インターネットで選ぶ日本ミステリー大賞 2001 Japan Mystery Award on Internet 2001
閉鎖された奇形の学園、生徒たちの謎の失踪、そして明かされる真実。 終盤、少年と少女がワルツを踊るシーンはとても切なく、だからこそ美しい。
恩田陸は『象と耳鳴り』や『木曜組曲』などのミステリ路線より、絶対こっち系(『球形の季節』や『光の帝国』のほうがいいと思う。
ちなみに本書は恩田陸の出世作『三月は深き紅の淵に』(新潮社)の第4章の作中作の長編化とういか別バージョンでもある。 全体的には『麦の海に沈む果実』のほうが好きだけど、ラストだけは『三月は深き紅の淵に』バージョンのほうが好きかなあ。
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