ワニグチモダマ
夏の間、著しい成長を続け、グァバの木に絡み付く(2007年10月)
 
ワニグチモダマ (Mucuna gigantea)は太平洋の熱帯域に分布する。
日本では八重山諸島に分布するが、結実は少ないらしい。
近年、奄美諸島の徳之島でも自生が確認されている。
受粉にはコウモリが関係しているとか。。
●無地ワニ
 
大きさは直径1.5cmから3cm、厚さは約5mm。
幅1mm程度の黒いヘソがマメの周囲を約5分の4周する。
色は茶色から焦げ茶色。
八重山諸島に生育するワニグチモダマは無地らしい。
●まだらワニ
 
黒いまだら模様があり迫力がある。
形状は無地のものと同じである。
●くろワニ
 
全面的に真っ黒なワニグチモダマ。
まれに見つかる。
最初から黒いのか、古くなって黒くなったのか、不明。。
●やせワニ
 
薄くてデコボコしたワニグチモダマ。
まれに見つかる。
未受精か、未成熟か、できそこないか、不明。。。
●ワニグチモダマを植えてみた
 
左:マメに傷を付けて軽く土をかぶせておくと芽が出てきた。(2007年4月)
右:はじめのうちは葉を出さずに上へ上へとのびる。1日最大で約15cm成長。(2007年4月)
「ワニグチ」というのは、神社などのお賽銭箱の上にあるような縄の着いた鐘(鰐口)のことだそうだ。
たしかに平たい形といい、ヘソに相当する切れ込みなどはそっくりである。
ワニグチモダマは奄美大島の海岸ではたくさんの漂着が見られる。
無地のものとまだら模様のあるものが見つかる。
イルカンダのマメとすこし似ているが、ヘソの形状で見分けることができる。