酒呑み百姓の会とは・・・・

 あるときは、まちおこしのイベント屋、あるときは素人百姓団体、あるときはそば打ち職人、あるときはネットを駆け巡る電脳集団、果たしてその正体は・・・・。

身 上 書
項目
備考
会の名称
 酒呑み百姓の会
(さけのみびゃくしょうのかい)
水呑みではない。
「びゃくしょう」と濁って発音する
設立
平成6年4月ごろ
(紺屋町の「藍屋」で初会合)
正確な設立日時は不明
設立の動機
平成5年の大冷害で主食の米に大打撃を受けた日本は、タイ米の輸入などにより大混乱。そんな時、自分たちが、主食である米についてあまりに認識不足であると痛感する。
そこで、自分たちの食の中心である米を再認識するため賛同者を募り結成。どうせ作るなら、食用だけじゃなくて酒米も!・・・ということで、酒米の作付けもターゲットに入れて活動を始めた。
土地を貸してくれた内堀さん、田植えの指導や苗づくりをしてくれた宮嶋さん、そして酒を仕込むために奔走してくれた大塚さん、そして、応援してくれた皆さんのお陰です。
メンバーが知りあったきっかけ
 小諸かんとりぃくらぶ
(劇団ふるさときゃらばん 小諸講演実行委員会)
現在は休会中
会の目的
美味い酒を呑むこと
美味いものを食べること
美味い酒を造ること
人生何でも楽しむこと
お酒さえあれば、いつでもハッピー
主な活動
米作り、酒の仕込み、蕎麦打ち、地域づくり活動等。 もちろん、酒目当て…
会員
7名(男6、女1) 男性6名中、独身4名、現在花嫁募集中
会員の職業
会社員2名、自営業2名、地方公務員1名、主婦1名、蕎麦打ち職人1名
これまでの実績

平成6年

御代田町塩野の田んぼで「コシヒカリを作付け」、好天とビギナーズラックにより、空前の収穫を挙げる。
そばチョコとビールジョッキを作る会を開催
タイ米を美味しく食べる会を開催
酒呑み百姓の会の新そば会を中棚荘で開催

平成7年

 酒造好適米「山田錦」を作付けするが天候不順により失敗、日本酒の予定が米焼酎「あさまおろし」となる。しかし、その焼酎があまりにも美味だったため伝説の米焼酎と呼ばれることになる。(現存する純米焼酎「あさまおろし」はあと20本といわれている。)

平成8年

伝説の酒米と呼ばれ、コミック「夏子の酒」に登場する酒米「龍錦」のモデルである「亀ノ尾」を今年から借り上げた森山の田に作付けし、初の日本酒となる初代「あさまおろし」を完成させる。1600本を醸造し半数を生酒、半数を熱処理した。生酒は、その独特の味と自分たちで仕込んだ酒であるという達成感、物珍しさもあり大人気であったが、熱処理をしたものは、生酒ほど評判を呼ばず最後の数十本は活性炭により処理された。
 秋には、その活動が認知?され、長野県の地域おこし団体のお祭り「夢21地域づくりフォーラムに、夕暮塾講師として指名をうける。その塾では、大胆にも昨年の米で作った焼酎「あさまおろし」を真っ昼間から振る舞うという暴挙に出るが大目に見てもらう。このとき酒呑み百姓の会が地方欄以外で初の掲載となり、更に初のカラー写真掲載として永遠に語り継がれることとなる。

平成9年

 昨年、田の残留肥料のが多かったせいか、かなりの酒米が倒れたため、今年は肥料を減らして挑戦。しかし、肥料不足により、本来は非常に丈の長くなるはずの亀ノ尾が、コシヒカリよりも低い稲になるという失敗を犯す。但し、収穫量は昨年以上を確保する。
 お酒についても、全量を生酒とすることにより、好評を博し、翌年9月には1800本全部を完売するという快挙を成し遂げる。
 味については、昨年よりもマイルド(上品)になったが、その分、「素人の作った酒」という面白みに欠けるのでは?という意見も聞かれた。

平成10年

 昨年の肥料不足を補うべくチャレンジした3回目の亀ノ尾は、順調に育ったのだが、秋の収穫前に襲った台風の影響と、肥料の多いことによる雑草の大繁殖により、非常に大変な稲刈りとなった。
 ただし、収量は昨年の約2倍!を確保、酒米づくりも次第に軌道に乗ってきている事を伺わせた。
 酒は、昨年よりも更にマイルドに仕上がったが、亀ノ尾の特徴なのか、わずかな渋味(あさまおろしの上得意さん談)があり、「あさまおろしらしさを更に引き立てている」と評判である。

平成11年

 相変わらずの田んぼではあったが、昨年よりもさらに収量を増やした。また、和田杜氏が地元小千谷で亀の尾を作付けし、当会の亀の尾と合わせて仕込むことに。亀の尾独特の風味が強い酒に仕上がった。
 この年から、新酒時に「原酒」を販売することになる。加水せずアルコール度数が高いままで出荷される原酒は、常連にもてはやされ、4月下旬には完売してしまう。(限定100本)

平成12年

 田づくりのノウハウが蓄積されてきたため、収量、品質共に安定してきたのが今年。確か、この年から精米歩合を60%から55%にアップした記憶がある。
 味的にも、安定してきており、「あさまおろし」らしさが、だんだんと認知されてきていると実感。
 今年も「原酒」を限定100本販売した。

平成13年(仕込は平成14年2月)

 これまでの和田杜氏(小千谷市)が退き、伴野酒造の板屋杜氏(新潟県小国町)が蔵人を指導しながらの仕込となる。これまでにないすっきりとした仕上がりで、評判となる。出荷当初は、すっきりと仕上がっていたが、初冬頃には熟成が進み、旨み、香りともに絶好調に。これまでにない最高の酒となる。今年も原酒100本を販売する。

平成14年

 新しく杜氏を迎え、仕込となる。これまでにない切れのある酒に仕上がる。(常連からは「すっきりタイプなので、味や香りがのる冬まで熟成を待つべきである…との意見が聞かれた。)
 原酒の評判が想像以上に良いため、原酒の出荷を200本にアップした。

平成15年

冷夏を何とか乗り切り、9月の残暑で、米の品質としてはまずまずになりそう。問題は今後の台風である。

 

 

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