ナタマメのなかま
タカナタマメ(Canavalia cathartica)
ハマナタマメと同じような形状であるが、色が黒い。
海岸で見つかる数はかなり少ない。
ハマナタマメも一度水を含んだ後乾燥するととこのような色になるが、ふくらんだり柔らかくなったりしているので区別できる。
 
日本にはナタマメのなかまとしてハマナタマメ、タカナタマメ、ナガミハマナタマメなどがある。
盛口満著、「西表島の巨大なマメと不思議な歌」によるとヘソが長いのがハナナタマメ、短いのがナガミハマナタマメ、色が黒いのがタカナタマメとされている。
欧米ではBay-Beanと呼ばれ、赤い色のナタマメの仲間もあるようだ。
● ハマナタマメ
 
ハマナタマメ (Canavalia lineata) は本州、四国、九州、沖縄に分布する。
奄美大島の海岸付近にも自生し、またたくさんの漂着が見られる。
マメの色は肌色から茶色で、大きさは1cm~1.5cm。ヘソの長さが長い。
不思議なことに、奄美大島のハマナタマメは水に浮かないようだ。
イルカンダのマメも奄美大島産は水に浮かなかった。なぜだろう。。
ハマナタマメの花(2007年5月、奄美大島自生)
● ハマナタマメを植えてみた
ハマナタマメに少しキズをつけ、植えてみたところ簡単に発芽。
マメは小さいが成長はとてもはやい。
 
左:ハマナタマメを植え、数日で発芽。最初はハート形の葉を広げる(2008年6月)
右:その後、ツルをのばし三出複葉となる(2008年9月)
ハマナタマメの葉
小葉の先は少しとがる。
ツルがどんどん伸びてあんどんに絡み付く。
●ナガミハマナタマメ(?)
 
ナガミハマナタマメ(Canavalia rosea)
ハマナタマメとよく似ているが、ヘソの長さが短い。
● ナガミハマナタマメ(?)を植えてみた
ナガミハマナタマメ(?)もうまく発芽し、成長した。
ハマナタマメと違い、ツルは地面を這う。
それほど成長は旺盛ではないが、強そうなツルを着実にのばす。
 
左:数日で発芽し、最初はまるい葉を広げる。(2008年6月)
右:その後、ツルをのばし三出複葉となる。ツルは地面を這う。(2008年9月)
ナガミハマナタマメの葉
小葉の先はまるく、ツルは地面を這う。
●タカナタマメ(?)