八光流のことを調べる

力の抜き方 2003.2.20
渡辺さんから借りた本「秘伝」を読んでいて、八光流という柔術に興味を持つようになりました。
「護身武術」、「武医一体」との思想に基づく柔術です。
「人間の体を知らずして、本当の武術はできません」とは、奥山龍峰師範の言葉です。
修行の特徴は、柔術の修行と併せて指圧の修行もすることです。
指圧によりツボ、経絡を知る。武術においてはそこを責める。かなりユニークです。
八光流は、瞬間的な痛みは激烈でも技が解かれればウソのように痛みは消滅する。
相手にケガを負わせることがないので、アメリカの警察などが注目しているとのこと。
アメリカでは、警察官が犯人と格闘する際に相手にケガを負わせてしまい、裁判になるケースが多いらしい。
そこで「八光流」ということらしい。

ツボを探るには、力が入ってはいけない。
「脈をとるようにそっと」相手の手を取ることが必要なのだ。そのため必然的に力は抜けざるを得ない。
私はこの思想が、合気道の4教の手首の極めかたと関連しているのではないかと考え、4教のときに力を抜いてみました。
以前は「渾身の力を込めて」極めようとしていたのですが、方針を変えたのです。
その結果はいかに・・・
これが意外と効いているようなのです。
力を抜いているので、私は随分と楽なのですが、「すごく痛い」との反応を示される場合が増えています。
中には深谷さんのように、「全然感じない」という方もおられますが、深谷さんは以前の力ずくのやり方のときも、「全然感じない」と涼しい顔をし ておられたので、例外として除外しましょう。
ともかく、力を抜くことの効果を実感できたことで、一歩進めた気持ちです。
今後は、他の技にも応用していくつもりです。

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