ターセム監督、ジェニファー・ロペス、ヴィンス・ヴォーン、ヴィンセント・ドノフリオ。
心理学者のキャサリン・ディーン(ジェニファー・ロペス)は、最新技術により患者の精神世界に入り込み心を開かせるという治療を試みている。一方、FBI捜査官ピーター・ノバック(ヴィンス・ヴォーン)は、若い女性を狙う連続殺人鬼スターガーを追っていた。やがてキャサリンは被害者を救うために昏睡状態に陥ったスターガーの精神に入り込む事になる…。
予告編での圧倒的な映像イメージから期待大だった。確かに映像は素晴らしく、CFやミュージックビデオで洗練されたターセム監督の力を感じる。ストーリと言えばちょっと期待外れ。主人公、犯人の背景に魅力が余り無い。それでもディティールへのこだわり、圧倒的なイメージ喚起力は評価したい。
→ 「ザ・セル」 Official Website
テイラー・ハックフォード監督、メグ・ライアン、ラッセル・クロウ、デイビッド・モース、パメラ・リード、パメラ・リード。
テリー・ソーン(ラッセル・クロウ)はロンドンの身代金誘拐専門の交渉人。反政府ゲリラに誘拐されたダム建設技師ピーター・ボーマン(デイビッド・モース)
の事件により南米の国テカラへ向かったソーラは、ピーターの妻アリス(メグ・ライアン)、姉のジャニス(パメラ・リード)に出会う…。
俳優といい、設定といい、詰まらない映画になる訳ないと予想していたのに、期待を裏切られた。何しろ軸となる恋愛部分がまったく納得出来ない。反政府ゲリラの誘拐、交渉人の仕事、奪回作戦などのディティールは面白いにしても、なんか肝心な部分がダメ。
→ 「プルーフ・オブ・ライフ」 Official Website
ガイ・リッチー監督脚本、ブラッド・ピット、ベネチオ・デル・トロ、ビニー・ジョーンズ、デニス・ファリーナ、アラン・フォード、ラデ・シェルベッジャ、ジェイソン・ステイサム。
「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」が気に入っていたので期待大。ガイ・リッチーらしくストーリは複雑、人間関係が入り乱れる。発端は強盗した86カラットのダイヤを運ぶフランキー(ベネチオ・デル・トロ)が寄ったロンドン、叔父であるNYのマフィアのボスのアビーに届くはずのブツが小悪党の手に。元KGBのボリス、ブリック・トップ、違法ボクシングプロモーターのターキッシュ、母親思いで流浪民ミッキー(ブラッド・ピット)、弾丸歯のトニーなどなど癖のある面々が入り乱れまくる…。この複雑な群像を追っかけるのは大変だけど、スピーディにこなしていく手腕はさすがに上手い。
「ロック、ストック…」で見事だった高速撮影がさらに磨きがかかった。ボクシングシーンでは見事に活かされている。最後の決め方も見事。傑作。
→ 「スナッチ」 Official Website - (映画の素晴らしさに反して、このサイトは最悪に判りにくい)
ジェイ・ローチ監督、ロバート・デ・ニーロ、ベン・スティラー、テリー・ポロ、ブライス・ダナー。
看護士のグレッグ(ベン・スティラー)は恋人のパム(テリー・ポロ)の両親についに会う事になる。パムの妹の結婚式に出席するためニューヨークのパムの実家向かった二人、父親はパムを溺愛するジャック(ロバート・デ・ニーロ)。そして彼には秘密の過去もあった…。
監督は「オースティン・パワーズ」のローチ、主演は「メリーに首ったけ」のスティラーと、ハチャメチャなコメディを想像していたが…まあ、その通りだった(^^;)。前半はなんかノリが悪いなあと思っていたが、中盤からは下ネタ、汚物ネタ、不条理なギャグなど得意ワザの連続。下らないながらもかなり笑えた。
→ 「ミート・ザ・ペアレンツ」 Official
Website
ケビン・リマ監督、グレン・クローズ、ジェラール・ドパルデュー、イオン・グラファド、アリス・エバンス。
「101」から三年、クロエ(アリス・エバンス)のもと、子犬だったディップスティックはもう立派な大人。ドッティとの間に子犬が生まれるが、その中にぶちが無い女の子、オッドがいた。一方クルエラ・デ・ビル(グレン・クローズ)は新しい療法により、別人のように犬好きとなり釈放され、動物愛護運動ボランティアに励むが…。
ディズニーらしい単純さで素直に楽しめる映画にはなっている。ちょっと物足りないが、それでもグレン・クローズの怪演はやはり見事。
→ 「102 ワン・オー・ツー
」Official Website
1964年の公開当時「ビートルズがやってきる!ヤァ!ヤァ!ヤァ!」だった映画が、何故か原題で公開。今なぜ、という疑問はあるんだけどスクリーンで観られる機会は少ないのでこれを逃す訳にはいかない。ポップなカメラワークが今でも新鮮に感じる。観客の年齢層は40〜50歳ぐらいが多かった(^^;)。
→ 「ハード・デイズ・ナイト」Official
Website - 松竹内
→
The Beatles - 東芝EMI内
→ 「A Hard Day's
Night」 Official Website - MIRAMAX
→ Bネット
- The Beatles Internet Club
ジングル・マ監督、トニー・レオン、イーキン・チェン、ケリー・チャン、セシリア・チャン、仲村トオル、小沢真珠、阿部寛、遠藤久美子、森山ゆうこ、大和武士。
メイシー(ケリー・チャン)は、ラスベガスでの結婚式に姿を見せなかった高橋(仲村トオル)を探して香港の新居へやってくる。そこで待っていたのは支払いを待っていた内装デザイナーのユン(イーキン・チェン)。二人は高橋を探して東京へと向かうが、高橋のマンションはもぬけの空。そこへ襲いかかる男たち。そして、二人は中国の探偵リン(トニー・レオン)と出会う…。といったハチャメチャでスピード感のある展開は、まさしく香港映画そのまま。細かい矛盾はともかく、この圧倒的パワーとスターの共演を楽しめばいい映画でしょう。
香港スター陣に比べて、日本勢は柴咲コウ、小沢真珠、遠藤久美子、大和武士と魅力的なのに、ほんのちょっとの出番ばかり。「ゼイラム」では主演の森山ゆうこに至っては1秒も出て無いのでは(^^;)。
ミン・ビョンチョン監督、チョン・ウソン、チェ・ミンス、ユン・ジュサン。
軍事裁判で死刑となったはずの将校イ・チャンソク(チョン・ウソン)は、ロシア製の極秘の原子力潜水艦「ユリョン(幽霊)」に搭乗し、431という番号で呼ばれる事になる。ユリョンは、艦長000(ユン・ジュサン)、異常な祖国愛を持つ副艦長202(チェ・ミンス)の元、極秘任務コードネームKMX1の作戦で日本領海へ向かう…。
潜水艦の設定、、雰囲気は面白いにしても、結果的にちょっと方向が定まらない映画になってしまって個人的にはイマイチ。「U-571」の様に潜水艦の閉塞感が上手く出ていないのも残念。「8月のクリスマス」、「シュリ」、「カル」と最近の韓国映画ブームで公開してしまったという感じがする。
→ 「ユリョン」 Official Website
本広克行監督、戸田山雅司脚本、佐藤マコト原作、安藤政信、鈴木京香、八千草薫、寺尾聰、内山里名、小野武彦。
自分の心が喋らずに相手に伝わってしまう特殊能力サトラレ。サトラレはその能力とともに天才的な知能を持つために特能保全委員会により、国家的に保護されている。日本で第7番目のサトラレであり新米の外科医である主人公里見健一(安藤政信)の元に、特能保全委員会より小松洋子(鈴木京香)が派遣される…。
根本的な面白さは、やはりサトラレという設定自体にあって、そこは上手くエンターテイメントな映画に仕上げている。ラストの泣かせる部分なんかはあんまり上手いとは思わなかったけど、観客の反応は凄くよかった。
話が壮大な割に最後には広がりが無く、小さい所に収まってしまったのがちょっと残念だったけど、ま、それはしょうがないか。
→ 「サトラレ」Official Website
ロバート・ゼメキス監督、ウィリアム・ブロイルスJr脚本、トム・ハンクス、ヘレン・ハント、ウィルソン。
チャック・ノーランド(トム・ハンクス)は、世界中を秒きざみのスケジュールで動き回るフェデックスのシステム・エンジニア。結婚に踏み切れない恋人のケリー(ヘレン・ハント)と会う時間もままならない生活のある日、墜落事故にあうチャック…。
無人島でのサバイバルと言えば、古典である「ロビンソン・クルーソ」を思い出すが、この映画は圧倒的な細部の描きこみで抜群に面白い映画に仕上げている。飛行機事故の悪夢の様なリアリティ、くじらと遭遇するシーンの映像美などドリームワークスらしい、印象的な映像シーンの入れ方も上手い。
教訓は歯が痛かったらすぐに歯医者に行こうって事か。歯科医師会推薦にしてもいいくらい印象的。
ディック・マース監督、フランチェスカ・ブラウン、ウィリアム・ハート、ジェニファー・ティリ。
米国から新薬の契約のためにアムステルダムにやってきたウォルター・リッチモンド(ウィリアム・ハート)、その妻のキャスリン(ジェニファー・ティリー)と一人娘のメリッサ(フランチェスカ・ブラウ)。口のきけないメリッサは、迷子になってしまい偶然に殺人の現場を目撃してしまう…。
「ホーム・アローン」みたいな子供向けを想像していたが、まるっきり違った。もう、片っ端から殺されまくりのブラックな味に満ちている。忘れていけどマース監督の「アムステルダム無情」もそういう映画で妙な魅力を持っていた。口が聞けない目撃者というとA・ウォラー監督の出世作「ミュート・ウィットネス」を連想させたが、サスペンスの作り方はまったく違った。
→ 「小さな目撃者」 Official Website
→ 「Don't Disturb」Official
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