☆ 山中湖の近況報告6 ☆     更新日: 2001年05月13日
*** DELETE PICTURES (2006.06.04) ***

                          To Previous Page
                        To Next Page

☆  2001年05月12日(土) :

山中湖はまだ春たけなわといった感じで、ヤマザクラや八重桜、ユキヤナギ、レンギョウなどの春の花が咲き誇っています。カラマツの緑もようやく濃くなり、家の前のオニグルミやミズキの葉が開き始めました。東京と山中湖を往復していると、年に二度春を迎えている感じです。でも、12日は快晴で、初夏思わせる暖かさとなり、山中湖にもようやく夏が近づいてきているようです。
今回は、御殿場側の双子山に登ってきました。ただスコーリアの上を歩くだけといった感じですが、クロスゲを見付けることができました。したの樹林帯では、ようやく緑が目立ち始めたといったところでした。水ヶ塚に立ち寄ったのですが、そこでアカハラを3羽地面を歩いているのを見ました。
午後に戻ってから、山菜を探しに近所を歩きました。ヤマウド、ワラビがたくさん採れたので、管理人さんにも分けてあげたました。管理人さんからヤマウドは生で食べられるということを聞き、早速こうじみそ(管理人さんから頂いた)を付けて食べたところ、やわらかくとてもおいしく食べることができました。もちろん、ビールと一緒です。今週も「わんだふる山中湖」でした。

☆  2001年05月04日(金),05日(土) :

4日は、前日までのぐずついた天気がうそのように、快晴の天気となりました(天気予報もまたハズレでした)。今回は、久しぶりに西湖の北にある鬼ヶ岳(1738m)に挑戦しました。河口湖や西湖の北側の御坂山塊は富士山よりも古い山塊で、上は岩が多く、起伏も大きな山が多く、見た目よりはかなりのハードな山登りとなります(コースの詳細は「富士山麓トレッキングガイド」を参照のこと)。
山の中腹までは、緑も多く、たくさんの花や木を観察することができました。一番の大発見は
イワザクラでした。サクラの花のような赤紫色の5弁花が、湿った大きな岩にすがりつくように咲いているのを発見し、もう感激してしまいました(花の名前は分からなかったのですが、戻って図鑑で確認しました)。こんな素敵な花を見るのは初めてでした。
その他、ヒメイチゲ(白い花)、ヒトリシズカ(白い花)、
ハシリドコロ(暗紫の花)、シロバナエンレイソウ、カキドオシ(紫の花)、ミツバツチグリ(黄色い花)、マムシグサ(まだ黄緑色)ヤマブキ、ノイバラ、ミツバツツジなどの花が見られました。アケビの花が暗紫色であるのも初めて気付きました。食べられるものとしては、タラノメとサンショの新葉をとることができました(もちろん、家へ帰ってからおいしく食べました)。
鬼ヶ岳頂上付近は、2日前に振った雪が残っており、まだ木々の緑はこれからといったところでした。
山は連休とあってさすがに我々だけとはいきませんでしたが、でも会ったのは10パーティくらいでした。帰りは4時頃になったのですが、さすがに道路が混んでおり、勝山から富士吉田方面の国道が渋滞していました(もちろん、私は抜け道を通ってスイスイです)。山中湖は北側を通って平野に向かったのですが、ママの森のずっと手前から渋滞。あわててUターンして、湖の南側、旭日丘を通って平野へ向かいましたが、こちらは東電のバス停付近からの渋滞で、例年に比べればたいした渋滞ではありませんでした。
5日は、前日の疲れもあったので、遠出をやめ、うら山の鉄砲木の頭、三国峠を散策しました。うら山一帯は、全山野焼きをおこなった後だったため、普段はススキに覆われて歩くことができない山が丸坊主になっています。そのため、別荘地から頂上までの大斜面を直登することができました(ただし、地面には焼けた草の株が黒く残っており、白のジーンズがすすで黒く汚れてしまいました)。富士山と山中湖が真正面に見えるこんなすばらしい大草原(今は緑はない)が家の近くにあり、それも家内と犬と私の3人が独占できるとは、とても贅沢な世界だと思いました。わんだふる山中湖ですね。めずらしい鳥を見つけたのですが、名前がわかりませんでした。

☆  2001年05月01日(火),02日(水) :

1日は、昨日とはうってかわって快晴の天気となりました。もちろん、こんな好天を逃すわけにはいきません。須走の富士山麓をトレッキングしてきました(コースの詳細は「富士山麓トレッキングガイド」を参照のこと)。

最初に、1年ぶりに「グランドキャニオン」へ行きました。富士山麓のこの景観はやはり絶品だと思いました。ただし、昨年に比べて渓谷の下方が大分崩れていました。今年の大雪のせいでしょうか。少々残念でした。「グランドキャニオン」から小富士へ向かったのですが、3合目付近から樹林の中は雪がたくさん残っており、どこでも歩けるかわりに、トレールがまったく分かりません(昨年は4月初旬で雪はほとんどなかったのに、今年は大雪のため5月でも残雪が多いようです)。
グランドキャニオン 須走5合目山荘

深い樹林帯の中なので、自分の位置がよく分からず、迷いそうになったため、とりあえずどんどん上へ登って行ったところ、5合目のすぐ直下に出てしまいました。標高差でおよそ700mくらいあり、約2時間45分かかってしまいました。樹林帯の中は特に珍しいものはなかったのですが、単独山行だったので、熊がでたらヤバイなと思いながら、ちょっとあせってしまいました。熊は出ませんでしたが、鹿は多いようで、新鮮な?フンがたくさん落ちていました。須走5合目には、ドライブ客が来ていましたが、数は少なく、落ちたついた雰囲気でした(売店のおばあさんから無料のお茶を頂き、感激です)。

その後、富士の南麓に向かって、獅子岩まで往復しました。5合目近辺はかなり雪渓?が残っており、夏のスコーリアの道を歩くよりずっと歩きやすかったです。ただ、滑落したらまずいなと思って(斜度はたいしてなく、かつ表面はやわらかくなっていたので、大丈夫とは思いましたが)、慎重に雪渓をトラバース(横断)しました。途中、雪渓が解け始め、少し溶けた水が流れていました(ただし、かの有名な「まぼろしの滝」はまだ出現しておりません)。富士山東麓の大斜面の真中の岩に一人で座りながらの360度の展望は、たいへん爽快でした。
獅子岩と富士山 木の根沢の滝

下りは木の根沢沿いに下ってみました。この沢沿いには雪はほとんどなく、上部の雪解け水が流れていました。そして、途中に10mくらいの落差のある滝を発見し、興奮してしまいました(これは「まぼろしの滝」ではありません)。途中でルリビタキの雌(ウグイス色で、青い尾、橙の胸が特徴)を初めて見ることができ、これもまた大感激でした。
2日は天気予報が当たって、天気が下り坂となったので、ハイキングは行いませんでした。

☆  2001年04月28日(土),29日(日),30日(月) :

山中湖にもいよいよ春がやってきました。湖畔にはサクラが満開です。
28日は好天に恵まれ、天神峠から長尾山(青木が原溶岩流の噴火口)、神座山、野尻草原と歩き回りました(コースの詳細は富士山麓トレッキングガイドを参照のこと)。現在、富士山麓の林道はほとんど侵入禁止となっており、天神峠への道も門が閉められており、車はスキー場の入口の前に駐車しました(営林署の人の話しによると、オフロード車が山麓の貴重な自然を破壊するからとのことでした)。

天神峠付近は1300m近くあるので、まだ木々は緑の葉をつけておりませんが、コブシの白い花やヤナギの緑の花穂が早春の山々にアクセントをつけていました。花はスミレくらいですが、バイカオウレンの白い花が群生?しているのを発見し、感激しました。また、ミヤマカタバミを一輪見つけました。

途中では、神座風穴と蒲鉾穴があり、蒲鉾穴の入口付近でミソサザイ(鳥です)の巣を見つけることができました。(右の写真は蒲鉾穴です。神座風穴の中には入ることはできません)

29日は曇り空で、やや寒い感じでしたが、前回の探偵団で行った雁の穴と泉瑞へ家内を案内しました。前回とは違ったコースを通って行こうとしたのですが、道が分からなく、松林の中を雑木をかき分けながらの行軍になってしまいました。でも誰もいない林の中は、フジザクラが満開で、林の下方を一面薄いピンク色に染めている風景はとても幻想的でした(ただし、必死に道探しをしていたので、気分はあせりまくっていましたが)。雁の穴にはまだ氷筍が残っておりました(3月24日、25日の近況報告を参照)。ここは標高はだいぶ低いので、カラマツも少し緑色っぽくなっており、林床にはシロバナエンレイソウがたくさん咲いていました。
このあとは、河口湖のフジザクラ、ミツバツツジ祭へ行ったのですが、イベント内容が毎年同じなのでがっかりしました。ただ、近くに植樹祭があったので、そちらに足を運んだのですが、そこで山菜を買うと、その場で天ぷらに揚げてくれるといったお店が出ていました。もちろん、山菜の天ぷらを賞味しました。言うまでもなく、とてもおいしかったです。近くの原っぱで、タンポポの花を摘むと、それも一緒に揚げてくれました。タンポポを食べるのは初めてでしたが、特においしいといった感じはしませんでした。
30日は前線の影響で天気が悪く、お休みでした。夜には紅富士の湯へ行ったのですが、G.W.とは思えないくらい空いていました。そう言えば、道路も例年のような渋滞はほとんどなかったようです。どうしたのでしょう?

☆  2001年04月21日(土),22日(日) :

21日は山麓探偵団で富士吉田の北富士山麓(雁の穴と泉瑞)を踏査してきました。天気はあいにく霧雨模様で、日中でも5℃と寒い日でした。まだ新緑には少し早いようでしたが、フジザクラが咲き始めており、霧とあいまってとても美しかったです。ヤナギ、アブラチャン、ニワトコなども少し咲いていました。草花では、ミヤマネコノメソ(私にとって初めての発見、ラッキー)シロバナエンレイソウスミレなどが咲いていました。
ミヤマネコノメソウ 雁の穴(キラメク氷筍

雁の穴とは、溶岩樹型や溶岩洞穴がたくさん集まった場所です。洞穴のひとつに入ったのですが、そこにはまだ素晴らしい氷のオブジェ(氷筍)がたくさんありました(3月24日の近況報告には青木が原の洞穴の氷筍、氷柱を報告しています)。また、ある洞穴にコウモリ3匹を見ることもできました。身近なところにこんなに素晴らしい場所が隠されていたのに驚きました。
21日の夜は、オサカベ邸のホームコンサートに参加しました。今回は、「クラシック音楽の夕べーソプラノの独唱とヴァイオリンとピアノのデュオ」でした。ソプラノの独唱は増山美知子さん(伴奏は加納麻衣子)で、すばらしい日本の歌やオペラの歌曲を聴かせてもらいました。U部は、ヴァイオリン鈴木まどか、ピアノ加納麻衣子によるデュオ演奏でした。早春の夜にふさわしい華やかな演奏でした。
22日は、天気も少し回復し、気温も10℃くらいまで上がったようです。湖の周りの山々に白い
コブシが点々と咲いているのが遠望できます。ソメイヨシノは来週以降かと思いますが、木々にも淡い緑色が少しつき始め、いよいよ春本番といったところでしょうか。ゴールデンウイークには、富士吉田のフジザクラ祭、河口湖のフジザクラ・ミツバツツジ祭などがあります。ただし、道路は時間帯によっては大渋滞が予想されますので、お出かけの折はお気をつけください。

☆  2001年04月14日(土),15日(日) :

甲府盆地がピンク色に染まっています。早速、勝沼のぶどう公園と御坂の桃まつりに行ってきました。昨年は桃まつりの抽選で当選し、おいしい桃1箱を頂いたので(後日抽選が行われ、当選者には夏に送られてくる)、今年も再挑戦しました(本当の目的はこれです)。
帰りに旧御坂トンネル(標高1300m)から尾根まで歩いてみました。ブナの木が多いのに気付きました(以前行った御坂峠の周辺一帯は河口湖ブナの森に指定されています。また三国山一帯もブナの大木が多いです)。まだまだ山は冬景色で、新葉はありませんでした。アセビもまだ花は咲かせていません。でも、
マンサクの花が咲いているのを発見し、感激しました。山の中でマンサクの花を見たのは初めてでした。また、タチツボ?スミレが数株花を咲かせていました。春にはもう一息のようですね。天下茶屋では、名物?サンショウみそおでんいもだんごを食べました。

河口湖畔の富士ビューホテルのしだれ桜を見学してきました(園内を開放していました)。7、8分咲きでしたが、大きなしだれ桜が数本あり、見とれてしまいました。
山中湖ではまだ朝は霜が降りますが、日中はとても暖かくなってきました。ようやくコブシが満開となり、道路脇にはアブラチャンの黄色い花やヤナギ(バッコヤナギ?)の銀色の花穂が見られるようになりました(キブシは天下茶屋から御坂トンネルまでの道筋や山伏峠から道志への道筋には多く見られたのですが、山中湖の近辺では見かけません)。山中湖にも春がやってきました。
忍野の田園の中を歩いてみました。暖かい日差しのもと、セイヨウタンポポ、タチツボスミレ、オオイヌノフグリ、ナズナ、ツクシ、ヨモギなど見られ、緑の色がようやく勢いづいてきたようです。桂川の桜はまだ蕾の状態ですので、満開は4月の下旬になるようです。

☆  2001年04月07日(土),08日(日) :

山中湖も朝晩は冷え込みますが、すっかり春めいてきたようです。アセビが花を咲かせ、ヤナギ(バッコヤナギ?)が花穂をつけました。地面をよく見ると、オオイヌノフグリやハコベの花も咲き始めました。
土曜日は、春を求めて箱根の
金時山を登りました。金時山は1200mほどの山ですが、緑はほとんどなく、草花も見つかりませんでした。ただカンスゲの緑と花穂?を発見して、うれしくなりました。天気は快晴のため、汗ばむほどの暖かさで、頂上にはおおぜいのハイカー(ほとんどが中高年)がおりました。頂上からの富士山もなかなかすばらしいものでした。

日曜日は、富士吉田市の農村公園に草花を探しに行きましたが、タンポポ、オオイヌノフグリ、ハコベそれにツクシくらいしか見当たりませんでした。その帰りに、久しぶりに自衛隊の北富士演習場に深く潜入してみました。アフリカのサバンナのような広大な平原の中を、砂ボコリを上げてただ走るだけでしたが、むなしい気持ちになってしまいました。もっと人々のために有効に使うことを考えるべきではないでしょうか。


       0.山中湖の近況(Next)
         
山中湖の近況(Back Number List)
       1.わんだふる山中湖
       2.山中湖ガイドマップ
       3.富士山麓トレッキングガイド
       4.山中湖と富士山の写真集