タシロマメ
宇検村船越海岸で発芽していたタシロマメ(2007年11月)
漂着した種子が発芽したものと思われる。
奄美大島では冬場の気温が低いため、この後葉が全て落ちてしまった。
これじゃ、自生とはいえないな。。
 
タシロマメ (Intsia bijuga) は東南アジアなどの熱帯地域に分布し、八重山諸島にもわずかに分布する。
マメ科の植物だが、デイゴと同じように木になるマメである。
過去に有用な木材として伐採利用され、八重山諸島では数が減ってしまったそうだ。
別名はタイヘイヨウテツボク。テツボク(鉄木)とは幹が固く、重い樹木の呼称である。
奄美大島には分布しないが、漂着マメとしては比較的たくさん拾う事ができる。
熱帯地域の外国から漂流してきたものがほとんどだろう。
● 扁平な形でしわが特徴
 
一般的なタシロマメの大きさは長径2~4cm、厚さは4~8mm。
大きいものでは最大で5cm、厚さは12mmに達するものもある。
色は焦げ茶色~赤茶色で形は様々である。
マメの形や大きさは様々であるが、 形は平たく、表面にしま模様(しわ)があるのが共通点。
●タシロマメを植えてみた
2007年2月、タシロマメを植えてみた。
ちょっと大きいやつ、小さいやつ、傷がついてぼろぼろになったやつの3つを植えたところ、全て発芽。
どうやら発芽しやすいマメのようだ。
 
マメに少し傷をつけ、ペタンと寝かせた状態で軽く土をかぶせた。
半月ほどで根と茎が伸びて、マメがムクリと起き上がり、マメの割れ目から芽が伸びはじめる。
生長したタシロマメ
左:鉢植え(2007年10月)
右:直植え(2007年 6月)
同じような感じのタシロマメを植えたのだが、左右のものでは葉と茎の様子が異なる。
ひとくちにタシロマメといっても何種類かあるようだ。
●奄美大島にも自生?