電子書籍の薦め電子聖書ソース閲覧環境紹介論駁(笑)参照・参考

PDAで読書 ポケットにbibleを(2)

日本語聖書のデジタルソース

市販ソフトウェア

 現在、以下の日本語電子聖書が市販されています。入手の容易な順に挙げてみましょう。詳細はそれぞれのリンクをたどってください。

Jnet−ばいぶる 新共同訳財団法人日本聖書協会日本コンピュータ聖書研究会・2002) \1,050(税込)
新共同訳(66巻)、または新共同訳(旧約続編付)、いずれも同価格Download販売 (for Win32)
J−ばいぶる 1st 2000いのちのことば社日本コンピュータ聖書研究会・1995初版) \9,800
口語訳、新改訳、新共同訳(66巻)、TEV(66巻)、NKJV (for Win32)
バイブル・メイト ホップ Ver.2(キリスト新聞社・1996) \21,000
口語訳、新共同訳(旧約続編付)、TEV(旧約続編付き)、聖書語句辞典、新共同訳聖書辞典、聖書地図、写真 (for Win16 & Mac)
Visual Bible 21ブレインヒルズコンピュータ・1999) \7,800
口語訳、新共同訳(旧約続編付)、KJV, 別売add-on TEV(旧約続編付き) \2,000(for Win32)
Macバイブルスタディ(日本コンピュータ聖書研究会) ¥9,000
=旧ファイルメーカー聖書(コンピューター聖書研究同好会) \2,500
口語訳、新改訳、新共同訳(66巻)、KJV (for FileMakerPro)
Mac聖書(いのちのことば社) \4,800
新改訳、NIV(for Mac)
Logos Bible Software for Windows ロゴス聖書学習ソフトウエア ベーシック:\12,000 アドバンスド:\62,000
ベーシックには口語訳、KJV、ストロングの辞書、トーレイの聖書知識の宝庫、ネーブの主題聖書。別売りモジュールが多数存在する中に新共同訳(\14,000!)もあり。アドバンスドセットにはその新共同訳とギリシャ語(NA26)とヘブル語(BHS)がプラス。本来は研究用だが、コストパフォーマンスが法外(BibleWorks比)なのが即ちシェア比に反映しているような。(for Win16 on DOS/V)。
聖書 新改訳 電子ブック版(日本聖書刊行会・1991 YRRS 44) \9,700
新改訳、NKJV (for EB)。現在のラインナップに含まれていないことから、恐らくは版元品切再版予定なし、なのでしょう。
聖書 新共同訳 電子ブック版(日本聖書協会・1993 YRRS 144) \14,563
口語訳、新共同訳(旧約続編付)、TEV(旧約続編付き) (for EB)。版元品切再版予定なし(これは確か)。

 ご覧のとおり、現在日本で普通に用いられている聖書翻訳3種類は、何らかのメディアでは入手できます。が、どれもこれも汎用性に欠ける「独自データ(てことにしときましょう<謎)」で、対応環境でしか動きません。

online公開・配布物

マトモげ

JBS日本聖書協会 / 聖書全文検索
 著作権者ですが、全文公開は流石に無理のようですね。非営利なら無償、と公言してはいますから、トレーサビリティの問題なのでしょう。
eBible-Japan 聖書検索 & ミラー
山形県立米沢女子短期大学 社会情報学科 聖書用語検索 & ミラー
聖書検索
 これらは、きちんと許可を得て、レギュレーションの範囲で活動しているようですね。
『新共同訳聖書』検索
 こちらの節数制限は自主規制でしょうか。

ヤバげ

ようこそ聖書のページへいらっしゃいませ 聖書(口語訳)
オンライン聖書・新改訳
 いずれも見事に閉鎖されています。そりゃそうだ。協会や刊行会がツブれてしまったらどれほど困ることか。たとえば聖書配布の国際ギデオン協会は、ちゃんと代価を払っています。そうでなければ単なる海賊です。
HolyBible & Holynet(ヨイド純福音教会 情報通信宣教会?)
 そう言う意味では、このサイトの存在をどう捉えるべきなんでしょうか。「ヨイド純福音教会 情報通信宣教会」名義のHoly-Bibleという、ほぼ日本語で書かれていたページは法的措置が取られたのか真っ白になっていますが、その上部ディレクトリが韓国語のHolyBibleで、未だに繋がっています。 自分等のcopyrightは主張している一方、こちらの警告は(相変わらず)無視という悪質なサイトです。もし目的の為に違法行為を正当化するなら、教会として終ってます。
Palmで読む聖書 ・本物
 口語訳新約聖書のMeDoc形式ファイル(palm用のファイル形式の詳細は後述)です。海外では同種のモノがPilot BibleDoc など無数に在りますが、その日本語版と言ってもいいでしょう。しかし、4年ほどフライングの確信犯…というか、故意ですな、コレわ。改変版まで一緒に置いてあり、「法的措置」の対象にされたら言逃れようがないでしょう。

 別に、オンラインに聖書を置くことに反対しているのではありません。んなもん、あった方が便利で有用に決まってます。でも、翻訳・出版には膨大な手間隙費用がかかっているのであり、訳文には厳然と著作権が存在します。ですから、どのように理論武装しようとも、権利者がヨシといわなきゃダメ。負担を自ら担わず他者の権利・財産を侵害する行為を「伝道の為」やら「人類共有財産論」などの美名で覆い隠し強行するなら、真意はその実で判断せざるを得ません。端的に言って、他人の痛みの判らない信仰なんてニセモノですわな。

 教会及び基督者たるもの、長期的な展望に立って、今後とも安定供給・改訳が必要不可欠な聖書出版に携わる働き人を助け支えるべきです(それが少々狭量気味でも)。実際、多くの教会や個人が献金して事業を支えています。ですからその成果物をきちんと対価を払わずに盗用するのは「献金泥棒」であり、獅子身中の虫です。

番外バージョン

文語訳聖書電子化計画
 総ての旧漢字が扱える超漢字3(B-TORN)上で進行中だそうです。著作権が失効していますので法的に問題ありませんし、これだけ浮世離れした文体で実用率も痕跡量ですから、確かに文化遺産扱いで構わないような気になりますね。
電網聖書
 なるほどPDSからの独自訳なら文句はでません。
@nifty 聖書フォーラム(FBIBLE) 特別会議室【現代訳聖書電子文書化推進奉仕隊】
 こちらは著作権者の肝入りのようです。
International Bible Society Japanese Bible
 リビングバイブルが全巻、PDFとDOC(MS-WORD)で置いてあります。恐れ入りました。さすが著作権者張本人は無敵です。

プラットホームを変換する

やっぱPDAでしょう

 ということで、通読可能なまとまった聖書リソースの確保にはやはり市販ソフトを購入する事になります。そうするべきです。とはいえ、ATだろうとMacだろうと、ノートパソコンを随時持ち歩いて…てのは重量や連続使用時間からも無理が過ぎます。最小の電子ブックプレイヤーはおそらく380gのDD-150で、下手なH/PCよりよほど軽くて安いのですが、肝心の電子ブックが入手できるかどうか(電子ブック市場が壊滅しているから、プレーヤーは最近みんなメディアバンドルだったんですね)。

 やはり電子書籍専用機がぱっとしない2001年現在に於いては、ノースピンドルのPDAに携帯閲覧できる形にコンバートして携帯するのが現実的な解です(NECのデジタルブックなど完璧に跡形もないですし)。

吸出し変換ツール

 というわけで、既存ソースに対して其の手の作業をしてくれるtoolはないかと一寸探してみました。但し、使用にあたっては、この後に述べることも念頭において、自己責任でお願いします。世間には、存在は許されてもみだりに使用する事は違法、というものもありますから。

変換ツール類
tool名配布ファイル在処効能
EB聖書連続変換EBCVRN30.EXE@nifty:FBIBLE/LIB10電子ブックテキストコンバーターを連続実行
電子ブック版聖書テキストコンバーターEBCNV411.EXE@nifty:FBIBLE/LIB10、@nifty:FLORD/LIB5電子ブック版聖書(新共同訳または新改訳)のデータを巻単位でテキストファイルに変換
EBconvebconv11.lzh Vector16bit版、日本聖書協会・日本聖書刊行会のEBをgrep 検索ができる1行ごとのデータに加工
聖書テキストデータ抽出用バッチ&スクリプトTBIBLE10.LZH@nifty:FBIBLE/LIB10「J−ばいぶる1st」から新共同訳聖書をCSVに。スクリプトの簡単な書換えで他訳の抽出も可能。sed242.lzhJGAWK.LZHWGREP152.LZHが「一体」なら再配布できるそうなので、置いておきます。
聖書HTMLコンバータTB2H013.LZH@nifty:FBIBLE/LIB10「Bible Mate Hop Ver2.0」に含まれる新共同訳聖書をHTMLファイルに変換
聖書、聖書辞典ビューアTB2H4EB02.LZH@nifty:FBIBLE/LIB10電子ブックの新共同訳聖書をHTMLファイルに変換

著作権・使用許諾契約

 適応されるのが著作権だけなら、著作権法第三十条により私的用途の複製、第四十七条の二によりプログラムの翻案は認められていますので、形態変換しての個人使用はおそらく可でしょう(売ったり貸したり晒したりしてはいけません)。添付の説明書で判断するかぎり、電子ブックは両方ともこれが当てはまりそうです。

 しかし、ソフトウエア使用許諾契約が付随するソフトウエアでは、著作権法の規定のは勿論、個別の契約も順守しなければなりません。たとえばJ−ばいぶる 1st 2000では、データのみの別途利用が契約のいう「単独のコンピュータシステムでのみ使用」とか「内容の全部または一部を改造」などに抵触しないかを、個々の利用者でよく吟味してください。私は専門家ではないので判断に責任がもてません。

 別に聖書ソフトを蒐集しているわけではないので(ホントにそう言えるか?)それ以外のソフトウエアについては判りませんが、とにかく法と契約を重んじるのは当然の事だと思います。

私の例外的環境

 でも、実は。私自身はご紹介したソースも変換手段も、PDA用テキストの元としては利用していません。10年も前にこんなものを購入しているからです。

パソコン用 聖書 新共同訳  (教文館・1991) \27,000
新共同訳(旧約続編付) (MS-DOS TEXTFILE) PC-9801(VM以降)対応 EPSON(PCシリーズ)対応
3.5inchフロッピーで旧約聖書 全三巻 旧約聖書続編 全一巻 新約聖書 全1巻 TOOLS全1巻 解説書 1冊

 後に電子ブックが発売されたときもJ-ばいぶるが発売されたときも、価格面でかなり口惜しい思いをしましたが(なのに何故それらも持っている?)、柔軟な使用許諾のおかげで何をするにもどこに持っていくにもびくびくしなくて済むのが大変助かっています。なにしろCSV化ツール付属、データベース投入用固定長データ情報や、grepと正規表現の略解などがマニュアルに記載されています。

 それにしても、引っ張り出してマニュアル眺めてみると、当時と今ではPCのパフォーマンス(目を見張る!)もユーザーの想定レベル(目を覆う?)も良くも悪くも段違いで、思わず遠い目。

 そうそう、このFD版がテキストの総量の目安になります。新共同訳ではこんなもんです(1kB=1024B) 。

新共同訳聖書のデータサイズ
旧約続編新約
プレーン2,689kB712kB940kB4,341kB
LZH書庫1,061kB314kB377kB1,752kB

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