E ルールとマナー  漁業協同組合と漁業法





アメリカ西部の釣場の一こまです。

牧場の脇を流れる川です。写真には写っていませんが、電気の流れている電線が張り廻されています。しかし釣り人の為にこのような簡単な階段が多く用意されています。そしてこの川のルールが質素な板に案内されています。

この広大な環境や自然を日本に求めるのは意味の無い事だと思います。しかし釣りが向かい入れられている状況や、牧場主と釣り人がお互い理解し合ってるのではないかと想像されます。このような考え方や取り組みは、学ぶべき事ではないでしょうか。



 E-1 ルールとマナー


 フライフィッシングを同じ趣味にしてる者同士、共有する所が多く仲間は自然に増えて行きます。

しかし釣場で釣りをしてる時等は、とても孤独で集中しています。

単に魚を釣る事ではなく、自然の時間を強く感じながら釣りを組立てています。

一番大切と思われるストーキングをしっかりし、目の前で起きてる事柄の繋がりを強く感じながら、釣りをしています。

その時、ストーキングが台無しになる行為や、狙ってるポイントに無造作入って来たりのことは、するべきでは有りません。

釣りのジャンルの違いの問題ではなく、全ての釣りでマナー違反です。

管理釣場と言われる釣り人の多い釣場でも、出来るだけ距離をおいて釣りをするべきです。

 一方最初にも言いましたが、同じフライフィッシングを趣味にしてる者同士、共有する所も多く有ると思います。

自分より良い釣りをしてるフライフィッシャーがいたら、その状況を聞いてみたいと思うのも釣り人として自然な事です。

タイミングを見て話を聞いてみる事は積極的に試みるべきです。

人にもよりますが、フライフィッシャーの多くは伝えたり、共有する事を望んでいると思います。

 自然の中にとけ込むように振る舞う事はとても重要です。しかし狙った魚を釣り上げた時や、取り逃がした時に出てしまう大声は自然な事だと思います。

 フライフィッシングのキャスティングは、前にあるラインの分だけ後ろにもラインがあります。ラインの先には当然鈎が付いていて、人に対しては危険です。

釣り人の多い釣場では、釣りをしてるフライフィッシャーの後ろを通る時は「後ろ通ります」等声をかけるようにしましょう。

キャスティング時の鈎だけでなく、自然の中には多くの危険があります。色々な危険を想定しておく事は自然の中で遊ぶ釣りでは当たり前に必要な事です。

水に濡れないようにする為のウエーダーがありますが、ウエーダーを履いたら水に入っても良いというものではありません。どんな時でも出来るだけ水には、入らないようにするべきです。危険な事でもありますし、魚を釣る事を考えてもプラスにはなりません。







  E-2 漁業協同組合と漁業法


 この案内で紹介してる釣場は川や湖で、漁業法で言うと内水面と位置づけられます。

そして農水省で漁業法が定められ、都道府県の水産課があり、各釣場の漁業協同組合が有ります。現在の釣りは漁業法の中で取り扱われています。

漁業と釣りは魚を捕ったり、釣ったりと行為は同じように思われますが、基本のところで大きく違います。

キャッチ&リリースと言う行為が有ります。釣った魚を殺さずに水に戻す行為です。

漁業では小さい魚を水に戻す事はありますが、成魚を水に戻す事は有りません。

一方趣味としての釣りでは魚を水に戻す、キャッチ&リリースは有り得る事です。

現在キャッチ&リリースをルールにしてる釣場でも法律としてのキャッチ&リリースを明確にする事は出来ていません。それは釣りが漁業法の中で取り扱われている為です。

漁協の存在も趣味の釣りから見ると、相容れないことが多く有ります。

世界に誇れる緑と水の豊かな国では有りますが、釣場の状況は決して誇れるものでは有りません。


 始めに、の所で「魚や自然がすべての元であり、その魚や自然が健全であることはとても重要です。その為一釣り人として、その自然が健全であることに手を貸したり、考えたりすることもフライフィッシングのひとつの重要な考え方です」とお伝えしました。この考え方が一般的になるとフライフィッシャーが水辺にいることは、釣りをやらない一般の人からも歓迎されるものだと思います。

単に自然が健全であるだけでなく、フライフィッシングが世の中に向かい入れられることも、気持ちのよいフライフィッシングをする為には、とても重要なことではないでしょうか。


 ここで案内してる内水面の釣りでは、ほとんどの所で規則や入漁料などの料金が必要になります。事前に規則やルールを調べたり、釣りの前に入漁券などを購入する事が最低限必要です。





最後に。

 色々なことを伝えましたが、楽しいフライフィッシングをすることが一番です。

 少しでもその助けになれたら幸いです。

                            2013年11月




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     始めに    


 A 釣場での基本         


 B キャスティング              


   C タイイング 


    D 釣場環境 



2015年1月  追加


 実際のフライフィッシングの例題


 使用してるフライ