PDAで読書　ポケットにbibleを

貴方にとってBibleとは？

　この企画は、貴方にとってのBibleを電子データとして持ち歩くにはどーするか、というお話です。これが辞書だと多くの先例があるので。どちらにせよ、それは技術的には単に「大量のテキストデータを保持・閲覧する」という話ですので、一般向けに「PDAで読書」という副題がつくわけです。

　「一般向け」？　そう、私にとってBibleといったら比喩でも称号でもなく旧新約計66巻の正典であるところの聖書の事ですので、この記事の量的な半分はそれに関した情報になります。実際、テキストを日常「携帯・随時閲覧」する電子本ヘビーユーザーのなかでも、「基督者が聖書を」ほど大量のデータをランダムに取扱うニーズを現実に持ってる例はないとおもいますので、その用途で及第点が付く環境なら民生ユースにはまず問題ありません。

　というわけで。電子聖書に御用のない方は各々のプラットホームでのおすすめ閲覧環境まで飛ばして下さい。

電子書籍の実用性(1)

電子聖書の利点

　聖書を携帯するニーズは確実に存在するのに、普通そんなマネしてる人は少ない。なぜか。単純なことで、紙の聖書ってかさばって重たいんですよ。どのくらい重たいかっていうと。

　…この表を見れば、システム手帳などの「バイブルサイズ」という用語がどれだけ無意味不明かお判りいただけますよね？　この上にまだ講壇用（最高級大型）があって、それはA4ですよ？（厚みを別にすればオールインワンノートよりまだ小さいですが、くりぬいて拳銃隠すにはあのくらいでないと…って何の話だ）　ま、それはともかく。

　軽量を売り物にしてるハンディバイブルですら500gは切れません。だから、携帯用に売られているものは、コンサイス辞書のようなペら紙に新約だけとか巻末に詩編付きとかになってしまうんですね。そんな間引きはやりたくてする人はいませんし、当然旧約も読まれる主日には役に立ちません。しかも、あんな小さい字、50歳越えたら読めやしないぞ。

　そう、電子書籍はこういった物事を一挙に解決する可能性をもっています。つまり大型聖書の1/10以下の重さのPDAデバイスで大型聖書より大きな字で全巻通読や全巻検索が可能（つまり、コンコルダンスの時代は終りました）なのです。なにしろ今や典型的PDAはほぼ200gを下回り、データは質量も体積も零ですから。

(2002/10/02)

[ PREV. | RANDOM | LIST | NEXT ]

from 2002/06/03