◆制作年は、明治28年(1895)9月1日上棟で115年前である。
◆制作者は、現在の宝塚市内の旧・米谷村の大工棟梁・麻尾徳蔵氏で、細工人に今井寅蔵、播磨枩蔵、麻尾蔵、麻尾辨太郎の各氏が、彫物師に小松源蔵氏の名が連なる。
◆形式は、前幕、見送り幕(大幕)、泥幕の三枚の幕を張った宝塚地域に多くみられる形式である。
◆寸法は、間口約1.8m、長さ約3.2mと長大で、摂河泉で曳行されるだんじりとしては最大級のものである。
◆規模や装置の特徴から、引き回す為というより、にわか芸、漫才、舞踊などのだんじり芸を演じる為の移動舞台として設計建造されたと推察される。
|