フライフィッシングの案内
2013年11月
フライフィッシングの案内
2013年11月
フライフィッシングの案内 始めに
このホームページでご案内するフライフィッシングは、日本に多くある釣りの中で、フライフィッシング本来の楽しみが、より多くの人に伝わることを願って、個人が行っているものです。
アマチュアリズムの強いフライフィッシングをもとに、フライフィッシングの一番面白いと思われる、基本のところを中心にお届けしようと考えています。
ここでお伝えしようとしてることは、フライフィッシングとは何が元に有るのか、その元になる考え方はどのようなものなのか、と言うような事をお伝えしようと考えています。
その為文章が多くなり言い回しがうまくいかず、伝わりにくい所が多く有ると思いますが、ご了承ください。
またここでお伝えしてることは私が思うほんの一部であり、考え方や捉え方により意味の違ってくることも多く有るとあります。
好き嫌いとは別に、フライフィッシングとは何なのかが、お伝えできるように、と考えています。
フライフィッシングは趣味として個々の人々が楽しい時間を過ごしたり、より多様な価値観を探したりできる、自然を元にした価値ある遊びだと思っています。
釣り人ひとりひとりが主役であり、経験が多い、少ない、は関係なく、フライフィッシングの考え方で魚を釣ろうと考え、始めれば、皆おなじフライフィッシングをする釣り人であると、考えます。
ひとりひとりがフライフィッシングをどう楽しむか、何に夢中になるか、と言うことだと思います。
『そのフライフィッシングとはどのようなものなのか』
自分の五感を使い、自然の法則にそって、魚を釣ろうとする行為。
魚が食べてるモノにまねた毛鉤で、本物と同じように釣ろうとする行為。 (ポイント1)
『たぶん魚は本物と思っているだろう』と言う所を探求し続けていくこと。
この辺が一番フライフィッシングらしく、面白く、基本の所だと思います。
魚やフライの対象になる水生昆虫等の自然がすべての元であり、その自然が健全であることはとても重要です。
その為一釣り人として、その自然が健全であることに手を貸したり、考えたりすることもフライフィッシングのひとつの重要な考え方です。
フライフィッシングを始めようとしている人や初めて間もない人の多くが、フライフィッシングは「他の釣りと何かが違う」「何か面白そうだ」等と思ってフライフィッシングに入ってきたのではないかと思います。その『何か』は概ねこの考え方になると思います。
『フライフィッシングを始める時の取り組み方又は心構え』
フライフィッシングと言っても対象になる魚は多く、その対象により釣り方、考え方も変わって来ます。
海で船を使い、外洋の大きな魚を釣ったり、淡水で10センチ前後のオイカワ(ヤマベ)を釣ったりと、あらゆる魚を対象に出来ます。その為ご案内するにあたっては対象を絞る必要があります。ここでは淡水の一般的に渓流魚と言われる、ヤマメ、イワナ、ニジマス等を対象にして行きます。
そしてその渓流魚と言われてる魚を見ても、釣り方には水面近くで釣る、ドライフライ。沈めて釣るニンフの釣り。
湖でシンキングライン(沈むラインを使う)を使い、小魚を模したフライ等を使うストリーマーの釣り。ウエットフライを使った釣り。またそれらの中間的な釣り等等。多くの釣り方があります。
単に対象魚を決めるだけではなく、釣り方も明確に決めて行くことが必要になります。
フライフィッシングでは「広く浅く」ではなく「深く探って行く」が重要なポイントになります。
するといろいろな魚を相手にしたり、いろいろな方法で釣ることのすべてを、深く探り続けることは、なかなか出来ません。
「ヤマメ、イワナ等の渓流魚をドライフライで釣る」と言うことを選択して深く入って行っても、1回の人生では時間が足りないことになると思います。
多くの人から「フライフィッシングを始めるのが遅すぎた」とか「暇な時間が無くなり、時間が足りない」等の声を聞きます。
フライフィッシングの中で、どのような魚を対象にし、どのような釣りをして行くのかを出来るだけ早く決め、深く入って行くことをする。この事がないとフライフィッシングはスタートしません。
この事はとても重要です。
自分がどのようなフライフィッシングをしたいのかを明確に持ち、深く探り続けること、という事は、フライフィッシングらしい釣りをする上でとても重要なポイントです。(ポイント2)
すべてを線で捉える。すべてが繋がっています。(ポイント3)
単に魚が釣れるだけでなく、釣れた状況が重要になります。自分の思い描いた釣れ方なのかが重要になります。季節を意識しながら釣りを組み立てて行きます。
単に魚が釣れる状況を線で捉えるだけでなく、ファッション、住まい、人生、等等すべてに繋がって行きます。
個々により何を求めるかはさまざまですが、自分が選択すれば人生が変わるほど夢中になれる奥深さが、フライフィッシングには存在しています。
よく言われていることで「フライフィッシングは解りづらい」とか「敷居が高い」とか聞きますが、決して解りづらくも敷居が高いこともありません。
むしろ他の釣りより何をするべきかはハッキリしていると思います。
そのするべきことが多岐にわたり多くあり「やることが多すぎて全ては出来ない」というのが本当の所だと思います。
たとえば水生昆虫を考えても、川で水際の水中の石をひっくり返すと、水生昆虫やその巣等が付いています。何も難しいことはなくそこが入り口です。
その先何を求めるか、何に夢中になるかは、それぞれで違ってきます。
自分の求めることに集中し、深めていくことをすると、迷いはなくなると思います。
敷居も高くはありません。型にはまる必要もなく、「何何」でなければ駄目と言うこともありません。ルールとマナーを守っていれば、毛鉤の代わりに本物の餌をつけて釣っても、問題ありません。自分が楽しいと思えるものを選択するべきです。
しかし個人の好き嫌いとは別に、フライフィッシングとはどのようのものなのか、と言うことも存在しています。
ここでご案内することは、このフライフィッシングとはどのようのものなのか、という所を伝えたいと考えています。
スタートは釣り場で、魚が食べてるモノにまねた毛鉤を使って、魚を釣ることです。
「どうすれば魚が釣れるか解らない」の答えは、釣り人全員が永遠に持ち続ける疑問で答えはありません。
もう一つの解らないは、フライフィッシング的にどうすれば良いか解らない。と言うことになると思います。この答えは「フライフィッシングの考え方で整理する」が答えになると思います。
(ポイント1)(ポイント2)(ポイント3)の考え方を深く探りながら整理すると、何が必要かはハッキリしてくると思います。外に向かって何かを求めるのではなく、自分が何を求めてるかを整理することが近道です。
道具も最初から多くをそろえるのではなく最低限のもので、まず釣りをすることです。
情報も最初から多く聞くと混乱します。
この最初に紹介してる(ポイント1)(ポイント2)(ポイント3)のフライフィッシングの基本の所だけを頭にいれ、最低限の道具を揃え、釣りに行けばフライフィッシングはスタートします。
(実際にはキャスティングが重要になります、キャスティングの所で説明します)
釣りに行って初めて出てくる「わからない所」や「足りないもの」これらのモノを補充したり工夫したり、それでも足りないときは買い揃えていく。
この試行錯誤をしながら魚を釣ろうとする行為が、フライフィッシングそのものです。
ここで案内してるフライフィッシングは、この考えが一番重要でフライフィッシングらしく、夢中になれる所だと考えています。
あまり情報や、形にとらわれず、自分のペースや考えでこの3つのポイントを深めていくことを強くお勧めします。
実際に伝えたいことは、この3つのポイントであり、下記の目次の中で説明して行くことは、それを補足しているものです。
内水面(川や湖での釣り)での釣りは、漁業協同組合(漁協)や管理している所が定めた、
遊漁料や料金が必要です。各河川や湖で料金や規則が違ってきます。
釣りをする前に遊漁料や料金を払う必要があります。
マナーやルールを守って釣りを始めましょう。
ブラウントラウトです。多分この川で生まれた個体だと推測されます。
ヒレも完璧で色も深みがありとても奇麗な魚です。
このような魚が生息出来る自然環境がある事は、とても価値があります。
自然の法則にそって釣りを組立てようとする、フライフィッシングの基本がそろってる証しです。
目次
説明のため下記の項目に分けて行きます。実際には全て繋がっています。
A-1 ストーキング
A-2 組立て
A-3 食べ物
A-4 真似た毛鉤
A-5 マッチザハッチ
A-6 魚
B-1 キャスティング
B-2 タックル&ラインシステム 何を元にタックルを選ぶか
C-1 タイイングの目的
C-2 食べてるモノ
C-3 フライに求める機能
C-4 タイイングツールとマテリアル
D-1 どのような釣り場があるか
D-2 求める釣場環境とは
E-1 マナー
E-2 漁業協同組合