3 ガシャ〜ン
下流といっても、全長1.2kmしかないわけだし、水源地から1kmしか離れていないとなると、水はまだまだ綺麗なもの。
これでも、最近汚染が始まりつつあるというのだから驚く。
私たちが水辺に着いたとき、10人くらいが花見のごとく宴会を催し、親子連れが水辺でくつろぎ、20代の若者(多分)が日焼けに興じているところだった。
そんな中で、根性入れて鮎を釣っている人が一人。友釣りだぁ。
それにしても、水が青い青い!
水温が低い(このくそ暑いのに←あら、言葉遣いが悪いですねぇ。失礼。水温は15度!)ので、北海道で見た海のように冷たく、悲しい色をしている。
ま、水の色が悲しいだけで、周りはにぎやかムードだったんですけど。
暑さにたまらず、ジーンズをまくり上げて足を浸す。
さすが水温15度!長い間足を浸しておくと、痛くなってくるほどの冷たさだ。
道理で、水着姿の若者達も川で泳がないわけだ。時々、飛び込んではすぐに上がって、太陽光線を身体中にしみこませている。
いっときの涼を楽しみながら、ノブと日頃のヨシナシ事を語り合う。
さて、出発しますか。
気を取り直してバイクにまたがる。飛び上がるほど、シートが熱い!
もたもたと用意をしている隙に、ノブにおいて行かれてしまった。
焦って発進した瞬間、…コケた。「がしゃぁぁ〜ん」と、いう悲痛な音を立てて、バイクが倒れた(泣)。
その場にいた親切なカップルと、事態を察知してすっ飛んできたノブによってバイクを起こすことは出来たものの、カブっちゃってエンジンがかからない。
炎天下の中、バイクの側であれこれ調子を見ながら(さっき涼んだのが、いっぺんにパーになった)待つこと30分。エンジンがかかったのがこんなに嬉しかったのは言うまでもない…。