申し訳ありません、田中様

■ペンネーム「ぴよ」さんからの投稿です。

 こんなことがありました、程度の投稿ですみません!
 
 以前働いていた会社は某建設会社の現場事務所でした。
 常駐しているのは所長、副所長、私、の3人だけの小さな事務所でした。
 ある日、資産運用を薦める会社の「田中(仮)」という男から何度も電話がかかってきたのですが、気の弱い所長は自分で断りきれず、
「今ちょっと忙しいから、また今度聞きます」
 と中途半端な答え方をしてしまい、その後居留守を使うようになったので、私が応対していました。
 
田中 「所長様いらっしゃいますか?」
私 「外出しております」
田中 「何時ごろお戻りですか?」
私 「本日は直帰の予定になっております」
 
 
 別の日
 
田中 「所長様いらっしゃいますか?」
私 「ただいま会議中ですので、お繋ぎすることが出来ません」
田中 「何時ごろ終わられるご予定ですか?」
私 「終わり次第現場へ向かう予定ですので、お電話を頂いても対応できないと思います」
 
 
 別の日
 
田中 「所長様いらっしゃいますか?」
私 「ただいま他の電話に出ております」
田中 「このまま待たせていただいてよろしいでしょうか?」
私 「業務中ですので、業務以外のお電話はお繋ぎできないことになっておりますが…」
田中 「いつもいつも出ていただけないほどお忙しいようですね、それでは業務時間外にお電話させていただきます、と所長さまにお伝えください」
私 「失礼ですが、業務時間外にお電話を頂いても、本人が出たがらないと思います
田中 「(多少キレぎみに)…わかりました。ご本人様に出ていただくまで…かけます…
私 「申し訳ありません、何度かけて頂いても私が出ます…」
田中 「…」
 
 それ以来、田中さんからは電話がかかってきませんでした。
 ちょっとかわいそうになりました。

申し訳ありません、何度かけて頂いても私が出ます…
 
 こう言われてしまうと、もう、後は泣くしか・・・!

(2006.6.14)