春のセミナー「ホイスコーレ宗像」の報告

ホイスコーレ宗像1
受付で参加者たちとウルリヒ・ヨヒムセン

1,日時:3月14(土) 14時ー15日(日)12時
2,場所:宗像市正助ふるさと村(一昨年の春のセミナーの会場です)
宗像市大字武丸199 Tel. 0940 - 35 - 1100
3,内容:

14日14時
ワークショップ1
シンポジウム「地域・環境・エネルギー」
堤題者 ウルリヒ・ヨヒムセン(フレンツブルク分散エネルギー研究所)
坂本 紘二(下関市立大)
橋爪 健郎(鹿児島大)
ワークショップ2
「藍染ワークショップ」 野崎 雅子(玄海町 はるの家)
17:30 休憩
18:00 夕食
20:00 室内ゲームの夕べ
みんなでゲームをして、リラックスします。覚えて帰ると役立ちますよ。
21:00 交流会

15日(日)
 8:00 朝食
 9:00 会員総会
(1)報告事項
(2)プロジェクト委員会からの提起

10:30 懇談会 「生涯教育の国際化を考える」
AWE報告をもとに
堤題者 白木 ゆかり(福岡市)
    坂本 元嗣(唐津市)
12:00 解散

 3月14-15日に行われたホイスコーレ宗像と会員総会の報告です。
 まず、今回のメインの企画であった「環境・地域・エネルギー」のシンポジウムは、最初参加者の自己紹介から始まりましたが、ドイツからのゲスト、ウルリヒ・ヨヒムセンが、自己紹介をかねて自分のやってきた活動を話し、それでまとまった時間がすぎました。その後、自己紹介の続きをして、各人の関心や協会への関係などが語られ、これはこれで興味深い話になりました。話す人が決まっていても、そこにいる者が参加して話すという協会、ホイスコーレの生きた言葉の理念にそったものでした。
 その後は、坂本絋二さんが司会をして、彼がかかわった筑後川流域の伝統的な技術のあり方が生態系や地域文化を保全する方向であること、などが語られ、参加していた日田のメンバーから詳しくその報告がなされました(これについては詳しくは『筑後川水環境マップ』をごらん下さい)。
 各人各様に意見を述べ、集約するほどにはまとまりませんでしたし、またそれでいいかと思ってますが、最後にウルリヒがデンマークの自然エネルギー関係のスライドを見せ(これに関連しては「風力発電、それはMade in Denmark」をごらん下さい)、長時間のシンポジウムを終えました。
 しかし、その後の食事の時間でもここの名物、地鶏のすき焼きを茶屋で囲みながら、議論は続き、もうすでに交流会に突入したような雰囲気でした。

交流会
名物地鶏のすき焼きでしたつづみ

 もう一つの藍染ワークショップは、幼児が中心となったために遊びの時間に切り替えたとか。
 さて、食事時のなごやかな雰囲気をいったん打ち切り、ゲームの時間。簡単にできるゲームをいくつか紹介し、みなでいっしょに一時間ほどやりました。
 その後はおまちかねの交流会に突入です。一部は朝の5時まで議論していたとかで、まぁみなさん元気あること。
 翌日は、まず会員総会から。ここで、ウルリヒがもってきた話、「内村-グルントヴィ・ハウス」の計画が話されました。これはデンマークの西北部に、家を売りたいという女性がおり、それを購入して、ドイツ・デンマーク・日本の三者で運営する「内村(鑑三)・グルントヴィ・ハウス」にしないかというものです。土地は4000平方メートルあり、家は1842年建造の由緒あるもの。価格は3000万円程度ですが、ウルリヒは基金を集めればいいとさっそく募金用のTシャツまでつくってきており(この家の絵が入ったもの)、用意の好さにみなびっくり。しかし、いますぐには無理だということで、とりあえずはレンタルでということになりましたが、レンタルはどうも無理なようです。
 あと、プロジェクト委員会で、発展的に企業組合形式で、事業として教育・環境・福祉事業をやっていく方向で検討中という報告がなされました。その他はセミナーなどは昨年と同じ形式でいくこと、会計報告その他が報告され、とにかく時間が足りないほど、内容が多岐にわたった総会でした(いつもなら報告事項が主なのですぐ終わるのですが)。


AWE日本支部について報告する坂本元嗣さんと白木さん(手前)

 その後は、白木ゆかりさんのAWEの会議報告が、会報の報告でもれた部分を中心になされ、唐津の坂本元嗣さんがAWEの事務局を引き継ぐにあたり、その具体的な活動の構想を話しました。唐津での国際セミナーの開催などが期待できそうです。内容が一杯ありすぎて、駆け足でさっとすぎた二日間となり、いつもはもう少しある余裕(自然を見たりとか、ゆったりと語らったりとか)が今回はあまりなかったのが、反省点です。
 次回のセミナーは、8月1-2日に日田で行なう予定です。日田では、水環境祭りに参加という形式になります。