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林糸予のシェイクスピア観・注
 
1.“林糸予的訳作《吟辺燕語》在中国莎学発展史上占有十分重要的地位,它不僅影響到一代文学戯劇大家,而且成為中国文明戯時期上演莎劇的藍本。”孟憲強《中国莎学簡史》(東北師範大学出版社 一九九四)p10ほか
2.樽本照雄『林糸予冤罪事件簿』(清末小説研究会 二〇〇八)。なお、以下『事件簿』と略記。
3.『事件簿』p345
4.この伝記部分は、主に次の文献による。薛綏之・張俊才編《林糸予研究資料》(福建人民出版社 一九八三)、林薇編《百年沈浮−林糸予研究総述》(天津教育出版社 一九九〇)、張俊才《叩問原題的消息》(中国社会科学出版社 二〇〇六)、張俊才《林糸予評伝》(中華書局 二〇〇七)、増田渉『中国文学史研究』(岩波書店 一九六七)、宮尾正樹「林糸予−外国語のできない翻訳者」(『しにか』一九九五年三月号)、樽本照雄『林糸予冤罪事件簿』(清末小説研究会 二〇〇八)。
5.張競『近代中国と「恋愛」の発見』(岩波書店 一九九五)
6.詳細は瀬戸宏『中国話劇成立史研究』(東方書店 二〇〇五)を参照されたい。
7.“近世詩家。如莎士比亜、彌児敦、田尼遜等。其詩動亦数万言。偉哉。”梁啓超《飲冰室詩話》(《新民叢報》第九号 一九〇二年六月六日)
8.《シ解外奇譚》の詳細は、瀬戸宏「《シ解外奇譚》について」(「中国文芸研究会会報」第三二二号 二〇〇八.八.三一)を参照されたい。なお、叙例および武歴維錯愛luan生女(十二夜)、畢楚里馴服悪癖娘(じゃじゃ馬ならし)の二編は、施蟄存主編《中国近代文学大系・翻訳文学集3》(上海書店 一九九一)に収録されている。
9.郭沫若《郭沫若選集》第一巻(四川人民出版社 一九八二)
10.未見。張俊才《林糸予評伝》(中華書局 二〇〇七)付録《林糸予翻訳目録》による。このほか、孟兆臣《中国近代小報史》(社会科学文献出版社 二〇〇五)によれば、莎士比亜原著、林糸予・陳家麟同訳《欧史遺文》(《上海亜細亜報》一九一五.九.一〇−一〇.三)があるというが、張俊才の目録にもなく詳細不明。
11.中国語訳は、湯真訳《莎士比亜歴史劇故事集》(中国青年出版社 一九八一)。日本語訳は、クヰラ・クウチ氏原著、課外読物刊行会編集部訳編『シェクスピア史劇物語』(課外読物刊行会 大正一四年)。同書はコリオレーナス、ジュリアス・シーザー、ジョン王の三作に序とシェイクスピア小伝を付したもの。なお、クイラー・クーチの原書は、下記のサイトに全文掲載されており、無料でダウンロードできる。
http://www.archive.org/details/historicaltalesf00quiluoft
12.ノルウェイ・オスロのイプセン研究センター(Centre for Ibsen Studies)に所蔵されている。発行年は、同センター蔵書検索機能による。
13.『じゃじゃうまならし』を中心にこの過程を分析したものに、小林かおり『じゃじゃ馬たちの文化史』(南雲堂 二〇〇七)がある。
14.「近現代の戯曲なら、小説の人物描写のように、頭のなかだけでイメージされた人物像もありえる。詩人シェイクスピアも、同じように想像力を働かせて劇世界を創りあげたのだという議論も一見成り立ちそうだが、その議論が成立しえない決定的要因は、エリザベス朝の公演はプロデュース制ではなく、少人数の劇団制であったことだ。座付き作者シェイクスピアは、ともに舞台に立つ役者仲間の演技ぶりや肉体的特長を、ある程度は頭のなかに入れながら作劇する必要があったのである。」(河合祥一郎『ハムレットは太っていた』 白水社 二〇〇一)なお同書は、著者がケンブリッジ大学に提出した博士論文を書き直したもので、サントリー学芸賞を受賞するなど高い評価を得た。
15.瀬戸宏『中国話劇成立史研究』(東方書店 二〇〇五)参照
16.『事件簿』p259
17.『事件簿』p280
18.鄭振鐸編《中国新文学大系・第二集文学論争集》(良友図書公司 一九三五)では《覆王敬軒書》となっているが、建国後の資料集などでは《fu王敬軒書》となっているので本文では《復王敬軒書》と表記した。fuは覆の簡体字ではない。
19.原文を挙げておく。“吟辺燕語本來是部英国的戲考,林先生於“詩”“戲”兩項,尚未辨明,其知識實比“不辨菽麥”高不了許多。”
20. 『事件簿』p47。引用文の/は改行。
21.胡適の日記に基づく平田昌司作成「胡適がアメリカ留学期間に読んだ文学書」(平田昌司「胡適とヴィクトリアン・アメリカ」 『東方学』第百十五輯 平成二十年一月)には、ラム『シェイクスピア物語』はないが、シェイクスピア諸作品や『チャールズ・ラム書簡集』がみえる。『シェイクスピア物語』を知っていたと考えてほぼ間違いあるまい。
22.筆者が使用したテキストは《林糸予研究資料》収録のもの。
23.『事件簿』p171
24.《公言報》は北京・中国国家図書館にマイクロフィルム(縮微)で所蔵されており、閲覧可能。
25.『事件簿』p153
26.丸山昇『魯迅 その文学と革命』p162  平凡社 一九六五・七
27.『事件簿』p154
28徐道鄰編述《徐樹錚先生文集年譜合刊》p171  臺灣商務印書館 民國五一年六月出版
29.無署名《林糸予伝略》( 林薇《百年沈浮  林糸予研究総述》  天津教育出版社 1990.10)ほか
30.張俊才《叩問現代的消息-中国近代文学専題研究》p337-338
31.張俊才《林糸予年譜簡編》 (《林糸予研究資料》福建人民出版社 1983)
32.鄭振鐸《林琴南先生》
33『事件簿』p353
34.『事件簿』p34。なお樽本氏は自己の個人サイトで文中の導論を導言に訂正している。
35『事件簿』p345
 
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