わんだふる カナディアンロッキーズ (3) |
1.プロローグ
2.カナダへ向けて出発 : 7月13日(金)
3.マウント・ロブソン山麓 : 7月14日(土)
4.アイスフィールド・パークウェー : 7月15日(日)
5.シャドー・レイクへ : 7月16日(月)
6.シャドー・レイク(ボール・パス) : 7月17日(火)
7.シャドー・レイク(ギボン・パス) : 7月18日(水)
8.バンフへ : 7月19日(木)
9.さよならカナディアン・ロッキーズ : 7月20日(金)
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6時に起きた。ようやく昨夜からの小雨はやんできたが、雲が低くたれこめ、お世辞にも天気がよいとはいえない。今回の旅行は、ずっと雨にたたられるのではないかという気持ちになり、とても気分がさえなくなってしまった。今日がビーバーに会う最後のチャンスなので、朝食前にキャビンの前の沼へ行ってみた。でもやっぱり会うことができなかった。残念・・・。 |
ここからコロンビア・アイスフィールドまでのおよそ100kmの間には、3000mを越すカナディアンロッキーズの山々が左右に見られるはずであるが、あいにくの霧で山頂はほとんど見えない。主な山の名前を挙げてみる。Mt.Edith Cavell(3368m)、Mt.Fryatt(3361m)、Brussels
Pk.(3161m)、Mt.Unwin(3300m)、Mt.Mary
Vaux(3207m)、Mt.Brazeau(3525m)、Mt.Henry
MacLeod(3315m)、Mt.Confederation(3002m)、Mt.Alberta(3619m)、Mt.Wooly(3460m)、Sunwapta
Pk.(3360m)。 ハイウェーの周辺はもちろんすばらしい景観なのであるが、やはり青空を背景にした氷河の山をまったく見ることができないのでは、がっかりである。30分ほどして、最初の観光地、アサバスカ滝(Athabasca Falls)に着いた。この滝は、これから行くコロンビア・アイスフィールドのアサバスカ氷河を源とするサンワプタ川(Sunwapta River)、アサバスカ川(Athabasca River)の流域にある滝である。氷河から流れる豊富な水が岩の間から轟き音をあげて落ちる様子は圧巻である。 |
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最初、センターからシャトルバスに乗り、氷河近くまで行く。バスはすべて日本人で占有されたので、説明も日本語で行われた。到着したところで、大型の雪上車に乗り換え、氷河の上に出る。雪上車は昔はキャタピラであったが、現在は氷河を傷めつけないように?、特殊ゴムタイヤに替えたとのことである。雪上車は、氷河上をゆっくりと走りながら、ちょうど氷河の真中(標高2210m)まで連れていってくれる。 |
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Athabasca Glacier & Mt.Andromeda(3450m) (Left) |
Athabaska Gl.へ向かう雪上車 (超大型タイヤにはチェーンはない) |
氷河の上に降り立つと、多くの観光客が写真を撮っている。観光地化されているのでそれほど感激もしなかったが、まわりの雄大な風景は素晴らしい。食事をしていたときは青空が広がっていたのだが、到着する頃には雲が空全体を覆い、急に寒くなってきた。と思うまもなく、風が吹き始め、空からはヒョウが降り始めてきた。気温は急降下したようで(零度位)、とても外に立ってはおられず、あわてて雪上車に逃げ込んでしまった。 |
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Center of Athabasca Glacier (奥が、Columbia Icefield) |
On Athabasca Glacier(2210m) (風が吹き、ヒョウが降る) |
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この峠付近に、ペイト・レイク(Peyto Lake)があった。駐車場から少し歩いた展望台から見る湖は、高い山に囲まれ、とても素敵なエメラルド色に輝いていた。 続いてバスに戻り、しばらく行くと、道路脇にボウ・レイク(Bow Lake)があった。こちらも、道路脇にも関わらず、ひっそりと神秘的にたたずんでいる。このハイウェー沿いには、このような湖がたくさんあるそうである。 |
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Peyte Lake(2139m) | Bow Lake( ) |
今日の観光の最後のハイライトは、世界で最も美しいといわれるレイク・ルイーズ(Lake Louise)である。ボウ・レイクからおよそ30kmくらいで湖畔の駐車場に着いた。時間はもう6時になっていたが、まだまだとても明るかった。ここは、コロンビア・アイスフィールドと並んで、カナディアン・ロッキーズの観光スポットであり、その写真がカナディアン・ロッキーズの観光パンフレットに必ず掲載されるところである。当然観光地化されており、多くの観光客で賑わっていた。 |
駐車場から湖に出ると、写真で見たとおりの絵のような風景が眼前に現れた。二つの山(Mt.Fairview(2774m)とMt.Niblock(2976m))の間から真っ白なマウント・ヴィクトリア(Mt.Victoria(3459m))が望まれ、それらの山々を背景にコバルトブルーのレイク・ルイーズが静かに横たわっている。その姿はとても美しい。この湖を最初に発見した?西洋人が感激した様子が目に浮かぶようである。 |
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Lake Louise | Chateau Lake Louise |
やむを得ないことではあるが、現在は観光地化されており、ちょっと残念な気はする。それでも、素晴らしい湖と景色であるには違いない。いつか再び訪れ、ゆっくりと過ごし、この周囲の山々をトレッキングでもきたらと思ってしまった(また来たいなー!)。 これで今日の観光旅行が終りである。今日の宿泊地バンフ(Bunff)へ向かってバスは走った。天気は下へ行くに連れ、だんだんと回復してきて、青空が広がってきた。そのために、バスの両側には、Protection Mtn.()、Mt.Castle(2766m)、Copper Mtn.(2795m)、Pilot Mtn.(2941m)、Mt.Corry(2789m)、Mt.Bourgeau(2931m)などの高山がよく見えた。思わず気持ちが高ぶってくる。明日からの3泊4日のシャドウ・レイク(Shadow Lake)トレッキングが楽しみである。 バンフ(Bunff)のホテル(Bunff International Hotel)に着いたのは夜の8時であった。でも、天気は快晴のため、町はまだ明るく、周りの山は輝いて見えるくらいである。ホテルで夕食をとった後、ちょっと街中を散歩してみた。気温はちょっと涼しいくらいで、Tシャツ1枚だとすこし寒い感じがする。街中はとても清潔で、きれいである。みやげもの店も夜遅くまで開いており、食品スーパーも10時までやっていた。明日からはザックを担いでの3泊4日のトレッキングなので、10時半にはホテルに戻った。そして、ザックのパッキングを行い、12時近くにベッドに入った。今日は長い旅だったので、すぐにぐっすりと寝ることができるだろう。明日こそ晴れますように!! |
2001年08月11日 完
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