富士山トレッキングガイド   更新日:2002.09.28
                                                 
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 私は山が大好きですが、近年は富士山麓を歩くことが多くなっております。富士山麓は、北アルプス、南アルプスあるいは上越の山々とは趣きがまったく違っております。私自身、当然ながら富士山麓のすべて知り尽くしているわけではありませんが、私が歩いたコースをご紹介し、奥深い富士山麓の自然に少しでも興味を抱いていただけたら幸いと思います。もし何か知りたいこと、疑問等がありましたら、是非ご一報ください。
 なお、このガイドは今後も改善して行く予定でおります。内容が都度変わるかもしれませんので、ご了解ください。

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1. 山中湖・忍野周辺コース 山中湖を取り囲む山々を歩くコースで、一部は東海自然歩道と重なっています。忍野を囲む山も紹介します。 更新:2002.09.16
2. 河口湖・西湖周辺コース  河口湖及び西湖の北方にある御坂山塊と紅葉台を歩くコースです。紅葉台は、東海自然歩道の一部となっています。 更新:2002.09.16
3. 富士山麓コース(青木が原樹海)  天神山近辺から精進湖登山口まで広がる樹海の中を散策するコースです。樹海の中は地図には記されていない道もあります。 更新:2002.09.16
4. 富士山麓コース(お中道)  スバルライン5合目から大沢崩れまで、それから、できたら富士南麓のお中道も紹介できたらと思っています。 更新:2002.09.28
5. 富士山麓コース(須走他) 作成中(須走新5合目近辺の隠れた魅力や宝永山などを紹介できたらと思っています。) 更新:2001.11.23

富士山のアウトライン:

富士山の標高は、ご存知のとおり3776mで、日本一の山です(2番目は3192mの北岳、3番目は3190mの奥穂高岳です)。
富士山は太古から今のような正層(円錐形)火山であったわけではなく、3世代の複合火山からでき上がった山です。
 1.数十万年前: 小御岳火山(およそ2300m) ・・ 現在のスバルライン5合目の突出部にあたる
 2.数万年前 : 古富士火山(およそ2600m) ・・ 現在は地表上には現れていない
 3.数千年前 : 現在の富士火山
富士山のまわりにある、丹沢、御坂、天子山塊は数百万年前にできていた山であり、これに比べれば富士山は非常に新しい火山といえます(箱根山塊や愛鷹山は小御岳火山と同じころにできたといわれています)。
現在の富士山が出現した後も、富士山の山腹から何度か噴火が繰り返され、およそ60個の寄生火山が出現しています。主な寄生火山には次のようなものがあります。
 1.大室山  ・・ 精進湖登山道の近くにある、大きなすり鉢型の山です。
 2.小富士  ・・ 802年(延暦21年)ころ大噴火によって作られました。須走5合目の近くにあります。
 3.長尾山  ・・ 864年(貞観6年)ころ大噴火があり、溶岩流が青木が原樹海を生成しました。このとき、一つの
            湖が溶岩によって2分され、西湖と精進湖ができました。天神山スキー場近くにあります。
 4.宝永山  ・・ 1707年(宝永4年)の大噴火によってできた、富士山最後の寄生火山で、3つの噴火口をもって
            います。
現在、富士山の5合目近辺、およそ2300mから2900mの高さに、お中道と呼ばれる富士山を一周する道があります。一周21km、およそ12時間かかる道ですが、現在は大沢崩れのため、一周することはできません。

富士山はまだ新しい山のため、5合目付近から上は火山レキ(スコリヤ)に覆われ、植物の進出が進んでいませんが、、アルプスの山々とは違った特有な植物が生育しています。私が知っている植物には次のようなものがあります。
 1.オンタデ、 2.イタドリ、 3.ムラサキモメンズル、 4.フジハタザオ、 5.ミヤマオトコヨモギ
 6.イワスゲ、 7.コケモモ、 8.カラマツ(ハイマツ状) 
5合目以下の山麓は樹林帯となっており、シラビソ、コメツガ、ダケカンバ、ミヤマハンノキ、アカマツ等が見られます。

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