2 水が旨けりゃ豆腐も旨い

 …小腹が減った。っって、もちろんおそばを食べた直後なんだけど。
 そば屋を出たら、目の前は豆腐屋さん。行くしかないでしょぉ(^0^)/

 その豆腐屋さん、買ったらその場でパッケージを開けて、醤油かけて、わさび乗っけて、プラスティックのスプーンを刺してくれる。
 木綿・寄せ豆腐を買って、表のベンチで早速パクつく。

 横を見れば、ちょっとした池になっている。…もちろん、その水も柿田川の源泉から引っ張ってきたもの。透き通っていて、魚が泳いでいるのがよく見える。

 犬が水面をきょろきょろしながら見ている。どうやら、その魚を狙っているらしい。あまりにも夢中になりすぎて、池に前足がずり落ちちゃって、あたふたしている。かわいいなぁ。


 さて。食休みをする間もなく、水源地へ。

 水源地には柵が設けられ、一般の人は入ることが出来ない。展望台みたいなところからの見学となる。
 多くの人の飲料水になるわけだから、汚されないように、との配慮なのだろう。…まぁ、当然ですね。

 日に100万tも湧き出しているとあって、あっちこっちでぼこぼこと砂を巻き上げながら水が湧き出しているのが見える(写真中央が砂を巻き上げて、もこもこしているところ)。

 昔、紡績工場が使用していたとされる井戸には、きらきらと動くものが見える。鮎だ。よく見ていると、井戸の壁に出来た苔をはむのが見てとれる。

 とにかく、すごい透明度。あまりにも水が綺麗なので、深さが分からないくらいだ。…結構深いんだろうなぁ。


 柿田川は、富士山麓に降った雪が伏流水(地下を脈々と流れ流れて)となり、湧き出たものだ。

 そういう伏流水って、10年とか100年とかとてつもない年月を経て、どこかで湧き出すものだと思っていたのだが、学者の計算によると、柿田川は富士山麓からたったの80日で湧き出しているらしい。

 書き忘れたけれど、柿田川が湧き出しているところは、三島市内の国道1号線沿いである。車がびゅんびゅん行き交うすぐ脇で、日本一透明度の高い川は湧き出しているのだ。
 こんな事って、全国各地どこ行ってもないことである。

 80日で、あそこまで濾過されてしまうのだから、考えてみれば自然の力ってすごいよね。信じられないよ。

 何にしても、直接水を触れないのってつまらないじゃない。
 水源地は無理にしても、そこから1kmくらい離れたら、一般の人でも川に入る事が出来るところがあるらしい。

 バイク飛ばして、下流へ向かう。

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