Ortofon 2M Bronze
MM型カートリッジ

これは私のオフィス用です。

周波数特性とクロストークの計測


オフィス用機材
DENON DP-300F ターンテーブル
Eleckit TU-8200R 真空管アンプ
Klipsch R-51M スピーカー

Ortofon 2M Blue カートリッジ (引退)
JBL Stage A120 スピーカー(引退)
Boyuu A2 真空管アンプ(引退)


オルトフォン 2M ブロンズ

 オフィス用には、Ortofon 2M Blue を使ってきました。実測で-30dBを超えるチャンネルセパレーション、-0.5dB以内の左右偏差、フラットな周波数特性。コストからは信じがたい性能に驚きましたが、高域には、おそらくは楕円針であることによる、ある種の限界はあります。

 ラインコンタクト針(Ortofon Fine-Line)の
2M Bronze なら、その限界を突破できるのは、例のLowBeatsというサイトの比較試聴で、試聴曲(フリッツライナー指揮、シェエラザード)の最初の10秒を聴くだけでわかります。

 Bronzeは、同サイトで聴けるMMカートリッジの中で、最高の一つです。4万円超は安くはないですが、個人的には、もう一つ上のBlackより、Bronzeの方が快音と感じました。ラインコンタクトなのでS/Nも良い。


そして、見た目も美しい。



針圧設定
 推奨針圧は、Blueより少なく、1.5g。これは軽すぎる気がしたので、推奨の上限は不明ながら、2割増しの1.8gで使うことにしました。(最初はLowbeat推奨の2gにしてみましたが、すこし減らしました)。


インサイドフォース設定
 接触面積が広い(面圧は低い)ラインコンタクトなので、針圧に対するインサイドフォースは少なくなります。丸針基準のDP-300Fのインサイドフォースキャンセラーで、0.5gの目盛に合わせて使い始めました。レコード面の界面活性処理のせいで摩擦が微小な私のLPレコードでは、これくらいのはず。
 今後、針のかたよりの進行具合を観察しながら最適化します。
面から見て、右に寄るならインサイドフォースキャンセル過大、左によるなら過小。


 
銅製・ゴールド色メッキのレコードスタビライザとも、絶妙なコンビ。



狙い通り、R-51Mのカッパーコーンとも、おそろいの色になりました。



外見上は、
ブロンズに変わったって、言われなきゃわからないほどの差ですが・・・


その音は
 針を下した瞬間からわかる予想通りの変化。これまで、ちょっと音量大きいかな、と思ってボリウムを絞りにいくパターンでも、高域の耳障りな成分がないために、そのまま快適に聴けてしまいます。コルトレーンのサックスも、マイルスのトランペットも、これが本物の音だろう、と思わせる鳴りっぷり。

ちなみに、これらのジャズは、自宅のメインシステムでは決して聴きません。


 繊細なの音と、単に線が細い音の差は、紙一重。
2M Bronzeの音は、高精度に支えられた充実した繊細感とでも言うべきか。ぐんとSUMIKO Starling (マイクロリッジ針)に寄った感じ。丸めて、太く、聞かせるDL-103(丸針)とは対極です。ラインコンタクト針ならではの音かもしれないです。


測定結果
 DEQ2496とテストレコードを使って、周波数特性とクロストークを計測しました。フォノイコライザーは、DP-300F内蔵のものを使っています。



ご覧の通り、Ortofon 2M Blueの時と同様、非常に左右が揃った周波数特性で、チャンネルセパレーションも優秀。DENON DP-300Fの付属アームは、アジマス修正の余地が全くないので調整できませんが、ほんの僅かにアジマスが調整できれば、クロストークの左右差は解消できて、チャンネルセパレーションは左右とも-30dBくらいに収束しそうです。参考までに、2M Blueの計測結果を示すと↓:

非常に似ていますね。クロストークが揃ったのは、個体差の範囲と思います。Bronzeには100Hzのハムがないのがわかりますが、なぜかは不明。同条件で計測したつもりですが。
 カタログの通り、Bronzeはほんのわずかに出力が低いのもわかります(カタログ上の出力はBronze;5mV、Blue;5.5mV)。

 特性は似ていても、Bronzeの方が音に深みがあり、かつ、高域の抜け感がよく、心地よい。とはいえ、Blueが2.5万、Bronzeが4.5万という2倍に近いコスト差も考えあわせれば、どちらも非常にお買い得感があります。

(2020年12月24日記)
(2021年2月24日計測を追記)

 

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