1 徹夜踊りに徹夜で向かう
「これだよ、これこれっ。2年間あっためてきたんだぁ。」ノブが本棚から本を引っぱり出してきた。
遡ること8年前、ノブはなんかの弾みで「おわら風の盆」のことを知ったらしい。…で、どうしても行ってみたくなってガイド本を買ったのが2年前。
…で、2000年の9/3!富山県婦負郡(ねいぐん)八尾町(やつおまち)まで、とうとう来ちゃいました。
この町のお祭り「おわら風の盆」は、徹夜で踊る事で有名である。…ほんとに徹夜で踊るのかぁ?!
しかも、この踊りには唄、三味線の他に胡弓(こきゅう)という珍しい楽器で伴奏する(場所により太鼓も併用)。
9/2、仕事が終わった22:00過ぎに東京を出発。中央道→長野道をかっ飛ばし、松本インターで下車してからは下道をひたすら走る。
八尾町に到着したのは日付なんてとっくに変わった3:30だった。
そんな時間なのに、町内はすごい人。屋台はいい匂いを発してフル稼働しているし、人や車があちこちをふらふらさまよっている。
それもそのはず。オフィシャルな踊り(町のあちこちにある踊り場で踊ること)は23:00に終了しているが、その後、気の合った者同士が意気投合したら、そこが「簡易踊り場」になるので、それを探して多くの人がさまよっているという訳なのだ。
それに倣って私たちも町中をさまよい歩き、いくつかの「流し」の踊り集団に出会うことが出来た。
「徹夜踊り」というのは伊達ではないらしい。
それにしても、デジカメでも絞りを開けたまま撮ると、結構面白い写真が撮れるもんだね。
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