トッチ君の日記帳

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タグをいちいち手で打ち、FTPでアップロードして、という作業が億劫になってきました。
そこで、同じasahi-net内のブログに引っ越してみようかしらんと思いまして、そちらでボソボソと書き込んでおります。
というわけで、ひきつづき
トッチ君の日記帳・改
でお目にかかりたく存じます。

2008年
2月28日(木)
 都内某所を通りかかったところ、イスラエル国旗がはためいてました。どうしたのかな、誰か偉い人が訪問してたのかなと思ったのですが、首相その人が訪日中だったんですね。まったく存じませんで、失礼しました。いや、僕が知っていたからってどうってこともないんだけど、やっぱり一国の首相が来てたのに全然知らないっていうのも、失礼かなあと。もっとも、日本の首相が外遊してても、やっぱり大して関心もってないので、お互い様だ(←違います)。
 26日の日記は是非スルーしてやってください。あれは、同居人にだけ宛てて書いたものですので。
 ところで、このページにはアクセス解析ツールをくっつけてるのですが、ちょっと心当たりのないところからのアクセスがあると、気になりますね。某医科大学とか某乳酸菌飲料会社とか。
 明日は29日なのか。そうか、アメリカで大統領予備選をやってて、オリンピックイヤーだもんな。


2月26日(火)
今日の読みまつがい。 近所の喫茶店の看板。


「ひと息ついていってください。」を
「息をひきとってください。」

2月25日(月)
 最近我が家は新勝浦市漁協の外記(げき)組合長に萌えています。堂々たる立ち居振る舞いといい、教養を窺わせる言葉遣いといい実に立派で、79歳という高齢で小柄な方でもあるのに、謝罪に訪れた現役政治家の防衛相が明らかに位負けしてました。本物の網元ってああいう風なのかしら。(組合長が網元かどうかは知りませんが。)しかし「なだしお」事件から、もう20年以上かあ。たしか富浦で木内ゼミの夏合宿をやっている最中だったな。二泊三日勉強(プラス海水浴)漬けだったもんで事件のことを知らずにフェリーで帰ったら、東京湾の上空を自衛隊やら放送局やらのヘリがわんわん飛んでいて異様な雰囲気になっていて、帰宅してからニュースを見て納得したのを憶えています。
 さて、はじめて県下4法科大学院懇談会に出席しました。大変な盛会になり、幹事校の横浜桐蔭の担当者も驚いていました。あまりの盛会ぶりにに、懇親会会場の受付とクロークがかなり混乱していたようです。ノウハウの蓄積と継受が必要ですね。
 院生の皆さんがM先生宅で3次会とか息巻いてましたが、私はトンズラを決め込んで、有隣堂で江頭先生の株式会社法第二版をゲトして帰宅。ごめんなH君。
 
2月10日(日)
 なぜ管理員さんのいない土日に限って雪が積もるのでしょう?(挨拶)
 まあ、昨晩の雪は、目が覚めたらもう半分以上溶けてたから、とくに文句はないのだけど。
 再試験の準備をしないといけない。ところで、再試験というのは実は文科省(というか設置審)にも第三者評価機関にもあんまり評判がよくない制度なのでございまして、たしかに筋目から言えば、そもそも法科大学院でそんなものやるべきではない、とも言えるわけですね。しかし他方で、評価基準の厳密化・精密化への圧力というのは、学部・大学院を問わず強烈なものがあるわけでして、そうすると、基準から言えばどうしたって不合格と判定せざるを得ないんだけど、だからといって、はい再履修ですまた来年!って割り切るのが教育的観点から本当に適切かはかなり疑問、というケースが山のように生じるわけです。まあ、たぶん評価機関からは、それは要するに評価基準そのものの欠陥じゃねえかと言われておしまいなんでしょうけど。でもさ、評価基準の精密化が本当に「プロセスとしての」教育という理念と整合的なのか、誰かちゃんと理論的・実証的な検証をしてるのか?

1月14日(月)
 先週はずーっと県外の用事で、本当に疲れました。昨年に続き本務校の講義そっちのけになったことについては慚愧に堪えないのですが。年末からこっち、タクシー料金いくら払ってるんだか。第三京浜までの道筋がすらすら言えるようになっちゃったよ。何やってるんだろうね、俺。
 で、しわ寄せがどこにきたかというと、定期試験の作問だったりするわけです。本当は年末にやっとかなくちゃいけなかったんだけど、風邪ひいたりしてて思うようにいかなかったんですよ。いやはや、やっと終わりました。Hさん、大変御迷惑をおかけして申し訳ありません。
 ところで、先生!何やってるんすか?

1月3日(木)
 明けましておめでとうございます。
 昨日は両親が歌舞伎座の初日に出かけたので、駅まで送り迎え。僕は実家の大画面テレビで教育テレビの生中継を見た。いやあ、劇場中継とか紀行ものを見ると、デジタルの画像の鮮明さにはいつも驚愕してしまう。団十郎の助六。髭の意休を左団次がやっていたのだが、左団次は勘三郎のあれやこれやにいつも付き合って浅草だコクーンだニューヨークだと東奔西走して、その一方で大河ドラマにもよく出てたりと、近年大活躍だけど、本来はどういう役者さんなんだろうねと帰ってきた両親と噂話。父によると、戦後まもなく六代目が亡くなった後、菊五郎劇団の座頭を務める適当な役者が見あたらず、さしあたりということで一番弟子の男女蔵が座頭となって左団次を襲名したという経緯があったそうで、それが先代か先々代なんだろうけど、そういう風に、大名跡が欠けてしまったときなどに便利に使われる名前という印象があるそうな。
 歌舞伎座と大阪松竹で幹部連勢揃いのはずだけど、菊五郎が見えないなあと思っていたら、今日が国立劇場の初日で、菊五郎劇団が復活狂言。これもNHKがずいぶん長時間にわたって中継していて有り難いことであるのだが、実はちょっとしか見なかった。山川静夫が司会進行で、ゲストに何故か伊藤蘭。山川アナはNHK在職中は芸能もの全般の司会で、紅白の総合司会も長かったが、停年退職して以降は古典芸能ものにしか出ていないから、伊藤蘭とは随分久しぶりのはず。「伊藤さん」ではなく「蘭さん」と呼びかけていたのはアイドル時代の「蘭ちゃん」の感覚なんだろう。伊藤蘭も「懐かしい山川さんとご一緒できて嬉しかったです」と言っていたし。キャンディーズが「普通の女の子」に戻ってから(いや、実際には戻らなかったわけだけど)もう30年だもんなあ。(と自分で書いて自分でびっくり。30年だって? ひょえ〜!)


2007年
12月30日(日)
 今日の朝日に出ていた件ですが、ざっとこんな話。
 コンサルタントAが上場会社の甲株式会社に、会社再建のための資金調達手段として新株予約権発行を提案。甲の大株主であるB投資ファンドが賛成したので、甲は、総会特別決議を経て、別の投資組合であるC投資ファンドに新株予約権の第三者割当てをし、そのうえで、10株を1株にする株式併合も決議。株式併合で株価は約10倍になり、C組合は株価の約1/10の価額で新株予約権を行使できることとなり、相当の利益を得た。
 記事の本筋は、このC組合への投資をしていた投資家の得た利益が雑所得か一時所得かという話なんだけど、それはさておき、この一連の手続き、会社法上は何の問題もないのか?
 特別決議を経ているわけだから、問題はどこにもない、というのが甲の立場のようだけど、記事によると、実は甲に予約権発行をもちかけたのも、投資家にCファンドへの投資を薦めてまわったのも、実質的にはAさん。で、よくわからんのが、Bファンドの実態で、ここにも背後にAさんがいるらしいんだけど、仮に結局のところBとCが実は共通の投資家による組合だったとすると、Bファンドが大株主として加わった新株予約権有利発行承認の決議は、特別利害関係人が加わった決議であり、決議取消原因ありとされる可能性はあるんじゃないだろうか。
 もちろん、仮に発行決議に取消事由ありとされ得るとしても、ただちに新株予約権あるいはその行使によって発行された株式が無効となると決まったわけじゃない。むしろ、従来の判例・通説の方向性に照らして考えると、新株予約権発行決議の瑕疵をもって、当該新株予約権行使に係る株式発行が無効となるという結論を導くのは、かなり難しそうにも思える。それに、仮にBに特別利害関係があったとしても、会社再建資金を調達するという目的からして、最初から株式併合を予定した予約権発行を承認することが内容的に著しく不当とは言えないという可能性も十分あるだろう。
 とは言え、仮に特別利害関係が認められるとした場合、結果だけみれば、上場企業の大株主の関係者が、少数派株主たる一般投資家の犠牲の上で収益を上げたようにも見える。これを、もともと少数派なんだからしょうがないと片付けて良いだろうか。「再建のための資金調達の必要性」がどの程度あったのか、その必要度に照らしたとき、資金提供者を募る方法としてこのスキームが相当な方法と言えるか、といった点を詳細に検討するべきじゃないかと思う。もし必要性なり相当性なりが否定されるのであれば、少なくとも公正価額との差額支払責任は肯定すべきだろう。で、スキームの相当性の判断とも関わって、総会決議に際して、特別利害関係人が決議に加わっているのかどうかが投資組合の匿名性に阻まれて他の株主にはよくわからないような状態だったのではないかが気になるところで、そうであったとするならば、総会決議の不当性が強く推認されることになるばかりでなく、他の株主は予約権発行差止請求の機会を実質的には奪われていたに等しいとも評価できそうに思える。とすると、新株発行が通知公告なくしてなされた場合には、差止請求機会の保全のために新株発行無効原因とすべきであるという判例も気になってくる。
 でも、たぶん一番厄介なのは、ファンドの背景にいる実質株主をどこまで「特別利害関係」の網の中に入れるべきかで、これはファンドの形態や運営実態によって結論は異なるということにならざるを得ないだろう。となると、実際に決議取消の訴えだの株式発行無効の訴えだのを提起するのは立証負担の関係で難しそう。というとこまで考えると、実務的には「問題ない」って答えになるんだろうか? なんか変だなあ。と、オチ無しで終わり。

12月27日(木)
 いきなり今年も押し詰まりました。申し訳ない。
 えーと、『ダブリンの街角で』とか『魍魎の匣』とか見ましたよ。ああ、『めがね』も。イチ推しは、『ダブリン』かなあ。映画館も超満員でした。『魍魎』は大幅改変ですが、面白さの本質は変わってないと思います。そこが某ウルトラマンの監督とは違うところですか。ところで、僕くらいの世代の人間が見ると建物を見ただけで「ああ、これは中国ロケだな」とわかっちゃうんだけど、20代くらいの人には本当の「昔の東京の街並み」に見えるかしら? 『めがね』は『かもめ食堂』を面白いと思った人にはお薦め。食事シーンが多いんだけど、大人の事情で聡美ちゃんは食パンしか食べません。 あと、ご本人曰く「25年ぶり」となる中洲産業大学森田一義教授のジャズ通史概説を生で見たのは特筆もの。あの人はやっぱり密室芸人であって、昼間だのゴールデンだのの番組の司会者っていうのは余技だと思う。
 人間ドックの後始末に3ヶ月もかかった。いろいろ「要精密検査」が出ちゃって、あちこちつつき回されたり、たらい回されたりして、やっとこさ全部「問題なし」を確認。しかし、近所の某大学附属病院は、とにかく待たせる。それなりに覚悟して「篠沢教授に全部」って言ったら、巨泉に「さらに倍」って言われたくらいかかる。おかげで授業2コマぶっ飛ばす羽目になるくらい待たす。でも、待っている間に読んだ、大澤和人『サブプライムの実相 詐欺と略奪のメカニズム』(商事法務)が滅法面白い。ただ、いくらなんでも書き飛ばしすぎで、説明が整理されていないこと夥しい。専門的な説明をかなり進めてから、突然初心者向けの用語説明が入ったりするので、読み手が混乱してしまう。繰り返しも多い。アメリカ法の基礎知識とか証券化の基礎知識がないと、意味不明なんじゃないかなあと思われる部分も多々ある。が、とにかく、サブプライム問題を考えるには必読でしょうし、翻って消費者ローンの証券化の件なんかも考えさせられてしまう。大袈裟に言うと、日本では最高裁がかなり包括的に「プレデター」認定しちゃったようなもんなのかなあ、とか。てなこと考えると、電子記録債権法が「非個人事業者」のルールを明文化したのは、もしかして意味深なのかしらん、とか。
 静岡で風邪を拾ってきて、今月後半はずっと不調でした。今もそうですが。

10月21日(日)
 同居人から「その言い回しは聞いたことがない」と言われるまで方言であるらしいことに気付いていなかったのが「御飯を(お茶碗に)つける」という言い方。実は、おかずも皿に「つけ」るし、味噌汁もお椀に「つけ」ている。両親とも同じ言い方をしているのだが、御飯まわりの言葉なので母が発信源なんだろうけど、母の言語的バックグラウンドは複雑なので(東京山の手と岐阜と仙台が入り混じっている)、いったいどこの方言なのか良くわからないでいた。が、このサイトで岐阜弁らしいことがわかった。いや懐かしいぞ、岐阜弁。なんか関西と名古屋とが混淆した感じなんだよね。「だだくさ」は叔母がよく言ってるな。

10月8日(月)
 休日らしいが、月曜日はもともと出校日じゃないのでよくわからんのだが、えーと、体育の日だっけ?
 ていうか、かなりテンパってる。
 学会を完全にスルーしちゃった。めそめそ。
 5月に奈良で買ってきた奈良漬けを食べてる。これは旨い。“いわゆる奈良漬け”とは違う食べ物。
 アニメ版「地球(テラ)へ…」には、おヤエさんだのシド・ヨーハンだの終笛だのジルベスター(惑星)だのの「カメオ出演」があったらしい。てなこと書いてもさっぱりわからん人が多いと思うが、竹宮恵子の人気作品のキャラクター(と設定)。動くおヤエさんてのはちょっと見ておきたかったし、何よりシド・ヨーハンはとっても好きなキャラクターなのだ。なあ。ちぇ。見ておけばよかったかな。まあ、DVD借りてくればいいや。
 近所のちょっと変わった和風ダイニングのお店が、夏休み中に急に「改装のため」と称して臨時休業してから約2ヶ月、やっとオープンしたと思ったら、店の名前からコンセプトから全然変わっちゃってて悲しい。ホストがバイトしてるとしか思えないイケメンの店長&店員が揃っているくせに、食事がかなり美味しいというミスマッチがポイントのお店だったんだけど、普通の居酒屋になっちゃった。

9月30日(日)
 入荷したてだというXPプレインストールのPCを見つけたので、今年の誕生日プレゼントとさせていただきました。我ながら無粋で申し訳ない。しかし、やっぱり需要があるわけね>XP。そりゃまあ、なんか悪口しか聞こえてこないもんなあ、VISTAについては。といって、私のようなシロートがUNIXてのもどうも躊躇われますし。S大の某先生が研究室にUNIXを導入したは良いけど設定がよくわかんないままネットにつないだら、即刻学内の情報センターから「ネットワークに変な信号を流してるのは先生ですね?」って電話がかかってきて猛烈に叱られたって話が頭に残ってまして。まあ、いかにも大学で起こりそうな話で、聞いてる分には面白かったんですけどね。
 ところで、今更「24」の第2シーズンを、ある事情で日々溜まり続けるストレス解消のためちょっとずつ見ている。第1シーズンより格段にテンポが良くなってるけど、その分御都合主義的なところも目につくなあ。重要そうに見えた新登場人物があっさり死んじゃったり。キムのパートは、ただの時間つなぎになってるし。(「衛星からの情報はいつ入る?」「あと20分ほどかかります」 普通のドラマならその後CMでも入れて、CM明けにすぐ「衛星情報が入りました!」ではじめてもいいわけだけど、「24」だとそれができない。そこでキム登場。)と思ってたら、深夜にCXでシーズン4をやってて、うっかり最後の3時間分だけ見ちゃったよorz うへ、そういう引き方をするか。まあ「ザ・ホワイトハウス」みたいに、大統領が撃たれて終わりとか、娘を誘拐された大統領が一時的な任務遂行不能を宣言して終わりとかよりは露骨じゃないんだけど。(頼むから、誘拐された娘がどうなったか見させてほしいです、NHK様。ドクター・フーなんてどーでも良いから。)シーズン6のレンタルのコマーシャルで小川力也さんが「おれは〜ジャック・バウアー。ちょっとのことじゃなかなか死なないぞ〜」とかいうヘンテコな唄を歌わされていてワラタ。
 「NHKによると父福田から子福田までの間に二十数代の内閣があったそうだ」と聞いてショックで倒れそうになる。俺、そこまで年寄りか? で、よくよく考えたら「内閣」と「首相」の数は、ずれるんだよね。総選挙を挟むと第二次内閣になるから。それでちょっとほっとしたんだけど、さて首相の人数を数えてみると…あー、竹下以降がもう自信なし。「海部」のところに「小沢」とか入れそうになり、「羽田」のところにも「小沢」を入れそうになりw
 最後に誰にともなく一言。答案で勝手な立法をするのはやめてください、心臓に悪いです。

9月16日(日)
 残暑。同居人のPCが夏バテしちゃったらしいが、今新品を買うと(お値段はさておくとしても)漏れなくVISTAがついてきちゃうのは勘弁して欲しいと泣いている。
 先週金曜日のエクスターンシップ報告会は拠ん所ない事情で欠席させていただいて、その後の懇親会に出席したところ、今年度合格者のI君とSさん、さらに別のI君登場。I君はずっと見ないなあと思っていたら、平塚の図書館に籠もっていたそうです。「跳び上がるほど嬉しいかと思ったら、そういうわけでもない」とか。なんか、直後に聞くと大抵の人は似たような感想を漏らしますね。「嬉しい」より「ほっとした」の方が大きいみたいです。そりゃあ、別に人生安泰を保証されたってわけでもないわけですしね。
 I君は、昨年度合格者のS君の嫌みが非常に励みになってたそうですが、人間誰しもがそうそう強い精神をもっているわけでもないので、「励ましの嫌み」は相手を見てから言いましょう。「プリン断ち」の話も面白いというか「いい話」なのですが、まあ、それはまた合格祝賀会でみんなに聞かせてあげて下さい。C大ゼミの方の卒業生ロースクール進学組にも合格者2名。うち1人は試験後にお遍路(しかも徒歩)に出てしまったりしてて、内心心配してたんだけど、ほっとしましたです。Gak君は…もう合否は関係ないか。
 というわけで、合格されたみなさん、おめでとうございます。遅ればせながら、心よりお祝い申し上げます。
 
9月13日(木)
 てなわけで帰ってきました。どんぴしゃりのタイミングで。なにしろ翌日は台風直撃で大荒れ。あんな日の移動は到底無理でしたぜ。博士論文中間報告会まで台風で流されかけてヒヤヒヤした。ギリギリで台風は行っちゃったので、なんとかやれたけど。(←あ、僕の博士論文ではありませんです。)
 えーと、それから商法の特別講義をやって、その後でちょいと飲み会をやって帰りに菊名駅がもの凄い混雑で電車から降り損なったり(横浜アリーナの流れなのはすぐわかったんだけど、ジャニーズにしちゃ年齢層が高いし男の子が混じってるのが変だと思っていたら、ミスチルだったそうで。なるほど納得。)、アマゾンで買った扇風機の不具合の件でメーカーへクレームを入れたら瞬く間に対応してくれたり(ネジを1個だけ交換してくれって頼んだのが、本体の一部にネジをつけたのを寄越してくれたのにはちょと困ったが)、安倍首相が辞めちゃったり。
 扇風機のメーカーは、フリーダイヤルだったんで「どーせ外注のコールセンターだろうなあ」と思って投げ遣りな電話をしてみたら、割と小さい会社だったようで、たちまち担当者に話が通じて部品を送ってくれたのだった。本体付きで送ってきた理由も、どうやら、電話での僕の説明では「ネジ」が狂っているのか「ネジ穴」が歪んでいるのかが不明確だったために、念のため両方合体させて送ってきてくれたらしい。恐縮しております。でも、いらないものはいらないので、余計な本体部分は送り返すけど。
 ああ、そうだ。特筆すべきは、生まれて初めてタクシーの運ちゃんに「お釣りは結構です」と言ったことだ!つい最近「そんな大それたこと、言ったことがない」と告白したら、同居人に「あり得ない」と驚かれたので機会を窺っていたwところ、台風が行っちゃった日に、普段なら拾わないような場所で拾ったタクシーが大学にワンメーターで着いちゃったので、千円札出して言ってみたのであった。
 そうそう、同居人が行きたいと言ったので(←ここ重要w)、レイトショーのエヴァを見に行ったのもメモメモ。シンジ君のネガティブトークを聴くのも十年ぶりでしたが、つくづくむかつきますなぁ。話はすっきり刈り込まれていて概ね分かり易いと思ったけど、同居人には一部要解説でした。「あの四角い板の人達は何?」とか。(僕の答えは、「結局、最後までよくわかんなかったんだよねー」でしたが。)お気に入りだった箱根湯本駅のシーンはカットされちゃった。折角一緒に見に行ったのに、同居人に「そこ、どいてくれる?」ごっこに応じて貰えず、悲しい(いや、他ならぬカントク君の妻の人なら格別、立派な大人が応じる方が明らかにおかしいのだが)。「あんたバカァ?」は、たぶん次回。序破急の三部作なんですかね?
 
9月4日(火)
 つまりですね、原稿書くのに飽きたときにすることが、日記を書くことぐらいなんですよ、うん。
 実は先週まで叔母(母の妹)夫婦がずっと一緒にいて、我が老親と一緒に暮らしていてくれたので、私としては大変安心していたのですが、さすがに40日も東京を留守していると諸事たまる用事もあるということで、8月末をもって退去しちゃったのです。まあ、両親ともまったく元気で頭も足腰もしゃんとしてるので、だからといってどうってことはないのだが、麻雀の面子が足りなくなったのが痛い。父は麻雀というゲームができないので(そもそも父ができるゲームは、セブンブリッジと大貧民どまりで、それ以上に複雑なルールのゲームはできないのだが。というか、大貧民ができるようになったのが不思議なくらいだ。孫というインセンティブはそれほどに強力だってことかも。)、僕がいないときには3人麻雀をやってたらしいけど、さすがに面子2人では無理なので、特に夜になるとやることがない。そんなわけで、NHK-FMには大変恩義を感じてます。
 などと言いつつ、明日帰ります。今日はあれこれ片付けなくちゃならないので、風呂も台所ももう使わないで、温泉ホテルの温泉に行ったり外食したり。外食といっても、山の中なのでまあ高が知れている。などと侮っていると、すごい本格フレンチを出すレストランホテルなんぞがあったりするので油断ならないのだが。ああ、これはあくまでも一般論です一般論。(予防線)

9月3日(月)
 今日は久しぶりに一日上天気で、炬燵を使わずに済みました。朝の散歩の時間、あんまり天気が良いのでちょいと上の方まで行ってみましたが、まだ秋の空気とは言い難いようです。いつもの年なら、9月に入ると空気は澄み切っていて、遠く槍ヶ岳から穂高、御岳あたりも鮮明に見えるはずなんですけど、今年はまだなんだか霞んでます。アキアカネをさっぱり見かけないのは、暑かったせいなのか、別の原因があるのか…。いつもならウロチョロしだすはずのリスも見かけないしなあ。
 農協のスーパーに買い物に行ったら、地元の女性部の出店コーナー(話によると、ここら辺の農家のお嫁さんがお小遣い稼ぎに作物の一部を別荘地で売り歩いていたのが起源だとか)にはインゲンが見あたらない。インゲンはもう終わりみたい。ここいらでインゲンと言うと、下界では近時モロッコインゲンとして売られてるでかいインゲンなんだけど、柔らかくて甘くて天ぷらなんぞにするともうたまりまへん。
 読み返した時に、この頃世間で起きていたことが全然わからんのもアレなので書いておくと、一ヶ月前の参院選で自民党がド負けして、かろうじて居座った首相が内閣改造前の「身体検査」(ああ下品な言葉遣い。政治記者って、どうしてこんな下品な言葉を嬉々として原稿に使うんだろ?)に一月近くかけたあげく、新任の農水相は補助金不正受給団体の組合長を十数年もやってたとかで、就任一週間で辞任。これで農水相の椅子は、自殺→選挙中に更迭→選挙が始まっちゃっててしょうがないので環境相が兼任→新任が一週間保たずに辞任→前兼任者が専任で復帰、という呪われたポストに。
 
9月2日(日)
 昼のNHK-FM「日曜喫茶室」を聴いていたら、高校の1年下の後輩(たぶん)の数学者が出演してて「私、中学生の頃からこの番組を聴いていました」と言っていた。高校の時、同じサークルのS武君は彼女の頭のキレ具合を半ば恐れて「キ印の○○さん」という綽名を奉っていたのだが(人違いでなければ)、法学部に進んだのに何故か数学者になっちゃったてぇから、あの綽名の付け方はかなり的確だったんでわなかろうか(数学者に対する偏見)。ということを書きたかったんじゃなくて、「この番組は30年以上続いているんですが」というところにショックを受けたのであった。いや、僕も実は中学生の頃から聴いてましてね、数えてみるとなるほど30年以上たってるんだわ…。さて、今年の飯島商店には、数量限定ながらまだ桑の実のジャムがあったそうです。ああ楽しみ楽しみえへえへえへ(本日のお別れの挨拶)

9月1日(土)
 一度暑いところに舞い戻って、合宿教授会(!)だの再試験だのなんちゃら会議だのとあちゃこちゃ飛び回って仕事をして、10日くらいで尻尾巻いて逃げ出して(ちょうど暑さのヤマを越えたところだったとか聞きましたが、死ぬほど暑かったです〜。ていうか、なんでこんな暑い盛りにわざわざ仕事するのさ、きいっ!もう一日中シエスタで良いじゃん!!←それはシエスタとは言いません。ただのバカンスですね。)帰ってきたら今度は寒い。炬燵で勉強してます(実話)。
 再来週辺りから一ヶ月ちょっとの間修羅場になるので、その前に片付けなくちゃいかんものをバリバリ片付ける…つもりなんだけど、なかなか捗らない。そう言いながらも在来線特急「草津」で草津温泉に行ったり(と言っても、特急で温泉に乗り付けられるわけではない。そうできたら良いんだけど。吾妻線の長野原草津口という見るからに田舎の駅からさらに直行バスで20分ちょっとかかるのであった。)、その帰りに軽井沢に寄ってみたら(これは急行バスで1時間ほどかかるが白根山の全貌が見えたり北軽やら旧三笠ホテルやらと名所を通るので結構楽しいドライブになる)、平日だというのに旧軽銀座が竹下通り並みの混雑で吃驚したりとか、法科大学院の窓口事務のMさんともども「暑気払い」と称してT先生に中華街で奢って貰ったり(お腹いっぱい。ありがとうございました。)と遊んだりもしていたので、結局は自業自得なのである。それにしても軽井沢から横浜が近いので今更ながら驚いた。(ちなみに実は横浜にも軽井沢はあるのだが、もちろんここで言う軽井沢は信州の軽井沢。)駅から駅までなら2時間かからない。駅から家まででも2時間ちょい。軽井沢に別荘でも買うかああでもあそこは熊が出るんだよなあやっぱやめとこうかわはははは(本日のお別れの挨拶)。


8月14日(火)
 また月報化してますね。うーん、やっぱり大学の仕事のあれやこれやが滞っていると、こんなところへの書き込みは躊躇われますわな。しかし今年は本当に作問に難渋いたしました。あげくにでかい作問ミスやらかしたし。能力の限界ですわ。
 今は実は涼しいところにおりまして、下界は暑いらしいのおふぉっふぉっふぉなどと嘯いているわけでございますが、おかげさまをもちまして、今月末締め切りの原稿をばりばりと書いております。ネットに携帯電話でしか繋がらないというのがまた良くて、もうむちゃくちゃナローバンドですから、せいぜいメール見たり、こうやってテキストデータをアップロードするくらいしかできまへん。(試験情報だけはひいひい言いながら(かつ多額の通信料をかけつつ)アップしましたが。)いやもう、先々のスケジュールを考えると、今ここで書いておかないとあとは全然時間が無いんですよ。だから多少(というか、かなり)大学の仕事をアレしてる件については、もうごめんなさいねと言うしかありません。
 それで、早くもこの夏の思い出ですが、どういうわけだか、太陽がぎらぎら照りつける中で外苑東通りを1人とぼとぼ歩いて行くと、防衛省(←これ、慣れないなあ。どこか別の国の話みたいだ。または鉄腕アトムの世界か。「防衛大臣」なんて言われてもマンガっぽい印象しかないし。)の庭の木陰がとても有り難かったのと、その木立で蝉がわんわん鳴いていたのが、大変印象深く思い出に残っております。(なんだか皇族の旅の感想みたいだな。)たぶん、よりによって今年初めての夏らしい夏の日になったその当日に出歩かなくちゃならんということに、なにがしかの理不尽さを感じていたのではないかと。でも、同じ日に、ちゃんと招待席で見た、みなとみらいの花火大会は楽しい方の思い出です。(某庁の担当の方、ごめんなさい。「その日は夕方から用件が」とスケジュールをいろいろやりくりさせてしまいましたが、用件というのは実は花火大会のことだったのです。)
 ああ、それからあれだ、某弁護士Nの披露宴っつーのがありました。こじんまりとアットホームな感じの、良い宴席でしたけど、夜8時開宴というのは初めての経験。そうするとお開きは夜11時近くなるわけで、いわゆる2次会なんてもんは当然ありませんでしたが、まあ、招待客同士でお久しぶりですねそうですねまだ新宿辺りで軽く一杯やるくらいの時間はあるでしょうそうですねそうしましょうそうしましょう、というような話になるのは必然でして、結局、新宿東口に流れていって、店を出たのが午前2時。ものすごく久しぶりに、都心からタクシーで横浜まで帰りました。関西から上京してきた某法科大学院生K君は、翌々日に民訴の試験があるからさっさと帰らないと〜、と泣いてたのと対照的に、某石油屋M君は原発がアレなお陰で会社は好調らしいわけですが、その後どうですか株のほうは?あっしにはサブプライムローンの話がどうしてそんなに大きな話になるのか、いまいちわけわからんのですが、みんなでリスク分散してたつもりが蓋を開けてみたらそうなってなかったって話なんだとすると、そりゃあ怖いんですが、本当にそういう話なの?
 そいでもって、真夜中の第三京浜は夜景がとても綺麗でした。個人タクシーじゃないので深夜割増3割でしたが(個タクだと2割増だっていう話は、実は初めて聞いた。さすが社会人はいろんなこと知ってるね。)、それでも1万円かからなかったのが意外。
 全然違う話で、母が聞いてきたという話。乃木神社の効能書き(?)に「安産」っていうのがあったので、ある人がいったいなぜ乃木将軍が安産の神様なの?と神主だか神職だかに尋ねたところ、乃木将軍は《暗算》が得意だったから、という落語のサゲみたいな答えが返ってきて激しく脱力したとか。いえ、そこが私の寝床でございます。チャカチャンチャンチャン。

7月18日(水)
私の銀英伝分析結果発表。
54%はルドルフ大帝で出来ています
30%はオスカー・フォン・ロイエンタールで出来ています
7%はウォルフガング・ミッターマイヤーで出来ています
5%はパウル・フォン・オーベルシュタインで出来ています
4%はウルリッヒ・ケスラーで出来ています
あー、面白みゼロの連中ばっかり…。で、「とっちー」で試してみたら…
 94%はムライ(ry……orz
一部の方以外には全くわけわからんネタで大変失礼いたしました。

7月17日(火)
 ありゃま。松方弘樹が本当に月影兵庫に。しかも品川隆二がゲスト出演して「会いてぇなあ…」と泣かせる台詞。

7月6日(金)
 文科省のアホらしい調査。あまりにアホらしいので、「バーカバーカ」という趣旨の回答をしようかしらんと思いつつも、他の先生方に迷惑をかけてはいかんので相談のメールを出した。さて、どうしましょう。ま、無視を決め込むというのも選択肢じゃないかなあ。それにしても、作問地獄。いい加減ネタに詰まってきたですよ。いや、材料はそりゃたくさんあるですけどね、そのままでは使えないんで、定期試験に適したものにしよってぇと、かなり細工しないとないわけで、その細工をする時間が足りないんです。今までは追試験用に余分に作っておいたやつとか、時間がなくて小テストができなかったときの分とか、そういうストックから出してきてたんだけど、それも尽きたと。スポーツクラブにも行けなかったよ。で、これだけ考えて作問したあげくに「答練だ」とか言いがかりをつけられてたら、やってられまへんわ。(なぜか怪しい関西弁)

6月29日(金)
 この前、高島忠夫鬱病ドラマの前宣伝をチラと見たら、松方弘樹が近衛十四郎にしか見えなかった。
 え?知らないって?いや、格好良かったんですよ、素浪人花山大吉。前作の「素浪人月影兵庫」があまりにも原作から懸け離れてしまっ(て、面白くなりすぎ)たため原作者から抗議されて急遽打ち切りになったものの、近衛十四郎の役名と設定だけちょっといじって、前作の続きとしてすぐまた再開したとゆー、今から考えるといい加減というか横着な企画ですが、前作が人気番組だったんだからしょうがないし、実際面白かった。たしかドリフの裏番組だった時期があるはずですが、ウチではこっちを見てました。たぶん今見ても笑えるのは、ドリフのコントじゃなくて、こっちの品川隆二(焼津の半次)と近衛十四郎の軽妙な掛け合いだろうなあ。あ、これがあったか。 ああ、途中からカラーになったんですね。白黒テレビだったから気が付かなかったけど。うーむ、こっちもあった。

6月27日(水)
 という具合で、ちょっと気を抜くとたちまち月報になってしまうのである。
 まあ、要するに忙しかったわけだが、関東地下ガス田というものがあることを世に知らしめた某女性専用スパのお隣の劇場で、コクーン歌舞伎を見たりもしていたのである。

 演目は「三人吉三」。例の「こいつぁ春から縁起が良いワイ」のアレ。コクーン歌舞伎なので、演出は予想通りというか評判通り凝りまくっている。とはいえ、もともとかなり陰惨な話なのだが、陰惨な話を陰惨に演出してどーする、と思わないでもなかった。特に笹野高史演ずる土左衛門爺伝吉を、橋之助演ずるお坊吉三が殺すシーンは、やり過ぎなんじゃないか。そりゃまあ、江戸の町の闇の深さはもの凄くリアルに伝わったけど、何もあそこまで舞台を暗くするこたぁないんじゃなかろか。全然救いが無いじゃないか。いや、あの殺しに救いがないからこそ、幕切れに説得力が出てくるっていう理屈はわかるんですが。それから、「野良犬」のイメージにこだわった演出も、ちょっと空回り気味。リアル犬は可愛かったけど。ライブ並みのアンコール騒ぎにも付き合いきれないので、さっさと劇場を出た。

 しかしながら、主役3人と“淡路屋”笹野高史の好演で、全体としては大変見応えのある舞台だった。特に淡路屋さんは、今回、台詞は七五調の歌舞伎風だが身のこなしは新劇俳優、という言葉と身体のズレたところが却って劇的な効果をあげていて(←この部分、同居人の感想を流用させていただいております)、大変面白かった。『平成中村座』のときの笹野さんは、1人だけ新劇の芝居で(あー、もしかして『自由劇場』は厳密に言うと新劇じゃあないのかな? 演劇界にはあんまり詳しくないんもんで、お許しを。まあ、旧劇じゃないという程度の意味です。)周囲から浮いた感じを否めなかったんだけど、今回は、新劇俳優を敢えて準主役に据えることの意義が、僕のような素人にもよくわかりました。
 それから、橋之助は芝翫の息子のはずなのだが、どういうわけか仁左衛門そっくり。特に、やくざっぽく凄んで見せるところは、姿と言い声色と言い、よく似ていた。それと福助のお嬢吉三は良い意味で怖すぎる。お坊吉三との出会いの場面で、ガンを飛ばし合うところなんか、実に小気味良かった。この2人に比べると、和尚吉三の勘三郎は、もちろん安定感がある演技ではあるんだけど、どことなくくすんだ印象だったなあ。あれは役のせいだろうか。それとも、ちょっとお疲れ気味?

5月30日(水)
 生協食堂のラーメン(醤油あっさり味)が意外にも美味しかった。
 まあ、ラーメンについてはいろんなお好みと蘊蓄がおありかとは思いますが、僕はああいう縮れて細い感じの、小池さん(「ラーメン大好き小池さん」の小池さん)が食べてたような麺が好きなんでね。もしかしたら、その理由が「小池さんが食べてたから」なのかもしれないんだけど。(あ、いや、小池さんが食べてたのがチキンラーメンみたいなインスタントラーメンであることは存じてますが。)

 研究会。民法のTR先生の御報告。最近の債権法改正に向けた議論の動向について、大まかな全体像を伺った。大変面白く示唆深い報告だった。分かり易い話だし。わかりやす過ぎて、うまいこと条文に落とし込めるのかいなというところで、そこはかとなく不安になる話でもある。報告後、「現状の議論は立法論の衣を纏った解釈論の集大成に過ぎないのか、実質的な立法論に踏み込んでいるのか?」という問題提起がなされて、それを巡る応答を聞いていて、「理論」というものをめぐる実務家の感覚と民法学者の感覚の違いみたいなものが感じられたような気もするが、気のせいかもしれない。それから、取締役の責任論については、債権法の核心部分の議論と重なり合ってる部分が大きいようだ。だからといって民法の議論が役に立つのかどうかは、また別問題だろうけど。それからあれだ、高窪説はやっぱり凄いと思う(これは趣味の話w)。

5月23日(水)
 先週私に向けて都心方面から“何か”を送信して私を寝込ませた人々と会合をもった。総じて言えば、大きな試験を終えて清々しい開放感に浸っている方達とお話をして、こちらも清々しい思いになる、というような会合でした。もちろんいろいろ御提言も頂戴いたしまして、貴重な御意見として拳々服膺、いろいろ参考にさせていただきたいと思います。昨日書いた「試験のレベルはあんまし下げられない」ということについても、さらにいろいろ考えさせられました。それにしても、去年散々叩かれたのが随分堪えたのか、実施上の問題はかなり改善されていたようです。で、来年の会場を公募してるわけですが、まさかこれまでのノウハウが継承されずにリセットされるなんてことはないでしょうな。
 自称「マンガ三昧」のYさんからリクエストがありましたので申し上げますと、20日の日記でリンクしたYなが先生の『大奥』は是非最新の第2巻まで読んでみて下さい。で、気に入っていただけましたら、同じくYなが先生の『西洋骨董洋菓子店』などもどうぞ。ただ注意しないといけないのは、Yなが先生の著書をAmazonで注文すると、Amazonさんから「BL好き」と認定されてしまって、毎度毎度BL本をリコメンドされてしまうということですw(よい子の皆さんは「BL」の意味がわからなくても全然構いませんので、最後の一文は読み流して下さい。)

5月22日(火)
 早稲田に波及すると自動的に大事件ですかそうですか。
 どうも授業がうまいこと進められない。今日は正直なところ、駄目駄目。すんません。
 授業のレベルと試験の要求レベルが違うという御批判は耳に痛いところで、試験問題をつい捻りすぎてしまうのは昔からの悪い癖で、まことに申し訳ない。とはいえ、試験のレベルはあんまし下げられないし、かといって講義で基本事項の説明をとばすと驚くような勘違いが維持されてたりするし、頭の痛い問題。もう少しきめ細かに小テストを実施して、試験とのギャップを埋めないといけないか? それと問題は、後期の講義の進め方だよなぁ…。いろいろ思案中。
 急にできた暇を盗んで浅草にお芝居を見に行って当日券で鑑賞してきた、という同居人の話を聞いていたら、夕刊にその芝居が大きく紹介されていて、タイミングの良さに吃驚。小さい劇場なので、夕刊にあんなにでっかく紹介されちゃったら連日満員売切御免は確実だったぜ、という意味で。橋爪功だしね。でも芝居自体は、見終わってからどんよりとした気分になる話だそうですぜ。ところで、僕はいつの頃からかずーっと『警部マクロード』(古過ぎ)のブロードハースト刑事の声が橋爪功だと思ってたんだけど、実は橋本功だったということについさっき気がついた。マクロードが宍戸錠、クリフォード刑事部長が加藤武だったことは間違いないよね、ね?

5月20日(日)
 火曜日の授業中あたりから具合が悪くなって、結局寝込んでたんだけど、よく考えると新司法試験の期間中ずっと具合が悪かったことになる。都内方面からなにかを“受信”してしまったのだろうか…。
 昨日も、まだふらついたような感じだったんだけど、次期理事長候補が欠席するわけにもいかないので、管理組合の総会に。その後、新旧理事の懇親会。実は近所にフィリピンパブがあるとか、近くにある何の変哲もない小料理屋さんが実はお魚料理が滅法美味しいらしい、などなど、ご近所びっくり情報をいろいろ仕入れた。さもありなんと思ったのは、幼稚園の出願に3日並ぶという話。港北ニュータウンはなにしろ子供が多いから。(平日でも、午後になると子供がそこら中を駆け回ってる。高度成長期には珍しくもない光景だったけど、この御時世では実に嬉しくなる。)
 しかし、近所の様子に関する家庭内の話題って、だいたい似通ってるんだなあ。あそこのテナントの後釜が中中決まらないのは困りますとか、あのビルの跡地はどうなるんでしょうねとか。
 あちこちの大学が麻疹で学校閉鎖になっている。全学休講にするだけだと、学生達はバイトだの買い物だのと街の中に出て行っちゃって、かえって蔓延させることになりそうだが、口蹄疫じゃないんだから、地区丸ごと封鎖するわけにもいかない。当たり前だけど、要はリスクとコストのバランス。
 それで思い出したんだけど、中学校2年生の時に、風疹の大流行を目の当たりにしたことがある。午前中の休み時間には教室で暴れ回っていたのに、午後最初の授業中ぐったりとなってしまって、隣の席の友達が慌てて「先生!O君の様子が変です!!」と叫ぶ、というような事例がそこら中で起き、瞬く間に学年閉鎖。僕の場合は夜になって急に熱が出て、翌朝目を覚ましたら体中発疹だらけ。一目見た母が、心配する前に大笑いしてしまうくらい、あまりに見事な赤白模様の発疹だった。母は今でも風疹の話になると笑い出すくらいだから、よっぽど凄い様子だったんだろう。「赤面疱瘡」じゃなくてよかったね。じゃなくて、新型インフルエンザの大流行が阻止できなかったときには、ああいう調子で蔓延してたちまち手の施しようが無くなってしまうのか、というような想像をしてみると、公衆衛生に携わる人達の御苦労が忍ばれる。

5月5日(土)
 肉ばっかり食べてました。それと、石坂浩二ばっかり見てた。いや、むしろ小林昭二ばっかりというべきか? えー、よい子の皆さんはほとんどご存じないと思いますが、小林昭二というのは、僕らの年代の者には『ウルトラマン』の科特隊の隊長として脳髄に(正確には海馬に?)刷り込まれている役者さんですが、石坂浩二版の『金田一耕助シリーズ』全5作品にそれぞれ別の役として出演されていたわけでして、NHK-BSがその全5作品を連日放映してくれていたのです。さらに、実はテレビシリーズの『怪奇大作戦』でも刑事役でレギュラー出演されていたのですが、これもやはりNHK-BSが連日放映してくれた、と。
 しかし、あれを子供に見せていたのか?>怪奇大作戦。高度成長の歪みの部分や、急激な経済成長と伝統的価値観との軋轢なんかが、「怪奇」として具現化するという寓話的な話法を使った番組である、ということは今見るとはっきりわかるけど、そんな物語を子供番組として作ろうと考えたのが凄いというかよくわからん。しかも子供も毎週毎週喜んで見ておったわけだし、今振り返ってみるとテレビがいろんな意味で熱かった時代だ。まあ、中でも際だって変なのはもちろん実相寺監督だけど。
 
4月28日(土)
 会議をさっさと終わらせたいもんだから、管理組合の理事長を引き受けちゃった。絶対後悔すると思うけど。
  昨日の演習は、僕の準備不足とかいろいろな要因があったんだけど、ショック…、というか落ち込んだ。憂さ晴らしにプールに行って800メートルばかり泳いだら、回復したけど。ここんとこサボっていたんで、1000メートル泳げなかった。次は1000メートル超えが目標。
 某先生から教えて貰った情報。三洋電機クレジットの社債権者集会開催のお知らせその結果。「商法等の一部を改正する法律」附則7条の関連か?とすると、この話と根っこは同じか。

4月22日(日)
 Isolog経由情報。けんけん先生がご自分のブログを開設された由。あたくしのような年寄りにも優しい大きなフォントが嬉しいです。もちろん内容にも要注目。

4月21日(土)
 というわけで、また一週間終わり。商法の講義には、自治体法のM先生がパワーポイントの使い方の見学に。授業はどうせ撮影されているわけだけど、他の先生に生で見学されるとやっぱり緊張する。去年、新任の実務家教員のT先生に見学して貰ったときもそうだったけど、テンションが上がりすぎて講義の方向が制御できなくなる時間帯があったような気がする。まだまだ未熟じゃのう。演習の方は、設例に間違いがあってまことにどうも申し訳ありませんでした。m(__)m
 某庁の仕事は、少なくとも一つはとりあえずつつがなく終わった(と日記には書いておこう。≪←古すぎる≫)。もう一つは継続中。ていうか、任期は一年なんだけど「三年はやってね」と釘を刺されておる。終わった方の仕事の副産物として、ロティサリーチキンとハンバーガーが、「アメリカ風」と銘打っているくせになかなか旨い、新宿高島屋12階“West Park Cafe”という店を発見した。そりゃまあ、ハンバーガーに1200円も払わせておいて不味かったら、さすがの私も暴れるかもしれんわけだけど。どうやら新規出店らしく、支払時に食事の感想をきかれたので、「失礼な言い方ですが、『意外にも』美味しいと思いました」とお答えしたら、女性店員に「私もそう思うんです!」と元気に返された。せっかく良い感じの店なのに、新宿高島屋自体は今現在ものすごく印象が悪いので(全館大改装工事中のくせに中途半端に店を開けていて、それを知らずに店に迷い込んだ客は、迷路のような店内をあてどなく彷徨う羽目になる)、こんな時期に新規出店させられてちょっと気の毒。同じ新宿南口でやっぱりアメリカ直輸入を売り物にしているクリスピーなんたらとかいうドーナツ屋よりは、こっちを応援したい。ドーナツに1時間以上行列するって、どうよ?
 マンションの管理組合の役員が輪番で廻ってきたらしい。あー、なんとか監事あたりでお茶を濁せないだろうかなどと不見識なことを考えてみる。「団体職員」と名乗ってみたらどうか?(嘘じゃないし。)
 肩凝りがひどくて、夕方になると頭痛に発展しそうになるので、かねてから民法M先生御推薦の元町にある整体に行ってみた。整体っていっても、バキボキやるタイプのじゃなくて、あちこち揉んだり回したりするソフトなやつなので、「整体」じゃなくて「均整」と称している。整体にしろマッサージにしろ均整にしろ、とにかく初めての体験なので、そういうソフトなくらいがちょうど良いのだ。今まで左肩が目に見えて下がってたのが一時的にせよ直って、ショルダーを左肩にかけてもずり落ちないとか、目に見える効果あり。明日の朝、ベッドから出られないかも知れんのでドキドキだ。

4月16日(月)
 今週は、つごう3日も某庁のために働かねばならない。今日はその1日目。
 通勤時間の上りは、どの路線もダイヤが滅茶苦茶なんですね。普段、殿様出勤してるんで知らなかったよ。しかも間抜けなことに、月曜日だというのに都内でタクシーを使ってしまったため(せっかく滅多に使わないタクシーチケットなどというものをくれたんで、こりゃ使わないと損だという貧乏人根性を起こしてしまったことによる)、きっぱり遅刻してしまった。しかし、担当の方はやたらに恐縮して「急にお願いして申し訳ない」を少なくとも5回くらいは言っていたので、遅刻の件はうやむやになってしまった。誰かがドタキャンしたのの穴埋めと思われ。なんせ、依頼があったのが10日前だもの。ふつう、1〜2ヶ月くらい前には依頼があるのに。
 新人研修の一環だからごく一般的な話をすれば良いだけなんだけど、III種の人も混じっているので、話の組み立てが難しかった。「平易に平易に」と考えすぎて、結果としては、かえってわかりにくい話になっちゃったかもしれない。そのうえ、遅刻した分が昼休みに食い込んだ。重ね重ね、申し訳ありませんでした。

4月14日(土)
 さすがに長い一週間だった。初回ってなかなかうまくいかないんだよなあ。はあ。で、来週は、なんだかすげー忙しい。授業の準備、大丈夫か?>自分
 <地球(テラ)へ…>て、それはまた古いのを。と驚いて、つい見ちゃった。絵柄やデザインだけじゃなくて、人物の体の動かし方なんかも含めて原作イメージを大事にしてるのにちょっと感心したけど、これ、どういう年代層に向けて作ってるんだ?俺か??
 「驚いた」理由は、その「地球へ…」のお恵様と同じ、花の38年組じゃないや(それは大相撲)花の24年組の萩尾望都の日本SF大賞受賞作『バルバラ異界』をやっと入手して読了したばかりでもあったから。こっちもいつもの萩尾SF節なんだけど(定番“父殺し”も含めて)、印象としては『銀の三角』のスケールを小さくして、「スター・レッド」成分をちょっと混ぜたような感じ。でも『銀の三角』は(ファンが選ぶ星雲賞はとったけど)SF大賞はとれてないわけで、どっちかというと作品だけの評価じゃなくて作者の業績もプラスαして授賞したっていう趣があるなあ。もともと、新井素子は受賞していて萩尾望都は受賞なしっていうのも何か不釣り合いに感じていたんで、それはそれで良いんじゃないかとは思うけど。
 あ、そういえばちょっと前に、山岸凉子のバレエ物の新作が平台に並んでいるのをみかけて、これも吃驚したんだった。(『アラベスク』を読んだのはいつ頃だったかなあ。兄貴がガールフレンドから借りてきたのを掠め取って全巻読んだような記憶があるが、とすると、中学生の頃か。「社会主義労働英雄」なんていう単語も懐かしい。)
 なんか知らんが、すごいな24年組。あれ、24年組って団塊世代?

4月8日(日)
 ダブルブッキングをやってもうた。しかも同じ組織の仕事w(担当部署が違うけど) その日のうちに気が付いて何とか手当はしたけど、担当者の方には大変御迷惑をおかけしました。だーかーらー、全ての予定をちゃんと手帳に書いておけってあれほど(ry >自分
 ご近所シネコンが一気に増える。ららぽーとにTOHOが来たと思ったら、今度はセンター北にワーナーマイカル。もともとセンター南には109シネマズがあるし。しかし、本当に見たい映画はテアトル新宿にしかかかってなかったりするのであった。チネチッタはときどき面白そうなのを持ってくるんだけど、川崎ってちょいと行きづらいんだよね。そりゃ、有楽町や新宿に出るよりは近いんだけど。

4月7日(土)
 気になる噂2題。
 その1。「某誌の新法批判の記事が所管の省の逆鱗に触れて、編集担当者は『お出入り禁止』を喰らったらしい。」 複数人から別々に聞いた話。そのあおりで、その他の新立法についても、批判的な色合いの強い原稿が受け入れられにくくなってるとも。単純に、へえ、それはまたお役所もなんとかの穴が小さくなったもんだなあと思っていたのだが、さぞやその筋の業界ではその話で持ちきりなんだろうと、たまたま一緒になった別の出版社の編集の人に尋ねてみると、「その話は聞いたことがない」というお返事だったので、ちょっとわからなくなってきた。まあ、単にとぼけられたという可能性もあるし、逆に何かの行き違いが大げさに伝わっただけという可能性もある。さて真相は如何。
 その2。「来年、また会社法の大きな改正があるって本当ですか?」 これも、直接の接点があるとは思えない複数の人から訊かれたのだけれど、疑問型の文章で出回ってるらしいところがちょっと怪しくて、誰かが何気なく発した質問がチェーンになってるだけなんじゃないかという気もする。「いや、そんなことあり得ないですよ!」とは誰も言えない orz のでチェーンが切れずに噂になっちゃってるとか。

4月6日(金)
 “あの”藤山雅行裁判官が東京高裁判事に任ぜられたそうです。またバリバリと面白い判決を書いてくれるんじゃないでしょうか。医療訴訟ではどうもお医者さん達の怨嗟の的になってるらしいんですが…。

4月4日(水)
 というわけで、新年度でございます。
 本日はFreshman Orientation Camp 略してFOC。神大全体のフォーマットとして実施することになってるらしいんだけど、今ひとつ趣旨不明。ただの宴会のようにも見えますがどうでしょう。まあ、その前のいろんなオリエンテーションの一環と考えれば良いのか。
 現役学生から、TKCなるサークルの紹介。気晴らしと体力造りを兼ねてスポーツをやってるらしいが、TKCって何の略だ?
 「それは、『≪ツルフジの野郎め・このクソッタレ!≫クラブ』?」
という茶々を入れようかと思ったが、取りやめにした。もちろん、自分の頭文字を思い出したからではなくて、そんなお下品なネタを繰り出すには人格が高潔過ぎるからである。しかし、TKCって何の略なんだろう。(追記:栃木県計算センターでした。しかし、このサイトはもの凄く面白い。つられてこんなものを引っ張り出してきて読んじゃった。鴻先生がすっかり霞んでる…。)

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