☆ 山中湖の近況報告7 ☆     更新日: 2001年07月29日
*** DELETE PICTURES (2006.06.04) ***

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☆  2001年07月28日(土)、29(日) :

3週間振りの山中湖です。夏本番を迎え、青空を期待したのですが、曇り空で、しかもとても涼しいというよりは、肌寒い日でした。なんとなさけない7月の週末なのでしょう。
今月の21日(土)には山麓探偵団の実地踏査(富士・宝永火山とアマツバメ)がありましたが、私は不参加でした。
山中湖周辺は、夏の野草が咲いています。ヤマハギ、キキョウ、ホタルブクロ、チダケサシ、オダマキソウ、ギボウシ、ウバユリ、キツネノボタンなどです(「山中湖文学の森」の中で色々な野草が見られました)。また、「ハリモミ純林」では、ガクウツギがひっそりと咲いていました。今日のトピックスは、山中湖でホタルの群舞が見られたことです。山中湖でホタルが見られるということを読者のMさんから教わりました。実は、数年前に場所は知っていたのですが、すっかり忘れておりました。場所は、山中湖文学館の前にある沢で、夜の7時半から8時の間に見られます。そこを管理されている人(ホタル保存会)によりますと、期間は7月下旬から8月下旬だそうです。この日の夜はちょっと寒いためか(上着を着ていきました)、20匹くらいしか出ておりませんでしたが、ホタルの舞う様子はとても幻想的でした。
もうひとつ情報。これも読者のMさんから教わったのですが、忍野にとてもおいしい豆腐屋を見つけました。名前は「かどや」です。ゴマドウフ、ユズドウフ、シソドウフなどいろいろと取り揃えてあり、うれしいことには、その場で色とりどりの豆腐を試食をさせてくれることでした。とてもおいしい豆腐で、お土産用に買いました。(忍野には、うどんの試食をさせてくれるところもあります)
29日(日)は、ようやく青空が広がりました。これを逃してはならないと、湖畔へウインドサーフィンを楽しもうと勇んで出かけたのですが、寄る年には勝てず、腰をいためてしまい、がっかりして東京へ戻りました。無・無・無念・・・・・・

☆  2001年07月07日(土) :

山中湖は今日は曇り空でしたが、時々日が差していました。やや蒸し暑いのですが、それでも東京に比べれば大変涼しいです(気温は20度くらいです)。管理人さんの話しでは、先週はとても暑く、30度を超える天気が続いたそうです。
山中湖の周りの山々はすべて厚い雲で覆われていたのですが、籠坂峠からあざみ平、大洞山を往復してきました。展望はまったく利かなかったのですが、山道は比較的見通しがきき、静かな山歩きでした(1人の青年に出会っただけでした)。あざみ平のフジアザミは、ロゼット状の葉があるだけでした。代わりに、ヤマイバラの白い花、クサアジサイ?(シモツケのような薄紫の花ですが、よくわかりません)、ヤマブキショウマ(白い穂)などが咲いていました。
また、周りにはヤマボウシの白い花がたくさん咲いており、時々霧の間から白い姿が見えたりして、とても幻想的でした。ヤマボウシは、今満開といったところです(別荘地でもまだきれいに咲いております)。その他、山道では、ウツギ(白い花)、ガマズミ(白い花)、バライチゴ(白い花)、ヤマオダマキ、イタドリ、アキノタムラソウ(紫の穂状の花)などが見られました。
山中湖ではありませんが、道志の道沿いには、
ネムノキのピンク色の花がたくさん見られ、とてもきれいでした。今まで気付きませんでした。その他に、アカメガシワの花(穂状)やアワブキの花(白の三角錐状の穂)を見つけました。アジサイもきれいに咲いていました。
4時ころ、
石割の湯へ行ったのですが、たいへん空いていました。最近は人の入りが少なくなったのでしょうか。
先週末は山中湖へは行けなかったのですが、R.A.さんより、山中湖で
ウインドサーフィンを楽しんだというメールを頂きました。いよいよ夏ですね。今年は、私もチャレンジしようかと思っています。

☆  2001年06月23日(土) :

23日は、都議選挙の投票を行ってから山中湖へ向かいましたので、山には入りませんでした。代わりに、「石割の湯」でゆったりと過ごすことができました。2時過ぎに行ったのですが、この時間帯は比較的空いておりました(梅雨の時期のためかも知れませんね)。
夜は、2か月振りに、オサカベホームコンサートに参加しました。黒須やすこさんの素敵なピアノ演奏でした。曲目は、
ベートーヴェンのピアノソナタ「悲愴」シューマンの「子供の情景」と「幻想小曲集」、それにショパンの「スケルッオ」、「幻想即興曲」でした。いつものことですが、うっとうしい梅雨の季節を吹き晴らしてくれるような、美しいピアノの音色にうっとりとさせられました(眠くなったのではありません)。
また、同時に村田百合子さんのスケッチ(自然と子供シリーズ)が展示されておりました。子供の情景や山中湖の四季などがメルヘンチックに描かれており、とても印象的でした。私もいつかは「個展」!!??XXをと思ってしまいました。


☆  2001年06月16日(土)、17日(日) :

16日は、山麓探偵団の日です。実地探査は富士5合目の御庭からお中道を通って、大沢崩れ方面まで行ってきました(時間の関係で滑沢までの往復となりました)。霧が出ており、見通しはあまりよくありませんでしたが、何とか雨は避けられました。ここは、シラビソ、オオシラビソ、ダケカンバ、カラマツなどの原生林で、林の中にはシャクナゲ、ミヤマハンノキ、ミヤマヤナギなどの低木があります。今回は、富士山の植物に非常に詳しい渡辺さんが同行され、たくさんの植物を教えていただきました(あまりにも多くて、ここでは挙げきれません)。咲いていた主な花は、フジハタザオ、シロバナヘビイチゴ、タケシマラン、ヒメタケシマラン、ツバメオモト、ミヤマヤナギ、ミヤマハンノキなどです。マイズルソウやムラサキモメンズル、シャクナゲなどはまだ咲いておりませんでした。今回の収穫はたくさんありましたが、ミヤマハンノキの新葉がとても香ばしい臭いを出していること、シラビソとオオシラビソの見分け方を教わったことそれにメボソムシクイという野鳥を見たことなどが印象に残りました。7月には、シャクナゲの花を見にまた来てみたいと思っています。
17日は雨かと思っていたのですが、この日も雲は多いものの、晴れていたので、ちょっと遠出をして、南アルプス甲斐駒ケ岳の麓にある日向山へ行ってきました。山頂をちょっと下った展望広場がとてもよかったです。この広場は、甲斐駒の山頂と同じく、花崗岩?の白い砂に覆われており、いろいろな岩の造形が見られました。ウスユキソウ(の仲間)や白い花(図鑑で見ても名前がわかりません)、シロバナヘビイチゴなども咲いておりました。本来、甲斐駒ケ岳の山頂と黒戸尾根が大きく見えるはずでしたが、雲の切れ目から少し姿を現しただけで、とても残念でした(実は3年前に、家族4人で、この黒戸尾根から甲斐駒へ苦労して登りました。そのときも霧で辺りはほとんど見えませんでしたが)。

山道には、その他に、ホウチャクソウ、コアジサイ、コゴメウツギ、サラサドウダン、ヤマツツジ、ハクウンボク?、それにアワブキなどが咲いていました。また、途中でアカゲラが2羽’キッキッキッ’と大きな声で鳴いていました。
山中湖は、犬の散歩で近所を歩いただけですが、ヤマボウシの花が満開で、とても素敵でした。


フジハタザオ 日向山山頂付近

☆  2001年06月09日(土) :

いよいよ梅雨に入り、山中湖も雲の多い天気でした。山中湖周辺の山を歩こうかと思ったのですが、山の尾根は雲に覆われており、展望が一切きかないので諦め、恩賜林公園へ行ってきました。ここは、薬草や様々な富士山麓の植物が植えられているので、植物の勉強になるのですが、今回はあまり花の咲いている植物がありませんでした。ホウノキの大きな白い花がたくさん咲いており、印象的でした。

山中湖周辺は、初夏の花が満開です。ミズキが大きな手を四方八方に広げて、白い花を満開にさせている姿は見事です。また、あたり一面にウツギ(ウノハナ)が白い花をディスプレーしているのもきれいですね。ヤマボウシの白い十字のやさしそうな花は、見る人の気持ちを和ませてくれます。私も家内もこの花が大好きです。その他にも、サラサドウダン、ヤブデマリ(右の絵)、ナナカマド、ヤブウツギ、ツクバネウツギなどが咲いています。ニシキギは、秋の紅葉は素晴らしいのですが、花は薄緑色で目立ちません。
野草では、フタリシズカ、ウマノアシガタ、ヒレハリソウ(コンフリー)、オダマキソウなどが咲いていました。

☆  2001年06月02日(土) :

今週の山中湖はやや曇り空でしたが、ハイキング日よりでした。今回も先々週、先週に続き青木が原樹海(開拓道路入口から背負子、神座周辺)を散策しました。背負子から神座へ向かったのですが、最後の所で道がなくなり、ちょっとヤブこぎを強いられました。でも、今回も一人の若者(道を知らないで迷っていました)に会った以外は誰にも会うことなく、とてものんびりした山歩きでした。

途中で大きな声で鳥が騒いでいるので、何かと思ってよく見たら、アカゲラでした。近くの木に小さな穴があり、そこにはヒナがおり、ヒナもピーピーと烈しく鳴いていました(ヒナは見ることができませんでした)。親鳥が鳴いていたのは、人間が近づいたためのようです。少し離れたら静かになりました。

神座山の斜面
実は、今回の目的の一つは、前回見たヤマシャクヤクの美しい姿が忘れられず、それをもう一度見ようと思ったからです(写真も撮っておらず、スケッチもしませんでした)。ところが、今回は花はすべて終っていました。1週間で花は終わってしまうようです。がっかりしました。来年にとっておきます。でも、今回もコアツモリソウを発見でき(前回とは違う場所です)、感激しました。スケッチ(右図)してみましたが、花の部分の表現が難しいですね。その他にツクバネソウも見つけました。
山中湖周辺では、初夏の花が咲き始めました。ミズキ(白い散房花序)、ウツギ、フジベニウツギ、ヤブデマリ、ニシキギ(緑色の集散花序)などです。

☆  2001年05月26日(土) :

今週も山中湖は晴れで、初夏を思わせる暑さでした。今回も先週に続き青木が原樹海(天神峠から神座山が中心)を散策しました(昨年の6月24,25日の報告を参照)。午前中は霧が出て、野尻草原では見晴らしがまったくきかなかったのですが、樹海の中は静かで、誰にも会うことがありませんでした(私と家内が貴重な自然を独占できると思うと、ついついほくそえんでしまいたくなりますね)。

今回のトピックスは、まずヤマシャクヤクの群落を見つけたことです。原野に咲く大きな白い花がとても魅力的でした。それから、コアツモリソウを見つけました。まだ花が咲いてはおりませんでしたが、また会いに行こうと思っています。その他に、チゴユリ、ユキザサ、マイズルソウ、ムラサキエンレイソウなども見ることができました。また、白いギンリョウソウ(右の写真)がたくさん咲いて?いました。
今回も樹海の中の道を迷いながら歩いたのですが、以前見つけることができなかったメガネ穴を偶然見つけることができました。もちろん中には入れませんが、ミソサザイが巣を作っているらしく、何度も出入りしていました。
今回は山菜採りは目的ではなかったのですが、散策の途中でヤマウドを採ることができました。

山中湖では、先週予告したように、みさきのズミが白い花を咲かせ、満開になっていました。また、ハクチョウがヒナを温めている姿が見られませんでした。きっとヒナが孵ったのではないかと思います。
カーネーションが無料でもらえるというので、花の都公園へ行ってきました(家内がフララの会員です)。暖かくなったせいか、少し人が入っていました。ここでびっくりしたのですが、村長が?千万円かけて買ったとうわさのあるりっぱな五葉松が瀕死の状態になっていました。葉が赤く枯れはじめており、太い幹に何本もの栄養剤?が刺し込まれていました。とても無残な姿で、見られたものではありません.。もともと私は、山中湖の公園になぜ五葉松なのかと疑問に思っておりました。まあ過ぎたことは仕方がないので、五葉松君には是非元気になってもらいたいものだと思います。

☆  2001年05月19日(土)、20(日) :

山中湖は八重桜やユキヤナギが咲き誇っており、季節的にはいまだに春なのでしょうが、今週末はとても天気がよく、日差しは初夏を思わせるようでした。家の周りには、ニワトコの白い花、ヤマツツジのオレンジの花がとてもきれいです。なんとも言いようのないスズムシソウがたくさん咲き始めました(絵を描いたのですが、失敗でした)。ユキザサやチゴユリなども見られます。

19日は、山麓探偵団に参加し、青木が原樹海を散策しました。樹海の木々もすっかり緑色になっており、とても気分さわやかな気持ちになることができました。樹海の中も、いろんな花が咲いていましたので報告します。
草花では、ユキザサ、チゴユリ、ツルシキミ(白い花だけではなく、赤い実もつけていました)、ルイヨウボタン(黄緑色の花)、ムラサキエンレイソウなどが咲いていました。ヤマシャクヤクを見たのですが、まだ蕾でした。
木では、オオツリバナの花しか見られませんでしたが、右図のようなブナの新芽が地面からたくさん顔を出していました。また、虫が葉をきれいに巻いて作った「落し文」というのを教わりました。
右の絵のミズナラの巨木は大室山の麓にあるのですが、その板根は大人が隠れるほどの大きさがあります。
上:ブナの新芽
  右:ミズナラの巨木
     (大きな板根)
20日も天気は快晴とあって、青木が原樹海の真中にある大室山に挑戦しました。ブナの森から登りはじめました。当然道はないので、ジグザグと山頂を目指して直登となります。山の斜面はすべて樹林帯なので、まったく見通しはききません。ただ上を目指して歩くのですが、かなり急な登りで、息を切らせてしまいます。幸いなことに、まだ春先のせいか、林床は比較的きれいで、ヤブ漕ぎを強いられることはありませんでした。およそ1時間半で1468mの山頂(標高差は350m位)に着きました。頂上近くにはスミレがたくさん咲いており、ミツバツツジもようやく咲き始めたところでした。ただ、頂上は一面大人の背丈以上のササやぶで、展望はまったくききませんでした。山頂をぐるりと回って、いろんな植物が観察できるのかと思ったのですが、ヤブ漕ぎを強いられ、不可能でした。

大室山の斜面の登り
約3時間の行程でしたが、途中では双眼鏡と犬の紐をなくし、散々の山登りで、とても疲れ切ってしまいました。皆様にはお勧めできないコースです。ただし、前日見れなかったヤマシャクヤクの大きな白い花を見つけ、大感激でした。
19日、20日と、大学の探検部の数パーティがブナの森でキャンプを行なっていました(右の写真)。本来国立公園内では、指定地以外では野営は禁止です。大学の探検部が許可なく公然とキャンプを行い、火を使っているのは問題かと思いました。自然と人との付き合い方を考える必要があるようです。

山中湖に戻ります。平野では、今ハクチョウがたまごを暖めています。6月にはヒナが生まれるはずです(昨年の写真が、写真集に掲載してあります)。ズミの花が咲いているかどうか、みさきへ行ってみましたが、ようやくつぼみといったところでした(昨年は6月に行ったら花が終っていました)。次週から満開になるのではないでしょうか。


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