談話会




ホームページ 趣旨 活動 参加者 談話会 読書をしよう 意見交換



第19回の集い(2004年12月11日)

      参加者:久保、松井、土谷、山田、林,橋本、梶本

 1.Project-K第4回セミナーについて
  日時:1月26日(土)3−5時
  場所:北野高等学校同窓会館3階ホール
  講師:成山氏(大阪府教育委員会教育振興室長)
   久保君による要望書をお送りして、タイトルを提示して貰った。

 2.Project-Kの今後の具体的活動について
 (a)北摂こども文化協会との提携−立石理事との懇談
  ・久保さんより報告
  (閉館時間を延長して、中学生などに対象を拡げる計画−これへの参画?)
 (b)大阪府教育センターとの提携の模索
  ・見学会をしてはどうか(平日なら全貌がわかる。土曜日の訪問も可能)

 3.設立趣意書−久保さん作成
 (a)組織の名称、「Project-K(仮称)」。
 (b)設立趣旨
   昨今の教育の混迷に対して、世代間の智恵を継承し、感動を共有することによって 、
   未来を育てるための、なにがしかの貢献をしたいと、大阪府立高校を、昭和36年3月に
   卒業した有志が集まって活動を始めた。
 (c)活動目的と概要
    1)地域で安心して遊びながら人間関係を学ぶ場の提供
       −ハイキングや自然に親しむイベントの開催
    2)理解深度別教育の過程で「立ち止り組さん」へのサポート
       −例えばe-Learning等の活用
    3)子供達とプロ職業人との出会いの場の提供
       −NGO活動や先進職業人の経験の披露と公的機関の人材バンクの活用の検討
    4)幅広い教育関連茶話会の開催(北野高校同窓会館を中心に)
       −北野高校卒業生のネットワークをフルに活用
    5)その他(研究成果をまとめて発表する)
       −新しい保育園のあり方、働く若い父親、母親の子育てへのサポートのあり方、
        各ステップ毎の倫理教育のあり方、Web,Telを用いた子育てや教育相談のあり方
        等の研究

 次回は2月19日(土)2:00−の予定 場所は梶本宅



第18回の集い(2004年10月9日)

   参加者:久保、松井、土谷、山田、林,佐藤、近藤、橋本、梶本

 1.Project-K第4回セミナーについて
  日時:1月22日(土)3−5時
  場所:北野高等学校同窓会館3階ホール
  講師:成山氏(大阪府教育委員会教育振興室長)
     羽衣学園高校教諭−トラック運転手・看護学校講師−柴島高校−教育委員会
     −教育委員会教育振興室室長
  何を話して貰うか
   ・グローバルな問題:学力低下問題をどのように見るか、解決法は?
                IT教育の活用法と功罪
   ・大阪府の問題:義務教育の枠組みを地方行政に委譲−どのように変えるか、一貫教育など
             教職年齢分布の偏りをどのように是正していくか
             総合学習などへの教育企画・プログラム、人材活用の実態
   ・柴島高校などでの学校建て直しの体験談
   久保君にまとめて貰って、成山氏にタイトルを提示して貰う。

 2.Project-Kの今後の具体的活動方針
 (a)講演会の拡充
  ・現在開いている教育関係の講演会を、教育に軸足は置いたままで、話題や聴衆を拡げていく
   −世代間の知恵の継承を意図していく。
   教育の中心的な問題から、体験談を含む広い話題へ(ブラジル、医療..)
   73期から、75−71期へ。北野から一般へ。
  ・会場は当面同窓会館とし、謝礼も含めて会計はゼロ収支を目指す。
 (b)北摂こども文化協会との提携を模索する。(11月7日(日)水月文化センター訪問)
  ・より高度な実験・経験の披露や、体験(人材を派遣)
  ・親を対象とした教育問題の談話を行っていく。

 3.2に対応するために組織として発足する
 (a)組織の名称
    今のところ、「Project-K(仮称)」。メールで適切な名称候補を梶本まで連絡。
 (b)キャッチフレーズ
    「世代間で知恵を継承し感動の波を呼び覚ます」
 (c)組織
    代表委員:梶本興亜
    事務局代表:久保禎男
    委員:松井久彦、土谷克己、山田功生、林 貞三、佐藤義基、近藤正雄、橋本保子
    事務所・連絡先:梶本宅(電話 06-6857-2562)

 次回は12月11日(土)12:00−の予定 場所は梶本宅、昼食持参



第16回の集い(2004年8月7日)

            参加者:久保、土谷、林,松井、山田、梶本

 1.Project-K第3回セミナーについて
  石井重光氏「公立中学での教育の現状と問題」− もう少しインパクトのある タイトルを考える
  ・林さんに、石井氏と話し合って貰って20日までにタイトルを確定する。
    背景:中学生が1a3年と変化する過程が典型的ではなく、複雑化している。例えば性に関して、既に1年から
    怖いような会話をしている。また、ITの進化が中学・高校生に大きな影響を与えており、学校生活の
    位置づけが小さくなっている。学校では生徒らしく振る舞っているが、別の世界では驚くような生活をしている。
  ・石井氏の教育の理想像、現実との乖離、その中で何ができるかを話して貰う。
  ・日時:9月11日(第2土曜日)3:30−5:30時、場所:同窓会館3階ホール
  ・恒例どおり、先生を囲んで談話会(約45分間)
  ・参加者目標:73期生約20名、その他の期及び知人約20名、北野高校の先生、生徒若干名(会費1000円)
   中学生を持つ親の世代(90期前後か)へ広報して貰う。
  ・講師紹介(林)、討論の進行(山田)。

 2.NPO設立趣意書について
  久保君からの原案について話し合った。
  ************************
   若者や子供達の学力低下には歯止めがかからない。また、人間関係の基本が見失われ,健全な交友関係や
   親子関係が持てず、ひいては平気で人を殺傷する事件が多発している。日本人の若者や子供が目的意識を
   失って目の輝きが無くなって久しくなっている。これらは戦後教育の様々な問題点の結果であると指摘
   されている。また、失われた十年で自信を喪失した日本社会に少子化が追い討ちをかけた当然の帰結で
   あるともいえる。
   「子供の教育の成否」は日本の将来を左右する極めて重大な問題であリ、現状のまま放置しておくわけにはいかない。
   われわれは、この大きなテーマに対して
   (1)地域の連帯感を蘇生させる提案
   (2)幼児教育の重要性を認識した新しい教育システムの提案
   (3)落ちこぼれをなくし、出来る子供はのびのびと能力を高めるバランスの良い教育システムの提案
   (4)人間として本来あるべき倫理教育の提案
   (5)その道のプロとの出会いを作り,目的意識の芽生えの下支えをしていく提案
  ************************
  意見:設立趣旨としてはこれでよいが、書き方のニュアンスを和らげた方が、当事者達が受け入れやすい。
     現代社会のバックグラウンド(豊かさ、IT化など)についての言及・配慮が必要ではないか。

3.NPOの具体的活動について
 ・具体的な活動形態として、NPO法人にはならずにNPO活動を行う団体とする。
   −名称をどうするか? 「世代をつなぐ教育を目指すNPO−なみ」?
 ・活動内容について
  (1)地域で安心して遊びながら人間関係を学ぶ場の提供
   −ハイキングや自然に親しむ活動に対しては、比較的容易に貢献できる。茸の松井、樹の梶本、山の作業の山田、
    ハイキング指導の土谷さんなど。
   −問題は「子供の安全」。これをどう解決するかが課題である。
  (2)「幅広い年齢層のボランテイアに支えられた保育園」の運営
  (3)働きながら子育てをする若い父親、母親のための教育カリキュラムの設計と試行
   −2と3は合わせて考えてもよい。将来にとっては、最も大事な課題。電話相談、Web相談も必要。
   −若い人の力が必要−安価でしかも良い保育をする必要があるが、経済的基盤をどうするか。
  (4)理解深度別教育カリキュラムの設計と「おちこぼれ組」のバックアップシステムの提供 
  (5)段階別倫理教育カリキュラムの教本作成や寺子屋型全人教育の試行
  (6)プロ職業人と子供達のふれあいの場を提供
  (7)幅広い教育関連テーマの講演会、茶話会の実施
  (8)Web,Tel を用いた教育に関する相談、子育てに関する相談の仕組み作り
   −4−8のために[寺子屋+熟年講座]を設立できないか。まず、熟年世代の知的好奇心を満たす講座を開いて
    人を集め、これらの人々が子供と触れあう寺子屋を共に運営できるような形式を考える。
    この中でHPの立ち上げや、ハイキングなどの諸行事、教材提供や科学実験、「落ちこぼれ組」再教育などを
    行っていく。
   ―ただし、問題は熟年パワーだけで、若い世代を惹き付けることが難しいこと、HP立ち上げなどには若い世代
    の力を借りる必要があること。子供達と熟年との意識の違いを如何に乗り越えるかと言うこと。
   −場所と資金の問題

 ・次回までに分担して具体案を考えてくる
  1.「熟年講座」の内容について(松井、山田、土谷、梶本)
   a)同期の人材を集めて、どのように興味ある講座を作れるか。
   「科学と未来社会」−梶本
     −科学の最先端は人類の将来にどのような影響を与えるか影響
      (IT、機能性物質、環境問題、遺伝子操作、宇宙、エネルギー)
   「食生活と化学」−山田
   「語学、社会関係」−土谷
   「自然関係」−松井、梶本
  2.経営について考える(久保、林)
   a)場所の確保−ボランティアセンター、公民館、同窓会館、
   b)資金の確保−聴講費、会費、寄付
   c)支援組織の必要(寄付、労働力提供)
   d)若い働き手の確保
   e)事務局の設置−職員が必要(HP製作技術を持つ)

 次回は10月9日(土)14:00−の予定 場所は梶本宅
    9月11日講演会の後は、夕食をとりながら反省会(6−8時)。



第15回の集い(2004年6月12日)

          参加者:久保、土谷、林,松井、山田、橋本、梶本

 1.池田市水月児童文化センター見学
  NPO法人北摂こども文化協会専務理事 立石美佐子氏と談話
  a)NPO法人北摂こども文化協会は1998年頃から活動を初めて、NPO法の成立請願なども行ってきた。
   「子供の権利条約」の趣旨の普及を大きな柱として活動している。
  b)主な活動として、教育講演、季刊誌発行、幼児教室、太鼓・篠笛教室と合宿・発表会、高校生演劇
   フェスティバル、ひと山まるごとプレイパーク、劇団「ぽこあぽこ」、水月児童文化センター管理委託運営
   を行っている。
  c)水月児童文化センターへの池田市からの支援は約2000万円で、この中から人件費を捻出している。
   2003年度収入は3500万円、会費収入は100万円程度。常勤6名、パート3名の人件費は1360万円
   (一人平均200万以下)。 会計書類は外部委託。
  d)池田事務所は閉鎖して、水月に本部を移動した。
  e)これまでは子供の権利(子供を生き生きとさせること)を主題にしてきたが、母親教育の必要性も感じている。
  f)共同活動も呼びかけられた。
  *水月児童文化センタ−という、活動基盤を持っていることが非常に大きいと感じた。
   また、実績を積み上げている点も見習うべき。

 2.池田市五月山児童文化センター見学
  a)こちらは市営である。プラネタリウムが目玉で、遠来の客もあると言うことであったが、水月に比べると
   利用客が少なく、活気は今一つに思えた。
  b)木工室などがボランティアによって活用されているが、理科室は閉鎖状態であった。
  c)3階の図書室や和室は集会場として、ボランティア行事などに使われている。

 3.池田駅での談話会
   a)NPO活動の大変さを実感した。入念な計画と実行力が必要。特に予算の獲得。
   b)我々に具体的に何が出来て、何から始めるかを現実的な形で話し合うこと。
   c)子供とかかわる事業では、若い力が是非とも必要で、熟年が出来ることには限りがある。どのようにして
   若い力を取り入れるか。

 次回は8月7日(土)14:00−の予定
  場所は梶本宅。



第14回の集い(2004年4月24日)

          参加者:久保、土谷、近藤、林,松井、山田、梶本

 1.Project-K 第2回セミナー総括
  ・話は前回との連続性があり、講演の後の談話会が大層活発に行われた事は大層有益であった。
  ・人数が少なかった事は反省点で、メンバーが電話をかけるなどして知人を誘う必要があった。
   今回は北野高校の父兄会と日が重なったため、先生方の参加も少なかった。
  ・北野と言うことに力点が置かれたので、理想的な話が多かったが、後の談話会で出たように、多くの
   公立高校ではもっと深刻な問題を抱えている。この辺りを認識しておく必要がある。
  ・人数が少なかったこともあって、収支は厳しく、松井君に茶菓の負担をかけた。

 2.第3回セミナーのテーマについて
   これまでに大学の教育の現状、高校の教育現場の話を聞いてきたが、もっと平均的な教育現場での実状を
  知る必要があるのではないか。北野以外の高校の現状と問題点あるいは、中学の現状と問題点について
  講演して貰ってはどうか。中学教育に携わってきた土谷さんに候補者を選んで貰う事は出来ないか。
  次回の集まりまでの宿題。

 3.NPOのテーマとして何を立てるか(続)
 NPO法人の具体的活動として可能なものを各人で2-3考えてくることになった。



第13回の集い(2004年3月24日)

              参加者:久保、土谷、近藤、林,梶本

 1.Project-K 第2回セミナーについて
  講演:中垣芳隆北野高等学校長 「府立高校の教育の現状と課題」
  日時:4月24日(第4土曜日)3−5時
  場所:同窓会館3階ホール
  案内文:学力低下問題、やる気低下問題など、国際比較の下での日本人青少年の深刻な状況が憂慮
   されています。公立高校での現状はどのようになっているのか、また、この問題にどのように
   取り組もうとしているのか、現場からの意見を伺います。   先生を囲んで談話会(約45分間)
    茶菓を楽しみながらご講演に関連するQAや意見交換を行います。
    ・"ゆとり教育"は機能しているか
    ・小中学教育の基礎教育は十分か
    ・絶対的、相対的学力は維持向上しているか
    ・私学へ優秀な生徒が流れているというのは事実か
    ・全人教育として機能しているか
    ・不登校や暴力事件等は増加していないか
    ・教育委員会と現場のズレは感じないか
    ・学区制度の不合理、不都合はないか
      →私見としての改革案、改善案について など。
  参加者)73期生約20名、その他の期及び知人約20名、北野高校の先生、合計45人程度(会費1000円)
  具体的な役割分担と宣伝法(ML(久保)、HP(梶本)、電話、外部の方への宣伝)
  機材の必要:OHプロジェクター(今回は不要、ホワイトボードを準備する。)
  茶菓の準備・ビデオ撮り(松井)、討論の進行(林)。
  謝礼(20000円)

 2.NPO法人化について(近藤君)   資料はここをクリック
   資料を用いてNPO設立の具体的手順や要件について説明があった。近藤君自身が「行政書士」の資格
  を取って、NOPや協同組合の設立を手伝っているので、我々がNPO法人を立ち上げる場合も実費で面倒を見てくれる。
  必要な手順:17の特定分野の内のどこを選び、具体的に何をするかという趣意書と活動項目を決め、
  その上で10人以上が社員となって設立する。申請から認可までに半年を要する。財政は会費を中心
  として行うので、会員の獲得が必要であり、どのようなメリットを与えることが出来るかを考える必要がある。

 3.NPOのテーマとして何を立てるか
 教育に関わることを中心として、より広く同期生全員が参加できるような組織を作り、その中で幾つかの
 特定活動を行う形を模索する。例えば、
 ・e-learning:Webを通じて教育を行う。多くは資格取得などに利用されるが、教育や、教育技術の育成。
   親に対する助言などにも用いることが出来る。
 ・講演会、「ゆとりの時間」の実施計画の策定と実施。
 ・小中学校の先生の研修(自己研修が理想的)の場を提供する.
   文化センターのような施設を利用する.実際に「池田市水月児童館」を拠点としているNPOがあり,
   事業を市から委託されている.
 ・保育圓を作る,保育所の先生を育てる?(前々回の議論)
   学校前教育の大切さ。これからの子育ての中で保育園が大きな役割を果たす。具体的な目標が立てやすい。
*NPO活動やその設立に関して、以下のホームページを参照すると良い。
 http://www.pref.osaka.jp/fukatsu/vngroup/tebiki/tebizen.html
   NPO法人設立の手引き(大阪府 府民活動推進課)
   ここに、大阪府への申請の具体的な方法がpdfファイルで示されている。
 http://www.npo-jp.net/tebiki/flow.htm
  NPO法人設立の手引き(経済企画庁「特定非営利活動法人の設立の手引き」)
 http://www.npo-office.com/
  NPO法人の設立・運営・助成金専門事務所 (行政書士 菊次 真一)
 http://www.h7.dion.ne.jp/~npoguide/index.html
  NPO法人設立・運営ガイド(あおき行政法務事務所)
 http://www.npo-hiroba.or.jp/analysis/index.html
  NPO法人データ分析(Japan NPO Center)

 次回は4月24日(土)講演会当日。講演会には1:30集合
  講演会後、食事をしながら8時頃まで相談する。
  宿題:第3回の講演会について提案。もっと実際的な教育現場の話か全く別分野の話。講師を提案。
     NPO法人の具体的活動として可能なものを各人で2-3提案する。



第12回の集い(2004年2月14日)

              参加者:久保、土谷、松井、山田、林,梶本

 1.Project-Kセミナーについて
   第1回の講演会は36名の参加があり、上野先生の話もまとまっていて分かり易く、講演後の討論も活発であった。
  しかし、参加者中には北野高校の先生方や外部の方が多く含まれており、73期生が予想以上に少なかった。
  73期生に対する呼びかけや宣伝をもっと早めから行う必要がある。
  第2回については、当初久保君のエネルギーの話を予定していたが、教育関係の話を続ける方が良いとの
  久保君の提案で、再考した。その結果、今回より参加の林君から、大学の先生の視点の次には高校・中学などの
  現場の考え方を聞いてはどうかとの提案があり、北野高校校長の中垣先生あるいはその推薦者の講演を頼む
  ことになった。梶本が打診し、詳細を久保氏担当で決めて貰うことになった。

 2.NPOに向けての具体的準備
   NPOP設立の世話をしている近藤君よりNPO申請の実際を聞くことになっていたが、手違いで欠席と
  なったため、次回に回す。NPOについて、山田君から「箕面73団体、池田34団体のNPOがすでにあり、教育支援
  ・環境・介護支援を中心とした活動をしている。我々が後発で始めるためには、どのような独自性を出すか慎重に
  考える必要があるとの意見があった。久保君からは、「NPOに固執しないで、有限会社なども考えて良いのではないか」
  との意見が出た。

 3.具体的な計画について
   梶本から、地域の子供科学館や児童館を拠点にして、中学・小学校の先生方に教え方の工夫をしてもらえる
  ような支援組織を作ってはどうかと提案したが、先生方が忙しすぎて研修の意欲があるかどうか疑問との声があった。
  また、かなり方向が特化しているので、同期生がどのように参加できるか疑問であるとの意見もあった。結局、教育に
  関わることを中心として、より広く同期生全員が参加できるような組織を作り、その中で幾つかの特定活動を行う形を
  模索することになった。

 次回は3月27日(土)14:00−の予定
  場所は梶本宅。



第11回の集い(2003年12月13日)

              参加者:久保、土谷、松井、山田、梶本

 1.12月20日(土)の第1回セミナーの準備について
   第1回の講演会ということで、十分な準備をする必要がある。当日は、北野同窓会の幹事会と重なったために、
  事務局の久保田さんに直接的な応援が頼めないので、早めに準備に取りかかる。
   1:00 世話人集合、2時までに茶菓・飲み物の準備を行う。机・OHP・スクリーン、演卓・案内板の準備が必要。
   2:30 受付受付開始(資料配布、集金など)
   3:00-4:10 講演(質問の時間10分程度)
     司会:久保、梶本:講師紹介、質疑:山田、松井、土谷
   4:20-5:00 後の会(希望者15人程度で、会議室で上野先生を囲んでざっくばらんに懇談する)
  30人以上の参加者があるように、色々な宣伝が必要。(ML、個人的にメール、ホームページを改良など)

 2.後の会でどのようなことを話題にするか
   今回の講演会では「ゆとり教育によって学力が下がっていくことに対する危機感が主題となっているが、建設的な意味で
  「ゆとり教育」をする必要性や、学校教育以外での教育の必要性、学校教育の中で好奇心や倫理観を育てる方法についても
  議論したい。

 3.保育園構想
   学校前教育の大切さを思うとき、教育ボランティアの一つとして、保育に関与することも選択肢の一つではないか。
  これからの子育ての中で保育園が大きな役割を果たすことが確実であるので、理想的な保育園を作っていく事は、次世代のために
  極めて重要である。具体的な目標が立てやすいので、経費などについても考え始めててみてはどうか。




第10回の集い(2003年9月20日)

              参加者:久保、近藤、土谷、松井、山田、梶本

 1.12月20日(土)の第1回セミナー講師の具体案について
  まずは具体的なことを始めようと言うことで講演会をスタートすることになったが、具体的な人選について、梶本から提案した。
 (a)テーマ:現代教育の問題点(題名未定)
 (b)講師:京都大学理学研究科数理科学専攻 上野健爾教授
      岩波新書{学力があぶない」、「高校生に送る数学」等の著者。
 (c)目的:同窓会館で教育に関するサロンを開いて、問題を話し合ってみる。主題を決めて、講師を選定し、教育の在り方を
   広く議論してみる。生徒や北野の先生方の参加も呼びかける。
   ただし、教育問題の意味は広く考える。昨今の青年層の好奇心や社会観の欠如を補うためには、現代社会が抱える問題に
   ついて、高校生レベルで知識を持ち将来の進路を考えることが望ましい。その意味でグローバルな問題についての講演を
   行い、学生達やその親たちが知識と関心を持つ助けとすることも重要な目的となる。
 (d)日時:12月20日(土)午後2時−4時
   講演は2−3時、後の時間は出席者間の意見交換。
 (e)場所:同窓会館3階ホール(OHPなどの準備)
 (f)会費:1000円(茶菓代、ホール使用料を含む)
 (g)予定人数:30名程度(北野73期の元・旧教職の人、メールリストの人)
 (h)広報:北野の先生と学生に(ポスター、ホームページ)。同窓生、OBに(同窓会ホームページ、ML)

 2.それ以後の会の講演について
  半年に一度程度外の人を呼んで講演依頼。その間(3ヶ月に一度)を内部の人に講演して貰う。
  例えば、2回目:久保禎男君「日本のエネルギー問題と課題」、日時:4月24日(第4土曜日)2−4時

 3.今後の経済的バックアップについて
 (a) NPO化あるいは多の会社形式の手続き−次回に近藤君から提示
 (b) 当面は、会費1000円程度を徴収(任意)する。コーヒー・紅茶・簡単な菓子などを準備して雑談時間を設ける。

 次回は12月13日(土)14:00−の予定
  場所は梶本宅。



第9回の集い(2003年7月12日)

              参加者:久保、近藤、土谷、松井、山田、梶本

 この日は、大阪ドームにおける、北野高校―東淀川高校の夏の野球大会予選を応援しに出かけた。声援もむなしく、敗戦となったが、高校生達の応援には力強いものを感じた。



第8回の集い(2003年5月10日)

                 参加者:久保、山田、土谷、橋本、梶本

 1.教育の対象について

   考えられるボランティア活動の対象としてどのようなことを考えたらよいのかと言う点に関して、久保君からまとめがあった。
 (a)どのステップに関わるか
  (1)幼児・家庭、(2)学校・大学、(3)社会人・地域人・国民・国際人、(4)職業人・企業内、
  (5)芸術・○○道、(6)落伍者・社会的弱者の救済、(7)人生・宗教・哲学
 (b)何が足りないか(何を補充するのか)
  (1)豊かすぎる少子化の弊害
  (2)日教組の呪縛・競争の喪失・入学の自己目的化
  (3)社会人としての常識欠如、地域連帯感の欠如、愛国心、国益、 自己主張と自己責任の希薄化、本年と建前の使い分け
  (4)効率経営、成果主義主体の教育、ゼネラリストよりスペシャリスト重用、マニュアル化の徹底、コンプライアンスの重視
  (5)国内より海外雄飛、好きな道もお金で買える
  (6)大きな政府のセーフティネット、宗教観よりも法律で後ろ盾
  (7)教育基本法で宗教教育を排除
 (c)何をやるべきか
  (1)学校教育の補習−システムの壁
  (2)議論の出来る自己管理型人間のブラッシュアップ――Home Room
  (6)(7) シュタイナー型教育の試行−先ず勉強そして評価が必要

2.1-7回の懇談会記録を復習して、今後の具体的な行動を考えた

 先ずわれわれのできる手の付けやすいところから始めてみる。
 −同窓会館で教育に関するサロンを開いて、問題を話し合ってみる。主題を決めて、講師を選定し、
  教育の在り方を広く議論してみる。生徒や北野の先生方の参加も呼びかける。
    日時:12月20日(土)午後
    場所:同窓会館(久保君より久保田さんに依頼してもらう)
    テーマ:現代教育の問題点(講師は選定中)
    予定人数:20名程度(北野73期の元・旧教職の人、メールリストの人)

 次回は7月12日(土)14:00−の予定
  場所は梶本宅。
  これまで欠席だった方、新しい方も、奮って参加して下さい。



第7回の集い(2003年3月1日)

                 参加者:久保、山田、松井、梶本

  今回は、NPOを目指して目標を設定するという議論の中で、教育論の本質について話し合った。

 1.NPO活動について

 ・NPO活動では、「テーマの発案」と「事業計画の立案」が第一にある。
 ・どんな方法で社会貢献を行うのか。12分野のうち教育が関わりそうなものは「社会教育の推進」と
  「子供の健全育成」であるが、我々はこれにどう関わっていくかを、事業計画として具体的に決めなければならない。
  (NPOへの税金の件で、しばし話をする。公益法人と同じく課税対象になることが不合理である等の意見があった)
 ・「テーマの発案」に関係して久保君より「教育論の本質は何か」という問いかけがあった。
  @性悪説と性善説、宗教と教育、教育とは人に何を求める活動なのか?
  Aナショナリズムの観点からの教育
  B人倫を教えることか。社会教育
  C現代社会への不適合を補うことか−補習、登校拒否症への支援
  D学校教育の補佐育
 これらに関しては、文部省の新教育基本法の際に触れる。
 NPOの具体的な問題点について、山田君から以下の本の推薦があった。
  米田雅子著「NPO法人を作ろう」(文昌堂印刷)

 2.文部科学省・中央教育審議会による「教育基本法の在り方について」

 (a)教育の課題と今後の教育の基本方針
 <現状分析>としてこれまで我々が議論してきたことが殆ど網羅されている。
 ・少子高齢化社会の進行と家族・地域の変容
   50年後には,小・中学生数がピーク時の約3分の1になる
    −少子化時代に対応した教育システムの構築
 ・親のライフスタイルや職業生活の多様化
    −過保護,過干渉や親子の触れ合いの欠如による家族内の孤独化
    −友達や異年齢集団の中での遊びや切磋琢磨の機会が減少
    −地域の教育機能の低下(他人の子どもにかかわろうとしない)
 ・高度情報化の進展と知識社会への移行
    −専門性の高い多様な知識や情報が社会を動かす原動力となる「知識社会」化が一層進行する
    −あらゆる職業生活が新たな知識や技術の習得の必要度を高める
 ・産業・就業構造の変貌
    −リストラで,年功賃金や終身雇用など日本的雇用慣行は揺らぐ
    −即戦力となる専門知識や技能を持つ人材を求める傾向が強まる
 ・ローバル化の進展
    −国際競争力の基盤である国民全体の教育水準の一層の向上
    −大学の国際競争力を高め,21世紀の「知」の大競争時代
 ・科学技術の進歩と地球環境問題の深刻化
    −科学技術を重要な国家戦略と位置付け,独創的先駆的領域を形成
    −生命倫理の問題など,科学技術と他の諸価値との適切な調和
 ・国民意識の変容−価値観の多様化,相対化
         −自信喪失感や夢や希望を抱けない閉塞感
    −フリーターの増大の背景には,勤労に対する意識の低下
    −不祥事件の背景には,倫理観や社会的使命感の喪失
    −国民の社会への帰属意識が希薄化、基本的モラルや社会規範軽視
   一方     −物質的な豊かさより心の豊かさを求めたいとする国民の意識
    −利潤追求を目的とせず社会的課題の解決に貢献する活動

 <今後の教育の課題>
 ・自己実現を目指す自立した人間の育成:個人一人一人が生涯にわたって自らの能力を高め,あるいは
  自らの得意とする分野にその才能を伸ばし,自己実現を目指そうとする意欲,態度や自発的精神を育成する
 ・豊かな心と健やかな体を備えた人間の育成:他者を思いやる心や美しいものに感動する心,自然を愛する心,
  倫理観など。また、生涯にわたって積極的に運動に親しむ意欲や習慣の涵(かん)養。
 ・「知」の世紀をリードする創造性に富んだ人間の育成:高度成長期には有効であった画一的な教育を変革し,
  基礎・基本を習得し,それを基に,探究心,発想力や創造 力を伸ばし,「知」の世紀をリードしていく人間を
  育成する教育を一層重視する必要がある。「知」を愛し,「知」の創造を推進する人材を育てる事が肝要である。
 ・新しい「公共」を創造し,21世紀の国家・社会の形成に主体的に参画する日本人の育成:自らが国づくり,
  地域づくりの主体であるという自覚と行動,社会悪に敢然と立ち向かう勇気,公共の精神,社会規範の尊重,
  我が国の伝統・文化の理解と尊重,郷土や国を愛する心
 ・国際社会を生きる教養ある日本人の育成:国際社会の一員としての自覚,豊かな教養,他国の異なる文化を
  理解し尊重する精神,日本人としてのアイデンティティ,外国語によるコミュニケーション能力

 (b) 教育基本法に折り込まれるべき理念
 ・国民から信頼される学校教育の確立
 ・「知」の世紀をリードする大学改革の推進
 ・家庭の教育力の回復,学校・家庭・地域社会の連携・協力の推進
 ・「公共」に関する国民共通の規範の再構築
 ・生涯学習社会の実現
 ・教育振興基本計画の策定

 ここをクリックすると「教育基本法の在り方について」のPDF fileが得られます。
  2.6MBあり、ADSL、LANでない方は時間がかかり過ぎますのでご注意下さい。

 次回は5月10日(土)の予定
  場所は梶本宅。
  これまで欠席だった方、新しい方も、奮って参加して下さい。



第6回の集い(2003年1月12日)

            参加者:久保、土谷、山田、松井、橋本、梶本

  今回は、昨年会社をおこした松井君が出席して、6名でなかなか充実した新年の会となった。
 会の後は、石田雅明君を含めて鍋料理の新年会で話が弾んだ。

 1.「ゆとり教育から子どもをどう守るか」(和田秀樹著、講談社α文庫)

  @日本の学力の低下−国際的に見て勉強時間の激減
  A2003年度からの新学習指導要綱による、学校での勉強時間の大幅減少
  B勉強を減らしてのゆとりの時間よりも、知識を詰め込むことの大切さ
   −物事を考えるには、多くの知識が基盤としてあることが非常に重要である
  C日本の国全体が「知」を大切にすると言う大前提を失っては、教育による学力向上は望めない。
  などが要点である。この本を読んで問題の重大性に驚いたという発言が山田・松井氏からあり、
  現場の状況について土谷・橋本氏から紹介があった。基礎知識を教えることの大切さという点には、
  参加者が一致して賛成し、文部省への沢山の人からの訴えかけが必要であると言う結論になった。

 2.教育問題の社会的背景の整理(久保君)

  明治以来の日本政治・社会の歴史的発展と教育政策の変化を背景として、日本の将来に向けて何を
 すべきか、また、どのような教育を目指すべきかについて、表を用いた整理が久保君から提出され、
 これについて議論した。おおむねこのような背景が全員の共通認識と認められた。
 表はここをクリックしていただくと見ることが出来ます。

 3.我々に何が出来るのか(久保君)

   具体的に何が出来るのかについて、「キーワードは感動であり、それを継続的に与えうる」ための活動
  として、地域性にとらわれない身の丈にあった具体的活動の可能性を考える。
   @各種見学会−我々のネットワークを利用してセットする。社会一般の活動への興味を喚起する。
    感想文を書かせ討論の機会を持つ。
   A楽しい補修塾−同窓会館を中心として行い、北野生に先生役を委嘱する。
   B最先端話題講習会−同窓会館を利用。連続的に実施。
   C名作文学作品の読書会−地域に根ざして、公民館などを利用。読後感の発表。
   Dホームページ−教育悩みコーナー、読書の楽しさコーナー、進んだ学習コーナーなど。
   E環境問題勉強会−ゴミ問題、エネルギー問題、水、等のテーマを選んで討論する。
   これらは、いずれも十分本質的な部分に切り込んでいるとは言えず、数回で行き詰まるかも知れない
  が、試行錯誤することで我々独自の方法を開発していくことが大切であろう。
   その他にも、北野高校への授業参加、ホームページ上の授業開発などを手がかりに具体的に進めること
  を考えたい。

 4.NPOへの登録を考える

   将来の活動を考えると、NPOなどの公式の組織としておくことが望ましい。リクルート発行の「独立辞典」などを
  読んで次回までに研究する。NPOとして政府が採り上げている項目のうち「子どもの健全育成」を選ぶことが出来る。

    次回は3月1日(土)の予定
  場所は梶本宅。
  NPOの可能性や北野高校の教育への具体的関わり方などを話します。
  これまで欠席だった方、新しい方も、奮って参加して下さい。

第5回の集い(2002年10月19日)

            参加者:久保、土谷、山田、梶本

  今回は、8月に三栄源エフ・エフ・アイを定年退職した山田君が出席して、活発で楽しい話題を提供してくれ、
 話が盛り上がった。教育ボランティアを目指す上でのポイントとして、
  @原則的側面−何故やるのか
  A実践的側面−具体的には何をやるのか
  B経営的側面−人気あるものにするにはどうしたらよいか
 等の点について話をまとめ始めることにした。

 1.原則的側面

 a)最も原則的な話として、教育で何を目指すのかという問題がある。例えば、戦前の日本は富国強兵の中に教育を位置付けた。
  戦後も経済復興の重要な要素として位置付けられてきた。今、政府は、そして我々は、教育に何を期待しているのか?
  国際競争に勝ち残っていける人材の養成?
  −国家としては、これからの国際競争に勝てる技術を産み出し、対等に渡り合っていける人材を目指しているはず。今、
   矢継ぎ早に打ち出されている教育政策、科学技術政策はこの目標に向かっている。愛国心教育も盛り込まれている。
  −我々としては、理性と論理を持った人間を育てることが必要と考えるが、このような人材が、結果として国際競争に
   おいても有効のはず。
  コメントないし雑談:教育は理性と論理を組み上げていく過程であるが、宗教は理性の
   枠組みが出来る以前の年齢において、固定観念を植え付けて信仰を要求する。
   選民思想を強く持った宗教を信奉する国家に対して、仏教ないしは無宗教を基本と
   する我が国が理性的教育だけで立ち向かうことは難しいかも知れない。
   戦前の教育や日の丸問題についても、しばし雑談した。

 b)学力の問題以前に、倫理観の問題がある。他人への思いやりの意識がない。思いやりをしないのではなく、
  思いやりに気付かないだけに、よけい深刻。
  原因は、家庭が最も大きい。最近の入学式などでは、子供より親がうるさくて困る。
   −親の教育が必要。
  学校でも、先生は隣人への思いやりや、この基礎となるしつけについて教えていないのではないか。特に小学校での教育
  が必要である。中学校の道徳の時間は、生徒会活動や球技大会に使われて、対人関係などを討議する時間にはなっていない。
   −もっと子供達に積極的に考えさせる時間の設定が必要。
   −小学校の先生自体が、このような教育の必要性を強く感じることが大切。

 c)本当に学力は低下しているか、あるいは、学力とは何か、総合学習は(生きる力や考える力を含む)学力を高めるか、
  と言った議論は持ち越した。

 2.実践的側面−久保君が中心になって議論
  色々な可能性が話されたが、久保君がまとめる予定。概要のみ箇条書きする。
 ・読書会−同窓会館などの場所を借りて、中学生対象に。
     −ネット読書会という選択肢もある。
 ・ネットでつないで、子供の提起する問題を一緒に考える(掲示板?)
 ・ネットで呼びかけて、色々な見学会や、自然観察。
 ・地区の子供会と共催で行事や講演会−小学生対象
 ・ボーイスカウト、スポーツクラブと連携。
 ・クラブ活動の援助
 ・北野スーパーサイエンスハイスクールへの支援
 ・中学での土曜日を使った行事の支援。

 3.経営的側面
  これについては次回以降に話す。

 次回は新年の1月12日(日)、2時間ほど話をした後、新年会の予定
  場所は梶本宅、あるいは近くのお店。予算は3000-5000円程度。
  これまで欠席だった方、新しい方も、奮って参加して下さい。

第4回の集い(2002年8月3日)

            参加者:久保、土谷、江波、梶本

小学校の現状−江波さん
今回は江波さんの参加があって、小学校の現状がかなり理解できた。
・子供の方も問題もあるが、先生にかなり問題がある。
 先生の資質の問題−教育観・子供観・使命感がない。
          生徒は王様のような扱い。
 現場の環境の問題−小学校でも中学校でも。先生が考える時間がない。
          若い先生自体は新世代で、意識が違う。
          その一方で先生の年齢層が高くなっている。

中学校のカリキュラム−土谷君
土谷君からも、前回に続いて、中学校の現状が話された。
・西山中学校での総合学習の時間設置に伴う時間割の変化
  英語は4時間から3時間に減らしている
  英語は単語や文法中心の教育から話せることを優先する教育に変わり、
  1学期間はnativeの教師が教えている。
  多様な授業選択が出来るようにしているので時間割の組み方が難しい。
  運動会の練習などは、総合学習の時間を用いる。
  入試と内申書の問題。
・学習指導要綱にある絶対評価による通知簿の採点は、非常に難しい。

今回は、一般的な話に終始したので、次回に具体的な話をすることになった。
次回は10月19日(土)2−5時、梶本宅


第3回の集い(2002年6月15日)

            参加者:久保、土谷、橋本、梶本

 
西山田中学校の現状−土谷君
今回は吹田市立西山田中学校に勤める土谷君の出席で、中学の現場での状況をかなり把握することが出来た。
 総合学習の時間の現状
  2001年度までの数年間は学校を選んでの試行期間であった。
  2002年度より中学校で「総合学習の時間」が開始された。
  2003年度からは高等学校で「総合学習の時間」が始まる。
  西山田中学では、新1年生に週2時間の割合で「総合学習の時間」を組み込み始めている。6学級で一組ほぼ40人の生徒がいる。
  例。職業体験−数人ずつに分かれて1日仕事を体験する。地元の商店や会社の協力が必要。
  新聞などを持ち寄って、討論する。
  手紙などの書き方を練習して、コミュニケーション能力を付ける。
  Skill学習と称して、「生きる力」としてのskillを身につけさせる。
  2、3年生では、総合学習の時間を修学旅行の計画や下調べに当てる。
   沖縄などへの体験修学旅行。孤島を選んで出かけたこともある。
   −総合学習の時間を行事に振り当てないように教委の指導がある。
  障害児問題の講演会(社会的に活躍している障害者などを呼ぶ)
 ボランティアの例。
  グリーンボランティア:学校の中庭などの植栽や手入れ、動物飼育等をボランティアで行って、生徒に自然への目を向けさせる。
  学校によっては「園芸部」がこのようなことを行っている。
  阪大のボランティアの学生が教育委員会?を通して登録していて、授業などの補助をするケースがある。
  先生(顧問)も生徒も忙しすぎてクラブ活動は低調である。指導員を外部のボランティアに委託する場合もある。
  外人教師と共同授業することもある(教委からの予算で派遣)。
  ホームスティしている外国の子供と話す時間を作ることもある。
  現状は試行錯誤であって、ボランティアの位置付けは確定していない。
  ボランティアに関しては、安全の問題などもあり、市教委に伺いを立てることが多い。
  次回には、西山田中学の総合学習の時間のカリキュラムを土谷君から紹介してもらう事になった。

生きる力
 総合学習の時間における「生きる力」を与える教育とは何を行えばよいのか。
 生きる力とはどのようなことを指しているのか
        「問題解決が出来る力」?
          −skillや知識、問題への攻め方を教える。
        「生きる意欲」「問題に立ち向かう意欲」?
          −好奇心・やる気を起こさせる。どのようにして?
          −人とのコミュニケーションが必要。debate?

次回は8月3日(土)2−5時、梶本宅

アンケート文案
話し合った結果、以下のようにアンケートの原案を作った。6月中には北摂地区の各中学校に発送の予定。
 ――――――――――――――――――――――――――――――
教育ボランティアについてのアンケート

                    教育ボランティア「なみ」設立準備会
                    (連絡先は最下段にあります)

 本年度から中学生を対象として「総合学習の時間」が始まりました。この時間は、子供達の「生きる力」を養うことを目標にしていると聞いています。いま先生方が育てて居られる子供達が日本や地球の未来を背負うことを考えれば、教育という仕事が人々の未来にとって如何に大切かが分かります。その子供達が生きる力を十分に備え、生を享受し、未来を支える気概を持つように導く先生方のご努力は大変なものであると思います。
 しかし、最近における日本の青少年の知的好奇心や勉学意欲は、世界的に見て非常に低下していると言われております。とくに、資源の少ない日本の将来を考えると、高い技術能力や知恵を持った子供達が育っていくことが何によりも重要だと思われます。また、子供達が将来の世界で生き生きと人生を楽しめるためにも、人と人とのコミュニケーションや思いやりの心を育てることも大切です。文部科学省はこの点を意識し、「総合学習の時間」を設けて、子供達に知識を与えるのみでなく、子供達の好奇心や意欲を伸ばしていくことを求めています。この「総合学習の時間」の活動は、学校の中だけではなく、広く社会の人材や組織を活用することによって、より巾のある魅力的なものになるのではないかと存じます。
 私たちは、北野高校73期OBを中心として、これまでの体験や現在の社会組織・大学などでの活動を、子供達と共有することによって、「総合学習の教育」を支える力の一端になりたいと願い、教育ボランティア「なみ」を立ち上げようとしております。同期生には、医学・理学・文学・工学などの分野で最先端の活躍をしてきた研究者や、環境問題・エネルギー問題などの未来に関わる問題の解決にあたってきた人々、医療・情報・電子産業・化学・機械などの企業の中枢を担ってきた人々、また、海外でのボランティア活動、国内での社会問題の解決に力を尽くしてきた方々など様々な人達がおり、それぞれの体験や知識は子供達に大きなインパクトを与え、好奇心や夢をかき立てることが出来るのではないかと考えております。
 つきましては、貴校でどのような形で教育ボランティアを活用することを望んでおられるかをお伺いし、我々の活動の指針にしたいと存じます。お忙しい事と存じますが、私たちの目指しているボランティア活動が少しでも将来の世代に役立つものになるように、アンケートにご協力頂ければ真に幸いです。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

(1)本年度から始まった「総合学習の時間」をどのように使っておられますか、該当するものに○をおつけ下さい。
  複数でも結構です。
a)総合学習の時間はカリキュラム上どの程度計画しておられますか
  ( )週に5時間
  ( )週に2時間
  ( )週に1時間
  ( )2週間に一度
  ( )その他(                           )
b)どのような内容をされていますか(予定でも結構です)
   ○の場合には具体例を(  )内にお書きいただくと幸いです。
 ( )体験学習
  ( )職業体験(例:一日パン屋さん                 )
  ( )自然体験(例:農村体験                    )
 ( )施設訪問(例:介護施設                     )
 ( )交流学習
  ( )海外の学校(例:アメリカの中学                )
  ( )国内の学校(例:東京都の中学校                )
  ( )高校や大学(例:大阪大学                   )
 ( )自由研究
  ( )個人研究(例:生物や化学の題材                )
  ( )グループ研究(例:地域の樹木                 )
  ( )クラス単位研究(                       )
 ( )講演会
  ( )自然科学(例:大学の先生、お医者さん             )
  ( )文化や社会活動(例:ボランティア活動家、先輩の有名人                   )
 ( )特別な授業
  ( )科学実験(外部依頼)
  ( )文化活動・絵画・工作など
  ( )その他(                           )
 ( )ホームルーム活動
  ( )ディベート(模擬討論)
  ( )時の話題などを選んでの話し合い
  ( )その他(                           )
 ( )通常授業の補習
 ( )その他の活動(                         )

(2)実際に行っておられる、あるいは計画しておられる活動の中で、どのように教育ボランティアを利用することを望まれますか
a)どのような形のボランティアを望まれますか
 ( )講演
 ( )授業
 ( )授業の補助
 ( )クラブ活動の指導員あるいは補助者
 ( )フィールド活動(見学会を含む)の援助
 ( )見学場所の提供
 ( )「総合学習の時間」の立案への参画
 ( )学校環境の整備(例:修理や清掃、植栽              )
 ( )その他(                            )
b)どのような分野のボランティアを必要としておられますか
 ( )自然科学
 ( )社会・社会活動
 ( )文化(花・絵画・お茶などを含む)
 ( )海外の話題
 ( )その他(                            )
c)どの程度の頻度でのボランティアが望ましいですか
 ( )週1度
 ( )2週間に一度
 ( )月に一度
 ( )年に数回
 ( )その他(                            )

(3)我々は無料奉仕を原則としておりますが、現在のあるいは予定中の総合学習の時間へのボランティア活動に対しては、
  どのように考えておられますか
 ( )予算がないので無料
 ( )交通費程度を支出
 ( )一定の謝金を出す

(4)ボランティア活動の途中で事故があった場合、派遣者の方は事故保険に加入し、学校側にご心配をかけない予定にして
  おります。生徒さん側に問題が発生した場合については現在の所考えておりませんが、事故が起こる可能性のない方法で
  活動したいと思っております。貴校では、このような問題に関してどのように考えておられますでしょうか。
 (                                  )
(5)実際に我々が活動を始めた場合に、貴校の総合学習の時間を支援するために利用していただける可能性があるかどうか、
  予想で結構ですのでお教え下さい。
 ( )利用する
 ( )検討する
 ( )利用しない。この項目に○をつけられました場合には、どのような問題点があるのか、忌憚のないご意見を頂ければ幸いです。

お忙しいところ、ご協力いただき誠に有り難うございました。お差し支え無ければ以下の可能な部分の実で結構ですので、
どうぞご記入下さい。

(6)記入者名(              )
   所属(校長、教頭、学年主任( 年生)、担任( 年生)、その他)
   連絡先(学校名)
      (住所)
      (電話番号)
      (email address)



                    教育ボランティア「なみ」設立準備会
                           久保禎男(大阪ガス)
                       yoshio-kubo@osakagas.co.jp
                           梶本興亜(京都大学)
                       kajimoto@kuchem.kyoto-u.ac.jp
                        kajimoto@home.email.ne.jp

第2回の集い(2002年5月11日)

            参加者:久保、近藤、橋本、梶本

 
一般的な話
 これからの我々の社会貢献への関わり方は、教育ボランティアに限らず広く考えてみる必要がある。
 各家族や少子化の問題に対して、教育ボランティア以外にも出来ることはないか。例えばコーチングなどの活動をしている人もある。
 知識や技術の伝達も小中学生である必要はなく、博物館・美術館・植物園などのボランティアもある。大人に対する教育や知識の
 伝達もあって良い。
 教育ボランティアを一つの柱としながら、もう一方で、現在どのようなボランティア活動があり、社会の中でどういった役割を果たして
 いるかを調べ、我々が出来る色々の可能性についても検討するのがよい。

教育ボランティア準備
 中学校が総合学習の時間をスタートさせる中で、どのようなボランティアを望んでいるかをアンケート調査するのがよい。
  −次回に原案を検討する。
 教育委員会の報告書や、教育研究集会の記録などを調べることも必要であろう。

 次回は、6月15日(土)2時より、梶本宅で。


第1回の集い(2002年3月9日)

            参加者:岡本、梶本、久保、近藤、佐藤、辰巳、西田

 
近況紹介と問題提起
 梶本(大学における、学力とやる気の低下。若い世代の教育に非常に危機感を持っている。)
 辰巳(親同士・親子関係の希薄さ、3者懇談で口論を始める!)
 久保(社会における価値観・倫理観の欠如・崩壊。我々自身のこれからの人生観の組立が必要。)
 佐藤(家庭の絆の崩壊、老人の世話の押付け合い。医学生の医療への意識の低さ。)
 西田(新入社員の能力差が大きい。)
 近藤(企業診断士の活動、地域への貢献。)

 家庭のあり方が子供に大きな影響を与えている。これに代わって教育を
 するべき学校の先生はしっかりとした見識を持つ必要がある。

実状・対策・ボランティアなどについて
 梶本(米・中国と比較して、日本人高校生の倫理観・使命感の喪失、家庭における対話の無さ、親に定見や倫理観がない。)
 辰巳(地域社会の役割の重要性。地域の自治活動の一環として、子供の行動をよくフォローしている−夜回り、読書会など。
    教師にも問題点が多い−新しい試みをしない、社会が狭い。自分の価値観を持たない。)
 久保(教育の場の必要。家庭や学校で出来ないしつけや倫理観を学ぶ必要。)
 梶本(アルバイトは、青年の責任感を養うのに大きな役割を果たしている。)
 辰巳(体験学習を積極的に行っている。)
 佐藤(大人が変われば子供が変わる。地域が変われば家庭が変わる。読書の必要−4月23日は子供読書の日。
    10分の読書時間を作る。)
 久保(クラブ活動で先輩後輩の礼儀を学ぶ。スポーツも重要な体験の場になっている。)
 西田(スポーツをやってきた社員は積極的で良い。)

 少子化の中、定見を持たない家庭で育ってきた子供を成長させるためには、
 職業体験・スポーツ体験等が必要で、地域による支援も欠かせない。

ボランティア教育などの現状(受け入れ側、辰巳)
 1.Assistant Language Teacher−学校の先生が積極的でない
 2.スクールカウンセラー(週に一度区のセンター校を回る、臨床心理士)
 3.心の教室相談員(年間100時間、先生以外の相談できる人、保護司など)
 4.部活動技術指導員(3年任期、年間40回/20回、市が予算を出す)
 5.各学校の取り組み(地域の人に講師・指導を頼む。PTA用と生徒用
   音楽、園芸、手話、クラスでの基礎学力支援、パソコン、職業講話等)
 6.家庭教育学級(幼・小・中のPTA向け)
 7.人材バンク(大阪市に登録した人達。地域で人材バンクを作る方が良い)
 8.生涯学習ルーム(地域の人のための校舎開放)
・大阪府教育センターの教育ボランティア登録(梶本)
 かなりの数の登録がすでにある。実際の活動については不明。
 問題は登録申請で、公的団体やこれに準ずる団体の推薦が必要。
 (政治・宗教団体の問題)

 ボランティア教育の必要度はあり、色々の形のものがスタートしているが、
 学校側との密接な連絡調整が必要。押し掛けるわけには行かない。

我々には何が出来るか
・ターゲットは?−教育現場で生徒に教えること、先生に良い影響を与えること。
         範囲は「大阪府下」
・何を教えるか−好奇心(自然科学)
       −読書(良い本の推薦)
       −社会と人(環境、医療、経済)
・如何に教えるか−学校への出張
        −インターネットの活用(宣伝・内容の提示・我々の主張)
・費用・謝礼−原則として完全なボランティア(自前)
      −交通費や謝礼は拒まないが、活動費に充てる。
  (完全な無料では、相手が困ることや、相手の真剣さが欠けることがある。)
・分担:自然への好奇心(梶本)、環境問題(近藤)、エネルギー問題(久保)
    医療問題(佐藤)、商売・営業の実際(西田)
    活動の妥当性や改良について(辰巳)

今後の予定
 2−3ヶ月に一度集まって準備を進める。
 分担についての、構想をメールで議論する。

 次回は、5月11日(土)2時より、梶本宅で。