3 目から鼻から耳からうどん

 オハヨウゴザイマス…。
 朝も早くから起こされて、うどんまみれにされているかづよです。
 今朝は、昨日行きそびれてしまった「山越」からスタート。


5.「山越(やまごえ)」 綾歌郡綾上町羽床上602−6 定休日:日
 開店とほぼ同時に店に飛び込む。あまりに慌てたので、カメラを忘れてしまい、写真を取り忘れる、という失態をおかしてしまった。…ごめんなさいぃぃ。m(_ _)m

「釜たま(釜揚げうどんの卵入り)」の発祥の地らしいので、私はそれを頂く。ノブはひやし。それにちくわ天とげそ天を付ける。

 「恐るべき さぬきうどん」のランキングの中では、ここが一番美味しいことになっている。

 天ぷらは、どこか他の所から発注しているのか?冷め切ったのを段ボールで持ってきている。…従って、あまり美味しくない。

 釜たま、溶き卵の中にあつあつの麺とネギが入ってる。そこにペットボトルに入った常温のだしをかける。うん。だしと卵の具合が何とも言えず美味しい。まろやかぁ。
 うどんは、やはり茹でたら茹でっぱなしの釜揚げに比べ、1回水で締めたひやしの方が美味しい。

 残念なのは、茹でたてではない、ということ。

 客が次々来るので(あっという間にお客さんが…)、次から次に茹で、流れ作業で丼に入れて「はいっ」と、渡されるのだ。
 失敗すると、茹でて何分か経過したものを手渡されることになる。
 十分に美味しいけどね。

 さて、腹ごしらえをしたところで、2件目。


6.「なかむら」 綾歌郡飯山町西坂元1373−3 定休日:第1・3・5日曜
 ここも、分かりにくい。所在地はここをクリック!

 さて。おおよそうどん屋とは思えない様相。トタン小屋に、酒屋さんがよくつけているような紺色の前掛けで作られたのれんが掲げられている。
 店内は7席しかないので、ほとんどの客は外で銘々好きなところに腰掛けてうどんをずるずると啜っている。

 …結構並んでる(右の写真は、食べ終わったときに撮影。その時ちょうど行列がとぎれた)。
 とにかく、地元の人がよく食べに来る、知る人ぞ知る的なうどん屋らしい。

 普段、なかむらうどんは全てセルフである。

 打ったうどんと、天ぷら各種が置いてあるだけで、うどんを自分で茹で、自分で裏の畑からネギを取ってきて刻み(前の人が刻んだものが残っていれば、それを使ってもいいらしい)、卵や天ぷらなど好きなものを加えてだしをかけ、料金を払ってお釣りを店の奥に置いてある手提げ金庫の中から勝手にとって精算し、その辺の好きなブロック塀に腰掛けてずるずる食べる、と。なかなかワイルドなうどん屋である。

 しかしまぁ、GWで人がいっぱい来るからか、ダンナ(やはり、弟に似ている)はせっせとうどんを打ち、奥さんがどんどん茹でている。…どっちにしても結構不愛想。まぁ、こういううどん屋には、それくらい愛想がなくていいのかも(笑)。

 うどん 小100円(大は200円)とげそ天とキス天(各80円)、卵(50円)を頂く。ノブが1,000円払って、お釣りを金庫からじゃらじゃらと取っても、ダンナは黙ったままうどんを打ち続けている。…おぉぉ、噂は本当だった。

 天気もいいし、私たちも外で食べる。

 キス天が美味しい。ここはかけ出汁がなく、生醤油で頂く(私だけ生卵入り)。2人とも冷やしうどん。
 …中村(弟の方)と同じく、見た目はいいが訴えかけてくるようなコシは残念ながら無い。

 話の種に、1回は食べに行ってもいいかも、という店だった。


 次に「宮武」といううどん屋に行ったのだが、なんと臨時休業。…残念。
 はい、次っ!


7.「山神」 仲多度郡満濃町公文839 定休日:水・日
 …この店は、すぐ目と鼻の先にある「山神商店(酒屋)」の女将と若女将(右写真中央)がうどんを打っている素朴な店である。

 ここは醤油うどんが美味いということなので、醤油うどんと月見うどんを頼む。

 温かいうどんは、コシが無くて、ダシよりもしょっぱさが先行してしまってて、もうてんで駄目。
 ぶっかけの方はうどんを一度水で締めてあるので、けっこうイケる。コシはある。ダシはいまいち。ネギ、鰹節がたっぷりのっかったうどん。

 結論は「ここのうどんは冷たくなきゃダメ」…ですな。


 …本当は、ここでうどん喰い倒すのは打ち止めにしようと思っていた。
 しかし、最後に美味しいもので閉めたいじゃぁないですか!

 …と、いうわけで、再び「山内」へ。

 今度は2人とも「ひやあつ」を頼む。お昼時(11:40頃)ということもあり、店内は昨日とはうって代わった混雑ぶり。しかも、昨日はなかった天ぷらの類が山積みにされている。

 8種類くらいあったものの中から、たこのげそ天(めちゃくちゃ大きい!)をチョイス(100円)。
 つやつやのうどん、透き通ったダシ(ちょっとしょっぱいか?)。食べ応えのある天ぷら(衣にうっすらダシの味が付いていて、何もつけなくても美味しい)!

 あ゙ぁ゙ぁ゙〜。お腹いっぱいすぎ。幸せすぎるるるぅぅ〜(こうしてると、私たちには腹八分目と、いう言葉は無縁だなぁと思う)。


 さて。勝手にうどんランキング。
 …ただ「蒲生」とか、行きたかったにも関わらず、お店が休みで行かれなかったところもあるので、その辺は差し引いて考えてくださいね。

第1位 「山内」
 大将の人なつっこさ(笑)、うどんのつやとコシ、出汁の加減、水の美味さ、これらの観点から、行った7店の中でぴかいち。

第2位 「山越」
 「恐るべき さぬきうどん」の中で、1位に輝いていた。
 卵とだし、うどんのバランスがよい。麺にもコシがあってよし。

第3位 ノブは「長田」、私は「山神」
 ノブが長田を推している理由は、麺のコシ。
 釜ゆではコシがあまりなかったけど、コシの無さをカバーする麺の太さ(確かに、他店より若干太い。それによって噛みごたえを出している)がある。
 ノブ曰く「悩み癖のある僕としては、そうやって研究し、悩んでここに至っている『長田』を推したい」とのこと。

 私としては、長田は当落線上の味なんだ。全ての美味いと不味いの基準点(4位)。

 私が山神を推しているのは、やはりひやしにおける麺のコシ。おばちゃん(…失礼!)が打っている自己流の味だから哲学も何にもないけど、経験と勘の味がする(笑)。
 それはそれでいいと思う。ノブはそういう「何も考えてないところ」があまり好きじゃないみたいだけど。

 「虎屋」が格別不味いことを除いて、後は団子状態です。
 これから行かれる方には、ちょっとくらい参考になったかしら??


 しかしまぁ、香川は水田が全くと言っていいほど無かった。
 見渡す限りの小麦畑と、ネギ畑。この人たち、本当に米は食べないらしい。
 日本にいて、これ程(稲作が出来る程温かいにも関わらず)稲作をしない人たちはいないと思う。

 だけど、小麦にこだわってるよぉ、香川の人たちは。

 何と言っても、あの大手の日清製粉だって、香川向けの小麦には「香川用(多分うどん用)」という特別の小麦を出荷せざるを得ないくらいなのだ(ホントの話し)。

 ね、すごいでしょ?

 さて。満足したところで徳島県祖谷渓(いやだに)に向かう。

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