桜井の宿 皆花楼
Accomodation in Sakurai Kaikarou
34 30 43.50,135 50 49.43
出張ついでに一人で泊まる宿は、あまり迷っても仕方ない。ビジネスホテルではなくたまには旅館ということで、皆花楼という桜井駅徒歩1,2分というロケーションの宿にしてみました。多分明治期から旅館としてやっていたのではないかという宿でして、趣があるというべきか、単に古びているというべきか迷うところですが、タイムスリップ感は半端ではありませんでした。 我々の生活の中で、畳というものの存在がどんどん薄れていったように、旅館が旅行の中に占める割合もどんどん小さくなっていった気がします。旅の際には心して保存民家や保存町屋には泊まるようにしているのですが、それと旅館とはまた違うのです。この業態、そして空間を今後どうしていくのが良いのか、ちょっと考えてしまいます。 星野リゾートの星野佳路氏が大手町に星のや東京をスタートするにあたり、旅館というスタイルをここで改めて発信し、世にいや世界に問いたいというようなことを発言していたと思います。玄関に入ったら靴を脱ぐ、畳を踏みしめて部屋に向かう。そんな経験を東京のど真ん中で提案しています。でも寝るのは畳、布団ではなくベッドにしていますが。 こういう古くなっていく旅館のリニューアルをどうするのがいいのか、私が悩むことではないのですが、やはり気になるところです。このままゆったりと衰退するのか、どこかでリニューアルするのか、リノベまでいくのか、建て替えか。ご主人の悩みは尽きないかもしれません。 よく使う楽天で予約を入れましたが、予想通り貸切になったこの日、朝風呂も楽しめ実にゆったりとすることができました。 |