漂着マメを育てよう
い南の国からはるばる旅をしてきた漂着マメ。
いったいどんな芽を出し、葉っぱをつけるのでしょうか。
海岸でみつけた漂着マメを育ててみよう!
●どんなマメを植えればいいの?
漂着マメを育てるには「発芽しそうなマメ」を選んで植える必要があります。
海岸でみつけた漂着マメがすべて発芽するとは限りません。できそこないのマメ、夏の浜辺で炎天下にさらされたマメ、古くなりすぎたマメなどは発芽できないかもしれません。
発芽しそうなマメの目安としては、冬場などの「暑くない時期に漂着・採拾した健康そうなマメ」がよいのではないかと思います。。
種類としてはワニグチモダマタシロマメナタマメなどが発芽しやすいようです。
 
●植える時期は?
海岸で見つかる漂着マメは東南アジアなどの熱帯の国々から来たものがほとんどです。
このため、マメを植えるのは暖かい時期を選ぶ必要があります。本州や九州などでは最低気温がおおむね15度以上となる5月中旬以降くらいがよいのではないかと思います。
沖縄や奄美などでは3月や4月でも大丈夫でしょう。。
 
 
●頑丈すぎる 漂着マメ
漂着マメは数ヶ月から数年以上の長期間の漂流に耐えることのできる丈夫な皮を持っています。車で踏んでもつぶれないくらい頑丈なものなどもあります。
このようなマメをただ土に埋めるだけではなかなか発芽は期待できません。そこで、ヤスリなどを使って漂着マメの皮にキズをつけてやります。中身の白い部分が少し見えるくらいまで削ります。
キズをつける場所はなるべく芽の出そうな場所を避けるようにします。
マメによって芽の出る場所は決まってて、だいたいヘソの部分、ワニグチモダマやヂオクレアの場合ヘソの片端から芽を出します。
 
 
●土に埋める
キズつけたマメを半日ほど水につけて、少しふやけるのが確認できれば土に埋めます。 (土ではなく、湿らせたミズゴケに植えるのもよいそうです。)
半埋めにしておくと窒息を防止したり、発芽を確認したりできます。
土の表面が乾かないように時々水をやります。また、マメの上に紙切れをかぶせるなどして乾燥を防ぎます。マメの表面にカビが生えたりしますが、じっと様子を見守ります。
植えたマメが正常であれば普通1週間以内に発芽の兆候があるようです(モダマは発芽まで約1ヶ月かかります)。
 
 
●発芽したら
発芽した後は成長に従って植え替えや、あんどん(アサガオの栽培などに使うやつ)を設置したりします。
夏の間はどんどん成長しますが、寒くなると枯れてしまうかもしれません。。
可能であれば寒くなる前に部屋の中に入れるなどしてみるとよいでしょう。
なにしろはるか遠い熱帯地域の得体の知れない植物です。正しい育て方はよくわかりません。。
試行錯誤しながら、愛情を込めて育ててみてください!!