サイズです。) (材料・道具・作り方) 画用紙か厚紙、クレパス、ハサミかカッターナイフ、木工用のボンド @左の写真のように、画用紙(または厚紙)にボンドを塗ります。 A手のひらでボンドを伸ばして、画用紙の全面にボンドが広がるようにします。 Bクレパスの粉を好きなように画用紙の上に振っていきます。 CこれでOKとなったら、右の写真のように手のひらで粉を押さえて定着させます。 Dボンドが乾いたら完成です。 |
(この作品例の特徴) クレヨンをカッターナイフ(または、はさみの刃。)で削り、削ったクレヨンを障子紙の上に乗せてからアイロンをかけたものです (※はさみの刃ですとカッターナイフのようには切れないので、特別支援学校のお子さん達でも安全に削れます。) (作り方) クレヨンに含まれている蝋(ろう)が溶けて、きれいな模様が浮かび上がります。クッキングシートにクレヨンをのせ、障子紙をクッキングシートの下と上に敷いて、アイロンを化繊の熱さでゆっくりかけます。 クレヨンを削るのがお子さん達では難しい場合は、予め先生方が削っておけばいいかもしれません。削るクレヨンは、多すぎると障子紙にろうが吸い込まれずらくなるので、余り多くないほうがきれいな仕上がりになります。(パラパラとまいて少ないくらいがいいです。) 花などの下絵があれば、その下絵にクレヨンを削ったものを乗せていけば、下絵が活かされるでしょう。作品としては、このクレヨン画を額に入れてもいいし、丸めてランプシェードにしてもいいでしょう。 |
(この作品例の特徴) クレヨンをラミネーターの熱で溶かして作る描画作品です。使うクレヨンは少量で済むので、図工・美術で取り組みやすい活動に内容になります。 (材料・道具)(作り方) コピー用紙、クレヨン、ハサミ、ラミネートフィルム、ラミネーター (※クレヨンは、大人であればカッターナイフで薄く削るのですが、子どもたちがカッターナイフを使うのは怖いので、ハサミの刃でクレヨンを削るようにすれば安心して行えます。) @A4のコピー用紙をそのまま使うとA4サイズのラミネートフィルムにはさむのが子どもたちには難しくなるので、コピー用紙の縦・横を2p幅くらい切ってしまうと入れやすくなります。(先生が、ラミネートフィルムに紙を挟み込むのを手伝うのであればそのままでもOKですが。) Aコピー用紙に上に、ハサミの刃で削ったクレヨンを置いていきます。クレヨンの量は、上の真ん中の写真のように濃い仕上がりにしたいときは、少し多めに置くようにします。右や左の作品のようにする場合は、左の写真のように少なくします。 Bフィルムを閉じてラミネーターに差し込んでいきます。その際にフィルムの閉じてある方を前にして差し込むようにします。ラミネーターの温度は、1〜10の目盛りであれば、3〜4位でいいでしょう。 Cフィルムが閉じられて出てくれば完成です。 ※万が一クレヨンの量が多くてフィルムからクレヨンがはみ出してしまった場合は、ラミネーターのローラーが汚れてしまっているので、コピー用紙を1枚いれてラミネーターを動かし、余分なクレヨンを取り除くようにします。コピー用紙を3〜4枚くらい使えばローラーはきれいになります。 |
(この作品例の特徴) クレヨンをハサミの刃で削ってから、ボンドでそれを固定して作る作品になります。クレヨンの色合いがきれいに出るので、楽しく活動ができるでしょう。 (材料・道具)(作り方) クレヨン、カッターナイフかハサミ(※子どもたちが使うには、ハサミの刃の方が安全です。)、速乾ボンド(または、速乾セメダイン・・普通のボンドでもOKですが、ボンドが乾く時間は長くなります。)、厚紙(厚紙のままでもOKですが、写真のように箱状にしておくと削りかすが飛び散らないですみます。) @クレヨンを左の写真のようにハサミの刃で削っていきます。(※色々な色をあらかじめ削っておき、紙や紙コップなどに入れて用意しておくのも良いかもしれません。) Aクレヨンの削ったものを箱の中に入れていきます。 Bボンドをクレヨンの上に少しずつ流し込んで数日乾燥させれば完成です。(※ボンドがついていない削りかすは、作品を逆さまにして軽く叩いて落とすか、ボンドをつけて固定するようにします。) ※今回は、クレヨンの上に後からボンドを入れましたが、厚紙に最初にボンドを塗っておく方が、クレヨンで作る形(模様)がつくりやすいですし、クレヨンを軽く押さえれば固定もしやすいです。こちらの方法の方がお勧めです。 @左の作品例は、紙コップの糸底をハサミで切り取ったものを容器として使います。 A糸底に速乾ボンド(または、速乾セメダイン)を入れて、そこにクレヨンを削ったものを入れます。数日乾燥させたら、下の写真のようにクレヨンの上にボンドを入れて平らになるようにします。糸底を左右に傾ければボンドは平らになります。 B1週間ほど乾燥させれば完成です。(※作り方は、下の「3」のほうがボンドの量も半分で済みきれいに仕上がりますので、「3」がお勧めです。) ※クレパス(パステル)を使って行うと、パステルの粒子が細かいためか色が濁ったような感じになってしまいます。パステルはこの作品作りには適しません。 |
(この作品例の特徴) クレヨンをハサミの刃で削ってから、ボンドでそれを固定して作る作品になります。 上の「2」の作り方よりもボンドは半分で済みますし、色合いもこちらの方がきれいに出ます。 (材料・道具)(作り方) クレヨン、カッターナイフかハサミ(※子どもたちが使うには、ハサミの刃の方が安全です。)、速乾ボンド(または、速乾セメダイン・・普通のボンドでもOKですが、ボンドが乾く時間は長くなります。)、紙コップ、 @右の図のように紙コップの糸底をハサミで切り取ったものを容器として使います。 A糸底にクレヨンを削ったものを入れます。クレヨンの上にボンドを入れて平らになるようにします。糸底を左右に傾ければボンドは平らになります。楊枝を使ってもいいでしょう。 B1週間ほど乾燥させれば完成です。 |
(この作品例の特徴) 100円ショップのダイソーの園芸品コーナーで売っている「プラスチックのタイル」とアクリル絵の具を使った作品です。 タイルの並び方を変えると印象が違ってきます。 タイルはいくつでも連結出来ますから、クラスのお子さんが5人なら5個・6人なら6個とタイルを連結させると壁飾りとして面白いと思います。勿論、タイルを連結させないで少し間隔を開けて廊下の壁に貼るのも良いと思います。 アクリル絵の具は、なるべく色々な色を用意し、個々のお子さん達が色々な色を使えるようにすると良いでしょう。その場合、同じような色のタイルばかりにならないように個々のお子さんが使えるアクリル絵の具を3色に限定するなど留意した方が、タイルを組み合わせたときにおもしろい模様になるかもしれません。 白と黒の色だけ・赤と白の色だけで彩色するというもの面白いのですが、なるべくお子さん達が好きな色を使えるようにしてあげた方がいいのかもしれないので、個々の違いがでるようにしたいという指導者の思惑とぶつかりそうですが、子どもファーストの方でいいと思います。 |
(この作品例の特徴) この作品は、ビニールに絵を描いたものです。アクリル絵の具ならば、木でもビニールにでも描くことができますが、ビニールに水彩絵の具で模様や絵を描くことはできません。絵の具(ポスターカラー)の場合は、中性洗剤(お皿洗いの洗剤)を少量混ぜることで、ビニールに描くことができるようになります。 もし絵を描いている時に間違った場合は、濡れた雑巾で拭けば消すことができます。 透明のビニールは、ホームセンターの農業関係の所で1mいくらという風に売っていますし、透明のビニール袋の大きいものをはさみで切って広げて使うこともできます。ビニールの両端を棒につけて立てれば、ビニールの表側からも裏側からも同時にお子さん達が描くこともできます。画用紙とは違い、大きなビニールシートを用意すれば、いくらでも大きな作品が作れますので、クラスや学年での共同作品にも適しています。 (材料・道具)(作り方)「0から始める教材作り2」のページをご覧下さい。 |
(この作品例の特徴) 100円ショップに売っているクリアホルダーの中側に絵を描いたものです。ポスターカラーや絵の具では、そのままクリアホルダーに塗っても弾いてしまい絵を描くことはできませんが、上の「透明ビニールに絵を描く」のと同じ方法でクリアホルダーにも絵を描くことができます。 もし絵を描いている時に間違った場合は、濡れた雑巾で拭けば消すこともできます。絵の具が乾いたら、一度切って開いたホルダーの上側の部分を下ろして閉じれば、子どもたちが作品の上から触っても作品が汚れたり破れたりすることがないのでいいでしょう。また、描いた作品を窓に貼って展示すると、太陽の光が当たってなかなか美しいです。 (材料・道具)(作り方)「0から始める教材作り2」のページをご覧下さい。 |
(この作品例の特徴) ビニール等に絵を描くには、アクリル絵の具をそのまま使うかポスターカラーに少量の中性洗剤を混ぜるかします。どちらでもいいのですが、アクリル絵の具はポスターカラーよりも価格が高いので、学校では主にポスターカラーを購入して使っていることが多いと思います。 ビニール傘は、上のランプシェードのようにポスターカラーに中性洗剤を混ぜて傘の内側に絵を描いたものです。授業でやる場合は、なるべく小さめの傘を使う方が、展示の祭に場所をとらないし、ポスターカラーの使う量も減らせるのでいいでしょう。 お子さん達が描く場合は、好きなように模様を描くようにしたり、ある程度絵が描ける子には自分で下絵(マジックで黒い線)を描かせ、色塗りはその後行うというのもいいでしょう。 この見本のように傘の全部に色つけするよりも、何も描いていない余白の部分が多い方がいいかなあと思います。 |
(この作品例の特徴) 100円ショップのダイソーで売ってる透明の傘に、アクリル絵の具と猫の足型や円の型紙を使って模様をつけたものです。 アクリル絵の具は、紙だけでなくビニールなどにも塗ることができるので、自由に色をつけたり絵を描いても良いし、この作品例のように型紙を使って猫の足形や水玉模様をつけてもいいでしょう。 作品例ではスポンジにアクリル絵の具をつけて色をつけていますが、スポンジですと絵の具をたくさん使うので、絵筆で色を塗った方が絵の具の量を少なくすることができます。 (※アクリル絵の具は乾燥してしばらく経つと、ペロッと剥がれることがあります。そうならないようにするには、絵の具が乾いてから水で薄めたボンドを絵筆でアクリル絵の具の上にうすく塗るようにします。)) |
(この作品例の特徴) 梱包の時などに使うエアーキャップ(指でプチプチとつぶすのが好きな人がいる、でこぼこしているあれです。)に絵を描くやり方です。 (作り方) エアーキャップの平の方の面に油性のペンで描きます。描き方は自由でなぐりがきでもOKです。油性ペンで描いた絵が乾いたら、裏返しにして完成です。 でこぼこした面が表側になるようにして窓のガラスの所に貼ると光が入ってきれいに見えます。小学部や保育園・幼稚園などでやってみると、いつもの画用紙に描くのとは違い楽しいでしょう。 |
(この作品例の特徴) 紙を半分に折って、片側に絵の具を塗ってから再び紙を折ることでできる模様を楽しむ「デカルコマニー」の技法を使ったこいのぼりです。 絵の具には、余り水を入れすぎないようにして濃いめにしたものを使います。折った紙を広げると子どもたちが予想もしない模様ができているので、簡単に楽しい作品作りができます。子どもたちが自由にたくさん作品を作ると発見があっていいですね。 |
(この作品例の特徴) 紙にマスキングテープ(ペンキを塗る時に、塗りたくないところに貼ってペンキがつかないようにするテープです。(ダイソーやホームセンターで売っています。) マスキングテープやビニールテープ・セロテープ・ラベルシール等を貼り、クレヨンや絵の具を塗ってからテープ等をはがすと、テープ等が貼ってあったところに色がつかないという「マスキング」技法で作る鯉のぼりです。 貼るテープやシールの粘着力が強いと、テープやシールをはがすときに紙が破れてしまいやすいので、軽く押さえる程度に貼ってはがしやすくしておくといいでしょう。 |
(この作品例の特徴) 描きたい紙の大きさよりも大きい箱を用意し、その中に紙を敷いてビー玉を転がす「ビー玉転がし」の技法で作る鯉のぼりです。 ビー玉には絵の具をつけますが、紙皿のようなものに絵の具を溶いてお子さん達に使ってもらうようにすると、ビー玉への色づけがしやすいでしょう。時々お子さん達が違う色の所にビー玉を入れてしまい、色が濁ってしまうことがあるので、お子さん達に同じ色の所で使うように説明したり、教員が見てあげるようにします。 この見本は封筒を使っていますが、大きな紙と大きな箱を使ってクラス全員で一緒にやると、一人でやるよりも楽しい活動になります。 |
(この作品例の特徴) 紙にろうそくで絵や模様を描きます。その後、絵の具を塗るとろうが絵の具を弾いて、ろうで描いた模様や絵が浮かぶ上がります。そのろうはじきの技法で作る鯉のぼりです。 塗る色は、薄い色よりも黒や青など濃いめの色を塗った方が、ろうではじかれた後がわかりやすく出ます。ろうそくを塗る時、どこにどう塗ったかよくわからないので、絵を塗るのは特別支援学校のお子さん達には難しいと思います。 好きなようになぐり描きをするようなほうが、この描画技法にはあっているみたいです。絵の具は、水が多めの方がいいでしょう。また、ろうそくを直接塗ると効果がみえずらい感じがしますが、その場合は、ろうそくを溶かして筆に溶かしたろうをつけて塗ると、はっきりした効果が見られます。 |
(この作品例の特徴) 使わなくなった歯ブラシを絵筆がわりにして描く方法で作る鯉のぼりです。 歯ブラシならではの味(線がかすれたような状態?)が余り出ないので、実際に使ってみても「うーん」という感じでした。絵の具(水彩絵の具・ポスターカラーやアクリル絵の具)をもっと濃くして大きな紙でダイナミックに使うような活動にはいいかもしれません。絵の具が薄いとかすれの味わいが出ないようです。 |
(この作品例の特徴) 紙の上に垂らした絵の具を、ストローを使って色々な方向に自由に広げていく方法で作る鯉のぼりです。 息を吹きかけるよりもピンポイントで絵の具の吹き流しができますので、お子さん達には口で息を吹きかけるよりもやりやすいです。 絵の具は、水分が多い方が吹き流すのは楽ですが、余り水気が多いと色が薄くなりすぎるので、水を余り入れすぎない方がいいでしょう。写真の見本は、少し水が多かった感じです。 |
(この作品例の特徴) クレヨンで模様の型(厚画用紙で作っています。型の形は自由です。)に沿って塗り、その後ティッシュでクレヨンを拭いて模様の色に濃淡をつける「ステンシル」の技法で作る鯉のぼりです。 型を少しずつずらして色を塗っていくのが少々難しいところですが、きれいな模様ができるので、一度ためしてみてはいかがでしょうか・・。下の見本の作品では、クレヨンを別の紙に濃く塗って、それをティッシュで拭き取るようにつけてから、型に沿って塗り込める方法をとっています。クレヨンを厚目に塗っておくようにしないとティッシュにクレヨンがつきませんが、こちらの方法の方が塗った色の濃淡がきれいに出ます。 (学習時の使い方) お子さん達が授業で行う場合は、クレヨンを直接型のところに沿って塗る方法の方がやりやすいかもしれませんが、濃淡をつけるのがやや難しいです。 ティッシュの代わりにガーゼのたんぽを使い、クレヨンをたんぽにつけてたんぽで型紙の縁を叩くように色づけする方法もあります。 |
(この作品例の特徴) 色々な種類の折り紙や色紙を手でちぎって、のりで貼り付けた鯉のぼりです。 100円ショップには、最近色々な種類の折り紙が売っていますから、お子さん達の好みの折り紙を選んでもらうと個性が出てくるでしょう。 鯉のぼりの目玉はクレヨン等で描いても良いし、カラーのラベルシールを貼っても良いでしょう。ちぎった折り紙等を貼るスペースを子どもたちにわかるようにしてあげれば、あとは自由に紙を貼っていけばいいでしょう。色紙が重なってもいいですし、色紙の貼っていないところが目立っても、それはそれで個々のお子さん達の味というものです。 |
(この作品例の特徴) たんぽ(右の写真)で模様を描いた鯉のぼりです。 たんぽは、100円ショップに売っている「ガーゼ」を割り箸に巻いて、たこ糸で縛って作ります。たんぽに絵の具をつけて、ポンポンと叩くようにして色をつけたり、たんぽを筆のようにしてすーっと動かして模様を描きます。絵の具の筆よりもお子さん達には使いやすいかもしれません。 たんぽは色ごとに数本用意し、お子さん達が選んだ色を順番に使い、使い終わったら他のお子さん達の持っている色のたんぽと交換しながら模様をつけていきます。終わったらたんぽはお子さん達が水洗いして片付けまでするといいですね。 |
(この作品例の特徴) クレヨンの赤色・黄色・青等の色を紙に塗り、その上に黒い色のクレヨンで重ね塗りします。楊枝等で重ね塗りした黒色を削ると下地になっている色(赤・青・黄色等)が出てくる「スクラッチ」の技法で作る鯉のぼりです。 お子さん達にわかりやすいものですので、一度練習さえすればすぐに描画の活動には入れるものです。黒いクレヨンを塗る範囲が広いと手が汚れやすくなるので、左の写真のように塗るよりも、右側のように余白を大きくとったほうが仕上がりがきれいになります。 |
(この作品例の特徴) 油粘土で作ったスタンプで模様を描いた鯉のぼりです。 スタンプは、粘土に限らず、紙・段ボール板、毛糸・たこ糸・スチレンボード(カラーボード)・スポンジなど、色々な素材を使って作れますので、お子さん達と色々なスタンプを作ってスタンプ遊びを行ってから、作品作りに入っていくといいでしょう。 |
(この作品例の特徴) 右のような網を使い、絵の具をつけた歯ブラシを網の面で左右に激しく動かし、小さな絵の具の粒を紙の上に降らせる「スパッタリング」の技法で作る鯉のぼりです。 網の目が細かいと絵の具の粒も小さくなり、網の目が粗いと粒も大きくなります。時々ぽたっと絵の具が落ちてしまいますが、それを防ぐには、網の面を時々裏返してスパッタリングをするようにすると防げます。片面だけで歯ブラシをこすっていると、裏側の面に絵の具がたまってぽたっと落ちるからです。 |
(この作品例の特徴) クラフトパンチで星形や桜の型などを色々な色の折り紙やカラーペーパーを使って型抜きし、その型をのりで貼っていく鯉のぼりです。 色を筆やスタンプで塗ることが苦手なお子さんの中には、クラフトパンチで型抜きする単純作業が好きなお子さんもいるので、そういったお子さんが作れる鯉のぼりになります。抜いた型を貼るスペースがわかるように線を引くなどしてあげ、後はお子さんの自由にさせてあげるといいでしょう。少しばかり範囲を飛び出しても気にしないで・・・。 クラフトパンチは100円ショップ(ダイソー)で売っていますが、サイズは小さめです。もっと大きいクラフトパンチはホームセンターや文具店で売っていますが、結構値段がするのが頭の痛いところです。 |
(この作品例の特徴) にじみ絵の技法で作る鯉のぼりです。 水をや多めに入れた絵の具を筆につけて紙の上に絵の具をたらし、水をたっぷり含んだ筆でにじませるやり方と水性ペンや油性ペンで紙に模様や絵を描き、スプレーで水を吹き付けるやり方があります。 どちらも水が紙に多くついてしまうので、余分な水はティッシュで拭き取って乾燥させます。 特別支援学校では、絵の具を使うよりも水性ペンと油性ペンを使う方が、手や服に汚れがつきにくいのでお子さん達にも先生方にもやりやすと思います。両方試してみて担当されるお子さん達に合わせていくのがいいでしょうね。 |
(この作品例の特徴) 紙の下に段ボール板などのでこぼこのあるものを置き、紙を色鉛筆やクレヨン等でこするようにすると、紙の下に置いてあるものの形がうきあがってくる「こすり出し:フロッタージュ」の技法で作る鯉のぼりです。 色鉛筆よりもクレヨンのほうが、色やでこぼこの跡がはっきりわかりやすいのでいいでしょう。下に敷くものを色々変えるとおもしろいです。 はさみやお金(5円玉や100円玉等の硬貨)を置いても面白いのですが、余りでこぼこの段差が大きいと、特別支援学校のお子さんには難しくなってしまうので、紙皿の縁のでこぼこなど先生方が色々試してみてから活動を行うといいでしょう。 |
(この作品例の特徴) ぶくぶくシャボン玉は、ペットボトル(底側を切ったもの)とハンカチなのどの布をペットボトルの切った部分に覆って輪ゴムでとめて容器を作りますが、ハンカチをピンと張って輪ゴムでとめるのは、特別支援学校の小さいお子さんには結構難しいことです。 ここではそれをもっと簡単にできるように、ハンカチ等の布ではなく靴下を使っています。靴下であればペットボトルに履かせて引っ張り上げるだけです。シャボン液は、ダイソーで売っているシャボン玉液を使っています。 (材料・道具)(作り方)「図工おもちゃ作り」のページをご覧下さい。 「ぶくぶくシャボン玉絵」のほうは、シャボンの液にアクリル絵の具を少量混ぜてつかっています。多分、水彩絵の具でもポスターカラーでもOKだと思います。画用紙にぶくぶくとシャボンを吹き出してしばらくすると、シャボンの玉が割れて画用紙に小さな玉のような模様が映し出されます。 ダイソーに売っている「泡どん」(右側の写真)というカバの形をしたおもちゃでも同じようにできますが、出てくる泡がペットボトルを使うものよりは細かいので、ペットボトルを使った方がお子さん達にはやりやすいでしょう。 |
(この作品例の特徴) 左の毛糸の筆を使って描いてものが、左側の鯉のぼりです。毛糸の特徴が特に出るということもないので、毛糸の筆はわざわざ作る必要もない感じです。 真ん中の割り箸の筆は、幅広の方はかなづちで割り箸を叩いて作ったもので、細い方はナイフで割り箸を削って細くしたものです。 右側の鯉のぼりが割り箸筆で模様を描いたものになります。割り箸は、ちょっと味のある筆跡ができるのですが、割り箸でなければできないというほどにはならないので、こちらも無理して作るほどではありません。幅広のほうは一度くらいは試してもいいかもしれませんが・・・。 |
(この作品例の特徴) 回転する台の上に画用紙を乗せて絵筆をおとしたらどんな絵(模様)が描かれるのかを試したものです。 (回転台は、ダイソーで売っているものを使いました。) 回転する画用紙の一点に筆をおくと円が描けますが、筆を横方向にスライドさせると渦巻きの模様になります。これだけなのですが、小学部の授業で取り組むと楽しい授業になるかもしれません。 子ども達は、大人が考えていることよりも奇抜なことをすることがあるので、もしかしたら大人が描く模様とはちょっと違ったものが生まれるかもしれません。 |
(この作品例の特徴) 台紙さえ作ってしまえば好きな模様を描けばいいので、障がいの軽いお子さんから重いお子さんまで取り組めるものです。 (作り方) 画用紙(または工作用紙)を5p×5pに切って、「白と黒」では、ポスターカラーで白のカードと黒のカードに塗り分けます。カードが乾いたら白のカードには黒のポスターカラーで、黒のカードには白のポスターカラーで好きなように模様を描きます。 「白と色・色」のほうは、ポスターからで色々な色をカードに塗り、それらのカードが乾いたら白のポスターカラーで模様を描きます。乾いたら別の画用紙か工作用紙に両面テープかボンドで貼れば完成です。 自由に模様を描けばいいので、小学部のお子さん達でも作れる作品になるでしょう。一人ひとりが制作する場合は、1枚のカードは5×5p位でいいとおもいますが、クラス等で共同作品にする時は、1枚のカードの大きさは画用紙の8p×8p位の大きさにした方がいいでしょう。クラスのみんなで作って一緒に模造紙等に貼れば、いい共同作品になると思います。その際にはカードの1枚ずつに描いたお子さんのサインのようなものがあるといいですね。 共同作品にせよ個人の作品にせよ、カードを画用紙等に並べるときだけ先生方の支援が必要になるかもしれません。(※カード作りでは、画用紙を使うよりも工作用紙の方が縦・横の線が入っているので、5p×5pのカードを作るのが楽です。) |
(この作品例の特徴) 画用紙の上にボンドで線や模様を描き、そのボンドの上に楊枝を並べて作る作品です。 (学習時の指導) 楊枝の並べ方は、高さをきっちり揃えるような緻密さで並べても良いし、高さが凸凹するような形で並べてもいいでしょう。この辺は「こうしてください。」ではなくて、子ども達の好きなように・・。 楊枝を並べボンドが乾燥してから、アクリル絵の具で好きなように色を塗ります。赤の模様のように絵の具が白い画用紙についても気にしないでOKです。それも味わいになるでしょう。黒い作品例は、画用紙を黒く塗りましたが、白いままの方が良かった気がします。形や色や台紙の色等、好きなようにやってみた方が、個々のお子さんの個性が出るかもしれません。 (材料・道具) 楊枝、厚画用紙か画用紙、ボンド、アクリル絵の具、絵筆 |
(この作品例の特徴) 通常のデカルコマニーは、画用紙を2つに折って水彩絵の具を使って行いますが、このクリアフォルダーを使ったデカルコマニーでは、水彩絵の具ではなくアクリル絵の具を使っておこないます。 クリアフォルダーのいい点は、できあがった絵や模様が表側から見ると光沢感のある色の鮮やかな状態になることと、窓に貼った場合に光を通すので画用紙と違い色がより鮮明になることです。 画用紙の場合は、絵の具を塗ってから二つ折りの画用紙を閉じると絵の具が見えなくなり、開くときに驚きがあるのがいいところです。逆に画用紙を閉じると中が見えなくなるので、教員が画用紙をこするように指示しても、なんでこすらなけらばいけないのか子どもたちにわかりづらいことです。 クリアフォルダーは透明なので、閉じたときに中の絵の具が見えるので、自分でこすったときに絵の具が広がる変化がすぐにわかります。クリアフォルダーの閉じてある部分をハサミで切り落とせば、画用紙を2つ折りにしたのと同じ状態になるので、あとは折った半分側にアクリル絵の具を塗り、閉じてから指で絵の具を押し広げるだけでできます。小学部や中学部のお子さん達の図工・美術で行うとおもしろい作品ができるでしょう。 (材料・道具)(作り方)「0から始める教材作り4」のページをご覧下さい。 |
(この作品例の特徴) クリアフォルダーにデカルコマニーの技法で描いた模様に額をつけたものです。 作品として展示するときに、クリアフォルダーのままよりも、簡単な額をつけることで作品らしく見えるようにしました。 額は、厚画用紙を使って作っています。 |
(この作品例の特徴) 自分で作る色合いのきれいな「下敷き」です。 材料として使うのは100円ショップのダイソーで売っているアクリル絵の具と透明のクリアフォルダー(A4サイズ)と大きめのスプーンだけです。 クリアフォルダーの閉じてあるところをはさみでカットして広げます。アクリル絵の具をチューブから出して少しのせます。フォルダを閉じてから、指先かスプーンで絵の具をぐいぐい伸ばしていき、絵の具をできるだけ薄くのばしてでこぼこがないようにします。絵の具が乾燥したら、開いて乾燥させていたクリアフォルダーを閉じて完成。 (材料・道具)(作り方)「0から始める教材作り2」のページをご覧下さい。 |
(この作品例の特徴) 図工の授業でローラーを使って活動を行うことがありますが、ただローラーを転がして色を描くだけでなく、描かれる模様に変化がついたら面白いと考えて作ったおもしろい(?)ローラーです。子どもたちが「あれ? おもしろいなあ」「いつもと違うなあ」と感じて制作意欲が上がるといいですね。 (材料・道具) 100円ショップ(ダイソー)で売っているローラーと替えの部分、ふきんや雑巾、輪ゴムやひも (作り方)ゴムやひもでローラーの部分を硬くしばって凸凹を作るだけです。 |
(この作品例の特徴) ダイソーで売っている「クリアフォルダー」とアクリル絵の具を使って作るティッシュboxカバーです。 クリアフォルダーは、ハサミで閉じてある部分を切って広げ、裏側にアクリル絵の具を塗ると光沢のある美しい仕上がりになります。 ティッシュboxは大きさ(厚み)が違うものがあるので、そのboxに合うサイズを測らなければなりませんが、型紙さえ作ってしまえば、色付けはデカルコマニーの技法でできますから、小学部のお子さん達でも作れるものです。 |
(この作品例の特徴) 100円ショップ(ダイソー)で売っている黒い色画用紙を透明のクリアホルダーにはさんで、その下に雑誌を敷いて、きりか千枚通しでひたすら穴を開けて作る作品です。 力を入れて穴を開けると大きな星になり、軽く穴を開けると小さな星になります。きりを使うと危ないお子さんもいますが、キリを持たない方の手は紙の上に置かないということで、手にケガをすることはなくなります。 クリアホルダーを使うのは、紙だけですと千枚通しでで集中して穴を開けた部分が破れますが、クリアホルダーに紙を挟んでいると破ける心配がなくなるからです。お子さん達が好きなように穴を開け続けるだけでいいので、障がいが比較的重いお子さん達でも大丈夫です。下絵などはいらないので、兎に角穴を開け続ける根気さえあれば作品は作れます。 できあがったら、窓に貼って日の光を通してみると星空が完成します。星に色がつけたい場合は、紙の裏側にのりでセロファンを貼れば赤・黄・緑などの星の色を出すことができます。穴を開け続けるのが大変ですが、自由に穴を開ければOKなのがいいところです。 |
(この作品例の特徴) 割り箸の先端をカッターナイフ削って細くし、そこに絵の具(アクリル絵の具かポスターカラー)をつけて描く星空です。 黒画用紙(できればダイソーに売っているような厚みのある黒画用紙)に白・黄色・赤などの色を割り箸をトントンとつつくようにしてつけていきます。トントンと色付けするのは好きなようにやればいいでしょう。余り色がついていない場所があっても、暗黒星雲のような感じになりますから・・。 割り箸で色付けが終わったら、絵の具が乾くまで待ちます。絵の具が乾いたら、白や黒の絵の具をスポンジにつけて叩くようにして色をつけます。白いところは星雲のように見えますし、黒い部分は暗黒星雲のようにみえるでしょう。 |
(この作品例の特徴) このテンプレートはkokuyoで出している「10+1 templates 100のかたち」(スギモトナオ)が元になっています。(伊香保のグリーン牧場で買った本ですが、書店にもあると思います。) この紙のテンプレートを見て、紙の型(テンプレート)を乱暴にしても破れないような素材にすれば、特別支援学校の生徒にも使えるのではないかということと、個々の動物の大きさを変えることで(例えば、クジラはもっと大きくして他の動物との大きさのバランスをとること等)、人と比べた時の大きさの違いがわかるのでないか、また美術の平面作品作りで使ったり、動物等の輪郭を紙に描いて、その中からはみださないようにして塗る運筆練習的な使い方もできるのではないかと考えました。 そんな考えから作ったものです。使い方を考えれば、色々な使い方が広がるかもしれません。 |
(この作品例の特徴) 上の動物や人間のテンプレートを使って作った、学年(中学部3年)の生徒達の共同作品「地球」です。 文化祭の展示では平面作品と立体作品を会場に飾るのですが、立体作品は以前作った「折り染めで作った箱」と「ステンドグラス風の飾り」で、平面作品はこの「地球」(かけがえのない星)になります。 中学部3年の生徒達は、細かな所まで描ける生徒さんから殴り書きの生徒さんまでいます。細かなところまで描ける生徒さんやものや人の形が描ける生徒さんは学年でも数名しかいませんので、障がいの軽重にかかわらず、誰でも描けて形になるもということで、テンプレートを作って作品作りをしました。 テンプレート内は、マジック・色鉛筆・クレヨンと生徒達が使いたいものはなんでもOK。「好きなように塗っていいです。」と伝えて3クラスで取り組みました。 生徒の一人が描いてくれた地球の絵の周囲に、地球に住んでいる私たち人間や鳥や魚やキリン等の動物達や塔や家などの建物をぐるりと配置し、生き物にとってかけがえのない星である地球を表現しています。中3の全員が参加してひとつの作品に仕上げられて、保護者の方々や他学年の先生方からも好評でした。 |
(この作品例の特徴) 小学部3年の図工の授業で行った、ビー玉転がしで紙の皿に模様を描く作品作りです。 ポスターカラーを何色か用意し水に溶いてから、ビー玉をそこに転がしてポスターカラーをつけ模様を描く紙皿に入れます。ビー玉を転がすことで軌跡が描かれるわけですが、初めの頃は紙皿を傾けすぎてビー玉がお皿から落ちてしまっていました。 何回かやっている内に子どもたちも段々要領をつかんでできるようになっていくので、余り注意しすぎずに自由にやらせることが楽しい授業になるようです。 色を選ぶ際にも、単色でもいいし複数の色を使ってもいいし、友達の様子を見させながら自由に行いました。こどもによっては、ビー玉を長い時間持続的に転がす子もいれば、割合速く止めてしまう子がいるのも想定内のことです。 |
(この作品例の特徴) 上の「ビー玉転がし」のように、ビー玉を転がして線画を描く活動では、ひとつだけ難点がありました。 それは、絵の具(色水)をつけたビー玉が画用紙の上を数回往復すると絵の具がなくなって、その都度絵の具をつけ直さなければならないことです。 この「色水を出し続けるボール」は、ピンポン球に2カ所千枚通しで穴を開けることで 絵の具の色水をピンポン球の中に蓄えることができるので、一度絵の具(色水)を入れてしまえば、途中でピンポン球を取り出す必要がなくなるものです。絵の具(色水)を何度もつけなくて済むのは授業を行っていて本当に楽になるでしょう。 (作り方) @ピンポン球は色の数だけ用意します。赤・青・黄色・黒・緑ならば、ピンポン球は5個。 A千枚通しでピンポン球の2カ所に穴を開けます。穴の位置は、はなしてあけます。(※このときに、千枚通しはピンポン球を貫通させません。貫通させると出口側の穴が飛び出した状態になってしまうので、ピンポン球の回転が悪くなるからです。) ※穴は、1カ所だと色水を吸い込みません。2カ所ですと連続して転がし続けても2分間以上色水を出し続けます。3カ所だと1分40秒・4カ所だと1分30秒くらいになりますので、穴を開けるのは2カ所がベストです。 B絵の具を溶いて作った色水の入ったコップ(紙コップでOK)にピンポン球を入れピンポン球の中に色水を溜めます。 C色を変えたいときは、違う色水の入ったピンポン球を使えばOK。色水の入っているピンポン球を使わないときは、その色水の入っているコップの中に入れておけばいつでもスタンバイOKになります。 |
(この作品例の特徴) 作り方は、上の「天の川」と同じです。ラミネートフィルムに静電気がおこるのを防ぐ為に、霧吹きでフィルムを濡らすことが、うまくパウチする為のこつになります。 左側の「夜桜」は日本画のような雰囲気にしてあります。桜の花びらはピンクだけでなく、白・金色・黄緑・赤・紫のカラーペーパを使うようにしました。 右側の「桜」は、カラーペーパーの赤いものを下敷きにして、その上に桜の花びらをちらばせてパウチした後に、マスキングテープを周囲を飾り付けてあります。 「夜桜」は、月を丸く切る以外は難しくないので、障がいの重いお子さん達でも制作できるでしょう。上の「天の川」同様にクラスや学年の全員で共同作品にするのも楽しいと思います。その場合、月は1枚だけにして大きくしてバランスをとります。 (材料・道具) 100円ショップ(ダイソー)のカラーペーパーや色模造紙・桜形のクラフトパンチ、ラミネーター、ラミネートフィルム、霧吹き、コンパス、はさみ、 ※「桜」の周囲はマスキングテープ(ダイソー)で飾ってあります。 |
(この作品例の特徴) 絵の具が少なくなって絞り出すのが大変になったときにあると便利なものです。(歯磨き粉の残りを絞り出すものと同じようなものです。) 絵の具の中身が少なくなった時にくるくる巻いて絞り出すよりも、こちらの方が簡単にしっかり絞り出すことができます。特別支援学校のお子さん達にもこれがあれば簡単に絞り出せます。 作り方は、割り箸を完全に割ってしまうのではなく、半分くらい割ってから反対側の端に輪ゴムを巻くだけです。10秒くらいで作れるので、クラスや学年の分くらいはすぐに作れます。費用も100円ショップの割り箸を使えば、1個5円位でしょうか・・。 |
(この作品例の特徴) 厚画用紙にボンドでストローを貼り付けて作る模様です。 (※厚画用紙を使うのは、ストローを貼った後にスプレーを吹き付ける関係です。画用紙ですと、反り返ってしまうからです。) ボンドはストロー1本1本に塗るのでは大変ですから、予め厚画用紙に縦横や円状に塗っておき、そこへ自由にストローを貼り付けて模様を作ります。ストローは、子ども達が好きな長さにはさみで切って貼り付けるようにします。 右の写真は、ボンドでストローを貼っただけのものになります。左の2枚の写真の方は、ボンドが乾いてからアサヒペンの「メッキ調」のスプレー(真鍮色・銅色)を吹き付けたもので、左側は真鍮色で真ん中の方は銅色になります。ストローをただ貼るだけよりも、スプレーを使ったほうが作品としてはおもしろいものになります。 |
(この作品例の特徴) スーパーで売っている肉や魚等の入っている発泡スチロールトレイに、アクリル絵の具で模様や絵を描いたものです。 水彩絵の具やポスターカラーですと、発泡スチロールは絵の具を弾いてしまいますが、アクリル絵の具であれば発砲スチロールのトレイにも自由に描けます。 絵を描く場合は、サインペンを使えば下絵を描けます。絵や模様の描画作品としてもいいし、できあがったものを小物入れ等に使ってもいいでしょう。 スチロールのトレイは、各家庭から洗ったものを持ってきてもらえば、児童・生徒一人が数個ずつは持ってくるでしょうから、失敗してもすぐに別のトレイで描くことができるでしょう。 |
(この作品例の特徴) 色々な色のパーツを組み合わせることで作る作品です。 (作り方) 5p×5pの正方形(工作用紙)を色々な形の3ピースに切り分け、白・黒・赤・オレンジ・緑・黄色・青の中から3色を塗ります。(初めて授業でやる場合は、5×5pの四角よりも大きい四角にした方がお子さん達にはやりやすいかもしれません。) 塗った色が乾いたら組み合わせて元の形の四角(スクェア)にしていきます。それを白い画用紙に四角(スクェア)を5個貼り合わせてひとつの作品にします。 ハサミが使えるお子さんは、自分で切ってパーツを作ります。ハサミで3つのパーツを切って作るのが難しいお子さんの場合は、切るのは先生方が行い、お子さんは色塗りを頑張ってくれるようにします。組み立てて四角を作る時は、お子さん達と話しながら一緒にやるようにしていきます。 |