●2006年4月1日 エイプリルフール記事
Article for the day of April Fool 2006

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!!スクープ特報!!
ジブリの舞台を巡る世界一周飛行を敢行!

★2006年春、日本の青年冒険家が自作飛行機で単独世界一周飛行を敢行!
★ジブリ作品ゆかりの地を無給油・無着陸で制覇する、史上空前の冒険飛行!
★飛行機の名前は「メーヴェ号」、職人技が光る新機軸の数々!
★世界中のジブリファンが、こぞって歓迎の準備!「ジブリは世界をつなぐ」!


聖蹟桜ヶ丘上空を飛ぶ「メーヴェ号」(イメージボード)。
世界のジブリファンの夢とロマンを乗せて、メーヴェ号は飛翔する!



日本の青年が自作の飛行機を操縦し、単独・無給油・無着陸世界一周の冒険飛行に出発することが明らかになった。単独・無給油・無着陸で世界一周をするだけならば既に達成された記録ではあるが、今回は世界中に散在するスタジオジブリ作品にゆかりの地を網羅して飛ぶという、ロマンあふれる冒険飛行となる。当然ながら飛行ルートはそれだけ長くなり、単独・無給油・無着陸による飛行距離を大きく更新することになる。この計画が発表されるや、世界中のジブリファンがこぞって歓迎の準備を始めるなど、世界規模での期待が早くもヒートアップしている!
2006年春、─ジブリは世界をつなぐ─



飛田青年の近影

★2006年春、日本の青年冒険家が自作飛行機で
単独世界一周飛行を敢行!


単独・無給油・無着陸による世界一周飛行に挑むのは、東京都出身の飛田青年(29)。IT企業の創業社長という別の顔も持つ。飛田青年の実家は東京の下町で機械修理業を営んでおり、幼少時代には機械いじりで才能を発揮、大人でも直せなかった機械を見事修復させたというエピソードを持つ。学生時代にIT事業を営む会社を設立、家業から発展させたリサイクル事業にも成功し、創業からわずか10年で業界有数の規模に成長させたという、異色のIT起業家である。

しかし、飛田青年は「IT起業家」と呼ばれることを嫌う。IT長者が集まる六本木界隈にも関心がない。生まれ育った東京・下町にとどまり、全世界を市場としたIT事業と地域に密着したリサイクル事業とを両立させ、地に足をつけた事業を心がけているという。

その飛田青年が自作飛行機による世界一周を思い立ったのは2005年の夏。六本木ヒルズに本拠を構えるIT企業が、株式買収をめぐる騒動を起こして世間を賑わせていた頃だった。飛田青年は語る。「IT起業家には若者が多い。自分もその一人だ。しかし、少なからぬ数の起業家が初心を失い、カネの亡者と化している。カネ儲けこそが正義、カネ儲けのためなら脱法すれすれのことでも平気でやるという拝金主義がはびこり、世間全体の風潮もそれに毒され、中高生までが証券口座を開いて株取引に熱中している有様だ。ただ、自分は起業して、働いて、お金を稼いでみて分かった。人生というものはカネ儲けのために捧げるようなものではないと。自分は、子どもの頃からの夢だった世界一周という冒険に挑戦したい。そして、自分の冒険飛行を通して、人生はカネ儲けのためにあるのではない、夢を追求するためにあるんだというメッセージを、特に子どもたちに向けて送りたい。」


★ジブリ作品ゆかりの地を無給油・無着陸で制覇!史上空前の冒険飛行!

無給油・無着陸による世界一周飛行自体は、今から20年前の1986年にジーナ・イェーガー氏とディック・ルータン氏によって達成されている。これは2名のパイロットによる飛行であった。そこで、飛田青年は単独・無給油・無着陸による世界初の世界一周飛行を目指すことにした。だが、単独での無着陸・無給油の世界一周飛行は、2006年3月にアメリカの冒険家スティーブ・フォセット氏によって達成されてしまい、残念ながら飛田青年はタッチの差で世界初を逃した。

もっとも、飛田青年は世界初であるかどうかは全く意に介していない。飛田青年の計画は単なる世界一周ではない。世界に散在する、スタジオジブリ作品の舞台ないしゆかりの地をつないで世界一周を成し遂げようという、人類史上初めての試みとなる一大冒険飛行である。幾つもの舞台を経由するため総飛行距離は5万キロに達し、フォセット氏の記録を大幅に上回る。もちろん、連続飛行の世界記録を大幅に更新する。この計画を聞いたフォセット氏は、「何というエキサイティングなフライトだ!自分も単独で世界一周に成功したが、ただ地球を一回りしただけだった。ロマンがなかった。だがミスター・トビタのフライトにはロマンがある。彼のチャレンジは世界中のジブリファンを熱狂させることだろう。」と、『ナウシカ』のファンでもある氏は興奮気味に語った、と伝えられる。



★飛行機の名前は「メーヴェ号」、職人技が光る新機軸の数々!


メーヴェ号の飛行ルート。西回りに世界一周の弧を描く。

飛田青年が乗り込むのは、自ら制作した軽量飛行機・メーヴェ号。飛行計画によると、東京・下町の河川敷から飛び立ったメーヴェ号は、多摩・聖蹟桜ヶ丘(耳をすませば)→山形の紅花畑(おもひでぽろぽろ)→白神山地(もののけ姫)→ストックホルム(魔女の宅急便)→イギリス・ウェールズ地方(天空の城ラピュタ)→フランス・アルザス地方(ハウルの動く城)→アドリア海(紅の豚)→ミラノ(紅の豚)→スペイン・アンダルシア地方(茄子 アンダルシアの夏)→サハラ砂漠(ジブリの語源)→アメリカ・ディズニーランド(表敬訪問)→オーストラリア・オルガ山群(ナウシカの風の谷)→屋久島(もののけ姫)→高知(海がきこえる)→東京・下町の河川敷という、地球を西回りに一周する長大な一筆書きルートを辿る予定である(上図参照)。

メーヴェ号の機体デザイン
数々の新機軸により、この小型の機体で世界一周を実現する!


メーヴェ号は、実家の機械修理工場の片隅で組み立てられた。同工場は、実父から実兄へ代替わりを果たしたところだ。実兄はかつて重機メーカーでエンジンの設計を担当していた経歴を持ち、機体の設計こそ飛田青年によって行われたが、エンジンならびに飛行システムの設計は、実兄の協力によるところが大きかったという。

メーヴェ号の詳細を見ていこう。機体は、軽量化のために全体がチタン製モノコック構造になっている。機体の前部の青い部分は新開発のソーラーパネルの受光セルになっており、飛行に必要な電力を発電する。もちろん、夜間の飛行をまかなうために充分なバッテリー容量も確保しており、何昼夜にもわたる連続飛行を可能にしている。エンジンは、飛田青年の実兄により考案された新開発の太陽光イオン推進装置「ソーラー・ソアラー(Solar Soarer)エンジン」で、ジェット燃料を電気分解し、イオン化された粒子に電荷をかけて空気のイオン流を作ることにより進力を得る仕組みになっている。イオン流は、機体を上昇気流に乗せるのと同じ効果を生むので、飛行距離をさらに伸ばすことをも可能にしている。

ちなみに、この推進原理は、小惑星探査機「はやぶさ」に搭載されたイオンエンジンと同様であり、燃料消費量が少ないことが最大の特長である。「はやぶさ」のイオンエンジンは宇宙空間で使用できる代わりに出力は小さいが、ソーラー・ソアラー・エンジンは大気圏内での使用が前提であるので、既存のジェットエンジンの技術と組み合わせることにより、実用レベルの推進力と低燃費を両立することに成功したという。メーヴェ号はこのエンジンを4つ装備しているが、巡航時は2つだけ稼働させれば済むようになっている。

機体の下部には6つのホバーリング装置が備え付けられ、離陸・着陸時に使用することで滑走距離を大幅に短縮することが出来る。この動作は「風の谷のナウシカ」で描かれたメーヴェにそっくりであり、この機体が「メーヴェ号」と名付けられる由来になったのだと、飛田青年は語っている。

機体を効率よく上昇気流に乗せるため、飛田青年は特殊なゴーグルを着けて操縦する。このゴーグルには、最近の量子光学の成果である気体屈折像偏光効果(G.R.I.P.; gaseous refraction image polarizing)を応用して開発された偏光レンズが取り付けられていて、これを着けると空気の密度による光の屈折の違いが強調されて見える。 つまり、風の向きや吹く速さを実際に眼で見ることができるということで上昇気流を見つけるのが容易となり、ソーラー・ソアラー・エンジンから発生するイオン流との相乗効果を高めるためには欠かせない。このゴーグルは、映画「風の谷のナウシカ」にちなんで「風を読むめがね ナウシカ・ゴーグル」と命名されており、無給油・無着陸の世界一周を強力にサポートしてくれるはずだ。


メーヴェ号の機体デザイン:コックピット部

メーヴェ号の機体デザイン:上面/正面

メーヴェ号の機体デザイン:下面/背面



★世界中のジブリファンが、こぞって歓迎の準備!「ジブリは世界をつなぐ」!


ストックホルム上空をゆくメーヴェ号。
時計台のある風景は「魔女の宅急便」の
世界を思い起こさせる。

では、改めてメーヴェ号の冒険を検討してみよう。機体修理工場の裏手にある河川敷から飛び立ったメーヴェ号は、まず西に進路をとって「耳をすませば」の舞台となった多摩市聖蹟桜ヶ丘を目指す。地元の聖蹟桜ヶ丘商店会連合会はこの冒険飛行に協賛、通過時は丘の上に大応援団を繰り出してメーヴェ号を見送ることになっている。

聖蹟桜ヶ丘を通過したメーヴェ号は北へ進路をとり、「おもひでぽろぽろ」の舞台となった山形市高瀬地区の紅花畑の上空を通過する。紅花娘が人文字を作ってメーヴェ号を激励する計画が進行中であり、地元出身のトシオと都会出身のタエ子夫妻が精力的に動いていると伝えられる。

山形を通過した後、そのまま「もののけ姫」の森のモチーフになったといわれる白神山地に向かう。人の手が入っていない原生林は、ただメーヴェ号を見送るだけだ。

日本を脱出したメーヴェ号は、広大なユーラシア大陸を横切り、「魔女の宅急便」の制作でロケ班が入ったといわれるストックホルムに到達する。順調に飛行した場合、現地到着は夕刻が見込まれ、夕焼けに染まる黄金のメーヴェ号の姿が、ストックホルム市民の目に焼き付けられることだろう。

次に向かうのはイギリスのウェールズ地方。「天空の城ラピュタ」で描かれた背景は、ウェールズ地方にあるロンダ渓谷がモデルになっていると言われる。確かに、「ラピュタ」を彷彿とさせる渓谷の風景が広がっており、メーヴェ号はその風景に溶け込むように飛んでゆくであろう。

ヨーロッパ大陸に戻ったメーヴェ号は、フランス・ドイツ国境に位置するアルザス地方を通過する。ここは「ハウルの動く城」のロケ班が入ったところで、街の風景は「ハウル」で描かれた風景そっくりだ。メーヴェ号は、あたかも空中散歩をするハウルのように、優雅に通過していく。市民の間では特に歓迎の動きはないようだが、あえて無関心を装うことで歓迎の意志を表明しようとするあたりは、いかにもアルザス気質だ。


ウェールズ・ロンダ渓谷とメーヴェ号。
「ラピュタ」を彷彿とさせる風景が広がる。


アドリア海に浮かぶスヴェティ・ステファンとメーヴェ号。
赤い飛行艇が歓迎に飛び上がっている。



サハラ砂漠を横断中のメーヴェ号。
砂漠と空のコントラストが美しい。



そして、メーヴェ号は「紅の豚」の舞台であるアドリア海に達する。「紅の豚」で描かれたように、アドリア海の雄大な風景は天下一品である。また、アドリア海には熱狂的なジブリファンがおり、地元の飛行艇クラブが歓迎の飛行機を飛ばす準備を進めている。何を勘違いしたのか、空賊の末裔の血が騒ぐのか、歓迎飛行機がメーヴェ号に空中戦を仕掛けると信じており、果たしてどちらが勝つか賭けあっているというトンチンカンな噂も聞こえてくる。参考までに、メーヴェ号はソーラー・ソアラー・エンジンとホバーリング装置の組み合わせで従来の飛行機では不可能な機動が出来るので、空中戦を挑まれても負けることはないであろう。

アドリア海を抜けたメーヴェ号は、イタリア内陸の都市ミラノを目指す。もともとの飛行計画ではミラノは通らない予定だったというが、メーヴェ号の飛行計画を知ったミラノ市長が「ミラノも『紅の豚』の舞台になったのだから是非訪問していただきたい」と熱心に誘致した結果、訪問することになった。ミラノにも熱狂的なジブリファンが多数おり、飛田青年の度肝を抜くような歓迎の準備が着々と進められているという。だが、その内容は当日まで秘密にされ、どんな方法で歓迎してくれるのか、現時点では知る由もない。


ディズニーランドを表敬訪問するメーヴェ号。
お客さんも大喜び?



オルガ山群を通過するメーヴェ号。
「ナウシカ」の世界を彷彿とさせる。



ミラノを無事通過することが出来たなら、メーヴェ号はスペイン南部のアンダルシア地方に翼を向ける。ここは「茄子 アンダルシアの夏」の舞台となった地で、現地で同作品を知らぬ者はいないほど親しまれているという。地元の人達はメーヴェ号が来ることを聞いて熱狂し、100万台の自転車を繰り出して歓迎するという同地始まって以来の一大イベントが計画されているらしい。

そして、メーヴェ号はアフリカ大陸に入り、サハラ砂漠上空を通過する。サハラ砂漠はジブリ作品のモデル地ではないが、「ジブリ」の語源がサハラ砂漠に吹く熱風であることはよく知られている。その語源に敬意を表して、メーヴェ号が灼熱の砂漠に闘いを挑む。

サハラ砂漠を抜けたメーヴェ号は大西洋を横断し、アメリカ大陸に到達する。上陸地点はニューヨーク付近が予定されており、熱心なジブリファンが多いニューヨークのメンツにかけて盛大な歓迎イベントを繰り広げる計画が進行中との噂が伝わっているが詳細は定かではない。そしてメーヴェ号はアメリカ大陸を横断し、ディズニーランドを訪問することになっている。ここも特にジブリ作品の舞台という訳ではないが、ジブリの提携パートナーであるディズニーへ敬意を表しての親善訪問だ。もちろん、ディズニーランドでも盛大な歓迎パレードが繰り広げられることになるのではないかと思われる。

世界一周飛行も後半に入ってきた。メーヴェ号は広大な太平洋を横断するという難題に挑戦する。長い時間、陸地の影すら見えない孤独な旅が続く。冒険飛行の正念場でもある。無事太平洋を横断出来たらオーストラリア大陸だ。ここには、「風の谷のナウシカ」に出てきた風の谷そっくりの景色として知られるオルガ山群がある。宮崎駿監督もここをロケハンに訪れたという説もあり、現地の人々はここが「風の谷」のモデル地であると信じている。大詰めを迎えた冒険飛行を激励するため、そしてメーヴェ号の来訪という「ナウシカ」つながりのプライドににかけて、最大規模の歓迎&激励を行おうという準備が着々と進んでいるという。

冒険飛行の終わりが近づいてきた。日本に戻る途中、シンガポールと香港の近くを通過する。両地とも熱心なジブリファンの多い土地柄であり、何らかの歓迎がなされるであろう。

ついにメーヴェ号は日本に戻ってきた。もう燃料の残りも少ないはずだ。世界一周を達成するため、細心の操縦が求められる最後の難関である。「もののけ姫」の森のモチーフとされる屋久島の森は、その姿をもってメーヴェ号の最後の闘いを応援することだろう。「海がきこえる」の舞台となった高知では、青春のエネルギーを呼び覚まされた多くの人達が、熱いエールを送り続けることだろう。

最後まで気を抜くことは出来ない。世界のジブリファンをつなぎ、出発点である河川敷に無事着陸を果たすまで、メーヴェ号の冒険は続く・・・。




!!スクープ特報!!第二弾!!
ジブリのキャラクター喫茶が開店!!

★いわゆるメイドカフェのジブリ版!東京・秋葉原に1号店が開店!
★店員さんはジブリのキャラクターになりきり!個性に富んだ魅力がたまらない!
★全国に続々とチェーン展開の予定!あなたの街にも「ジブリ」がやってくる!



東京・秋葉原に開店した「ジブリキャラクター喫茶」。
おしゃれな外観は、街の雰囲気をも和ませる。


東京は秋葉原に「ジブリキャラクター喫茶」が開店した。秋葉原ではメイドのコスプレをしたウェイトレスさんがお客をもてなす「メイドカフェ」が流行っているが、その「ジブリ」版である。口コミで話題が沸騰し、開店初日は行列が出来るほどの人気になり、全国へのチェーン展開も決まっている。「ジブリキャラクター喫茶」が日本のカフェを変える!



★いわゆるメイドカフェのジブリ版!東京・秋葉原に1号店が開店!

ここ数年、メイド喫茶がブームになっている。特に、秋葉原はメイド喫茶のメッカであるとも言われている。その秋葉原のど真ん中に、このたび「ジブリキャラクター喫茶」がオープンした。店内はジブリの作品世界を連想させる雰囲気で、ジブリのキャラクターに扮した店員がサービスしてくれる。一応喫茶店だが、ジブリにゆかりの食事も提供してくれる。


★店員さんはジブリのキャラクターになりきり!個性に富んだ魅力がたまらない!

「ジブリキャラクター喫茶」の店内。
まさしくジブリ作品の世界が再現されている!



店員さんは、それぞれに一番似合う「ジブリ」のキャラクターになりきって、お客さんを迎えてくれる。ソフィー役のカナエさん(18)はキャラクター喫茶の看板娘。彼女の笑顔街ゆく人をも元気にする。

お店の一番人気は、ハク役を務めるマサユキさん(21)。都内の大学に通う現役の大学生で、週3日ほどアルバイトで働きに来ている。マサユキさんの「ジブリ」の知識は膨大で、どんな濃厚な話題にも即座に対応してくれるところが人気の秘密だ。人気メニューはマサユキさん自身の手で握られた特大オニギリで、「さあ、お食べ」と声をかけられた女性のお客さんは、おもわず千尋になりきって大粒の涙をこぼしたそうだ。

女性の一番人気は、ナウシカ役のマサミさん(19)。都内の専門学校に通っており、保育士の資格取得を目指している学生アルバイトだが、そのルックスとセンスの良さは芸能スカウトも注目するほどだ。実際、複数の芸能事務所から声がかかっており、芸能界にデビューする日も遠くないと言われている。ちなみに定番料理は「チコの実」で、長靴いっぱい注文するのが「通」なのだとか。


ムスカになりきったトウジロウ店長

リン役のサツキさん(21)も支持が高い。その名前から「となりのトトロ」のサツキを連想させるが、「千尋」に出てきたリンによく似ており、本人もリン役がお気に入りである。サツキさんは都内のデザイン専門学校に通っており、ここでのアルバイトの他、デザイナーとしての仕事もこなしている。きっぷの良い性格はまさにリンゆずり、リンが出してくれる天丼食べたさに通いつめる常連が激増中。常連になると、焦げ焦げのイモリを特別サービスとしてつけてくれるという。

雫役のミナコさん(15)は最年少の高校生アルバイト。そのためアルバイトは日曜日の午後の数時間に限られるが、ミナコさんの勤務日は店の外まで行列が出来るという伝説を作っている。ジャンボ大盛りラーメンやなべ焼きうどんがミナコさんの得意メニューだが、ミルクや麦茶も上手に注いでくれるという。

サン役のスズコさん(20)は、大学を休学してアルバイトに専念中。ここで稼いだ資金をもとに、海外放浪の旅に出る計画をあたためている。帰国後は同時通訳の資格をとるために勉強したいと語るスズコさんには固定客が多い。得意メニューはビーフジャーキーで、軽く咀嚼してから「喰え」と差し出すさまには麻薬のような魅力があるらしい。

ムスカ役のトウジロウさん(35)はお店を取り仕切る店長。満員御礼の店内を眺めては「見ろ、客がゴミのようだ。クックックッ。」とほくそ笑むことが習慣になってしまっている。だが店長としての手腕は一流で、いつでもお客さんのサービス向上に心がけており、時には厳しく、時には優しく店員を教育している熱血漢でもある。


★全国に続々とチェーン展開の予定!あなたの街にも「ジブリ」がやってくる!

「ジブリキャラクター喫茶」は1号店が秋葉原でオープンし、来月は大阪に2号店が、再来月には札幌で3号店がオープンする。その後、1カ月に1店のペースで全国展開が予定されている。直営店のほかにフランチャイズによるチェーン展開も決まっており、フランチャイズが軌道に乗れば出店ペースも加速しそうだ。これに伴い、店長&店員の大募集も始まっており、個性的なスタッフの層がさらに厚みを増しつつある。日本の喫茶店を変える「ジブリキャラクター喫茶」の躍進が楽しみだ!





 
!!スクープ特報!!第三弾!!
沖ノ鳥島が「イバラード」の世界に!

★日本最南端、沖ノ鳥島の開発計画まとまる!絶海の孤島がイバラードの世界に!
★全島が生きた珊瑚で構成!日々刻々、島の形が変化する!
★実現するイバラードの世界!「耳をすませば」の新作フィルムも制作!


沖ノ鳥島の開発コンセプトを表現したイメージボード。
日本最南端にある絶海の孤島は、文字通りイバラードの世界になる!


日本の最南端に位置する沖ノ鳥島の開発計画がまとまり、「耳をすませば」の背景画を担当したことでも有名な井上直久氏の「イバラード」の世界をコンセプトに開発が進められることが31日、明らかになった。しかも、そこには日本最南端の映画館が作られ、そこでしか見られない「耳をすませば」の新作フィルムが上映されるという。鳥も通わない水没寸前の孤島は、世界でも有数のリゾート地として生まれ変わる!


★日本最南端、沖ノ鳥島の開発計画まとまる!絶海の孤島がイバラードの世界に!
日本最南端の島、沖ノ鳥島を南国の一大リゾート地に開発しようとする計画がまとまり、31日、国土交通省から発表された。記者会見での発表によると、沖ノ鳥島は、その地理的特性を生かしてリゾート地としての開発を行う。ただし、これまでのようなリゾート開発ではなく、井上直久氏による「イバラード」の世界のコンセプトに沿って島全体を造り替えるという、コンセプト・デベロップメント(コンセプトに基づく開発)が行われることが特徴である。

沖ノ鳥島は、東京から約1700キロメートル南、北緯20度25分、東経136度4分31秒に浮かぶ、日本の最南端の島である。周囲を珊瑚礁に囲まれ、南北約1.7km、東西約4.5kmほどの大きさがある。ただ、島のほとんどは海面下にあり、満潮時にも海面上に顔を出しているのは、東小島・北小島と呼ばれる小さな岩礁のみである。もちろん、島には草木一本生えておらず、渡り鳥も通わない、文字通り絶海の孤島である。水没を防ぐための護岸工事が行われたり、気象観測用の拠点が設けられたりしていたが、これまで特に開発の手が加えられることはなかった。

その沖ノ鳥島に開発の手が加えられることになったのは、ここで「経済活動」を行おうとする流れが生まれてきていることによる。国連海洋法条約によると、沖ノ鳥島は満潮時に海面上に顔を出している部分があるため、れっきとした島としての地位を有しているが、このままでは人が居住出来ず経済活動も出来ないため、そのままの状態で放置していては半径200海里、約40万平方キロメートルに及ぶ経済水域を確保出来ない可能性も指摘されている。そこで、沖ノ鳥島を経済活動の舞台とするべく開発計画が持ち上がったが、従来型のリゾート開発の多くが赤字を抱えて失敗に終わっている教訓を生かし、このたびイバラードの世界観を島の上で実現するコンセプト・デベロップメントが採用されることになったという。


沖ノ鳥島の現状(2006年3月)
この島がイバラードの世界になる!
★全島が生きた珊瑚で構成!日々刻々、島の形が変化する!

開発された沖ノ鳥島の内部(イメージボード)。
このようなイバラードの世界が余すところなく再現される。
計画書によると、開発は2006年の7月7日より始められる。ちなみに、7月7日はイバラードの世界の正月であり、沖ノ鳥島内ではイバラード暦が使用されるという、日本初の「暦特区」に指定されることも内定している。実際の工事は、まず島の基礎となる珊瑚の育成から始まる。特に成長が早くなるよう改良された「メーキンソー」という品種の珊瑚が島内に移植される。基本的に、島の地盤はすべて現地で育成された珊瑚で構成されることになっている。

もっとも、イメージボードに描かれるほどに珊瑚が成長するには数百年もの年月がかかるのではないかと予測されている。現在、国立珊瑚研究所にて、もっと成長が早い「スコッペロ」という品種の珊瑚の交配が進められている。この「スコッペロ」が投入された場合、同等にまで珊瑚が成長する期間は数十年くらいにまで短縮されることが見積もられている。

なお、「メーキンソー」「スコッペロ」とも、海面上に出てもなお成長を続ける珊瑚である。すなわち、開発された沖ノ鳥島は、全島が生きた珊瑚で構成されるわけだ。そのため、島の形状は刻一刻と変化し、左図で描かれたような景色も、ものの数年もしないうちにすっかり変わってしまうとさえ言われている。何度も沖ノ鳥島を訪れるリピーターは、行くたびに変化していく景色に魅せられてしまうに違いない!


★実現するイバラードの世界!「耳をすませば」の新作フィルムも制作!

よく知られているように、イバラードは1995年公開のスタジオジブリ作品「耳をすませば」の中でも描かれた。宮崎駿氏は、イバラード的な視点で見ることを「イバラード目」と表現している。このイバラード的な視点で見ると、なんでもない普通の風景でも違った風景に見えてくるという。例えば、夜のコンビニエンスストアを「コンビニがこんなに灯りをつけやがって」と思ってみると面白くも何ともないが、イバラード的な視点で見ると「おお、美しい!」となる。どんなに特徴のない風景であっても、あるいはどんなに殺風景な光景であっても、イバラード的な視点で見ると独特の味わいが醸し出されてくるという。つまり、「イバラード」は単なる空想上の世界を指すのではないし、まして絵で表現された世界観にとどまる概念でもないことが分かる。すなわち、イバラードは、単なる絵の世界にとどまるものではなく、「新しい視点の発見」「新しいものの見方・考え方」そのものであるとも言える。沖ノ鳥島は、まさにこのイバラードのコンセプトによって開発され、実現する「新しい世界」になのである。

なお、開発された沖ノ鳥島には小さな映画館も建設され、沖ノ鳥島でしか見られないオリジナルフィルムが上映されることになっている。そのフィルムは、何と「耳をすませば」の番外編ともいうべき短編映画で、ひと夏のアルバイトをするため沖ノ鳥島を訪れた天沢聖司と月島雫が繰り広げる諸々のエピソードが描かれることになっているが、映画の概念を打ち破る新しい試みがなされるとも噂される。詳細はまだ不明であるが、これぞイバラードの真骨頂!ともいうべき作品に仕上がるであろうとのことである。

絶海の孤島にイバラードの世界が出現する日は、そう遠くない。行こう!イバラードの世界へ!


発表された新作フィルムの一場面。
天沢聖司と月島雫が南国の島へ向かうシーン。

南国の島でのシーン。
二人の水着姿は本邦初公開!他にもイバラード的な仕掛けが!



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

★今日は4月1日です。It's April Fool!★
エイプリルフールです!
 






ジブリの舞台を巡る世界一周飛行も、ジブリのキャラクター喫茶も、沖ノ鳥島のイバラード開発計画も、
実は架空の記事です。でも、いつか本当に実現したらいいですね!


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驚かせてしまったおわびに、耳よりの特ダネ情報を紹介しちゃいます。



★「サツキとメイの家」の隣に、あの「ねこバス」が出現!
2005年3月から9月にかけて愛知県瀬戸市の里山「海上(かいしょ)の森」で開催された、7兆7000億円もの経済効果を生み出したと言われる愛知万博。その一角に建設されて人気を呼んだ「サツキとメイの家」が2006年7月に再オープンする。その「サツキとメイの家」の隣に、あの「ねこバス」がやってくることが明らかになった。愛知万博会場跡地を管理する愛知県が31日に発表した。

愛知県によると、愛知万博会場の跡地は「愛・地球博記念公園」(愛称・モリコロパーク)に衣替えする予定で工事が進行中。2006年度当初予算案に、同公園の整備費として約35億円が計上され、大観覧車の営業を再開させたり、迎賓館に使われた施設を展示館として再オープンさせたりするほか、「サツキとメイの家」も2006年7月に再オープンさせることになっている。

ここで、同公園の目玉となる施設が軒並み「愛知万博の流用品」であり、採算性に不安が出てきたため、新たな集客の目玉が必要であると判断された。そこで、東京・三鷹の森ジブリ美術館にいる「ねこバス」にスポットが当たることとなった。「『サツキとメイの家』は『ねこバス』とセットになって初めて本来の『トトロ』の世界が再現できる」ということで了解をとりつけたという。


★愛知の「ねこバス」は大人も乗れる!
3000万人の大人の願いが届いた!

この「ねこバス」の最大の特色は、何と言っても「大人も乗れる」ことだろう。ジブリ美術館の「ねこバス」は小学生以下の子どもしか乗ることが出来ない。大声ではしゃぎ回っている子ども達を見ながら、もう「ねこバス」には乗れなくなった自分を恨んだ大人の数は数知れない。だが、このたび、「ねこバス」に乗りたい大人3000万人の願いが、ようやく実現することになったのだ!

子どもと大人の利用時間は時間帯によって区切られる。現時点では、午前9時〜10時は子どもの時間、午前10時〜11時は大人の時間というように、一時間ごとに入れ替える案が有力。また、日曜日・祝日など特別な日には、親子で利用出来る時間帯も設けるという。ジブリ美術館では見られなかった、大人のお兄さんが癒されるひととき、親子で親しむひとときが実現する!

なお、「サツキとメイの家」は完全予約制の有料(大人500円、中学生以下250円)となっているが、「ねこバス」は予約なし・無料で利用出来る。



「サツキとメイの家」の隣にやってきた「ねこバス」。大勢の子ども達のアイドルだ。

愛知の「ねこバス」は大人も乗れる。童心に戻ったお兄さん達が癒されるひととき・・・。





★多摩・聖蹟桜ヶ丘には、「でぶムーンバス」が出現!

京王百貨店の屋上に出現した「でぶ猫ムーンバス」。子ども達の人気者に!

東京・多摩市にある京王百貨店の屋上に「耳をすませば」に登場した猫ムーンを形どったバスが登場することになった。多摩市・京王百貨店・聖蹟桜ヶ丘商店会連合会が31日に記者会見を開き、明らかになった。既に制作は順調に進んでおり、早ければ5月頃にもお目見えしそうだ。

関係者の話によると、「でぶ猫ムーンバス」が生まれるきっかけは、2005年夏に行われた「耳をすませば」10周年記念イベントだという。映画「耳をすませば」が公開されてから10周年となる2005年、何か記念となるイベントを開きたいと考えた多摩大学学生の発案により、スタンプラリー・上映会・ロケ地ツアー、背景画展示会、ハートフルコンサートなど一連のイベントが開催され、いずれも盛況のうちに終了した。

これらのイベントはいずれも大成功を収め、今後も引き続きイベントを企画して「町おこし」につなげていこうとする流れとなった。「でぶ猫ムーンバス」は、その流れの中でアイデアが浮上し、実現化のための交渉もとんとん拍子に進んで実現することになったものである。

「でぶ猫ムーンバス」構想が発表されるや、その人気はたちまち沸騰、早くも人気過熱が心配されている。そこで、「ぶた猫ムーンバス」を量産し、多摩市内の保育園・幼稚園ににも寄贈しようという構想も浮上、現在関係機関の間で調整が進んでいるとのこと。

「でぶ猫ムーンバス」に乗って遊ぶ子どもたちの歓声が聞こえる日は近い!

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

★すみません、
実はこれもエイプリルフールでした★
It's April Fool, too!

 








Special Thanks

ジブリの舞台を巡る世界一周飛行のイラストは、
TASUKUさんが描いて下さいました。

メーヴェ号の推進システム案は、USHIRO Satoshiさんが
アイデアを提供してくださいました。

飛田青年のイラストは、ヒンさん(Akaneさん)が描いて下さいました。



ヒンさん(Akane&Kaoruさん)の
「AKaru゜s☆Party」

ジブリのキャラクター喫茶の外観・内部のイラストは、
さんさんさんが描いて下さいました。




ムスカ店長のイラストは、琥珀@さんが描いて下さいました。



さんさんさんの「君の名は〜千と千尋の神隠し〜」


琥珀@さんの 「吟遊銘菓」

沖ノ鳥島のイバラード開発計画の記事で、開発後のイメージボード
2枚は、慶さんが描いて下さいました。
フルサイズはこちらからご覧になれます。「楽園」「島の昼下がり」

開発前のリアルな沖ノ鳥島のイラストは、ヒンさんが描いて下さいました。

イバラードの世界観に基づく記事作成につきましては、
井上直久先生のご理解をいただきました。

沖ノ鳥島限定の「耳をすませば」新作フィルムのイラストは、
でめてるさんが描いて下さいました。


「サツキとメイの家」隣の「猫バス」のイラストと
「ぶた猫ムーンバス」のイラストは、一緒さんが描いて下さいました



慶さんのKey's 「Gallery」


井上直久・イバラードの世界


でめてるさんの「Obalopal」

※ネネタばらしのマンガは、でめてるさんに描いていただきました。
皆様のご協力に感謝!



  

何度もだましてしまったおわびに、「ハウル」の制作トリビアを紹介しちゃいます。
今度こそ、本当にホントの情報ですよ!(^∀^) びっくりしないで読んで下さいね!




「トリビア」とは、知ってもどうしようもない無駄な知識のことを言う。

今回紹介するトリビアは、「ハウルの動く城にはカットされしまったシーンがあった」という事実である。
よく知られているように、「ハウルの動く城」は2004年7月の公開が予定されていたが、制作の遅れから公開が11月に延期された。しかし、11月へ延期になっても、幾つものシーンをばっさりカットしなければ到底間に合わなかったというのが実状であった。もし、当初の絵コンテ通り制作していたならば、公開は2005年春にまでずれこんでいたであろう。その代わり、「ハウルの動く城」2時間10分前後の作品になっていたであろうことは、あまり知られていない。すなわち、「ハウルの動く城」には一部が完成していながら、公開期日に間に合わせるためにやむを得ずカットされてしまったシーンというものがある訳だ。

このたび、「ハウルの動く城」でカットされてしまったシーンの資料を幾つか入手したので、紹介しよう。


★「ハウル」制作トリビア(1):マルクルの部屋の設定が存在した!

ハウルの動く城に押しかけたソフィが掃除をしようとした時、マルクルが自分の部屋を掃除されることを激しく嫌がるシーンがあった。結局、ソフィがマルクルの部屋を掃除するシーンはなかったが、当初の絵コンテでは、マルクルの部屋の内部はしっかりと設定されていた。下の左のイメージボードに注目して欲しい。これは結局ボツになってしまったものであるが、マルクルの部屋が女の子ちっくな趣味で彩られていることがよく分かる。おしゃれなカーテン、可愛らしい壁紙、ラブリーな布団カバーにプリチィなぬいぐるみ。最初、マルクルは女の子の設定ではなかったのかと思われるほどだ。実際、あるジブリスタッフの証言によると、マルクル=女の子として描こう構想していた時期が存在していたことは確からしい。しかし、マルクルは男の子ということになり、部屋のシーンもカットされてしまったため、イメージボードもそのままお蔵入りしてしまった訳である。

マルクルには意外なことに絵の才能があり、薬のお使いにやってきた女の子をキャンバスに描きためている。そして、時々絵をぎゅっと抱きしめて女の子への想いを新たにしている。下の右のイラストは、ソフィがマルクルの部屋を掃除しに入った時、マルクルは絵を抱きしめていて、ソフィに気付いてびっくりするシーンであったとされている。これが描かれていればとても微笑ましいシーンになったはずだが、やはりカットされてしまったため、ボツになってしまった。今となっては貴重な資料だ。


マルクルの部屋を描いたイメージボード(本物)。
この女の子ちっくなコーディネーションを見よ!



女の子の絵を抱きしめるマルクル。
明日は勇気を振り絞って告白しちゃおう。



★「ハウル」制作トリビア(2):
空中ダンスのシーンが完成していた!


「ハウルの動く城」の冒頭、ゴム人間から逃れるためにハウルはソフィを連れて空中に飛翔した。このシーンは「空中散歩」と呼ばれ、劇中で最も人気の高いシーンの一つである。だが、当初予定では、単にお店まで送り届けるのみならず、空中でダンスするシーンまで描かれていた!

ダンスシーンは何と30秒以上におよび、流れるようなカメラアイで二人のダンスシーンを余すことなく描写した傑作シーンであり、撮影・現像まで終わってフィルムまで完成していたという。しかし、映画公開に間に合わせるため、絵コンテの後半が大きくカットされてしまった結果、冒頭の部分が冗長になってしまい、前後のバランスをとるために、このダンスシーンがカットされてしまった。ぜひ、DVDの特典映像に収録して欲しかった。実に惜しい。

幻の空中ダンスのシーン。
フィルムまで完成していたのに、実に惜しい。



★「ハウル」制作トリビア(3):
ソフィが過去に戻ったシーンでは、ソフィも若返ることになっていた!
ヒンも幼犬に戻ることになっていた!

映画の後半で、ソフィがハウルの少年時代に戻るシーンがあった。最終的にはソフィの年齢は変わらなかったが、当初はソフィも10歳くらいに若返ることになっており、フィルムまで完成していた。少年時代のハウルが10歳相当の設定であったから、10歳に若返ったソフィと同い年ということになる。また、ソフィと同時に過去に飛んだヒンも同じくらい若返り、生後数ヶ月の幼犬に戻ることになっていた。カットされてしまったシーンには、10歳のソフィと10歳のハウル、そして幼犬のヒン、カルシファーが語り合っているシーンが存在する。

しかし、完成直前になって、このシーンは突然全体がカットされてしまった。

なぜカットされてしまったのか、今となっては推測するしかないが、もともとハウルとソフィにはかなりの年齢差があり、ハウルが10歳の過去にソフィが戻るなら、年齢差が維持されていなければならないのに、そのあたりを考慮するのを忘れていたから、という説が最も説得力がある。あるいは、10歳のソフィの髪の色は茶色であるが、灰色で描いてしまったシーンが混入してしまい、整合がとれなくなってしまったのでカットしたという説もある。確かに、下に紹介する資料を見ると、ラフ画では10歳ソフィの髪の色は両方とも茶色であるが、フィルムになるとバラバラになってしまっている。という訳で、残念ながら10歳ソフィのシーンも、幼犬ヒンも、表に出ることはなかったのであった。


10歳に戻ったソフィのラフ画。
髪の色は茶色である。


10歳に戻ったソフィのフィルム。
流れ星のシーンが美しい。


10歳のハウルとソフィが会話するシーンのラフ画。
ヒンの目つきは幼犬の頃より変わっていない。

10歳のハウルとソフィが会話するシーンのフィルム。
ソフィの髪の色がなぜか灰色になってしまっている。



★「ハウル」制作トリビア(4):
カルシファーはお嫁さんをもらうことになっていた!


「ハウル」のエンディングでは、飛翔するハウルの家が空中を飛翔し、箱庭のようなスペースでマルクルとヒンが遊んでいる場面が描かれていた。この場面ではカルシファーも小さく写っているだけだったが、当初の構想ではカルシファーもお嫁さんをもらうことになっており、夫婦で仲良く並んでいる姿を収めたイメージボードが現存している。しかし、これも映画の時間配分の関係で入れる余地がなくなり、カットされてしまうことになった。

なお、この場面は、イメージボードが描かれただけでカットが決まったため、フィルムにはなっていない。

カルシファーとお嫁さんのラフ画。
残念ながらフィルムは制作されていない。


★「ハウル」制作トリビア(5):カットされたシーンのフィルムキューブが作られていた!!

これまでのトリビアで見てきたように、「ハウル」にはフィルムかで完成していながら制作の都合でカットされてしまったシーンが幾つか存在する。使われなかったフィルムは、そのまま廃棄される運命であった。だが、廃棄されたはずのフィルムが生き残っているばかりか、「ハウル」DVD特典のために作られたフィルムキューブの中に使われていた!事実だとしたら、超貴重なレアアイテムになることは必定であるが、まさかそんなことがあるはずがない・・・。

しかし、そのフィルムキューブは本当に存在していた。百聞は一見にしかず、下の写真を見て欲しい。確かに、カットされたシーンのフィルムが
埋め込まれている。いったい、どのような経緯でカットフィルムが紛れ込んだのか、その真相は今後の調査に委ねられるが、フィルムキューブを外注に出すとき、使用済み映画のフィルムの中にカットされたフィルムが混ざったまま持ち出されたのではないかと推測されている。

問題は、この幻のフィルムキューブが幾つ特典として配られたかであるが、現時点で判明している限りにおいて、少なくとも10個は出荷済みであるという。幻のフィルムが使われたキューブに当たった人は、とてつもない幸運に恵まれているぞ!


これが問題のフィルムキューブ。
確かに、幻のフィルムが仕込まれている!

これも幻のフィルムキューブ。
少なくとも10個が出荷済みであるという。







 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

★もうバレバレかもしれませんが、
これもエイプリルフールでございます★
It's April Fool, too!







Special Thanks
マルクルの部屋の設定イラストは、
コトスケさんが描いて下さいました。

10歳のソフィーのフィルムイラスト2枚は、
kanaさんが描いて下さいました。


このコーナーのその他のイラストは、
でめてるさんが描いて下さいました。



イラストのメイキングは、コトスケさん作成のページを
どうぞ!
  Page1  Page2  Page3

ことすけさんの「小徳堂 Art+Gardening」


kanaさんの「Pastoral」


でめてるさんの「Obalopal」



  

何度も何度もだましてしまったおわびに、「耳をすませば」に関する耳より情報をお知らせします。
今度の今度こそ本当ですよ!(^∀^)





★聖蹟桜ヶ丘で、「耳をすませば」のシンポジウムが開催される!
★何と、このサイトの管理人がシンポジウムに呼ばれてしゃべらされる!



東京・多摩市聖蹟桜ヶ丘は、映画「耳をすませば」のモデルになった街としてよく知られている。2005年夏に「耳をすませば」公開10周年を記念した一連のイベントが開催され、大成功を収めたことは記憶に新しい。そこで、地元商店街では昨年のイベントの成功を受けて、引き続きイベントを開催して町を元気にしよう、という取り組みを進めている。

そして、2006年春、せいせき桜まつりの中に「耳をすませばシンポジウム」という企画が組み込まれ、「耳をすませばで町おこしは可能か?」というテーマで話し合われることが決定した。例えば、天沢聖司の銅像。「町おこし」の一環として銅像を建てるのはどうか?」などということが議論されるのだろうか。

出席するメンバーは、多摩大学の先生、昨年のイベントの発案者、多摩市役所の役人の方、商店会の会長の方が、主な顔ぶれである。

そういう顔ぶれに混じって、何の間違いが起こったのか、このサイトの管理人までパネラーとして呼ばれている! あまつさえ、「耳をすませば」で町を元気にする方策について何か意見をしゃべらされるというのだ。そんなハチャメチャなことがあって良いものか!これはエイプリル・フールに違いない!


「耳をすませば」で町おこしは成り立つか?
聖司の銅像の写メどうぞー。なんちて。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

★・・・実は、これだけ何故か正真正銘の
真実だったりします。゜(゜´Д`゜)゜
興味のある方は、ぜひ明日のシンポに
いらして下さい。お待ちしております。

「耳をすませば」シンポジウム

日時:2006年4月2日(日)
場所:関戸公民館第一・第二学習室
   (聖蹟桜ヶ丘駅前:オーパのある建物の7階)
時間:14時開場、14:30〜16:00
テーマ:「耳をすませば」で町おこしは可能か?





最後までお読みいただき、ありがとうございました。m(_ _;)m




Special Thanks

聖司の銅像のイラストは、
ねンズさんが描いて下さいました。


ねンズさんの「くろねこミルク」






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